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朝潮型駆逐艦　朝潮

性能諸元

基本性能

･兵装

･艦艇スキル

ゲーム内説明

日本軍の駆逐艦である朝潮は、同種の中では日本における最高峰の艦艇である。吹雪型駆逐艦の就役後に建造された。排水量の制約がないおかげで設計者は、航行速度、兵装、船体サイズのバランスをうまくとることができた。全体的な設計が優れていたので、後の多くの駆逐艦の基本形となった。

解説

・主砲
127mm砲を連装で3基搭載。基本的な性能は陽炎や雪風の砲と同じであり、日駆のお約束で砲旋回速度が遅かったり装填がイマイチだったりして取り回しやDPMは他国艦に劣ってしまう。このためダラダラとした継続的な砲戦は避けよう。ただし本艦の場合は対駆逐戦闘で魚雷を頼りにできない以上、陽炎よりも主砲が重要な意味を持つ。このため対駆逐戦闘においては陽炎砲の特徴である高めの瞬間火力を敵に対して押し付けられるように心がけたい。またこの砲は対戦艦における補助武器としても平均以上であり、優秀なHE弾火力と発火率(4%)により相応のダメージを期待できるだろう。

・魚雷
610mm93式魚雷を4連装で2基搭載。魚雷ダメージは4661と同格の陽炎(4602)以上であり浸水率も27%という高水準。(アプデで多くの日駆に魚雷の強化が行われたのだが、朝潮はその恩恵に預かれず単発ダメが陽炎に抜かれてしまった。浸水率も陽炎と同等である。深度魚雷の意味とは…)ただし、夕立と同じく深度魚雷である。特筆すべきは欧駆を除けば全艦艇中最速の雷速(72ノット越え)と最長の射程距離(12km)を誇る。しかしリロード時間は74秒近く(タシュケントの約2倍)必要となっており、単純なDPMで観ると陽炎(36816)を下回る30439に落ち着く。艦艇スキルの「魚雷装填Ⅰ」を併用することで1基分4射線(4661*4=18644)を上乗せできるが、使用回数が1回しかないので使いどころに注意したい。また、射程が長いということは目標艦までの到達時間もまた長い事を意味し、遠距離雷撃を命中させるには敵艦の動きに対する高度な読みが必要である。さらに魚雷の被発見距離は2.44kmと通常ツリーの日駆魚雷と変わらず(同格パン駆魚雷は1.83km)、雷速は速くともパン駆の深度魚雷より回避され易い。特に艦本体が発見されている場合、敵は本艦の雷撃を予想しており余計に命中させにくいと考えよう。

・対空
トータルの対空値は111と陽炎(164)や雪風(130)よりもさらに低くなっている。大口径対空砲の射程やダメージ85は変わらないが、小口径対空砲のダメージが思い切り減らされているので、敵航空機に狙われた際の命中率低下を期待するのは難しいだろう。この対空の低さは現状でマッチするティア帯の空母群の航空機を考慮すると、相当な不安材料を抱えている事になる。空母有りの試合にマッチしてしまった場合、恐らく(というかほぼ確定で)最優先撃破目標として狙われる事になるので単独行動はせずに味方艦の支援が届く範囲で活動することを心がけよう(孤立、絶対ダメ!)。

・装甲
防郭防御5%、装甲4.5%は他国同格駆逐艦と横並びである。火災浸水耐性10%も同様であるが、対水雷防御3%は劣っている。もっとも、駆逐艦において安易な被弾・被雷は即退場というのはティアを問わずお約束なので可能な限り避けるべきである。

・機動性
素の最高速度は34.18ノットで、陽炎や秋月といった同格駆逐艦と一緒である。舵の効きは陽炎型に及ばない7.8度、転舵所要時間も3.6秒と旋回に時間が掛かる(流石に秋月よりは小回りが効く)。加速も陽炎(8.98秒)より遅い9.89秒を要するので、魚雷や敵弾の回避はあまり得意な方ではない。

・隠蔽性
素の被発見距離は6.24kmと他国同格内では中位だが、雷駆としては最低クラスである。一部の砲駆よりも隠蔽が悪く、かつ前述の機動力の問題から索敵は苦手な類である。しかし本艦が「駆逐艦」として試合に参加している以上索敵に参加しないという選択肢は存在しない。索敵を行う際は必ず味方と共に、被発見がついた時点で「既に艦を立てて敵から遠ざかり、加速状態に入って居る」ように心がければ即沈は避けられるので…自身の戦闘経験と先読みを最大限に活かして何とか頑張って欲しい。なお、索敵に成功しても敵駆逐が前衛を張っている状態では本艦の魚雷は容易に発見されてしまい命中が期待できないだけでなく、本艦の位置がバレて狙われ続ける事になる…よって次の仕事として敵駆逐を撃沈する事に全力を尽くそう。

