Storozhevoi

Last-modified: 2023-01-06 (金) 23:30:02

艦名

[添付]

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier2種別プレミアム艦艇
艦種駆逐艦派生元-
国家ソ連派生先-
生存性継戦能力7,800
装甲6-13mm
・防郭 0-1mm
・艦首・艦尾 0-1mm
・砲郭 0-1mm
・装甲甲板 0-1mm
機動性機関出力0,000馬力[hp]
最大速力35.0ノット[kt]
旋回半径490m
転舵所要時間2.1秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離5.9km8.8km7.9km2.0km
航空発見距離3.0km0.0km6.0km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
-mod.18.8km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
A102mm/60 Model 19113基×1門HE弾 1500(7%)
AP弾 1800
5.0秒22.5秒


魚雷艦体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ装填射程雷速発見
-450mm Goncharov 3連装3基×3門(9門)616733秒4.0km51kt0.8km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
A0.0mm基×門00.0km
B0.0mm基×門00.0km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
0Propulsion Modification 1-min.png推力改良1-20%:主機の損傷確率
-20%:主機の修理時間
Steering Gears Modification 1-min.png操舵装置改良1-20%:操舵装置の損傷確率
-20%:操舵装置の修理時間

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:5 秒
消耗品の準備時間:40 秒
十字キー上
発煙装置I.png発煙装置2 回消耗品の動作時間:20 秒
煙幕の持続時間:65 秒
消耗品の準備時間:240 秒
十字キー右
エンジンブーストI.pngエンジンブースト2 回消耗品の動作時間:120 秒
消耗品の準備時間:180 秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

ストロジェヴォイは、「中型」駆逐艦として設計され、偵察任務から敵艦との水雷戦および砲戦まで、幅広い任務を考慮していました。高い技術水準で開発された主機により、極めて高い速力を実現していました。
設計年:1916

