巡洋艦

Last-modified: 2020-10-06 (火) 03:29:28

概要

戦艦と駆逐艦の中間サイズの艦。
史実では、重巡洋艦と軽巡洋艦があり主に口径によって分けられる。
主に主力艦の護衛や、偵察などを行っていたが、虎の子であり投入が難しい戦艦に対して、実質的な艦隊の主力として活躍する船が多かった。
第二次大戦後期には偵察用の水上機を搭載することが標準的な装備となり、小型すぎて搭載できない駆逐艦に対して大きなアドバンテージを持っていた。
対空火力が同じTierの中で比較的高く、対空要員としても役立つので、味方航空機を敵戦闘機から護衛する役目や、敵対艦機を迎撃撃墜する能力に長けている。

主な役割

戦艦にもある程度通用する砲性能と、駆逐艦にも何とか対抗できる速力・旋回性能を持ち、臨機応変に戦闘を行う事が可能。
同Tierの戦艦と比べると単発あたりの火力は低いが連射が効く高DPMの主砲、同Tier駆逐艦と比べると連射は効かないが単発火力と長射程の魚雷、消耗品は水上戦闘機(又は着弾観測機)、対空防御砲火、水中聴音機と様々な装備を持ち、艦の特性と状況によって様々な役割を担う。
戦場の要所を駆け巡り、味方を支援して戦おう。

低Tier帯では高い装填速度や機動性のおかげで初心者にも馴染みやすい艦種であるが、高いTier帯では見える駆逐艦を即座に撃沈し、ヘイトを引き受けて戦艦の砲火を分散させるなど、高い技量を求められる艦種となる。
射撃や雷撃、対空の腕を磨き、World of Warships随一の万能艦として多彩な任務をこなそう。
 

敵駆逐艦への対処
  1. 戦闘開始時から初回邂逅
    まずは自分の前方に敵駆逐が来ているかどうかの判断をする。味方駆逐、味方艦載機、艦長スキルなどでそれを確認できる。
    同時に味方駆逐を守り、敵駆逐を速やかに排除できる位置に居るか。これがかなり重要。
    駆逐同士は5~10kmの距離で遭遇する為、そこから5kmぐらいの位置に居ないと攻撃がまず当たらない。
    さらには敵戦艦や敵巡洋艦の攻撃も集中する危険性がある。
    この位置を維持して敵駆逐を潰したりじわじわ押してCAP勝ちし、ポイント有利の勝ちパターンに持っていく。
    押される場合は味方駆逐が運悪く瞬殺される以外は大体巡洋艦が駆逐から距離を取りすぎて有効打を与えられない、島裏に隠れて火力投射が乏しい状況など、いわゆる芋巡洋艦と揶揄されるパターンである。
    前線にいてもすぐに倒されては意味が無く、高い技量と経験が必要になるが、これが出来るようになると勝率も上がって来るだろう。
  1. 中盤以降
    不利になった戦線から外れ大物食いに走ったりCAP空き巣に走ったりするので、それを防ぐように行動する。
    特に鈍足の戦艦や離れた位置にいる事が多い空母が狙われる事が多いので、ガラ空きのルートを潰すよう動くのも選択肢である。

ラインナップ

参考:ver0.5.15現在の巡洋艦の全長比較(NAフォーラム記事)
Size Comparison: All Cruisers (2.0)

 
CL:軽巡洋艦
CA:重巡洋艦
航空巡洋艦*1

(艦種略号は用語集?を参照のこと)

各国の特徴

アメリカ

米巡は全体を通して良好な装填時間、優秀な斉射角度や砲塔旋回速度を持ち、取り回しの良い主砲性能を持つ。
Tier1を除き、Tier3までは戦列艦の延長線のような船で、機動性は悪いが優れた砲性能を有している。
Tier4から装甲は薄くなるが飛躍的に機動性が向上し、砲撃と回避を織り交ぜた機動戦を得意とする。
また魚雷を装備し接近戦における強力な切り札となるが、同様に他国の巡洋艦も魚雷を持つようになるため注意が必要である。

