シュフラン級巡洋艦 4番艦 デュプレクス


性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
| Tier | 5 | 種別 | プレミアム艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | - |
| 国家 | フランス | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | (-) 34,900 | |
| 装甲 | 全体 12-60mm ・艦首・船尾 16mm ・上部構造 13-30mm ・甲板 25mm ・砲郭 12mm ・主砲 12-30mm ・重要区画 20-60mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | 10% | |
| 機動性 | 機関出力 | 90,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 32.0ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 700m | ||
| 転舵所要時間 | (-) 9.5秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 12.1km | 15.1km | 14.1km | 6.8km | |
| 航空発見距離 | 7.2km | 11.3km | 10.2km | - |
| 射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| - | mod.1 | 15.1km | 0m |
| 主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 203mm/50 Mle 1924 | 4基×2門 | HE弾 2,800(15%) AP弾 4,800 | 15.0秒 | 25.7秒 |
| 副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 90mm/50 Mle 1930 | 4基×2門 | HE弾 1,300(5%) | 4.0秒 | 4.0km |
| 魚雷 | 艦体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ(浸水) | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 550mm LANCE‐TORPILLES | 2基×3門(6門) | 14,833(246%) | 90秒 | 9.0km | 60kt | 1.3km |
| 対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 13.2mm/76 Mle 1929 13.2mm/76 CAQ Mle 1929 | 2基×1門 2基×4門 | 5 10 | 1.2km | |
| 37mm/50 CA Mle 1925 37mm/50 Mle 1933 | 1基×1門 4基×2門 | 2 9 | 2.0km | ||
| 90mm/50 Mle 1930 | 4基×2門 | 15 | 4.0km |
・アップグレード
| スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
| ○ | ○ |
| 1 | ![]() | 主砲改良2 | +20%:主砲旋回速度 |
![]() | 照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | |
| 2 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 |
![]() | 操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | |
![]() | 推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
| 十字キー左 | |||
|---|---|---|---|
![]() | 応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:60 秒 |
| 十字キー上 | |||
![]() | 水中聴音 | 2 回 | 消耗品の動作時間:92 秒 消耗品の準備時間:180 秒 魚雷発見:-2.8 km 敵艦発見:-4.0 km |
![]() | 対空防御放火 | 2 回 | 平均対空ダメージ:+200% 消耗品の動作時間:40 秒 消耗品の準備時間:150 秒 |
| 十字キー右 | |||
![]() | エンジンブースト | 2 回 | 最大速度:+15% 消耗品の動作時間:120 秒 消耗品の準備時間:180 秒 |