解説

ソ連Tier2駆逐艦。PC版ではツリー艦だったが、レジェンズではプレミアム艦。なおTierは据え置き。

  • はじめに
    ソ連駆逐艦の運用方法の基本を解説する。
    ソ連駆逐艦の主な攻撃手段は主砲による砲撃となる。威力や火災発生率、装填速度が他国駆逐艦と比べて優れているため、砲撃だけでも十分なダメージが見込めるはずだ。巡洋艦のように、状況に応じて弾種を変更することで、よりダメージを与えることが可能だろう。
    しかし砲撃主体という特性上、攻撃の際は常に相手に姿を晒すこととなる。駆逐艦本来のヘイトの高さもあり、被弾リスクが非常に高いことに注意すべし。
    敵の攻撃は駆逐艦の特徴である機動力と小柄さで回避していこう。こまめな変速と操舵を繰り返すテクニックが大いに有効だ。こちらの攻撃は当たるが、相手の攻撃は外れるという距離を維持することが理想的である。
    また、場合によっては砲撃をせずに隠密行動を行った方がよいこともある。少なくとも占領中など自艦が集中攻撃を受けそうな状況での発砲は控えよう。
    魚雷も搭載しているが射程が短いため使う機会は接近戦に限られる。しかし射程に捉えさえすれば、ほぼ回避不可能な距離から放たれる魚雷によって相手は痛手を負うだろう。
    ただし相手への接近は非常にリスクを伴うため、よく状況を把握してから撃ち込みに行くか判断しよう。
    Tierが上がっても上記した運用方法はほぼ同じなため、これらを覚えておこう。
  • 主砲
    102mm砲を3門搭載している。口径だけを見れば同格駆逐艦の若竹に劣り、Sampsonと同じであるが、装填時間5秒と同格トップであり、Sampsonの主砲と比べてもAPの威力、HEの火災発生率共に勝っている。
    最大の特徴は射程9.7kmと同格駆逐艦を大きく引き離し、巡洋艦と肩を並べるレベルである。
    欠点として、弾道はやや山なりで弾速も決して早くはない。
  • 魚雷
    3基×3門、合計9本の魚雷を放てる。雷速は初期45kt、後期51kt、威力6000弱と同格駆逐艦に対し見劣りしない。しかし射程が4kmと非常に短いため、発射する状況はかなり限られるだろう。発見距離と射程の関係上、相手を射程に捉えるまでに集中砲火を受ける可能性が非常に高く、無理矢理撃ち込みに行くことは厳禁である。運用方法としては島などの障害物を使い一気に敵艦との距離を詰め、雷撃を行った後に素早く離脱する方法が無難である。
  • 機動力
    速力35ktと同格駆逐艦のなかで最速である。転舵所要時間も早く、小回りも利きやすい。B艦体に改装することでさらに短縮が可能だ。
  • 隠蔽性
    海面発見距離5.8kmと同格駆逐艦や他の艦種と比べても悪い値ではない。ちなみに同格駆逐艦同士では、若竹には先に発見され、Sampsonを先に発見できる。その他の艦は概ね先に発見が可能だろう。
  • 消耗品
    駆逐艦は発煙装置という煙幕を展開し、敵味方両方の視界を遮る消耗品を持つ。集中砲火を受けた際に自艦を隠すことが可能だ。ただし煙はゆっくり広がるので、航行速度と角度によっては艦首が隠しきれず、煙幕展開完了までに数回捕捉される恐れがある。
    また煙幕の中に留まり、発見されることなく砲撃が可能である。欠点として煙幕の中に入ると自艦は強制発見距離(2km)まで視界を確保することは出来ないため、索敵は味方頼りとなる。さらに発射される砲弾は描写されるため、発射位置を特定されて反撃を受ける可能性がある。
    もう一つの消耗品であるエンジンブーストは使用すると一時的に最大速度以上に加速することができる。敵の攻勢から素早く離脱したり、長距離を移動する際に役に立つだろう。

史実

35ノット「中型」駆逐艦設計案

ロシア帝国及びソ連海軍の歴史の中で「ストロジェヴォイ」の名を冠する艦艇は4隻存在するが、このストロジェヴォイはロシア帝国海軍が1915-16年にかけて計画した中型駆逐艦の設計案である。所謂ペーパープランであり、実際に艦名が付される事が無かったため、資料では便宜上「35ノット中型駆逐艦設計案」等と表記される。

