【ガイアのつるぎ】

Last-modified: 2024-03-29 (金) 21:57:55

概要

DQ3で初登場した武器で、重要アイテムでもある。
【ガイア】の名を冠した、大地の力を司る伝説の剣。
ただし、込められた神秘の力は凄まじいものの、それが武器としての攻撃力には直結していないというある意味珍しい存在。
イベントで失われる点を除けば、ちょうど前作の【ロトのつるぎ】の立場とよく似ている。
過去に勇者が持っていた伝説の武器でありながら中盤相応の攻撃力で、内湾の島にある物々しい雰囲気の施設からタダで入手できる点でも同じ。
 
ゲーム本編におけるデザインは護拳の付いた片刃のサーベル。
伝説の剣にしては飾り気のないもので、派手な装飾の付いた武器の多いDQ世界においては、逆にそのシンプルさが個性となっている。
なんとなく【だいちのよろい】とは似合いそうである。

DQ3

武器としての性能は、攻撃力+48。【勇者】【戦士】のみ装備可能。
ドラクエシリーズ初の「イベントアイテムでもある武器」である。故に売却は不可能。
攻撃力は【おおばさみ】と同じだが後述の通り時期的に型落ちも同然。
 
【サマンオサ】出身の勇者、【サイモン】が持っていた剣で、【ほこらの牢獄】にて手に入る(奥にある牢獄の中にいる人魂に話しかけることで、「自分の屍の近くを調べよ」とヒントをくれる)。
これを【ネクロゴンド地方】北東にある【火山】の火口に投げ入れると、火山が噴火し、【ネクロゴンドの洞窟】への道が開かれ、ガイアの剣はここで失われる。
 
【ランシールバグ】を利用してこの剣を複数本入手すれば、噴火して道がつながった後でも、火山を何度も噴火させることができる(その度ごとに剣は失われるが)。また、この時、穴の左側に立つことはできるが、左側からは投げ入れることができない。
要するに特定の座標でしか使用できないイベントアイテムの一つであり、アレフガルドでは残念ながら海の外の黒いフィールドに相当する場所なのだが、バグ技で同じ座標に行けば下の世界でも溶岩が流れるイベントを起こすことができる。
 
この武器を「火山の火口に投げ入れる」というヒントを教えてくれるのは、【ルザミ】の老人だけである。
この情報を聞いておかないと、ガイアの剣を手に入れたものの、何をどうすればいいのかわからず詰まってしまう。
エニックス側でも、このポイントはゲーム上でも難しい謎解きだと考えたのか、FC版の【公式ガイドブック】巻末で【Dr.パルプンテ】が回答するヒント集に、剣を持った勇者が「?」と考えているイラストと、火山の火口付近の画面写真を掲載し「まずはルザミを探しなされ」とヒントを与えている。
ゲーム中では、ルザミの場所は【海賊の家】でヒントをもらえる。
もっとも自力でルザミを見つけて情報を得たとしても、そこから剣の入手までが非常に長いので、律儀に情報をメモっていたり、ちゃんと覚えていないと、いざ手に入れてから「アレ?これ何に使うんだっけ?」みたいなことになりかねないが。
なお、火山の火口の場所と行き方については【テドン】の夜に兵士が教えてくれる。
 
攻撃力自体は高めだが、これを手に入れる時点では既にサマンオサや【ジパング】を経由しているはずだし、これよりも威力の高い【ゾンビキラー】【ドラゴンキラー】を入手しているプレイヤーも多いだろう。
道具として使った際に何か効果でもあれば別だったかもしれないが、そもそも入手直後に火口に投げられて消滅してしまうアイテムなので下手に有用でも逆に困る。
性能の低さは「イベント用の引換券」と割り切るためのスタッフなりの優しさかもしれない。
同じくイベントアイテムで武器でもある【あまぐものつえ】には有用な効果があるのに失われてしまうのとは対照的である。
初見者のプレイ記などを拝見していると、まだ勇者の武器が船入手時から更新できておらず一時的に実用したという話も全く見ないわけではないが、本当に一時的なので、あてにできないことに変わりはない。
 