Tier6から強力な8インチ砲を装備した重巡洋艦Pensacolaと主砲口径は6インチのまま消耗品の扱いに長けた軽巡洋艦Dallasに分岐する。
どちらも砲塔を備えた大型艦となり速度はやや低下するものの、他国と比べて旋回半径は狭くよく曲がる傾向にある。
戦艦の主砲弾に耐えうるほどではないが、装甲も比較的優秀で弾薬庫やバイタルパートも小さく纏まっており、回避力の高さと併せて生存性は高い。
ただし魚雷を装備しなくなる為、接近戦における強力な攻撃手段は失われてしまう。

主砲はアメリカが史実で用いた重量弾が再現されており、AP弾の貫徹力は比較的高くHE弾も安定した性能を持つ。
その代わりに弾速が遅く、長距離では高く山なりの弾道となる。そのためにドイツやソ連などの高弾速を持ち味とする他国の巡洋艦との撃ち合いでは命中弾の差を投射量で埋めきれないことも多い。
こうした欠点を補うため、魚雷こそ持たないが優秀な装填速度を生かし中近距離戦を行う方が火力を発揮しやすい。

対空火力は高く、特に中近距離を担う対空機銃が強力。消耗品「対空防御砲火」の使用回数が他国より1回多いため、序盤から終盤にわたって味方艦隊に対空防御の傘を提供することが可能である。
同じく消耗品の特徴として、Tier8以降の艦艇とプレミアム艦AtlantaIndianapolisなどは「警戒レーダー」を装備でき、煙幕や島陰に隠れた敵を燻り出すことができる。
レーダーの範囲は9㎞前後と短く自身の隠蔽性能も並でありリスクを伴うが、中近距離において火力を発揮する主砲と併せた運用は非常に強力である。

総じて味方を支援する形で連携することにより真価を発揮する巡洋艦であり、艦隊行動を得意とするツリーとなっている。

日本

日巡は全体的に高速で隠蔽性が高く、威力・発火率ともに強力なHE弾による相手を選ばない対艦戦闘を得意とする。
Tier3以降の艦艇は全て魚雷を装備しており、主に接近戦の切り札として非常に頼りになる他、Tierが上がれば威力と射程が向上し、撤退時のバラ撒きや牽制といった使い方も可能になる。
Tier4まで軽巡洋艦となっており小型で機動性が高い代わりに、防御性能は脆弱で同格以上のAP弾による防郭貫通の危険を常に伴う。
Tier5からは他国よりいち早く20㎝砲を装備した重巡洋艦となり、比較的良好な装甲を有するようになるが、砲塔の多さと長い機関部によりバイタルパートがやや広い。特に砲塔の装甲は破片防御程度しかない為、他国艦とくらべて被弾時に破損しやすい。一応、戦艦等の高貫通力のAP弾は過貫通になるという利点もある。

運動性はツリーを通して安定した速力を持ち、旋回半径はやや大きめであるが舵の利きは良いため、機動性は良好な部類に入る。
反面、対空性能は基本的に他国に劣っており積極的な撃墜は難しい。消耗品の対空防御砲火を使用する事である程度の自衛は可能になる。

砲撃面では前述の通り相手を選ばない強力なHE弾を持つが、装填速度自体は並で射程もやや短め。主砲の旋回性能も比較的遅く、斉射射角が悪いこともあり、スペック通りの投射量を発揮できない事が多い。
しかし、精度が非常に優秀で集弾性が良好である為、優れた隠蔽性から放たれる相手の隙を突いた一撃は非常に強力である。

バージョンアップに伴い、消耗品に特徴を持つ他国の巡洋艦が追加される中、日巡は消耗品に関しては取り残される形となっている。
しかし、高い隠蔽性と良好な機動性、優秀な主砲と魚雷を持つなど、戦闘に直結する性能が高く纏まった艦であり、プレイヤーの操艦技術にどこまでも応えてくれるツリーとなっている。

イギリス

イギリスツリーの巡洋艦は日米独ソに対してゲームシステムレベルで異なる特徴を多く持つ。
ひっくるめてWoWSにおける英国面と言える。
ゲームシステムの理解を深めるという点においては初心者は選択しない方が良いかもしれない。
軽巡洋艦ツリーとして実装されており、Tier2以降のすべての艦が152mm砲を主砲としている。
 
