TennoShoSpr05

Last-modified: 2006-05-27 (土) 17:36:56

第131回 天皇賞(春)

THE TENNO SHO (SPRING) (GI)
2005年5月1日 (日)
芝・右・外 3200m 4歳以上牡・牝 国際 指定 定量(牡58.0kg 牝56.0kg)


展望

ゼンノロブロイが宝塚記念から始動表明、タップダンスシチーも金鯱賞から。
またデルタブルースも疲れが取れず天皇賞を諦め宝塚記念へ目標を切り替えた。
日経賞でコスモバルクがよもやの着外、今後宝塚記念へ目標を置く中距離路線へ。
京都巧者のナリタセンチュリーも右トモに痛みが見られ秋まで休養。
ダイタクバートラムも脚に異常が見られ春は全休し放牧。
と、立て続けに主役脇役が回避を表明し、今年もやはり寂しいメンバーかと思われたが、
メジロランバダ以来の日本牝馬が春の盾へ参戦、武豊とアドマイヤグルーヴ。
また2週前登録も18頭を大きく上回っており、最終的には昨年に続きフルゲートが予想される。
 
さて、何を本命に据えればよいのやら筆者にも見当が付かないが、まずは一頭ずつ見ていこう。
 
シルクフェイマスは京都記念10着惨敗後、予定通り短期放牧を経て天皇賞へ。
元々良馬場以外ではからっきしの成績であり京都記念は度外視してよい。
昨年の結果を見る限りは淀の3200Mと言う舞台に不安もなく、とにかく良馬場であればと言うところ。
ヒシミラクルは一昨年の京都大賞典後の故障復帰から冴えないレースが続いているが、
前走京都記念では久々に持ち前のパワフルな走りが見られた。復調か?
使い詰めのほうが力を発揮するタイプであり、京都記念をステップとしたところはマイナスだが、
全盛期の力があれば菊花賞・天皇賞春・宝塚記念と3つのGIを獲ってきた馬、ここで勝っても何ら不思議ではない。
阪神大賞典3着から悲願のGI制覇へ挑む無冠の王者リンカーンはとにかく状態面が全てだろう。
昨秋の不調から立ち直っているのかどうか、阪神大賞典だけでは如何とも判断しがたい。
大阪-ハンブルグCで10ヶ月ぶりにターフに復帰した菊花賞馬ザッツザプレンティだったが、
59kgの斤量とスローペース、直線ヨーイドンの上がり勝負と、復帰レースがあまりに不向きだったが、
直線までに2番手まで押し上げる競馬が出来たのは収穫、生粋のステイヤーなだけに調子次第では要注意。
アドマイヤグルーヴは京都の3200Mという舞台には向いていると思えないものの、
出走メンバーを見る限りではそれほど見劣りするわけではない。
武豊もリンカーンではなくこちらを選んでいる事からダンスパートナー程度には長距離もこなせるのか。
寂しい古馬戦線へ話題を提供してくれた事には素直に敬意を表したい。
 
伏兵として2度の屈腱炎を乗り越えた素質馬、産経大阪杯優勝のサンライズペガサス。
これまた生粋のステイヤー、万葉Sを勝ち阪神大賞典2着のアイポッパー。
京都記念・日経賞と連続して2着に入る充実期、トウショウナイト。
本来のスタイルを取り戻したか、産経大阪杯2着切れ味抜群ハーツクライ。
ローレルの血が騒ぐ、鳴尾記念・日経新春杯と連勝、阪神大賞典4着サクラセンチュリー。
 
海外馬に天皇賞が解放されるのに従い、海外から3頭が予備登録をおこなっている。
マカイビーディーヴァ(牝6、豪)、カートソヴァージュ(牡4・英)、ウィングドダージョン(牡4・英)。
マカイビーディーヴァは豪メルボルンCを連覇し、GI4勝の本格ステイヤー。
前哨戦としてエイプリルSを59㌔を背負い参戦したが、見せ場無く着外に終わった。
ただし生粋のステイヤーということと、日本では初レースだった事もあり、
この後立て直してくるようであれば、斤量も下がり距離も伸びるため不気味である事に変わりない。
 