どうしても武器として使ってみたいのであれば、後衛との使いまわしを考えておくと良い。ドラゴンキラーを持っている時期とは言っても結構高価であるし、この後に【いなづまのけん】も控えていることから、1本しか買わずに戦士と勇者で取り合いになっていることも多い。ドラゴンキラーに当たらなかったほうは草薙の剣かゾンビキラーを装備していると思われるが、僧侶や賢者にまだそれらが行き渡っていないのであれば、一時的にそれらを回すことでパーティ全体の攻撃力を底上げできるからである。特に賢者は【いかづちのつえ】も装備できるので、後で草薙の剣を前衛に返しても極端に武器に困ることはないだろう。
いずれにしても火山イベントを後回しにしないことには武器として活用できる機会はほとんどないので、いったんストーリーを止めてレベル上げがてら世界を徘徊したり必須でないダンジョンを攻略したりという形になるだろう。

リメイク版

攻撃力が+51と、FC版の+48から微妙に上がっている。
道具使用効果は無く、他の武器のほうが強い点は変わっていないので、事実上、単なるイベントアイテムという扱いなのはFC版の時と同じ。
攻撃した時のエフェクトは、赤を基調に水色が入り混じった剣閃。
 
これを取得した後にサマンオサを訪れると、格闘場を除いた一部の住民の台詞が少し変化する。
さらに、ガイアのつるぎをパーティ内の誰かが持っている状態でサイモンの息子に話しかけると、彼の父の最期を知らせることになる(袋に入れた状態ではダメ。誰かに持たせておくこと)。
サイモンの息子に話しかける前にガイアの剣を火山に投げ入れると、その時点では彼に父の最期を知らせることができなくなる。
しかし、クリア後に行ける【謎の洞窟】の溶岩フロアにある宝箱の中にこれが入っている。2本目のガイアのつるぎを手に入れると、再び父の最期を知らせることができるようになる。
 
なお、【ノーセーブでクリア】を利用し、こちらの剣を先に入手して…というイベントスキップは残念ながら不可能。
ラーミアがいないと謎の洞窟に行くこと自体ができないし、クリア後の要素は全て【バラモス】討伐後にしかできないようになっているため、こっちの剣を入手できるのは必然的に火山を噴火させた後になる。
 
そんな訳でアイテムとしては特に使い道のないものが手に入るだけだが、後述のゲームブックを知る人はニヤリとしたかも知れない。
 
なお、重要アイテムのため、【精霊の泉】でのイベントで落とすことはない。詰み防止だろう。

ゲームブック版

中巻の最強武器として登場。原作と違い溶岩を固める光線を放つ。
その性質上火口に投げ入れて使う訳では無く、バラモス討伐後も無くならずに所持したまま。
 
そして、アレフガルドにて【オリハルコン】を探すイベントで再び名前が出る。
ドムドーラ在住のミヤドウという男がオリハルコンとの物々交換を求めてくるため、これに承諾した場合はここで無くなる。
ただし、断り続ければオリハルコンだけを手に入れることも可能。
 
そして、ゾーマ討伐の後、ゲームブック版オリジナルの展開である「【アリアハン】帰還ルート」にて、上の世界に帰還するために必要な3つのアイテムのうちの1つとして名前が挙がる。
ただし、上記のオリハルコンを入手する際に「手放していない」ことが条件になる。

小説版

サイモンが本物の【サマンオサ王】から授けられたもの。
元々は【ルビス】が高僧の1人に与えたものだという。
 
【シルバーオーブ】と呼び合う力があるとされており、火山を噴火させる事で火口深くに落ちていたオーブを吸い付け、役目を終えたように朽ち果てた。

ビルダーズ2

船着き場から南の【キースドラゴン】を倒してひらめく武器として登場。見た目は従来のものを踏襲した片刃のサーベル。
材料は【はがねのインゴット】4個【金のインゴット】1個。攻撃力は82。
 
【ムーンブルク島】では入手できる【金】が少なく、これに使用するのは一個だけとはいえ、ストーリーを進めるのに必要な【タペストリ】【ろうそく】といった家具のレシピでも使うため、あれこれ使っていると進行に支障が出る場合もあり、作るのであれば様子を見ながら少しずつにするといいだろう。
金は【まどうし】がたまにドロップするので足りない分はそちらから地道に集めてもいいが、レシピさえ習得すればムーンブルク島クリア前でも【からっぽ島】で作る事は可能であり、主人公の装備だけは持ち込める事を利用すれば「からっぽ島で作成→主人公が装備して持ち込む→ムーンブルク島で外す」を繰り返すことで、面倒だがムーンブルク島の金を使うことなく兵士全員にいきわたらせる事も可能である。
 