| 十字キー下 | |||
![]() | 水上戦闘機 | 3 回 | 消耗品の動作時間:100 秒 消耗品の準備時間:80 秒 |
![]() | 主砲装填ブースター | 2 回 | 最大速度:+50% 消耗品の動作時間:15秒 消耗品の準備時間:120秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
デュプレクスは、シュフラン級重巡洋艦の1隻です。本艦の装甲に強化が施されており、18,000m以内の距離から発射された6.1インチ(155mm)砲弾に耐え得るようになっています。就役後、デュプレクスはトウーロンの第1戦隊の第1軽部隊に配備されましたが、後に第1巡洋隊に移されました。戦争が勃発すると、本艦は哨戒や護衛任務に加え、ジェノヴァへの襲撃にも参加しています。しかしフランスの降伏後には、出撃の機会はほとんどありませんでした。
就役:1932
同型艦数:4
解説
- 抗堪性
素のHPは34,900台と同格内ではそこそこの体力を誇る。しかし本艦は隠蔽が良くなく速度も遅めなのでその体力は水物であり、交戦距離のこともあって体力を失い易く普通に考えて生存性が高いとは言えないだろう。
そしてフランス巡洋艦の装甲に期待してはいけない。船体はアルジェリーの基礎となった艦という事で数値の上では装甲値は優秀。しかし本艦の場合は前述した主砲射程の関係で敵とかなり近い位置に居る事が多いので、少しばかり装甲が厚かろうが関係ない。耐性に関してもティア相当であり、特筆すべきものは無い。
- 主砲
203mm砲を連装砲塔に収めて4基8門搭載。砲配置は前2後2のオーソドックスな配置だが、ツリー艦のアルジェリーと同じように第2第3砲塔を艦橋にギリギリまで寄せ、更に第1第4砲塔も詰めて足元に置くスタイル。一見すれば判るようにこの配置は各砲の射角が非常によろしくない*2。このためアルジェリーと同じように、火力を出すためには艦の角度をかなり緩める必要があり、巡洋艦の搭載砲としては非常にリスキーな設計となっている。
とはいえこの砲はその性能がほぼアルジェリー砲でAP弾ダメージとHE弾ダメージ・発火率と、そして砲塔旋回速度まで誤差はあれどほぼ同じ。唯一異なるのは装填時間位なので、つまり「ティア6においてもトップクラスの威力のAP弾」をこのティア帯で扱えるという事でもある。HE弾の威力は「ティア6としては平均的」だが、本艦はティアが1つ下がっているので相対的に脅威度が上がっていると考えて間違いないだろう*3。とはいえ無条件でティア6の砲を振り回せるとかそういう甘い話がある訳では無く…本艦の砲には無視できない弱点がある。それは装填時間が素で15秒と遅く、同格巡洋艦と比較して最低ランクとなっている。
- 魚雷
550mmクラスを3連装魚雷発射管に収めて片舷に1基づつ搭載。片舷指向可能数は1基3射線である。
この魚雷もその性能がほぼアルジェリーの初期魚雷と言ってよく、射程・雷速・浸水率・装填時間・魚雷発射管旋回速度まで一緒。3本命中すれば30,000以上のダメージが入る魚雷を長射程で扱えるという利点は大きいだろう。しかし本艦はアルジェリーよりも旋回性能が劣っているので甘い見通しで撃ちに行くのは脆弱な側面を曝す事になるので非常に危険。敵を目の前にして無理に使うのは止めた方が良いだろう。
- 対空
素の総合対空値23はティア帯を考慮しても非力である。本艦は択一式ではあるが対空防御砲火を持っているので、一時的に対空火力を増す事ができる…のであるが正直対空防御砲火を使っても微妙と言わざるを得ない。
- 機動性
素の最高速度は32ノット台と概ね米巡速度と同じ。速度的には下位グループの平均であり特筆すべきものは無い。本艦はティア帯を考慮すると仏専用の強力なエンジンブーストを搭載しているので適時使用することで速度の不足を補ってやって欲しい。加速については実は優秀で、重巡としてはトップクラスの加速力を持っている。しかしあくまで重巡の船体なので過剰な期待は禁物。舵の効きはアルジェリーと比較すると数値の上で劣っているが、それでも同格の重巡群と比較すると勝っている。
- 隠蔽性
素の被発見距離は12.1kmと微妙に良くない。
- 消耗品
ごく普通のソナーにフランス謹製のエンジンブーストと択一になるが戦闘機と主砲装填ブースター使用できる。
主砲の装填時間を短縮、ダメージを底上げするという意味でも主砲装填ブースターの一択だろう。
- 総評
