SatsukiSho06

Last-modified: 2006-07-04 (火) 23:19:33

第66回 皐月賞

THE SATSUKI SHO (JAPANESE 2000 GUINEAS) (GI)
2006年4月16日 (日)
芝・右 2000m 3歳 牡 牝 指定 定量(牡57.0kg 牝55.0kg)


狭き門をくぐり クラシックの舞台へ駆け上がった馬たち
どんなレースを繰り広げ どんな感動を与えてくれるのだろう
クラシック三冠への第1戦 世代をリードする存在となれ


枠順

┏━━━━━━━━┓ ∧_∧  4/16 中山11R 芝・右 2000m
┃第66回皐月賞(GI)..┃(´∀` )<3歳牡・牝(指定)オープン 定量 発走15:40
┣━┯━┯━━━━┻○━○━━━━━┯━┯━━━┯━━━━━┯━━━━┓
┃1 │1 │(市)フサイチリシャール   [牡3]│57│福  永│(西)松田国│スプリング2┃
┃1 │2 │(父)ドリームパスポート   .[牡3]│57│高  田│(西)松田博│スプリング3┃
┃2 │3 │(市)ナイアガラ         .[牡3]│57│小  牧│(西)池江郎│すみれs1┃
┃2 │4 │キャプテンベガ       .[牡3]│57│安藤勝│(西)松田博│若葉S 2┃
┃3 │5 │メイショウサムソン      .[牡3]│57│石橋守│(西)瀬戸口│スプリング1┃
┃3 │6 │(市)フサイチジャンク     [牡3]│57│岩  田│(西)池江寿│若葉S 1┃
┃4 │7 │(父)ショウナンタキオン   .[牡3]│57│田中勝│(東)上原博│共同通 4┃
┃4 │8 │(市)ダイアモンドヘッド   . [牡3]│57│北村宏│(西)池江寿│スプリン. 11┃
┃5 │9 │(父)(市)ゴウゴウキリシマ...[牡3]│57│中  舘│(西)梅田康│アーリントン5┃
┃5 │10│(父)トウショウシロッコ  ...[牡3]│57│吉田豊│(東)大久洋│スプリン. 15┃
┃6 │11│(外)ステキシンスケクン   [牡3]│57│藤  田│(西)森秀行│アーリントン1┃
┃6 │12│サクラメガワンダー     .[牡3]│57│内田博│(西)友道康│弥生賞 4┃
┃7 │13│(父)インテレット       [牡3]│57│後  藤│(東)萩原清│毎日杯 2┃
┃7 │14│スーパーホーネット    .[牡3]│57│四  位│(西)矢作芳│弥生賞 5┃
┃7 │15│アドマイヤムーン     ..[牡3]│57│武  豊│(西)松田博│弥生賞 1┃
┃8 │16│(外)ジャリスコライト     .[牡3]│57│横山典│(東)藤沢和│京成杯 1┃
┃8 │17│ディープエアー       [牡3]│57│池  添│(西)池添兼│弥生賞 3┃
┃8 │18│(父)ニシノアンサー     [牡3]│57│菊  沢│(東)奥平真│スプリング5┃
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展望

重賞3勝馬vs無敗4連勝馬に2歳王者が割り込むか、
また連対(2着以内)率100%、掲示板掲載(6着以下が無い)などピックアップすると、
上位陣を形成する馬はかなり多く、それでいて質も高い。
世代間の能力差はいざ知らず、今回の皐月賞はハイレベルな争いとなりそうだ。
 
今年の武豊は無敗馬ではなく6戦5勝の重賞3勝馬アドマイヤムーンを選んだ。
デビュー当時から話題に上っており、新馬→クローバー賞→札幌2歳Sと3連勝
暮れのラジオたんぱ杯2歳Sこそサクラメガワンダーにハナ差差され2着も、
共同通信杯2歳Sでは2歳王者フサイチリシャールをゴール前できっちり完封、
弥生賞でも後方2番手、届くのかという位置から豪快に差し切り能力を見せ付けた。
2歳はラジオたんぱ杯、そこから弥生賞と王道のローテーションに加え、
間の共同通信杯で2歳王者を破っており実績は頭一つ抜けている。
血統的にも皐月賞辺りの距離が一番合っており、ここを獲らねばどこを獲るという感。
 
TVとの連携、鞍上問題など、何かと話題の4連勝馬フサイチジャンクもなかなか面白い。
相手に恵まれた4連勝である事は持ち時計から認めざるを得ない事実であるものの、
出世レースで名高い若駒Sを優勝、若葉Sではキャプテンベガを一蹴しており、
直線で見せる鋭い斬れ味と並んでからの勝負根性は目を見張るものがある。
それでも武豊を取られたことは大きな損失、岩田康に不満はないものの割引かざるを得ない。
オッズ次第では面白いのだが、全くの別路線と言うところで取捨選択を難しくしている。
 