設計の経緯

第一次大戦勃発時、ロシア帝国海軍の駆逐艦戦力は1911年に導入した駆逐艦ノヴィークを始祖とする大型駆逐艦(1200~1300tクラス)と、ノヴィーク導入以前から運用されていた小型駆逐艦から成っていた。このうち、第一次大戦時に一線級の性能を保っていたのはノヴィーク級だけであったが、高コストのためその数は限られていた。
1915年、ロシア帝国海軍参謀本部は哨戒、掃海、機雷敷設等の補助任務をこなし、なおかつ敵の小型艦艇との戦闘も可能な量産型汎用駆逐艦の研究を造船局に指示した。*1*2
この背景には、当時先に挙げたような補助任務にはノヴィーク級も充当されていたが、貴重な大型駆逐艦をそのような任務に使う事は非効率的であり、これらの任務を大型駆逐艦から肩代わりする存在が求められていたという事情があった。
この指示に従い造船本部は検討を重ねた結果、排水量350t、速力30kt、102mm砲4門、40mm対空砲3門、2連装450mm魚雷発射管2基に加え必要に応じて機雷も搭載可とする計画案を参謀本部に提出した。その後、参謀本部と造船本部との間で議論が交わされ、計画速力を達成するには機関の強化が必要と判断された事により、排水量は450tに増加した。さらにその後、1915年半ばまでの黒海及びバルト海における戦訓を考慮した結果、新型駆逐艦の戦闘能力を増強する必要があると判断され、魚雷発射管を2連装から3連装に、計画速力を32ktに強化する事が決定した。これに伴い再度機関の強化が必要となったたため、予定排水量は800tに達する事となった。*3
これに加え、1915年9月21日、造船本部総局における会議の席上で参謀本部から更なる戦闘能力強化が求められた結果、最終的に排水量950t、速力32kt、102mm砲3門、40mm対空砲1門、3連装魚雷発射管2基、機雷40発、潜水艦への衝角攻撃用に補強された艦首構造を備える、という諸元が纏められた。
1916年2月、造船本部はこの諸元に基づいて仕様書を作成し、当時駆逐艦の建造経験があった全ての造船所に送付、設計案の提出を求めた。その後、1916年7月までに7つの造船所から14の案が提出されたが、それらの殆どが艦型を拡大(最大1100t以上)するか性能低下を忍んで艦型を縮小するかを異口同音に示していた。*4
1916年7月27日、造船本部において950t型駆逐艦の為の特別会議が開催され、会議には前線部隊の代表者や海軍総長が招かれた。会議の席上、前線部隊の代表者は950t型駆逐艦を建造する必要性は無く、作戦遂行の為にはノヴィーク級及びウクライナ級等の元水雷巡洋艦*5を用いれば良いという主張を行い、他の出席者もこれに同調したため、950t型駆逐艦の計画は中止となった。
上述のように、当初の計画から肥大化を重ねた結果、設計案は最早量産型(=安価)とは言えない状態になっていたため、当然といえば当然の決定であった。現代風に言えばハイ・ロー・ミックス運用のうちのローを担当すべき兵器が定見の無さから肥大化し、戦略上・戦術上の立場を失ってしまった格好であった。
その後、これらの案はロシア海軍のアーカイブに収められ、約100年後にWGの史実情報提供者に発掘されるまで歴史の片隅で眠りにつく事となった。

情報源
https://wiki.wargaming.net/ru/Navy:Проект_35-узлового_эсминца_«среднего_тоннажа»

余談

  • 実在のストロジェヴォイ達
    ・ソコル級水雷艇ストロジェヴォイ(1903年就役。1904年、日露戦争にて戦没)
    ・ヂェーヤチェリヌィ級駆逐艦ストロジェヴォイ(1907就役。1925年除籍)
    ・ストロジェヴォイ級駆逐艦ストロジェヴォイ(1940就役。1958年除籍)
    ・クリヴァク級フリゲート艦ストロジェヴォイ(1972年就役。2002年退役。1975年に乗員の反乱が起きた事で知られる)
    尚、ストロジェヴォイとはロシア語で「見張りの」「前哨の」を意味する形容詞である

コメント欄


*1 1914年に黒海艦隊司令のエバーハルト提督から、1898年就役のアドラー級駆逐艦をベースとした排水量130~160t、速力32ktの小型駆逐艦が提案された。これは参謀本部によって拒否されたが、小型かつ安価な駆逐艦というコンセプト自体は取り入れられ、この指示の源流となったとされる
*2 ヂェーヤチェリヌィ級駆逐艦ストロジェヴォイ(1907年就役。排水量380t)をベースとする事が推奨された
*3 この他、敵の誤認を誘うため、ノヴィーク級第1グループのオルフェイ級駆逐艦に艦容を似せる事が要求された
*4 造船本部は940~1020t程度の排水量を持つものをコンペの勝者とする予定であったといわれる。最有力だったのはイギリスのヤーロー社と協力したロシア・バルト海造船所で、32~35ktの速力を保証していた
*5 ドイツからの支援で建造され、1907年に「水雷巡洋艦」から駆逐艦へ艦種変更が行われたグループを指す。ウクライナ級以下、フィーン級、フサードニク級、オホートニク級(Tier4プレミアム駆逐艦とは無関係)、レイテナーント・シェスターコフ級の5クラス24隻が存在していた。排水量は500~800t級だった