本艦は体力に優れるもののやや頼りない装甲や耐性、そして遅めの速度と微妙な隠蔽を備えた船体に、射程こそ短いものの命中させる事ができればダメージが大きいAP弾を撃ち出せる砲を搭載している*4。他国同格内における重巡というカテゴリ内で比較するなら、射程が同程度でありAP弾が強いアメリカのペンサコーラに似た特性を持っていると言っても良いだろう。しかしペンサコーラは艦を立てたままでも2基5門を安全に指向できたり、非常に優れた舵を持っている等、構成要素は大分異なる。このため本艦は彼女には使えない魚雷の存在や主砲装填ブースターといった部分を活かし、替わりに仏重巡砲の弾速の遅さや弾道の高さ・砲配置の悪さをカバーしつつ戦う必要がある事から扱いは「似て非なるもの」になる筈だ。特に遠距離が得意な筈の船体で近距離向けの砲を扱わざる得ないという点は、船体と砲のアンマッチが激しい英重巡ツリーの方向性を彷彿とさせ、明らかに初心者向けではない。恐らく腕に自信のある艦長向けの一品であり、購入の際にはよく考えてからにすべきだろう。
史実
フランスはワシントン海軍軍縮条約(1922年)に批准した後に、他国との条約型重巡建造レースに勝利すべく203mm砲を搭載した「デュケーヌ級」重巡洋艦を開発。この「デュケーヌ級」重巡洋艦は兵装及び排水量等においては国際水準を満たしていたが、例によって防御力については十分とは言えなかった。このため「改デュケーヌ級」として防御力を増強した艦艇を造り出すべく、1925年から1928年までの艦隊整備計画において建造されたのが「シュフラン級」重巡洋艦となり、本艦はその4番艦である。
本艦はブレスト海軍造船所において1929年11月に起工、翌1930年10月には進水を果たし1932年7月には竣工・就役した。就役後は地中海艦隊に所属し、第2次世界大戦が勃発(1939年9月)すると連合国側としてドイツの通商破壊作戦に従事する艦艇の捜索等に従事。ところが1940年6月にフランスは降伏…その後はヴィシー政権側として過ごすも1942年11月に連合軍が北アフリカに上陸すると状況が一変。ヴィシー政権側の心変わりを懸念したドイツ軍により接収されるのを防ぐため同月末にトゥーロンで自沈。1943年7月にイタリア軍により浮揚されるが、連合軍の空襲により沈没。その後解体された。
小ネタ
本艦の艦名の由来は、恐らくフランス領インド総督である「ジョゼフ・フランソワ・デュプレクス(1697年1月~1763年11月)」から。彼は商人の家に生まれたが、父の勧めにより若い頃から辺境を旅行していた。18歳の頃にインドに渡り、23歳でフランス東インド会社に入る。その後ベンガルのシャンデルナゴル長官を経て45歳の時にフランス領インドの総督に任命される。
彼はフランス軍の士官を教官としてインド人歩兵にヨーロッパ式の銃兵訓練を施し、インド諸侯間の争いに積極的に介入。その結果、数多くの諸侯を傘下に収める事に成功。またイギリス領インドの拠点であったマドラスと、フランス領インドの拠点であるポンディシェリーとの間で起こった「第1次カーナティック戦争」においてはイギリス東インド会社に対して優勢に戦いを進め、一時は英領マドラスを占領に至る。しかしその後本国でイギリスとの講和(アーヘンの和約)が成立し1748年に戦争は終結。ところがこの戦争後も現地における争いを仲介している内にインドにおける対外出費を嫌うフランス本国と意見が対立…1754年にフランス本国からフランス領インドの総督を解任されてしまう。後にフランスに帰国、パリで貧困のうちに亡くなる(1763年)。享年66歳であった。
本艦の属する「シュフラン」級巡洋艦の1番艦である「シュフラン」だが、その艦名はフランス王国海軍の提督を務めた「ピエール・アンドレ・ド・シュフラン・ド・サン・トロペ」に由来する。彼はイギリスが既に支配を確立していたインド洋において一時的にフランス海軍を優位に立たせる事に成功した。
彼は1729年7月に南フランスのプロヴァンス貴族の三男として生まれ、海軍士官候補生としてフランス海軍に参加。しかし若い頃の士官としての彼の経歴はパッとしない…ところがフランス政府が士官たちに指揮経験を積ませるべく新造の戦隊を指揮させると一転して才能を発揮、上官から大きな賛賞を受ける。その指揮能力と生来の勇気を買われ、インド洋においてイギリス海軍のエドワード・ヒューズ提督率いる英国海軍との戦いに身を投じる事になる。彼の戦い方*5はこれまで消極的でありフランス海軍恐るるに足らずと思われていた認識を根底から覆すものであり、その激しさからイギリス海軍の将兵の肝を冷やすに十分なものであった。なお事実上最後の戦いとなった「カッダロール海戦(1783年4月)においてはカッダロールを包囲中のイギリス陸軍と海軍に対して、数で劣る艦船のみで攻撃を実施しイギリス海軍をマドラスまで引き上げさせた。この間、残されたイギリス陸軍はカッダロールに籠ったマイソール王国軍とフランス海軍に挟撃されるかもしれないという極めて危険な状況であった…ところが、そこにヨーロッパにおいてフランスとイギリスの講和が成ったという知らせが届き、戦いは終了した。なお帰国後の彼はフランス海軍中将に任命され、本国においてフランス海軍の指揮を執る筈であったが1788年12月に脳卒中で死亡*6。享年59歳であった。
コメント欄
- 作成しました。 -- 2024-12-26 (木) 21:59:58
- 感謝! -- 2024-12-26 (木) 23:03:04












