第73回 東京優駿(日本ダービー)
THE TOKYO YUSHUN (JAPANESE DERBY) (GI)
2006年5月21日 (日)
芝・左 2400m 3歳 牡・牝 指定 定量(牡57.0kg 牝55.0kg)
「より 速く、より 強く」
サラブレッドがこの世に生を受けた瞬間から その戦いは始まる
「一歩でも 前へ、一秒でも 早く」
戦い、勝ち、より高みを目指し
自ら道を拓いた者が、その舞台へ上がる
府中-東京競馬場 幾多の夢が集う場所 今、世代の頂点へ
東京優駿 日本ダービー
競馬の夢がそこにある
枠順
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ∧_∧ 5/28 東京10R 芝・左 2400m
┃東京優駿(GI) 第73回日本ダービー┃(´∀` )<3歳牡・牝(指定)オープン 定量 発走15:40
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┃1 │1 │スーパーホーネット .[牡3]│57│川 田│(西)矢作芳│皐月賞10┃
┃1 │2 │メイショウサムソン .[牡3]│57│石橋守│(西)瀬戸口│皐月賞 1┃
┃2 │3 │(父)(市)ロジック [牡3]│57│ 幸 │(西)橋口弘│NHKMC1┃
┃2 │4 │マルカシェンク .[牡3]│57│福 永│(西)瀬戸口│京都新 5┃
┃3 │5 │(父)トーホウアラン .[牡3]│57│藤 田│(西)藤原英│京都新 1┃
┃3 │6 │アドマイヤメイン .[牡3]│57│柴田善│(西)橋田満│青葉賞 1┃
┃4 │7 │(市)フサイチリシャール [牡3]│57│G・ボス│(西)松田国│NHKMC6┃
┃4 │8 │パッシングマーク ..[牡3]│57│北村宏│(西)浅見秀│ベンジャミ 1┃
┃5 │9 │サクラメガワンダー .[牡3]│57│内田博│(西)友道康│皐月賞 6┃
┃5 │10│アドマイヤムーン ..[牡3]│57│武 豊│(西)松田博│皐月賞 4┃
┃6 │11│ヴィクトリーラン ..[牡3]│57│安藤勝│(西)田所清│プリンシパ1┃
┃6 │12│(市)アペリティフ [牡3]│57│和 田│(西)坪憲章│京都新 2┃
┃7 │13│(父)(市)トップオブツヨシ ..[牡3]│57│池 添│(西)鶴留明│プリンシパ2┃
┃7 │14│(外)ジャリスコライト .[牡3]│57│横山典│(東)藤沢和│皐月賞 7┃
┃7 │15│(父)ドリームパスポート .[牡3]│57│四 位│(西)松田博│皐月賞 2┃
┃8 │16│(市)ナイアガラ .[牡3]│57│小 牧│(西)池江郎│端午S 3┃
┃8 │17│(市)フサイチジャンク [牡3]│57│岩 田│(西)池江寿│皐月賞 3┃
┃8 │18│エイシンテンリュー .[牡3]│57│蛯 名│(西)坂口則│青葉賞 3┃
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展望
共同通信杯でアドマイヤムーンが2歳王者フサイチリシャールを破り、
そのアドマイヤムーンを皐月賞でメイショウサムソンが破る。
しかしメイショウサムソンはきさらぎ賞でドリームパスポートに敗れており、
そのドリームパスポートはフサイチリシャールに惜敗を続けていた。
この例を取り上げても分かるように、絶対的な本命と言える馬は見当たらない。
更には新興勢力、帰ってきた素質馬、マイルCからの参戦など、
実力や実績が拮抗しており混戦模様、どれも魅力的に映り予想は困難を極める。
何が勝ってもおかしくない、まさに"最も運の強い馬"を決めるに相応しい一戦だろう。
現時点でダービー馬に最も近いのは皐月賞馬メイショウサムソンだろうか。
混戦の中からハナ差だけ抜け出しているのは皐月賞の強い内容から。
馬体はどちらかと言うと中距離馬だが、クラシックディスタンスをド本命で行く重厚血統。
多少外を回っても馬なりで前を一気に捉える姿はディープインパクトのそれとよく似ており、
直線に入り先行集団から一気に抜け出すと、バテずにゴールまで辿りつく姿は容易に想像できる。
石橋守、悲願のGI制覇の余韻も覚めやらぬうちに、騎手の憧れ"ダービージョッキー"の称号を狙う。