3歳に入りまだ勝ち星の無い2歳王者フサイチリシャールだが2戦し2着2回。
共同通信杯は道中2-3番手、スプリングSでも3-4番手、クラシックを見据えてのものだろう。
戦法を変えても大崩れしない安定感と、斬れは無いが他の2-3倍はある予備エンジンは魅力。
早めに抜け出し驚異的な粘りを見せるスタイルは、ここ数年の皐月賞を見る限りプラスに働く。
だが、距離は本質的にはマイル辺りがベストだろうと思われ、多少の割引きが必要か。
先行有利の中山皐月賞と、薄氷を踏むような距離への不安、どちらを重く見るか。
 
ここに来て燻銀の魅力を魅せるのはメイショウサムソン。
父オペラハウスに母父ダンシングブレーヴは明らかに重い血統である。
が、それでもスプリングSでは淀みのない流れを外枠から早めに4番手に取り付くと、
直線では抜かれて更に差し返す驚異的な勝負根性を発揮するパフォーマンス。
この血統で2歳7月にデビューし1800mの重賞(しかもトライアル)を勝つのだから能力は高い。
スタミナに対する不安は無いと言ってよく、これまた中山向きの1頭か。
 
サクラメガワンダーは弥生賞の敗戦でやや評価が落ちた感もあるが、
休み明けで出遅れ、あの結果で全てを決めるのはまだ時期尚早。
アドマイヤムーンを退けたラジオたんぱ杯の内容は秀逸で、
斬味・勝負根性では一歩も引けをとらない、名手内田博を向かえ雪辱を果たすか。
 
上位陣との対戦でも大崩れしていないドリームパスポート。
スプリングSでは前のリシャール・サムソンを後方から一気に捉えようかという3着。
OPレースでフサイチリシャール・マルカシェンク・メイショウサムソン相手に、
必ず2-3着に食い込むその勝ち切れない姿は叔父ステイゴールドを思わせる。
 
ジャリスコライトは京成杯からの直行、鞍上も横山典に乗り変わる。
京成杯の内容は余力十分で坂もこなす中々の内容だったが、
その後放牧から皐月賞に直行すると陣営は早々と決めたようだ。
元は朝日杯FSで1番人気(3着)に推された素質馬だが、ライバルの順調さを見るとやや不安。
それでもアグネスデジタルの半弟に父ファンタスティックライトでは期待しないほうがおかしい。
 
血統に期待するならキャプテンベガ、SS×ベガの黄金配合は今年も素質馬を産んだ。
若葉Sではフサイチジャンクの2着、力負けではあったが、馬場の影響したのだろう。
血統・500万条件で2400mを勝利、とダービー向きな感じもするが、
ここで権利を取っておかないとダービー前にもう一戦挟む必要が出てくる、正念場。
 
スーパーホーネットも、弥生賞で不利があってのあの結果は位置取りも考えると致し方なし。
朝日杯FS2着の実績はまだまだ光っている、当然巻き返しはあるはず。
ショウナンタキオンはここに来ての失速を見るに、坂なのか夏馬なのか不明だ。
どちらにしても新種牡馬アグネスタキオン期待の星にはやや厳しい風向き。
すみれSのナイアガラ、毎日杯2着のインテレット、どちらも手薄なメンバーだったが、
実は両馬共にダートから芝で好走組、距離的にも不気味な存在である。
シンザン記念ゴウゴウキリシマ・アーリントンCステキシンスケクンはともに逃げ馬、
本番ではやや苦しい印象があるが果たして。
 
中山に"天駆ける衝撃波"が突き抜けて早一年、月日が経つのは早い。
今年の牡馬クラシックは一体どんなドラマが繰り広げられるのか。

予想

あね

◎フサイチジャンク ○メイショウサムソン ▲アドマイヤムーン
△フサイチリシャール サクラメガワンダー ジャリスコライト
 
皐月賞は近年 1番人気の馬がくることが多いが 突如として穴馬が着たりもしているレース
TV人気が断然強い ジャンクを本命に
未重賞、今回が初重賞となるがそんなに劣る要因はないかなと
すばやく動けるタイプではないけど安定性と騎乗の岩田を推したい
サムソンは地味ながらも根性勝負となれば各馬より1,2歩上でしょう
ゴール前でのたたき合いとなれば・・・
ムーンは申し分ない 来るとなれば入賞圏内は確実 それに外枠だしね
リシャールは2歳王者の意地を
メガワンダーは騎乗強化 大井の名手内田なので要注意
ジャリスコとドリームパスポートで悩んだがジャリスコを選んでみました
これも騎乗次第かな 後買うとすればドリームあたりがおいしいかなと