以上、回避も多かったものの並べてみれば多彩な顔ぶれで混戦も予想される。

予想

姉御

これが主役という該当馬がいないのが今年の天皇賞春
やはりここは実力買うべきか登り馬を買うべきか
選ぶのに苦労する・・・
今年は去年のようにしてやられた様な逃げ切れる競馬は無いと思う
スタート後、スロー展開で進み2週目の4角手前でペースが
あがりそのまま直線での攻防かなと予想
 
長距離戦ほど騎手の手綱捌きやペース配分などの腕がよほど重要
このところのG1戦線は
フェブラリー 1着 福永→武豊
高松宮       武豊→四位
桜花賞       福永→吉田稔
皐月賞       武豊→四位 
と来ていてお気づきになるかと 福永→武豊と交互に獲っていて面白い事になってるのである
 
この交互にくる法則で買うのも・・・悪くはないかもしれない
福永騎手はリンカーン 
今年の阪神大賞典3着を見ると去年の天皇賞春のような引っ掛かりはなさそうに思える
武豊騎手はアドマイヤグルーヴ
この距離は未数値で折り合い次第でこなせるのかなぁ・・・
四位騎手のシルクフェイマス
一番恐い存在 追い切りも好時計を出し、盾獲得には一番近いのかもしれない
ただ気になる点は当日の天候のみ 良でなら好勝負できるか
岩田騎手のザッツザプレンディ
ハンブルクCでは4着だったが京都の長丁場なら期待はできそう
岩田騎手の積極的な攻めの競馬ができれば間違いなくこの馬なら答えてくれるはず
 
予想◎リンカーン ○ザッツザプレンディ ▲シルクフェイマス 
△ ハイアゲーム アイポッパー マイソールサウンド ビックゴールド
本田騎手の一発にも期待はできるかな・・・ただ格の違いがある点で注意候補
ビック=和田という黄金コンビはお知りでしょうか? ただ来るのかも・・て期待で
 
マカイは馬場次第ですかね 雨で湿れば本来の競馬ができるでしょうけど印にはいれません 
まあ夢を狙うなら ヒシミラクルもいいんですけどねー
番外で◎候補です

えあ

春の盾を獲る馬は大概2000-2400Mのレースもこなせるような実力を持っているものである。
後付であっても過去の実績であっても、宝塚記念辺りでも勝負になりそうな馬を選びたいのが本音。
また鞍上の存在も大きいであろうことから十分な情報収集をしたい。
 
目の上のタンコブといった存在だったゼンノロブロイ・タップダンスシチーがおらず、
実績と安定感からしてシルクフェイマスが本命で間違いないだろう。
当日の天候も気に掛かるが、ここを勝って悲願のGI奪取を。
対抗にステイヤーだと言われ続けて宝塚記念まで制したミラクルホース、ヒシミラクル。
昨年の有馬記念辺りから徐々に調子が上向いてきているらしく、ここ最近の調教も掛かるほどの手ごたえ。
確かに京都記念からの参戦はローテーションとしてはあまり良いものではないが、
昨年の天皇賞秋から目立った休養もなく、数えればこの天皇賞・春が5戦目。悪くはないんでない?
▲に思い切った馬を選んでみよう。
鞍上に武士沢・重賞未勝利だがこの2戦が際立つ成績、トウショウナイト。
この2戦は1番人気をマークする競馬で、その1番人気が沈んだにも関わらずきっちり連を確保。
安定感があるのかないのかさっぱり分からないが、こういう馬は2-3着に来ても何ら不思議はない。
本命と対抗に人気がありそうな馬を選んだので、ここくらい冒険してみるのも良いかなと。
ザッツザプレンティはタイプ的に菊花賞馬同士似ているのかもしれないと思わせる部分もあり、
デルタブルースで長距離レースのノウハウを得た岩田騎手が功を奏すか。
典型的なサッカーボーイ産駒アイポッパーなども怖いところだが・・・。
 
