FebruaryS06

Last-modified: 2006-11-29 (水) 03:22:13

第23回 フェブラリーステークス

THE FEBRUARY STAKES (GI)
2006年2月19日(日)
ダート・左 1600m 4歳上 混合 指定 定量(牡57.0kg 牝55.0kg)


汝、速さを示せ
汝、力を示せ
汝、砂上の王となれ


枠順

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ∧_∧  2/19 東京11R ダート・左 1600m
┃第23回フェブラリーステークス(GI) ..┃(´∀` )<4歳以上(混合)(指定)オープン 定量 発走15:40
┣━┯━┯━━━━━━━━━━━┻○┯○┯━━━┯━━━━━┯━━━━┓
┃1 │1 │リミットレスビッド        [牡7]│57..|.バルジュ-.|..(西)加用正│根岸S 1┃
┃1 │2 │(外)タイキエニグマ    ..[牡5]│57│田中勝│(東)清水美│根岸S 2┃
┃2 │3 │B(市)ユートピア        [牡6]│57│安藤勝│(西)橋口弘│東京大 5┃
┃2 │4 │ニホンピロサート       . [牡8]│57│中  舘│(西)目野哲│根岸S 9┃
┃3 │5 │(外)スターキングマン    .[牡7]│57│柴  山│(西)森秀行│東京大10┃
┃3 │6 │サカラート             [牡6]│57│小  牧│(西)石坂正│川崎記 4┃
┃4 │7 │[地]アジュディミツオー   [牡5]│57│内田博│(船)川島正│川崎記 1┃
┃4 │8 │ヴァーミリアン         [牡4]│57│cルメール│(西)石坂正│平安S 2┃
┃5 │9 │(外)シーキングザダイヤ _ [牡5]│57│O.ペリエ│(西)森秀行│川崎記 2┃
┃5 │10│メイショウボーラー     .[牡5]│57│福  永│(西)白井寿│根岸S 7┃
┃6 │11│(父)ブルーコンコルド   .[牡6]│57│  幸  │(西)服部利│ガーネット 5┃
┃6 │12│Bトウショウギア       [牡6]│57│藤  田│(東)池上昌│根岸S 3┃
┃7 │13│タイムパラドックス      [牡8]│57│安藤光│(西)松田博│川崎記 3┃
┃7 │14│(父)(市)カネヒキリ     [牡4]│57│武  豊│(西)角居勝│JCダ-ト 1┃
┃8 │15│タガノゲルニカ       [牡4]│57│池  添│(西)池添兼│平安S 1┃
┃8 │16│サンライズバッカス      [牡4]│57│柴田善│(西)音無秀│根岸S 4┃
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展望

1997年よりGIに格付けされて以来、砂の王者が幾多も生まれたこのレースだが、
今年はその歴史の中でも最高のメンバーと言える、錚々たる強豪が集った。
 
昨年のJCダートを優勝、名実ともにダートNo.1に登り詰めたカネヒキリ。
東京大賞典2連覇、今年も川崎記念を勝ち充実の一途、公営の星アジュディミツオー。
中央・地方合わせてGIレースで2着6回、悲願のGI制覇へ意欲十分シーキングザダイヤ。
まだまだダート王の称号は譲れない、実績No.1の古豪タイムパラドックス。
ディープインパクトと同期のクラシック候補生、ダートで一変ヴァーミリアン。
そのヴァーミリオンの半兄、常にダート最前線で勝負を続けるサカラート。
ダートでは唯一カネヒキリに土をつけた、サンライズバッカス。
前哨戦で堂々の勝ち名乗り、タガノゲルニカ。
1月に入りダート重賞連勝、進化の一途をたどるリミットレスビッド。
昨年の覇者も不調が続いた、1年ぶりの舞台で復活なるかメイショウボーラー。
南部杯を2連覇、過去2回の同レース惨敗をここで晴らすかユートピア。
連勝街道で昨秋スプリント王へブルーコンコルド。
古豪復活へ着実に、JCD3着のスターキングマン。
昨秋からの充実が光るタイキエニグマ。
 
注目が集まるのはカネヒキリ。3月25日のドバイワールドカップへ向けここを快勝し、
日本国内には敵がいないという事をこの場で、是が非でも示しておきたい。
府中1600Mダートはスタートから数十mが芝、相性としてはあまりよくない。
ユニコーンSでは軽く出遅れ、武蔵野Sでも同様に出遅れこちらは2着に甘んじた。
しかしどちらも出遅れが、逆にポテンシャルの高さを証明する結果となっており、
事実武蔵野Sは出遅れが逆に馬群に包まれる競馬を経験する良い機会となり、
前走ジャパンCダートではそれが活かされたか、直線の大激戦をハナ差制するに至った。
陣営は3回目の府中1600で心配はしていないという強気ぶりも相まって、
今回も何だかんだで勝ってしまいそうな雰囲気が漂いつつある。
いやむしろ出遅れずスタートしたときは圧勝も・・・。
とはいえ同じようなケースで、ディープインパクトは有馬で初の黒星。競馬に絶対は無い。
 