2番手にはフサイチジャンクが該当しそう、皐月賞よりダービー向きと言われていた逸材。
テレビ馬故の人気先行に疑いの目が向けられていたが、外を回った皐月賞で実力を証明。
差し追い込み勢の中のあの3着は価値のある3着、アドマイヤムーンを抑えたのは収穫だろう。
4角の攻防はまさに精神戦、その経験が広い府中なら活きてくるはず。
諸事情での美浦先行入りが馬にとって良い方向に働いていれば、ここは好走間違いなしだろう。
青葉賞からアドマイヤメインがダービー馬に名乗りを上げた。
終いが甘いが故に逃げるようになってから一気に素質開花、3連勝で毎日杯・青葉賞と重賞を連覇。
鞍上は柴田善に替わるが今年の彼は、このような逃げ馬に乗せると厄介なキャラ。
青葉賞のレースがここでも出来るのなら上位に食い込んでくる事必至。
皐月賞4着のアドマイヤムーンはこの辺りでの評価か、武豊が選んだのはこちら。
エンドスウィープ×サンデーサイレンスはラインクラフトと同じ、距離に若干の不安がある。
共同通信杯-弥生賞-皐月賞の中間は決して順調な調整とは言えなかった。
名伯楽がしっかりと再調整してくるようならまだまだ見限るのは難しい1頭。
いつもの通り直線勝負に徹しての400mの距離延長は、許容範囲内か。
皐月賞2着ドリームパスポートは、安藤勝か四位に手綱が移るようだがどうか。
大仕事をした高田騎手曰く「距離が伸びて更にいい、ダービー向き」も、フジキセキ産駒。
馬体は確かにダービー向きにも見え、蓋を開けてみるまで分からない1頭か。
人気になるようならあれだが、多少人気が落ちるようなら気楽にいける分皐月賞の再現もありうる。
大器マルカシェンクが京都新聞杯5着でターフに帰ってきた。
その京都新聞杯は"究極の上がり勝負"と言われるほどスローの直線ヨーイドン、
上がり3Fの33.0と途轍もない結果も5着、これでは別路線組の他馬とは比較出来ない。
とは言え復帰初戦でこのレースっぷりはやはり凄い、完調ならここでも結果を残しそうだ。
ジャリスコライト、サクラメガワンダーの皐月賞組。
NHKマイルCからロジック、2歳王者フサイチリシャール。
青葉賞2・3着のマイネルアラバンサとエイシンテンリュー。
京都新聞杯で究極の上がり勝負を制したトーホウアランと2着アペリティフ。
プリンシパルSからは1着ヴィクトリーラン、2着トップオブツヨシなど。
予想
あね
◎メイショウサムソン ○アドマイヤメイン ▲マルカシェンク
△ フサイチジャンク サクラメガワンダー ドリームパスポート ジャリスコライト
☆ ロジック
本命はメイショウサムソンから
状態も良さそうだし 何せどんな展開でも脚が使える点で押す
アドマイヤメイン 意外に粘り残りそうな1頭
青葉賞を好時計勝ちなのが魅力と言える
騎手は先週のオークス時のように再現となるか
マルカシェンク 復帰後の上がり時計が買いたいなって思えた
ほんとに復調していれば引けをとらないはず
騎手も先週のオークスで2着となり、こちらも持ち直してると思える
フサイチジャンク あえて評価を下げたけど差はないです
魅力はあるのだが 外枠と言う点でこの位置に
サクラメガワンダー 脚を出せれば強い
騎手も大井の名手内田博幸だし大仕事をやってくれそうな期待は持てる
ドリームパスポート 皐月賞はビックリさせれましたが今回はどうか
展開次第で名前どおりにドリームを掴めるかもしれない
ジャリスコライト ただ一頭のみの関東馬
慣れている東京コース 騎手が魅力 怖い1頭
ロジック 勝ちきれそうな雰囲気ではないけど意外と入着はありえるかなと思う
ほんと未数値の距離が問題 これば美味しい人気
さすがに変則2冠まではいかないかな・・・
えあ
◎:メイショウサムソン ○:フサイチジャンク ▲:マルカシェンク
△:アドマイヤメイン・ジャリスコライト・トーホウアラン
注:ドリームパスポート
皐月賞の内容が良かったメイショウサムソン・フサイチジャンクを上位と取る。
どちらを本命にするかはただの好み、3億の馬より燻し銀を取っただけ。
マルカシェンクは京都新聞杯が休み明けであれだけ走ったなら十分、上積みを期待。
青葉賞からアドマイヤメイン、あんまり逃げ馬が勝つ展開は予想できないけど、タイムはいい。
ジャリスコライトは小回りから広い府中に戻って再考、鞍上も魅力。