・生存性
素のHPは15000に届かず、隠蔽や速度に優れる訳ではない。旋回性能が低く対空も低いため、敵に狙われた場合の生存性は低いと言わざるを得ないだろう。そしてプレ艦という物珍しさもあってヘイトも高めと中々に厳しい条件がそろっている。とはいえ日駆とパン駆の扱いに慣れた艦長であれば、本艦の特性であっても試合終盤まで生き残ることが可能だろう。

・消耗品
「高品質石炭」「高級船員食料」「改良型ディーゼルエンジン」の駆逐3点セットを推奨。

・艦艇スキル
この艦の秘密兵器とも言える艦艇スキル「魚雷装填Ⅰ」はデフォルトだと使用回数は1回のみである。しかしクールタイムが設定されている理由は、レジェンド艦長のみが持つLV5の「超火力+」「夜の襲撃」を選択すると「魚雷装填Ⅰ」の使用回数を1回追加する事が可能なため。とはいえ使用回数が2回に増えるといってもクールタイムは長く、現状の仕様ではクールタイムを短縮する事はできない。

・装備
　・兵装　主砲旋回
　・防御　舵か加速
　・適正　隠蔽

・エリート特性
　・新型機関　最高速度+5%、加速度+10%
　・新型魚雷　魚雷ダメージ+3%、魚雷浸水発生率+7%
　・功績　EXPアップ+10%
※本艦のエリート特性は主砲関連の性能を向上させる系統を選択できない。そこで基本的には「新型機関」で船体の性能を向上させ、間接的に砲戦に強くなる様に心がけて欲しい。しかし、陽炎・雪風砲を扱い慣れており味方と連携して敵駆逐を迅速に処理できる艦長にとってはその限りではないので、各人の経験によって選択して欲しい。

・総論
　日駆としては平均以下の旋回と隠蔽を持つ船体に、特徴的な調整(長射程かつ高浸水率)を施した深度魚雷を持つピーキーな艦である。走攻守のうち走と守を投げ捨てた駆逐艦は数あれど、本艦は攻のうち火力ではない部分を底上げしている。ところが、その底上げした部分と代償として失った部分のバランスがあまり良くないようで、かなり使い手を選ぶ調整がなされている。
　具体的には「隠蔽の優位性が無い日駆の船体での偵察」を強要され「本来予備武装でしかない雷駆砲で敵駆逐艦との戦闘」に勝利しつつ「DPMが劣る魚雷で敵戦艦の侵攻を押し留める」事を期待されるが、本艦の強みを生かす戦い方をするには骨が折れるだろう。特に考え無しのプレーヤーが乗ると隠蔽が悪いからと索敵にも行かず、長大な射程を生かして後方から当たりもしない魚雷を流し打ちするだけの「芋駆逐」と呼ばれる戦法を行いがちであるが、この戦法は「味方の視界を不良とし、敵駆逐の進出を容易とする」悪手である。実質的にチームの眼となるべき駆逐枠を一つ潰すに等しく、非常に嫌われるので注意したい。
　かといって考え無しに単独行動しても…敵に発見された時点で敵駆逐からだけでなく後衛の巡洋艦・戦艦からも集中砲火を食らうのがオチなのでこれも避けて欲しい。まずは味方の後衛と協力して敵駆逐と巡洋艦を壊滅させるか追い払い、敵戦艦を孤立させる所から始めよう。この状態であれば、本艦の手持ちのカードのうち「高雷速」「高浸水」を活かすことができるだろう。
　ただし「長射程」を活かすためには敵の動きを読み切ったうえでの遠距離からの牽制、隠蔽距離ギリギリまで寄って雷速を生かした強襲とを組み合わせた遠近・緩急自在の攻撃動作が必要であり、実現するためには高度な間合いの取り方や押し引きの感覚が必要とされる。プレミアム艦らしいピーキーな特性を持ち、高い運用スキルを要求される本艦であるが、腕に自信がある・他とは異なる乗り味の船を求める艦長にはお勧めの一隻と言えよう。

戦闘名誉章

史実

　史実では白露型の次級、陽炎型の前級にあたる朝潮型駆逐艦は、第二次ロンドン軍縮会議(1936年)において軍縮条約から脱退した日本海軍が、脱退後初めて排水量の縛りを受ける事なく建造した駆逐艦である。
　白露型駆逐艦からの大きな変更点は2点あり、一つは高温高圧缶の採用による航続距離の増加(公試で5190海里/18ktを記録)、もう一つは艦内電源の交流化(それ以前は直流であり設備の重量及び容積が大きかった。変更により重量比で25%程度の削減に成功している)による重量削減である。しかし一番艦朝潮の建造直後に第四艦隊事件が発生、結局艦体強度の強化が行われた結果、排水量は2000tへと至ってしまった。
　本級は10隻建造されたが10隻とも戦没している。一番艦朝潮は1943年3月3日、ダンピールの悲劇とも呼ばれるビスマルク海海戦において連合軍機の熾烈な攻撃を受け沈没した。(PC版wikiより)　9番艦霞は大和とともに坊ノ岬沖海戦に出撃したが航空攻撃を受けて撃沈した。

小ネタ

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