カネヒキリの引き立て役で収まらない、ダート王が射程圏内にあるのは以下の馬。
 
岩手の雄メイセイオペラが地方馬として始めてJRAのGIを勝ったのは今から7年前の1999年。
アジュディミツオーを見ると快挙を再び目の当たりにしそうな予感がする。
全盛期だったアドマイヤドンに3歳馬ながら最後まで喰らいついたJBCクラシック2着から、
返す刀で東京大賞典を制し、昨年は地方馬初のドバイワールドCに参戦(6着)。
中東疫病の関係で検疫期間が長く、遠征後の調整に苦しめられたものの、
覇気が戻ってきた昨年末東京大賞典を史上初の2連覇で制し、更には川崎記念をレコードV。
今一番ノリにノッているのはカネヒキリとこの馬。
公営競馬ファンの夢を託され、全国数千万の競馬ファンにその力を見せる事ができるか。
 
敗れはしているものの、いつか大きな所を取りそうなのがシーキングザダイヤ。
1回のGI勝利よりも6回のGI2着、小さな事からこつこつとのきよし師匠タイプ(ガッ
川崎記念(2回)、東京大賞典、ジャパンCダートの2000M級中距離に、
マイルチャンピオンシップ南部杯、フェブラリーSのマイル、
右回りも左回りも、地方も中央も問わないこのバラエティに富んだ2着実績は、
善戦マンで一括りにするのはあまりにも失礼な話。悲願のGI勲章は目前。
 
昨年秋までは間違いなくダート王だったタイムパラドックス。
若干威圧感は無くなった感は否めないものの、決して軽視してはいけない。
マイルは距離が短い、逃げ先行が多く時計が速い決着は苦手と、向かい風は強いが、
そうは言っても昨年のこのレース4着、かしわ記念2着、南部杯3着、堅実さは光る。
前走川崎記念も適距離ながら中間の頓挫と高速決着で3着と甘んじ、
更に今回は主戦武豊をカネヒキリに奪われたが、安藤光を新たに迎え逆境を跳ね返すか。
 
ヴァーミリアンはカネヒキリと未対決な上、連対率100%は魅力的に映る。
2歳デビューからダービーまでは芝路線を歩みディープインパクトと戦ってきた。
秋に菊花賞トライアルを2戦し惨敗してからはダートにその場を移し一変。
エルムS→浦和記念と連勝し、前走平安Sも落鉄+太目ながら差のない2着。
距離や左回りも問題なさそうで、カネヒキリを打ち破る光景も強ち有り得ない事はない。
 
ヴァーミリアンと同様にずらっと並んだ一級線とは、今回が初対決となる新星3頭。
 
リミットレスビットはアグネスゴールド・フサイチゼノンを兄に持つ良血馬。
ガーネットS優勝時はフロック視もされたが、続く根岸Sをも制し一躍注目馬となった。
7歳と高齢だがダートは老兵でも侮れない、老けてるというほどの年齢でもないが・・・。
 
平安Sを制したタガノゲルニカは、カネヒキリと同世代の4歳馬。02年世代はダート当たり年。
芝は未勝利だったが、ダートにその場を移すとあれよあれよと5連勝。
遂にはGIII平安Sでヴァーミリアン・サンライズバッカスを破り堂々の重賞初制覇。
多少疲労の心配もあり、前走も恵まれた部分が大きかった事も否めないが、魅力は十分。
 
タイキエニグマは昨年のこの時期も連勝でOPまでやってきたが、マーチS・アンタレスSで惨敗。
しかし夏を挟んで10月から降級戦2連勝後、根岸Sを2着と本格化が伺える。
位置取りの自在さに、1400-1800辺りのダート戦実績から、一流どころとの対決のみが焦点。
 
以下4頭はGIを制しながらこの位置での紹介となる、それが逆に発奮材料となるか。
 
ムラ駆けもあるが南部杯2連覇と、マイル適正は間違いなくある。
しかしフェブラリーSは惨敗が2回、今年こそ3度目の正直なるかユートピア。
能力はあるはずなのだが、負けるときは本当にあっけなく、
勝つときはその敗北からは考えられない異常なまでのパフォーマンスを見せる。
ゴドルフィンマイルの参戦もほぼ決まっており、こんなところでムラっ気出してる場合じゃないぞ!
 