えあ

◎:スーパーホーネット ○:アドマイヤムーン ▲:ナイアガラ
△:メイショウサムソン フサイチジャンク フサイチリシャール
穴:ドリームパスポート
 
小雨ぱらつく中山、内荒れ、先行多目、ここは思い切って斬れと根性に期待してスーパーホーネットを指名したい。
前走は不利もあり度外視…するのは勿体無いくらいの食い下がりで相変わらずの勝負根性。
先行馬も多く内は荒れている、朝日杯FSのように直線で外から一気にという期待。
同じく外枠のアドマイヤムーンもこうなってしまった以上は評価を下げる要素が見当たらず。
勝ったら勝ったで仕方ない雰囲気はあるが、好みの点でスーパーホーネットを上位に取る。
陣営の望みどおり一雨来たのでナイアガラにも食指を伸ばす。
実はこちらもFantastic Light産駒、ジャリスコライト同様長く良い脚を使うのは産駒の特徴だろうか。
重・荒れ馬場がマイナス要因にならないなら先行勢の中でも一際目立つ。
地力勝負になれば粘り腰と根性はリシャールを超えていると見るメイショウサムソン。
4連勝は伊達じゃない、ダービー向きだがここでも何かしでかしそうなフサイチジャンク。
2歳王者も安定感のある成績なのでまだまだ見限れないフサイチリシャールの3頭を指名。
オッズが下がったのは明らかに鞍上変更によるもの、高田潤騎手初の平地重賞制覇がGIという期待を込めて、
武豊も一目置くという調教名人の名に恥じず(?)人馬一体、息の合うところは見せているドリームパスポートが穴。
 
 サクラメガワンダーも良い枠に入り好気配だがあえて切る。
キャプテンベガはもう少し成長を待ちたい、ジャリスコライトはローテが気になる。

結果

着順馬番馬名姐御えあ性齢斤量騎手タイム着差馬体重人気
135メイショウサムソン牡357.0石橋守1:59.9 504 -46
212(父)ドリームパスポート 牡357.0高田潤2:00.01/2馬身464 010
336(市)フサイチジャンク牡357.0岩田康誠2:00.32馬身476 -62
4715アドマイヤムーン牡357.0武豊2:00.41/2馬身478 +61
511(市)フサイチリシャール牡357.0福永祐一2:00.51/2馬身486 -43
6612サクラメガワンダー 牡357.0内田博幸2:00.5アタマ470 -24
7816(外)ジャリスコライト 牡357.0横山典弘2:00.63/4馬身480 -45
8713(父)インテレット  牡357.0後藤浩輝2:00.7クビ474 013
9510(父)トウショウシロッコ  牡357.0吉田豊2:00.83/4馬身456 -818
10714スーパーホーネット 牡357.0四位洋文2:01.22 1/2馬身438 -149
1123(市)ナイアガラ 牡357.0小牧太2:01.2クビ470 -212
12611(外)ステキシンスケクン  牡357.0藤田伸二2:01.41 1/4馬身448 08
1324キャプテンベガ  牡357.0安藤勝己2:01.5クビ444 07
14818(父)ニシノアンサー  牡357.0菊沢隆徳2:02.03 馬身478 017
1548(市)ダイアモンドヘッド  牡357.0北村宏司2:02.21 1/2馬身500 +214
16817ディープエアー  牡357.0池添謙一2:02.3クビ472 015
1747(父)ショウナンタキオン  牡357.0田中勝春2:02.3クビ462 -811
1859(父)(市)ゴウゴウキリシマ  牡357.0中舘英二2:02.61 3/4馬身452 -1016