◎:シルクフェイマス ○:ヒシミラクル ▲:トウショウナイト
注意:ザッツザプレンティ・アイポッパー

結果

着順馬番馬名姐御えあ性齢斤量騎手タイム着差馬体重人気
1510スズカマンボ  牡458.0安藤勝己3:16.5 484 +213
2817ビッグゴールド 牡758.0和田竜二3:16.71 1/2馬身466 +214
3713(父)アイポッパー牡558.0藤田伸二3:16.7ハナ446 -84
424トウショウナイト 牡458.0武士沢友治3:16.7ハナ478 -410
5816ハーツクライ  牡458.0横山典弘3:17.12 1/2馬身492 +28
636リンカーン 牡558.0福永祐一3:17.1ハナ478 01
7612[外]マカイビーディーヴァ  牝656.0G.ボス3:17.1クビ476 -42
8715(父)マイソールサウンド 牡658.0本田優3:17.2クビ478 +611
935ユキノサンロイヤル  牡858.0小野次郎3:17.31/2馬身468 016
1011(父)ザッツザプレンティ牡558.0岩田康誠3:17.3ハナ486 -27
1123(市)アドマイヤグルーヴ  牝556.0武豊3:17.72 1/2馬身480 -66
12611ハイアーゲーム 牡458.0吉田豊3:17.7ハナ506 -1215
13818(父)ブリットレーン  牡658.0吉田稔3:17.7ハナ492 -417
14714サンライズペガサス  牡758.0幸英明3:17.7アタマ492 -49
1559(父)チャクラ  牡558.0後藤浩輝3:17.7アタマ476 -212
1648(父)(市)ヒシミラクル 牡658.0角田晃一3:18.33 1/2馬身468 03
1712アクティブバイオ  牡858.0小牧太3:18.4クビ516 +1018
1847(父)シルクフェイマス牡658.0四位洋文3:18.82 1/2馬身476 05

当日昼からの小雨のせいか、更に混戦が激化し3連単1番人気以外は全て万馬券というまさに戦国天皇賞。
1周目スタンドを越えたあたりから1番人気シルクフェイマスが何と先頭へ、
勝負所の4コーナー、アイポッパーが外目から前を伺うところで、
最内からするするとビッグゴールドが抜け出す、逃げたシルクフェイマスは全く動かず。
内からスズカマンボ・トウショウナイトと馬群を縫って来る。
前に付けていたヒシミラクルも懸命に追い仕掛けるが伸びる気配もなし、
リンカーン・ザッツザプレンティの2頭はまるで昨年のビデオを見ているかのように後方のまま。
直線に入りビッグゴールドが粘りこもうとするところをスズカマンボが捉えて先頭へ。
更に外からアイポッパー、後方から一気にトウショウナイト。
本命・有力馬が伸び悩み馬群に飲まれていく中、13番人気スズカマンボがそのまま1着でゴールイン。
2着争いが激しく、内ビッグゴールド、間アイポッパー、その外トウショウナイト、
そして大外から飛んできたのがハーツクライ。が内から順に2-5着と決まる。

短評

1着:スズカマンボ
好騎乗の一言。
''2~5着:ビッグゴールド・アイポッパー・トウショウナイト・ハーツクライ"
内から順番に。人気がない分早めに本命勢を見切れたからか。
6着:リンカーン
まだ調子が上向いていないのか、それとももうピークは過ぎたのか。
11着:アドマイヤグルーヴ
こちらの場合は調子以前に距離が長すぎる、その上やはり気性が悪い。
7着:マカイビーディーヴァ
健等した方だろう、日本の硬い馬場が最後まで克服できなかったか。
10着:ザッツザプレンティ
叩き2走目とは言え、競馬勘を掴むのにはもうしばらく必要だろう、デキも良くなかった。
16着:ヒシミラクル
出来は逆にかなり良いものだったのだが・・・やはり使い詰めの方が良いのだろうか。
18着:シルクフェイマス
位置取りも不可解なら直線も不可解、分かるのは雨に対して異常に弱かったという事だけだろう。

総括など

掲示板に載った5着まで全てGI未勝利、
単勝3510円、馬連8万円馬券・馬単17万円・3連複22万円、
3連単に至っては193万円を越える百万馬券となり、
前評判以上に結果も大波乱の戦国下克上天皇賞となった。
 
(姐、後談)
補足 銀行預金残高 11,140円
累計購入金 7,400円 1日分購入金 7,400円
累計払戻金 4,710円 1日分払戻金 4,710円
購入限度額 8,400円
 微負けしてますw 最終で-600円です
パトロールビデオを見てみたんだけど
シルクは序盤から首を振りながら走り4角付近でもうすでに舌を出しながら走ってたようで・・・
最後は走る気力すらなかったんかね・・・