昨年のこの時期はこの馬1頭が異常なまでに取り上げられ、見事優勝でそれに応えた。
それ以降今ひとつ精彩は欠いているがメイショウボーラーは昨年の覇者。
昨年の状態を100%とすれば、今年の彼に100%を求めるのは酷かもしれないが・・・。
曲りなりにもGI馬、無様な姿だけは見たくないものだ。
 
2003年暮れ東京大賞典まで遡るスターキングマンのGI制覇、しかし注目はそこではない。
昨年ジャパンCダートでの内をすくって豪快な追い込みを見せた3着。
とにかくムラ駆けが酷い一発屋のように見えるが、左回りははっきり言って鬼。
内をするすると抜け出してくる展開を想像してしまったなら、もう彼を軽視する事は自殺に等しい。
 
あっぶね・・・忘れてたよブルーコンコルド、04年JBCスプリントを圧倒的な差で制覇。
一昨年の武蔵野S9着でマイルに見切りをつけたか短距離戦で一気に本格化、
12月ギャラクシーSから11月JBCスプリントまで1200-1400Mを6戦5勝2着1回とほぼ完璧。
直線での斬れ味はメンバー随一と言ってもよく、前走の敗退も原因はハッキリしている。
久々の1600M戦だが距離の壁は本格した今の彼なら乗り越えられるか。
 
残るは、派手さこそないが、一発やらかす可能性も否定できない伏兵馬。
カネヒキリが大きく出遅れたとは言え、唯一彼をダートの場で破っているのはサンライズバッカス。
3歳ダート4強時代はその外で自己条件戦。しかし4強に勝負を挑んだ最終戦のダービーGで2着に入り世代No.2へ。
そして上記の通り次戦の武蔵野Sでは出遅れたカネヒキリを最後まで押さえ込み優勝。
JCD5着、根岸S4着と世代No.2の名はまだまだ他には渡せない、そしてNo.1へも野望も。
 
よもやサカラートをこの位置で紹介するような事になるとは想像もしていなかった。
一時はタイムパラドックスをも凌ぐ程の注目振りだったが、その後若干精細を欠いた感はある。
更に2000M超を得意としている事から、今回は若干距離が短く苦戦も予想される。
しかし半弟ヴァーミリアンも同じレースに出走を予定し、兄妹対決で敗れるわけにはいかない。
 
何が勝ってもおかしくない、ある意味有馬記念を超える豪華さ。
冬の府中で真のNo.1が決まる。

予想

姐御 

◎カネヒキリ ○シーキングザダイヤ ▲ヴァーミリアン
△ブルーコンコルド サンライズバッカス アジュディミツオー リミットレスビッド

本命はあくまでも勝ってドバイワールドカップにつなげて欲しい
ただ、発馬後の芝コースの間が問題で同じ距離の武蔵野ステークスでは
サンライズバッカスに破れている為 絶対的信用度はつけ難い
芝がやや長い外枠寄りにだけあって発馬後の展開が重要になるだろう
 
シーキングザダイヤは安定すぎる成績を誇っているが
逆に言えば決め手に欠けると言えるかも知れない
だが好位から攻めれる事ができれば申し分のない競馬ができるはず
近年やや安定度がないペリエ騎手を背に乗せるが大丈夫やろ
 
ヴァーミリアンは名古屋グランプリが雪のため中止となり
全走20kgを背負っても2着で有った事から能力は高いはず
馬体重が重要と思える
 
△の各馬は勝ってもおかしくは無いかな
個人的にアジュディが勝って欲しいのだが・・・
 
印に書いてはいないが タガノゲルニカもこのクラスでは厳しいかもしれないが恐い存在

えあ

◎:カネヒキリ ○:シーキングザダイヤ ▲:スターキングマン
△:ヴァーミリアン・アジュディミツオー・リミットレスビット
穴:タイムパラドックス
 
まぁ1着かどうかはともかく、カネヒキリとシーキングザダイヤを外すのは難しい。
本命に据えるならやっぱり王者◎カネヒキリ、
シーキングザダイヤもほぼ差はない対抗と見て良い、安定感の差で○に留める。
スターキングマンの左回り適正を過信気味に信じて▲、多少は冒険したいし。
ヴァーミリアン、アジュディミツオー、リミットレスビット辺りも注目の△。
三者三様、ここを獲るに相応しい成績を残しており、△は失礼なくらいだ。
穴にするのは申し訳ないが、タイムパラドックスがどこまで食い込むか。
不得手なマイル戦で人気も落ちるだろうが頑張って欲しい。

