Last-modified: 2024-04-14 (日) 08:05:29

はじめに

ゾンビの攻撃手段といえば、概ねの場合は掴みかかってから噛みついてくるというパターンがほぼ大半だろう。
いわゆる『間合い』という点で見れば徒手格闘と同じであり、その範囲外から対処を行うのが安全なゾンビ処理セオリーといえる。
しかし、飛び道具は必然的に回収の難しい消耗品であり、また威力や命中精度、および調達難易度など多くの課題を抱えている。
生存者の大半はリーチに乏しい武器ともいえぬ粗製の得物で対峙することを余儀なくされるだろう。

では、金属バット一本でより安全にゾンビを処理する方法はなんだろうか。
目の前のゾンビがあなたを捕食せんとすれば、逃げ道のないバット一本のあなたはどうするだろう。
横へ躱して回り込み、バットを叩きつけてよろめいたところを滅多打ちにするかもしれない。
あるいは、伸ばされた腕があなたを捕まえる前に全力の一撃をゾンビの頭へ叩き込むかもしれない。
いずれにせよ、ミスの許されない緊張感の中で立ち回りを演じることになるだろう。
これでは長くは生きられない。

それでは、向かってきたゾンビの足が折れてヨロヨロと歩いていたらどうだろうか。
両足があらぬ方向へ曲がり、歩いて引き離せるような『這いずり』だったらどうだろうか。
横転した車に押しつぶされて片手を伸ばすだけのゾンビだったらどうだろうか。
あなたは警戒をしつつも、狙いを定めてバットを振りかぶり、危なげなくゾンビを処理することだろう。

このように、手持ちの武器が心許なくとも、対処すべきゾンビが欠損を抱えていればより安全な対処が可能になる。
そして、敵を殺せずともその威勢を削ぐことに極めて有効な戦術が古より存在する。
そう、『罠』である。

目的

罠の目的は無力化及び妨害である。
罠単体の威力をもってゾンビを活動停止に持ち込む必要は全くない。
殺傷を目的とすると大がかりであったり、必要な物資の調達など、罠をの難易度が上がりすぎて実現が難しくなる。
東西を問わず城の作り方は参考になる部分が多い。
通路を極端に狭くして少人数しか通れない通路、階段が急すぎて上がる人間が他に何も出来なくなる等々
事が起きればありあわせの道具で対応しなければならない。必要なのは「仕組みを知っておく」事と、日頃の手先を動かすことである。
ロープワークの一つでもできるようになっておくと役に立つ。

罠の種類

1.落とし穴
 穴を掘って蓋をするだけと思うなかれ、イタズラで事故死が相次ぐくらいの効果がある。
 空堀でも効果を発揮するし、中に何か仕込めば対人トラップに。追いかけられたときに慌てて自分が穴に落ちるなんてダサい死に方はするなよ?
 定番中の定番かつ最も有効であるが、穴を掘るというのは人力では想像よりもはるかに大変。自衛隊含めた世界中の兵士がウンザリするくらい大変。
 ゾンビを落として上から長物などで処理できれば理想だが、ゾンビが落ちて這い上がれないくらいの穴を掘るのは、
 相当な軟弱地盤でもない限りは土木工事の域になるだろう。転倒させられる程度の深さが関の山かもしれない。
 適当なところに穴を掘っても効果的とは言い難く、何のための穴かを考えたうえで掘る場所を周辺地形と合わせなければ効果を発揮させるのは難しい。
 深い穴からゾンビの死体を運び出すのは穴が深ければ深いほど重労働になるということも覚えておこう。 

2.柵やフェンス
 罠…?
 木製のものは丸太を杭的に使うもの以外の板状のものは用を足さないと考える。
 板を何かに貼り付けるのも押し寄せられたら意味が無い。
 有刺鉄線もゾンビが押し寄せた際には先頭のみが刺さって動けなくなるだけで重みで簡単に突破される。
 某作品のようにフェンスがあるから入ってこないや、板があるから窓に突っ込まない等の選択的思考をゾンビに求めてはいけない。
 基礎が強固に作られた金網のフェンス(通常の1.5~1.8mではなく、学校等にある3m~5mクラス)であればかなり期待できる。
 フェンス越しに一方的に攻撃を加えることは理想的だ。
 全てに言えるが、引っかかったゾンビを即時排除するなどのメンテナンスが最重要である。
 フェラルボード的な大移動に関しては鉄製のアングルで形成されたレベルの学校の正門やコンクリート製の壁以外は意味をなさない。