キースドラゴンは強敵であり、倒すのであれば【勇者のはた】を入手して兵士達を集め一緒にボコボコにしてひらめくのがいい。しかし、ゆうしゃのはた入手まで後回しにしてしまうとムーンブルク島ではゆうしゃのはたをひたすら振ってる方が早いので、主人公が振るう機会はほとんどなくなってしまうのがネック。どちらにしても主人公は【ほのおのつるぎ】の方が使い勝手が良いので使うことはあまりないが。
 
これ以降の武器は【まほうの作業台】で時間をかけて作る必要があったり、希少な鉱石を材料に使ったりで量産が面倒なものが多く、ムーンブルク島をクリアした後はまとめて作れるコスパが非常によい剣として各地の島やからっぽ島の兵士や一緒に戦ってくれる仲間たちに装備させておくといいだろう。
どのみち、これ以降の武器を量産したところでクリア後は【少年シドー】(と人によっては【アネッサ】)以外の住人はろくに戦闘する機会がないのでこれで十分である。

DQMSL

DQ3コラボイベントで実装された一品物の剣。
ウェイト5で、装備すると攻撃力が40、素早さが15上がる。
強化することで攻撃力が+1ずつ増えていき、+7まで強化すると固有効果「3ターン炎の使い手」が付く。

ウォーク

2020年8月のイベント「炎の山、巣食う竜たち」で登場した星5武器。
敵全体に威力190%のデイン属性斬撃ダメージを与える「プラズマウェーブ」と、
単体に威力360%のジバリア属性斬撃ダメージを与えてたまに転ばせる「ガイアブレード」などを覚える。
 
2023年8月21日より錬成が追加。改2でガイアブレードが「ガイアブレード改」に。
威力が470%になり、転び確率も上昇。更に転ばせた相手に使うと威力が600%にまで上昇する。

アベル伝説

30話から登場。【アリアハン】の村の【ヨギ】が地下室に遺していたもので、神父【パブロ】?によって【ティアラ】の手に渡された。
こちらでは意匠の凝った短剣という形状。
 
必要な時になると自ら光を放って持ち主に知らせるという能力を持つ。
34話(配信等では33話)の【ネグロゴンド】周辺の戦いで【ムーア】【メラゾーマ】を放ってきた時に光りだし、それに従ってティアラが投げつけるとメラゾーマを弾き飛ばし、そのまま独りでに火山の火口に入り噴火を引き起こし、ムーアたちも吹き飛ばした。
その影響でティアラ手作りの【気球】は壊れてしまったものの、目的地の【メルキド】のあるゾイック大陸への道ができ、歩いて渡ることができるようになった。
 
DQ3とほぼ同じ使われ方をするものの、登場したのは一旦打ち切りとなる第一部終了の直前。
実際に使用されたのは、第二部の三話目であった。
第一部までしか見ていなかった視聴者には、何のために登場したのかわからなかったことだろう。

ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達へ~

DQ3に火口に投げ込まれた物をハクラクに持ってくるよう言われた【イサリ】がヤルバーと共に回収している。
同作では聖域でかつて作成された物で、その刀身は神器の在り処を探る装置を起動させるキーになっていたが、【ベゼル】が炎の神器オウエンを発動させた余波に耐えられずに折れてしまった。
 

蒼天のソウラ

4巻で登場。【ソウラ】がエクステンション・ラインで地面から生成した伝説の武器。
エクステンション・ラインの力で今いる土地である【カルサドラ火山】の、火山というキーワードにガイアのつるぎという器を与える事で生成した。
DQ3を知るソウラだからこそできたラインの使い方であった。
折れた戦鉈との二刀流【魔公子イシュマリク】を追い詰め、闇の理力で強化されたサーベルによる受け太刀さえも弾いた。
地面に突き刺す事で溶岩を操り、【溶岩魔人】を生成するという特殊能力も発揮した。
伝説の武器として大活躍をするも、ソウラが手放したガイアのつるぎがイシュマリクのエクステンション・ラインの力で乗っ取られ、溶岩・火山を操る力を逆に利用されてソウラ達を追い詰める【溶岩原人】の生成に利用された。