結果

着順馬番馬名姐御えあ性齢斤量騎手タイム着差馬体重人気
1714(父)(市)カネヒキリ牡457.0武豊1:34.9 516 +21
259(外)シーキングザダイヤ牡557.0O.ペリエ1:35.43馬身490 +82
323(市)ユートピア  牡657.0安藤勝己1:35.4アタマ482 +511
4611(父)ブルーコンコルド 牡657.0幸英明1:35.61 1/4馬身518 -84
548ヴァーミリアン牡457.0C.ルメール1:35.81 :1/4馬身524 -43
636サカラート  牡657.0小牧太1:36.01 1/4馬身476 +414
747[地]アジュディミツオー牡557.0内田博幸1:36.0クビ532 05
8815タガノゲルニカ  牡457.0池添謙一1:36.42 1/2馬身472 +48
9713タイムパラドックス 牡857.0安藤光彰1:36.4クビ460 -212
1012(外)タイキエニグマ  牡557.0田中勝春1:36.5クビ514 010
1111リミットレスビッド牡757.0D.バルジュー1:36.5ハナ498 -67
12816サンライズバッカス 牡457.0柴田善臣1:36.61/2馬身464 -66
1335(外)スターキングマン 牡757.0柴山雄一1:36.6ハナ466 -113
1424ニホンピロサート  牡857.0中舘英二1:37.98馬身520 -416
15510メイショウボーラー  牡557.0福永祐一1:38.85馬身496 -49
16612トウショウギア  牡657.0藤田伸二1:39.65馬身520 -815

アジュディミツオーが出遅れ、メイショウボーラーとトウショウギアがレースを作る。
1000m通過57秒台は流石に飛ばしすぎ、4角で早くも先行馬が上がる。
直線上手く抜け出したシーキングザダイヤが目一杯逃げ込むところを、
本命カネヒキリが圧巻の競馬で差し切り勝ち。
2着シーキングザダイヤ、3着にユートピア、4着内からブルーコンコルド。
5着には期待の新鋭ヴァーミリアンが入線。

短評

1着:カネヒキリ
3馬身の着差が示すようにずば抜けている、良馬場でこのタイムを出されてはお手上げ。
最早国内に敵はない、ドバイWCでの善戦に期待。
2着:シーキングザダイヤ
力負けを認めざるを得ないものの、国内No.2の座は死守。
マイルだろうが中距離だろうが今後の軽視は禁物だろう。
3着:ユートピア
好不調の差が激しいが、走るときはこれくらい走る。読みづらい。
4着:ブルーコンコルド
1600も持つといえば持つが、本職に混じるとやや見劣り。内をすくっての好騎乗。
5着:ヴァーミリアン
マイルはやや短いか、兄には勝ったが上位との1秒弱が実力の表れ。中距離戦で再考したい。
6着:サカラート
距離不足もこの着順なら上出来、地力はある。
7着:アジュディミツオー
痛恨の出遅れ、ここまで巻き返してきたことを褒めてやるべき。
8着:タガノゲルニカ
キャリア不足か、能力差は再度上位陣との対決を見てから判断したい。
9着:タイムパラドックス
距離不足もあるだろうが、往年のオーラを感じられない、ピークが過ぎたか疲労か。
11着:リミットレスビット
こちらもキャリア不足の感がある。
12着:サンライズバッカス
案外。ペースの割に前が止まらないにしてもちょっとお粗末。
13着:スターキングマン
鞍上の差だろうか。
15着:メイショウボーラー
暴走に巻き込まれた感。でもテンの速さが戻ったのは収穫。

総括

◎・○とお互い的中させるにはさせたが、よもやこれほど能力差を見せ付けられるとは・・・。
アジュディミツオーの出遅れも誤算ならば、ユートピアの粘り腰もまた誤算。
メイショウボーラーとトウショウギアが作り出したラップは1000mを57秒台で、
例年になくハイペース、の割に前が意外と残るという難しい展開。
それを後方から1頭突き抜けた圧倒的といってよいカネヒキリの強さは、
芝スタートの不安やらなんやらと難癖をつけていた我々を嘲笑うようだった。
また2着シーキングザダイヤは予想通りといえ、3着ユートピアは、してやられた。
外野の取捨選択を失敗した、というよりは、まだまだ青二才だった。
全てにおいて我々の想像の範疇をはるかに超えていた。
 
だから競馬は難しい。そして面白い。