特徴を列挙すると以下の通り。

  • 弾種が(AP)徹甲弾しかない。一方で過貫通し辛い特徴を持つ。
    AP弾は一般的にHE弾より威力が大きいので、より短時間に大きなダメージを与えうる。対駆逐艦でも過貫通はかなり少ない。*2。一方で主砲で火災を誘発することが出来ず、そのダメージは相手の姿勢と距離に大きく左右される。モジュールの破壊も発生し辛く、戦艦など重装甲を誇る相手には相当な苦戦を強いられる。弾速は遅めなので遠距離戦では技術が問われるが、甲板に刺さる距離であればダメージは大きい。
  • 魚雷発射方法は他国の「広角と集束」に対して「斉射(範囲は集束)と単射」である。
    魚雷照準時に、他国なら「広角」にあたるモードが斉射である。このときの発射角は他国での「集束」程度。
    魚雷照準時に他国なら「集束」にあたるモードが単射となる。「単射」とは何連装かの発射管の魚雷を1本づつ射出する機能。発射しきるか、Fキーを押すことで再装填が開始される。魚雷が発射管に残っていても装填時間は変わらない……はず。広角のように広く発射する、通常の集束より集中して射出する、時間差をつけて撒いたりする、など面倒臭い柔軟な発射が行える。複数本の魚雷が横1列に来ると思っている敵艦は困惑するだろう。
    他国の巡洋艦と同じく積極的に雷撃を狙いに行けるわけでは無いが、魚雷の性能は日本とは別方向で優秀である。英国独自の強みを見つけて使っていきたい。
  • 加速が極端に早く、減速が極端に遅い。
    駆逐艦並み、あるいはそれ以上の加速を持ち、また転舵時の最高速度が高いので殆ど速度を落とさずに転舵できる。
    一方で減速は非常に遅く、また急転舵により速度を落とすことも出来ない。
    後述する煙幕の使用時に注意を要するほか、減速による弾の回避に問題が生じる。
  • 消耗品はTier5以降の全ての艦に煙幕と修理班が装備できる*3。対空防御砲火を装備できない。
    • 煙幕は展開時間が15秒と駆逐艦より若干短いが範囲は十分である(以前は7秒で輪2つ分の非常に狭い範囲しか展開できなかった)。Tierによっては水上機やレーダーとの択一。
      巡洋艦の火力で煙幕を使用できることは強力であるが、先に述べた機関特性があるため煙幕に隠れるまでにかなりのスキを晒す事になる。艦長スキルで煙幕専門家を習得するのは展開範囲を広げる事で少しでも早く隠れられるため一考の余地がある。味方への支援にも使いやすくなる。
      Tier8以降は選択肢にレーダーも入る。英巡の特徴から駆逐艦の撃破が戦果に占めるウェイトが大きいので、煙幕を使わない戦闘も習得するべきであろう。
    • 修理班はTier8以降、HP回復量が極端に増大する。
      英巡はHPに対して装甲が薄くダメージが蓄積し易いので、それを補う特徴である。
      機関も大きめで傾向的にバイタルダメージを受け易いので過信は禁物だが、災害ダメージには強いとも言える。

その他、隠蔽能力は他国に比べて優秀である。
 
152mm砲弾はTier2-34-5-678-9Xで枠で変化する。砲塔をもつ外観になるのはTier6のリアンダーからである。
公式に「より英巡を楽しめる艦」とされているのはTier7のフィジーとTierXのマイノーターであり、手数こそが英巡を特徴付ける重要な要素と言える。
 
異質なツリーであるが、AP弾にせよ煙幕にせよ単独での戦闘が極めて苦手と言え、巡洋艦としては他国以上に僚艦との協力が必要になる。

コメント欄

  • ドイツ・ソ連・フランスなど各国の艦が実装されているにもかかわらず、本ページは一年以上古い情報から更新がないまま凍結されており、記事としての役割を果たしていません。新規ページを作成してリンクを張り直しました。 -- 2020-10-05 (月) 16:57:29
  • 作成ありがとうございます。 -- 2020-10-06 (火) 03:29:28

*1 艦種記号が存在しない為リリースに合わせて追加します。
*2 より薄い装甲に対して起爆し、信管の遅延時間が短く設定されている。また英巡テスト時には跳弾判定に対して有利な設定があったが、実装時に反映されたか不明。
*3 Tier7プレミアム艦であるBelfastは修理班が無い代わりに警戒レーダーを備えている。