神獣ナンディ降臨/会話

Last-modified: 2021-01-19 (火) 18:13:42
ネタバレ注意
導入・説明

ラテリア

――王子、緊急事態だよ。
神獣ナンディが封印を解き、
進軍を開始したらしいんだ。
ナンディの伝説は知ってる?
そう、千年戦争当時に神々が生み出した、
敵軍を蹂躙する、牛型の兵器だよ。

アマンダ

アタシでも知ってるくらいだし、有名な伝説だよね。
ナンディの歩んだ後には「聖なる河」が生まれて、
敵軍の戦意と共に土地を滅茶苦茶にしちゃうとか。

ラテリア

詳しいね、アマンダ。
復活したナンディは、その伝説のとおりに、
各地に爪痕を残しながら進軍してるらしい。

アンナ

周辺の都市群からも、すでに救援要請が来ています。
被害の大きさを考えると、
もはや一刻の猶予もありませんね……。
王子、急ぎ部隊を編成し、
神獣ナンディの討伐に向かうべきかと。

ラテリア

――ふふっ、王子なら即決だと思ったよ。
それじゃあ急いで、
今わかっているナンディの情報を説明するよ。
さっきアマンダが言った通り、
ナンディは侵攻と同時に「聖なる河」という、
魔力を帯びた水源を生み出すんだ。

アマンダ

伝説によれば「聖なる河」に飲まれた兵は、
誰かを傷つける力をガッツリ無くしちゃうんだっけ?

ラテリア

そのとおり。
事実、襲撃された都市の衛兵からも、
武器を握る力が抜けてしまったという報告があがってる。
ナンディの進行速度は遅いけど、
強力な前衛でその歩みを止める必要があると思うよ。

アマンダ

あっ、それからナンディって言ったら、
角が楽器になってるんじゃなかったっけ?

ラテリア

うん、ナンディの角は空洞になっていて、
魔力を増幅して
周囲全体に響かせる力を持ってるらしい。
音っていうより、もう魔法攻撃みたいなものだね。
だから遠距離だからって油断せずに、
後衛にも回復の備えをしておいたほうが良いと思うよ。
それからナンディは、いわば獣を従える者だ。
伝説が正しければ、
周囲の獣を強化する権能を神から与えられていたらしい。

アマンダ

聞けば聞くほど厄介じゃない?
うー、大丈夫かな……。

ラテリア

――大丈夫、僕らには王子がいるからさ。
おっと、最後にナンディが神獣であることを忘れずに。
他の神獣と同じく「神の威光」によって、
一定周期で兵を遠方に転移させてくるはず。
複数部隊に精鋭を配置するんだよ、王子、

アマンダ

よし、王子がいるって考えたら
ちょっと勇気が出てきたよ!
待ってろー! 神獣ナンディー!!
中級
開始時

レアン

……あれが神獣ナンディか。
牛って聞いてたけど想定よりデカいな。

ラテリア

牛型ってだけだからね。
中身は神サマお手製の破壊兵器だよ。

パレス

あんな怪物が都市部まで来たら、
復興にどれだけかかるか分かりませんね……。

ヴァレリー

そのために僕らが来たんだろう?
ナンディの侵攻は、絶対にここで止めないとね。

ラテリア

王子、出陣前にした話は覚えてる?
ナンディの足元に見えるのが、
戦意を喪失させる「聖なる河」だよ。
あの中に踏み入った兵は、ほぼ無力化されてしまう。
兵の配置と、ナンディの足止めには
常に注意を払うように気をつけて。

ドルカ

もうひとつの注意事項は
魔力のこもった音色、だったわね。

イーリス

あの角で増幅された咆哮が、
魔法の一撃として戦場全域に届くんですよね。
常に皆さんの体力に気を配らないと……。

ラテリア

皆ナンディの対策は覚えたね。
王子、攻撃の準備はいいかい?
――よし、それじゃあ神獣ナンディ討伐、開始だ!!
極級
終了時

アンナ

――神獣ナンディ、進軍を停止しました!

アマンダ

ナンディの身体が崩壊していくよ!
やったぁ! 神獣ナンディ、討伐成功だよー!

ラテリア

ふぅ、何とかなったね……。
ここで食い止められてよかったよ。

フィスティア

ん……あれ?
ナンディの残骸から何か出てきたよ?

ラテリア

あれは……斧……?
ナンディに刺さってたのかな。

アマンダ

昔ナンディと戦った、
名も知れぬ戦士の斧ってところかな?
あんなデカブツに挑むなんてやるじゃん♪

ラテリア

それを言うなら王子もだよ。
一瞬の迷いもなく、ここに駆けつけたんだからね。

パレス

あっ……この斧、
ナンディの魔力を帯びているみたいです。
それに周囲の、ナンディのまとっていた鎧も。

ヴァレリー

魔力を帯びた武器に、神獣の鎧か……。
何かに使えるかもしれないね。

フィスティア

そういうことなら鍛冶師の出番だね!
斧は手直しすれば王子が使えそうなサイズだし――

キャラット

ナンディの鎧のかけらも、
これを元に人間が着られる鎧が作れるかも!

フィスティア

よーし! 急いで工房に運び込もう!
急げ急げー!

キャラット

あっ、ま、待ってー!
鎧の破片集めてからにしてー!

ラテリア

……ふふっ。

アマンダ

ん、どうしたのラテリア?
なんだか面白い顔してるけど。

ラテリア

いや、ちょっと思い出してたのさ。
神獣ナンディはもともと、神の遣わした
恵みをもたらす存在だったって伝説を、さ。
さぁ王子、僕らもナンディの
鎧のかけらを拾いに行こうか。
恵みの白牛のご利益があるかもしれないよ。
終了後

アンナ

――以上が神獣ナンディの被害報告です。
迅速に対応したおかげで、
被害は最小限に抑えられました。

ラテリア

王子の即断即決が功を奏したね。
それにナンディゆかりの破片も手に入ったし――

フィスティア

――しっつれいしまーす!
王子、納品しにきたよー!

キャラット

斧と一緒に鎧もね!
ふふふ、最高の出来だって保証するよ?

ラテリア

これが、神獣ナンディのまとっていた鎧と、
魔力を帯びた斧か。
へぇ、かすかにナンディの加護が感じられるよ。

ミスリア

魔力の形を変えないように、
人間が着られる形にするのは大変だったなー。
これは鍛冶師みんなにご褒美が必要なやつだよー?

ラテリア

まぁそれは、その鎧を着る人におねだりするといいよ。
そういうわけで王子、着てみたら?

フィスティア

むむ、どうして不思議そうな顔してるの?
神獣を倒した王子が、
神獣ゆかりの装備を身に着けなくてどうするのさー。

アンナ

ふふっ、確かに王子こそ、
この装備の担い手にふさわしいですね。
王子、神獣ナンディの鎧をまとう際には、
称号を「白牛を御す者」にしてくださいね。

ラテリア

恵みの白牛の加護を帯びた装備なんて、縁起がいいね。
ちょっと王子のこと拝んでおこうかな。

フィスティア

あっ、あたしも拝む!
聖なる牛さん王子なんて、絶対ご利益あるよ!

キャラット

えぇっ!? じゃあ僕も……。
今年も王子様にいいことありますようにっと……。

ミスリア

……おいしいごはん、いっぱい食べられますように。

アンナ

……えぇと、それでは私も?
――っと、その前に。
王子、此度の討伐もお疲れ様でした!

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