3.その他
 ギミックを用いた狩猟用の罠やその発展形のものは、ごく少数のゾンビだけを相手にする場面以外には意味がない。
 (自動弓・自動落とし罠・トラばさみのようなブービーなど)
 製作に対する手間や時間と効果を鑑みると、主力にすることを考えてはならない。
 対人用の防衛装置としての使用がせいぜいだろう。 

4.囮を伴う罠
 簡単なものは崖の反対側に人や吠える動物が立ってゾンビを引き寄せ、次から次にゾンビが崖下に落ちていくようなものである。
 平地では河川や、途中で途切れた橋でもないと難しいが、河川がある場合には堤防にけっこうな高低差がある場合などが多く、ゾンビの足を骨折させて動けなくさせれば目的を達するので、場所の選定が重要になる。
 いつも通る通学・通勤路で対ゾンビを想定した場所に目星をつけたり、暇な時は散策に出掛けてみよう。
 どのような場合もゾンビが大量に来た場合でも有効性が変わらない事が重要である。
 落下タイプの罠の場合、落ちた先にゾンビが積み重なってクッションになったり積みあがって橋になると破綻する。

5.警報器(鳴子)
 元々は紐や糸に引っ掛かると竹や木片で音が鳴るようにした罠。
 これ一つで何かをどうにかできるわけはないが、ゾンビの接近を知らせる警報装置として十分に機能する。
 少人数グループや単独行動では休息をとる際にはどうしても無防備になりがちなため、この手の接近検知は必須になってくる。
 簡単なものであれば、缶に穴をあけて紐を通せば一丁完成である。
 あとはくくりつけて何かに引っ掛かれば簡単に落ちるように設置するだけなのでぶきっちょでも作れる。
 缶の個数や音の種類で方角や距離を変える等の工夫をしてもいいだろう。
 鳴子の音は性質上ゾンビを集めがちな上、安全を取って遠くに設置すれば音に気付きにくく、聞き逃さまいと近くに設置したら警報機として役を為さないというジレンマがある。
 
 

対人罠について

 対人用の罠の場合見え見えの仕掛けを作っておいて避けて足を置いた際に起動したり罠を解除すると逆に作動したり
 いくつか避けた先で突然視認しにくい罠を用意したり罠を警戒して下ばかり見るであろう事を逆手に取って首の辺りにピアノ線の罠を仕掛けるなど
 「今現在上手に対処出来ている」つもりにさせてやる事でプロでも対処が難しい代物になる
 逆に言えば軍人や猟師、その手の知識のある人間、知恵の回る人間等はこの程度の事は平気でやってくるので、防備の意識がある拠点を攻めるのは極めてリスキー。

その他

罠(トラップ)

コメント

  • 血液を撒いておいて、ゾンビが寄ってきたら、ガソリンを撒いて、着火させる装置を作る。 -- 2022-05-10 (火) 21:21:33
  • マンホール開けて穴の側面にガムテなどで音が鳴るものを固定。鳴らす。落ちる -- 2022-07-24 (日) 11:34:20
  • トラロープとかの視認性の良いロープを人間なら軽く避けられる程度の足の高さに張っておいて誘導役が釣り上げて倒れたところを後ろ側に隠れていた処理役が後頭部を破壊するとか、噛まれない様に防護した重し役がゾンの背中に全体重を掛けて拘束、動きを封じた所を別な人員が処理とかシンプルでいいんじゃね -- 2024-04-12 (金) 10:10:49
    • 二人いるならわざわざロープ使わなくても挟み撃ちすればいいし、どちらかというと散発的にやってくる波を少人数で対処する戦術。実際転倒しなかったりすぐ起き上がられたらそれだけで陣が崩壊するので、4重5重に防衛線を張らないといけない。ゾンビは脳のリミッター外れて滅茶苦茶な怪力みたいなタイプも多いから、人力で抑え込むのは止めたほうがいいと思う。取っ組み合いの距離で完全防護ってなると全身鎧みたいな重量と硬さが必要になるよ。 -- 2024-04-14 (日) 08:05:29