DCO/フレキシブルなゴムボール

Last-modified: 2024-02-08 (木) 17:52:19

性質
ピュリック

種類
道具/機械

態度
一般的

現在の状態
未保護

クラス
デンジャラス

記録者:
アーク博士

措置

  1. 保護員は早急に当該DCOを捜索、保護し情報統制などの手段によって隠蔽せよ。
  2. 捕らえた個体は指定の収容室に収容せよ。
  3. 1日に30分以上、収容室に備え付けのスピーカーを使い「遊んでやる」こと*1
    • この時、速度を一定以上にしないよう調節せよ。しかし、遅すぎると当該DCOのフラストレーションが溜まってしまうので適切な速度を保て。
    • この時スピーカーが破損したら職員を中に入れ罵声を浴びせること。職員の回収時は当該DCOが完全に止まってから部屋に入らなければならない。
  • 収容室に入る場合は罵りながら入室しなければならない。職員が入る際はこの限りでないが、対象の速度に注意すること。
  • 実験は博士以上の権限を持った機関員付き添いの元で行うこと。

概要

「フレキシブルなゴムボール」は自我を持つゴムボールである。大きさや色はまちまちである。
初めは20██年█月にアズキニア王国の玩具売り場で発見され、その後断続的に世界中で発見されている。外交経験がほとんどないフマビー共和国でも発見されたので、当該DCOは自然発生すると考えられている。
対象の異常性は反発係数が0~██.█*2の間で変動する点にある。変動する条件にはムラがあるが、基本的にポジティブな言葉をかけられると大きくなり、ネガティブな言葉をかけられると小さくなる。
記憶力はそこまでなく、1日ほど経つと誰に何を言われたかすら覚えていないと思われる。よって懐くことがないので、定期的に職員を変える必要はない。
なお、切断などの要因によって破壊されると異常性は消失し、ただのゴムとなる。
また、感情をほぼ表に出さないという特性から相当する精神年齢などは不明である。

実験記録

実験日時:20██年█月██日
行われた実験:通常通り投げる*3
示された結果:通常のゴムボールとほぼ同じ挙動を示した。
コメント:大きく跳ねる要因はなんなのだろうか。

実験日時:20██年█月██日
行われた実験:通常通り投げ衝突した後、「すごい!」などの言葉を投げかける*4
示された結果:衝突1回目までは通常通りの挙動をしていたが、2回目以降から衝突後の速度が跳ね上がった。
コメント:どうやら態度か言葉により跳ね方が変わるらしい。精査してみようと思う。

実験日時:20██年█月██日
行われた実験:通常通り投げ衝突した後、「(不適切な言葉)」を投げかける
示された結果:衝突2回目以降の勢いが明らかに弱まった。
コメント:続けよう。

実験日時:20██年█月██日
行われた実験:(上記の続き)さらに罵声を浴び続ける
示された結果:完全に止まった。そのボールをもう一度地面に打ち付けると時速███kmで罵声を発していた職員の方へ向かい、職員を殺害した。当該個体はその後ただのゴムボールのように振る舞った。
コメント:どうやら怒ってしまったようだ。あまり刺激するのはよそう。

実験日時:20██年█月██日
行われた実験:通常通り投げ衝突した後、お世辞を言い続ける
示された結果:実験室の壁をボコボコにしたのち、秒速███mを記録し天井を突き破って行方不明になった。
コメント:防弾ガラスが真っ白で何も見えなくなった。今日の実験はここまでか…

(8つの実験記録を省略)

実験日時:20██年█月█日
行われた実験:4.9m上から落とし、衝突直前の速度(1m/s)と衝突直後の速度を態度による違いをもとに比較する。
示された結果:淡々と「すごい」と言うと衝突直後の速度は1m/s*5、興奮した様相で「すげえ!」と言うと衝突直後の速度は2.5m/s*6となった。これらの記録は概算であることに注意。
コメント:態度が違ってもボールには伝わるようだ。

実験日時:20██年█月█日
行われた実験:先程の実験をネガティブな態度にして行う。
示された結果:淡々と「ひどい」と言うと衝突直後の速度は0.5m/s*7、蔑んで「(不適切な言葉)」と言うと衝突直後の速度は0.2m/s*8となった。
コメント:一般的なゴムボールの反発係数が0.8と考えるとかなり小さい値になった。

(5つの実験記録を省略)

補足

20██年██月█日(1つ目の個体発見から7日後)追記:
硝子魔法国にて2つ目の個体が発見された。状態を「保護」から「未保護」に変更、性質を「ピュリック」に定め、保護員に捜索させる。
2つ目の個体が発見されたのは事件GM-0██。家3棟が倒壊し10名が死亡した事故で、原因となった個体は既に保護している。近隣住民には「ガラスの老朽化とその連鎖」としてカバーストーリーを流布した。

20██年█月█日追記:
数日前、██博士によってこのボールで発電をしようという提言がなされたが、安定して制御できるわけではないので却下された。
その翌日、同じ博士によって複数のボールを一気に運動させれば速度を落としても発電量は増える!と更なる提言がなされたが、一体どういう発電機構を考えているのですか?と一蹴され却下。
さらに翌日、激昂した██博士が異常性のないゴムボールを使って実験*9したところ、この異常性が発現した。
当該DCOを生み出した疑いで一時的に職員にまで降格されたが、直後に異常性を持ったゴムボールが██████連邦で発見されたので復職した。復職RTAでは3時間18分と1位。*10
このことや外交経験なしの大陸から当該DCOが見つかったことから、当該DCOは自発的に発生するものと思われる。先天的にこのような異常性を持っているのか、後天的の場合どういう条件で異常性が発現するのかは要調査。





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Tag: DCO


*1 以前事故が起きたため書くが、スピーカーの振動で勝手に跳ねるのでわざわざ収容室に入る必要はない
*2 最大値。殆どの場合5.0から増えることはない
*3 このときはまだ言葉による反発係数の変化が判明していなかった
*4 これは当該DCOが発見された時の子供が遊んでいた時の共通点であった
*5 反発係数e=1.0
*6 e=2.5
*7 e=0.5
*8 e=0.2
*9 おそらく発電機構の開発
*10 関係ない情報を書かないでください。しかし情報自体は特筆に値するため後で詳しくお話を伺います。