ナイアガラが絶好のスタート、マイナス14kgが響いたかスーパーホーネットは出負け。
ステキシンスケクンが逃げ、内ナイアガラ、その外にフサイチリシャールの葦毛2頭が2番手を形成。
メイショウサムソンがスプリングS同様外目から先行に取り付きドリームパスポートは内に。
フサイチジャンク・アドマイヤムーンは中団やや後ろ、出遅れたスーパーホーネットはその後ろ、サクラメガワンダー最後方。
3角メイショウサムソンが外から前へ、つられてジャリスコライトも外から早めに進出。
4角、フサイチリシャールがステキシンスケクンを交わして先頭へ。
ナイアガラは内で後退、それが壁になったかドリームパスポートが手綱を抑えて後退。
ジャリスコライトの外から人気どころ3頭、真ん中フサイチジャンク・その外アドマイヤムーン・大外サクラメガワンダー。
直線早くもフサイチリシャールが先頭、中からメイショウサムソンの手応えもかなり良い。
人気の外3頭も確実に、そして最内にはドリームパスポートが馬場を苦にせず強烈な脚であがってくる。
残り200mを切ってメイショウサムソンが、またドリームパスポートは外に持ち出しそれぞれフサイチリシャールを交わす勢い。
外の3頭フサイチジャンクとアドマイヤムーンが叩きあいつつ追い込んでくるが前を捉えられそうにない、
焦点の3着争いは逃げ粘るフサイチリシャールと追い込み勢、前2頭は確実に抜けた。
最後まで脚色が衰えることのなかったメイショウサムソンがドリームパスポートを半馬身抑え優勝。
するする抜けてきたドリームパスポートが2着、3着にフサイチジャンク、4着アドマイヤムーン。
フサイチリシャールが5着を死守、サクラメガワンダーは惜しくも6着となった。

短評

雨は上がった、芝状態も良発表だった、とはいえ中山最終週だから内3mほど荒れていた。
芝の長さも通常の6~12cmではなく13cm、例年以上にパワーを必要とする馬場だったようだ。
 
1着:メイショウサムソン
これほど苦もなく外から追走できる先行馬ってのもそうは居ない、近年稀に見る高いポテンシャル。
パワーを必要とする馬場、外から先行に取り付ける反応の早いエンジン、そして戦友"燻し銀"石橋守。
天地人全てが揃った結果だろうが…ダービーでなく皐月賞を勝っちゃうとは…。
石橋守騎手悲願のGI制覇、心より祝福を送りたい
2着:ドリームパスポート
内から抜けてくるとは想像もしなかった、ということはパワーもあったのだろう。
外を回った人気どころが3着以下だったことを考えれば、高田潤騎手は会心の騎乗と言っていい。
4角で内に潜り、手綱を抑え、最内から伸びていつの間にか2番手、かなりシビれた!
それにしてもまた2着か…叔父ステイゴールドそのものじゃないか。
3着:フサイチジャンク
外を回ってのこの結果は致し方なし。内ドリームパスポートの競馬が出来ていればとも思うが。
上位2頭とは大きな2馬身差だが、ライバルアドマイヤムーンを抑えての入線は手応えとなったはず。
4角から直線あたりでアドマイヤムーンと接触していたようにも見えたが…。
4着:アドマイヤムーン
ライバル同士牽制した結果、前のメイショウを捉えられずということか、馬場の問題もあり仕方ないといえば仕方ないが。
フサイチジャンクくらい交わしてほしかった、4角の接触が原因…ではないと思うがもしかすると。
5着:フサイチリシャール
4角先頭・最内粘り。完全に自分の形の競馬。現状はこれが力の限界なのかもしれない。
見るに次走はNHKマイルCの方がよさそうにも見える。
6着:サクラメガワンダー
後方・外目に厳しい競馬だった以上、展開のあやという他ない。最速34.6も勝ち馬が35.1では。
7着:ジャリスコライト
久々ながら積極的な競馬だった、外に持ち出した分のロス。とは言え内でどうだったかと言われると疑問。
10着:スーパーホーネット
大幅な馬体重減は贔屓目に見ても明らかにガレ気味、更には出負け。パドックの時点で勝負は終わっていた感も。
11着:ナイアガラ
4角で既にいっぱいだった。もっと馬場が荒れないと駄目かも。

総括

2着ドリームパスポートの高田潤騎手。
同馬の調教を担当しデビュー戦と京都2歳Sでは実際に跨った。
デビュー7年目ながら、調教名人と称されるほど、縁の下で仕事を続けてきた彼。
1着メイショウサムソンの石橋守騎手。
デビュー戦から今日までの10戦全てに跨り、また調教もつけてきた。
騎手養成学校1期生でデビュー22年目の39歳は、既にベテランの域だがGI制覇はこれが始めて。
 
両人とも職人と言われる、地味ながら仕事をこなす燻し銀。
ジャンクのムーンの鞍上が誰だ、乗り代わりがどうだと囃し立てたマスコミと我々を、
きっと競馬の神様は見ていたんだろう。
だからこそ、この2人が大舞台で大仕事をやってのけたに違いない。
 
松永幹夫1999勝・2000勝の感動といい、ライデンリーダーの借りを返した安藤勝の桜花賞といい、
当然今回の皐月賞といい、今年の競馬には何かの運命を感じざるを得ない。