トーホウアランは正直厳しいかもしれない、まだまだ成長を続けてる、その成長力だけに賭ける。
ドリームパスポートは切ってもいいかも、フジキセキだし、でもわかんねぇんだよなぁこの馬。
結果
| 着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 姐御 | えあ | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 馬体重 | 人気 |
| 1 | 1 | 2 | メイショウサムソン | ◎ | ◎ | 牡3 | 57.0 | 石橋守 | 2:27.9 | 502 -2 | 1 | |
| 2 | 3 | 6 | アドマイヤメイン | ○ | △ | 牡3 | 57.0 | 柴田善臣 | 2:28.0 | クビ | 496 -2 | 4 |
| 3 | 7 | 15 | (父)ドリームパスポート | △ | 注 | 牡3 | 57.0 | 四位洋文 | 2:28.3 | 2馬身 | 462 -2 | 7 |
| 4 | 2 | 4 | マルカシェンク | ▲ | ▲ | 牡3 | 57.0 | 福永祐一 | 2:28.3 | クビ | 500 +4 | 5 |
| 5 | 2 | 3 | (父)(市)ロジック | ☆ | 牡3 | 57.0 | 幸英明 | 2:28.5 | 1 1/4馬身 | 488 0 | 11 | |
| 6 | 6 | 12 | (市)アペリティフ | 牡3 | 57.0 | 和田竜二 | 2:28.7 | 1 1/2馬身 | 480 -4 | 13 | ||
| 7 | 5 | 10 | アドマイヤムーン | 牡3 | 57.0 | 武豊 | 2:28.8 | 3/4馬身 | 478 0 | 3 | ||
| 8 | 4 | 7 | (市)フサイチリシャール | 牡3 | 57.0 | G.ボス | 2:29.0 | 1 1/4馬身 | 486 -4 | 10 | ||
| 9 | 3 | 5 | (父)トーホウアラン | △ | 牡3 | 57.0 | 藤田伸二 | 2:29.2 | 1馬身 | 470 -8 | 9 | |
| 10 | 5 | 9 | サクラメガワンダー | △ | 牡3 | 57.0 | 内田博幸 | 2:29.2 | クビ | 464 -6 | 6 | |
| 11 | 8 | 17 | (市)フサイチジャンク | △ | ○ | 牡3 | 57.0 | 岩田康誠 | 2:29.4 | 1 1/4馬身 | 480 +4 | 2 |
| 12 | 8 | 18 | エイシンテンリュー | 牡3 | 57.0 | 蛯名正義 | 2:29.5 | 3/4馬身 | 482 0 | 14 | ||
| 13 | 4 | 8 | パッシングマーク | 牡3 | 57.0 | 北村宏司 | 2:29.6 | 3/4馬身 | 472 -6 | 16 | ||
| 14 | 7 | 14 | (外)ジャリスコライト | △ | △ | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 | 2:29.9 | 1 3/4馬身 | 478 -2 | 8 |
| 15 | 1 | 1 | スーパーホーネット | 牡3 | 57.0 | 川田将雅 | 2:30.6 | 4馬身 | 432 -6 | 18 | ||
| 16 | 7 | 13 | (父)(市)トップオブツヨシ | 牡3 | 57.0 | 池添謙一 | 2:30.6 | クビ | 446 -4 | 15 | ||
| 17 | 8 | 16 | (市)ナイアガラ | 牡3 | 57.0 | 小牧太 | 2:31.0 | 2 1/2馬身 | 460 -10 | 17 | ||
| 中止 | 6 | 11 | ヴィクトリーラン | 牡3 | 57.0 | 安藤勝己 | 476 -2 | 12 |
大方の予想通りアドマイヤメインが引っ張り、メイショウサムソンが5番手、
その他有力馬が中団から後方に控える中、馬場を考慮しても1000m通過1分2秒台はスローペース。
1枠2番でイン追走のメイショウサムソンが4角では外へ持ち出すと、
対照的に差し馬勢はこぞってインへ切れ込み馬場の良い所を確保しようと殺到。
直線、アドマイヤメインが抜け出すと外からメイショウサムソンが併せに掛かる。
後ろからは大外を回ったドリームパスポートが追い込んでくるが差は縮まらない。
前2頭の叩き合いは根性に定評があるメイショウサムソンに軍配が上がる、
石橋守が最後追うのを止めた事からその差は広がることなく2頭合わせた形でゴール。
離れた3着に大外ドリームパスポート、対照的に内からマルカシェンクが4着、ロジックが5着。
昨年に続き二冠馬が誕生。
短評
1着:メイショウサムソン
綺麗にスタート、道中は内4-5番手、3角で外に持ち出して直線でアドマイヤメインを捉える。
スローペースと見た目以上に悪い馬場コンディション、この馬有利な状況が揃った。
1番人気は恐らく馬場コンディションのせい、良だったら他に譲ったかもしれない。
それでもあのウイニングランを見る限り、ファンは苦労人が報われる事を望んでいた。
去年と比べてはなんだが、でもやっぱり二冠馬、素直に強いと認めたい。
Gi制覇と言う1つ目の夢、騎手なら誰もが憧れる2つ目の夢ダービージョッキーの称号。
こうなれば秋は3つ目の、三冠という夢へ向けて驀進してほしい。
にしても、ダービーのゴール前だってのにあんなにあっさり手綱を抑えるなんて(苦笑)
2着:アドマイヤメイン
こちらも有利な状況の中の2着だが、着差を見る限りフロックと言うには失礼だろう。
絶妙なスローペースに落として最後競り負けたのは、ただただ勝ち馬が強かったから。
3着以下に決定的な差をつけており、やはりこの馬も強い競馬をした。
こう言っては何だが、今年の善臣さん、何があったんですか?
3着;ドリームパスポート
距離は持った、パワーのある馬だと改めて認識させられる。
流石に菊花賞は微妙な気もするが、ここまで来たからには菊花賞へ向かってもらいたい。
意外とダートも合うのかもしれない、夢のある馬だ。
4着:マルカシェンク
上がりに掛けた中ではかなり良い成績じゃないだろうか。
他の後方待機組は相次いで敗退している中、狭い内を何とか抉じ開けての着順。
マイラーかとも思われたがいやいや何の、まともな状態でもう一度見てみたい。
5着:ロジック
結果だけを語るなら、クロフネと同じ着順。いや比較するのは酷な話だが。
でも、想像以上の強さを持っているのかもしれない、やはりGI馬を侮ってはいけない。
距離も中距離前後までなら十分走れる事が分かった、秋に向けて大きな収穫だろう。
7着:アドマイヤムーン
パンパンの良馬場ならとも思われたが、やはり距離が持たないと言うのもあったのだろう。
武豊が道中、経済コースを走らせた辺りにそれを感じる。
ただでさえ府中の重馬場は内有利、勝負どころで持ち出せないことを知っているからこそ、
ディープインパクトでは良馬場でもしっかりと外を追走していたんだろう。
比較するわけではなく、やはりムーンには距離の不安があったのだろうと感じる。
8着:フサイチリシャール
直線向いてちょっと粗相、でも粘りに粘ってこの順位まで食い込んだ。
やはり最後の200m辺りから伸びがピッタリとなくなる、ズルくなってきたのかも。
9着:トーホウアラン
そのリシャールの粗相で直線進路が狭くなる不利を受けている。
とは言えそれがなかったとして最内から弾けても3・4着辺りが精一杯だったか。
いや、ダービーの3・4着でも十分に価値がある、ちょっと不完全燃焼かもしれない。
まだまだ発展途上な馬だし、秋に成長した姿を見せてくれるはず、期待したい。
10着:サクラメガワンダー
やっぱり荒れ馬場のスローペースではこの結果で仕方ない。
11着:フサイチジャンク
伸びず。故障の噂もあるがかなり期待はずれな結果。
14着:ジャリスコライト
早熟なのかどうなのか。
中止:ヴィクトリーラン
井崎さんの言うとおり、安藤勝のファインプレーが光った。
馬が暴れたのを見るや否や、ペースを維持しつつ馬群からスッと外に持ち出し、
完全に外へ出してから手綱を抑えた安藤勝、結果として全くと言っていいほどレースに影響なし。
こういうファインプレーもあるんだなと思った。
総括
昨年とはまた違った形での二冠達成に、昨年と同じくらい心を奪われた。
平成の天馬ディープインパクトの天駆ける衝撃から一年、
雑草の如く堅実に、力強く、そして泥臭く、メイショウサムソンと石橋守の二冠達成。
さぁ、三冠へ向けて視界よし!