【ドロップアイテム】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 09:13:44

概要

RPGにおいて、【戦闘】に勝利したときに戦ったモンスターに応じて一定確率で【アイテム】が得られるシステム。
ドラゴンクエスト全般ではDQ2以降で採用され、モンスターズシリーズではキャラバンハート以降の作品で搭載されている。

解説

DQをプレイした事のある人ならば、以下の様なシーンを見たことがあるハズだ。

まもののむれを やっつけた!
けいけんち 12ポイントかくとく!

バブルスライムは たからばこを
もっていた!

○○○○は たからばこを あけた!

なんと どくけしそうを みつけた!
16ゴールドを てにいれた!

こうした、敵を倒した後に手に入るアイテムを「ドロップアイテム」と呼ぶ。
【経験値】【ゴールド】と異なり、敵を倒せば確実に手に入るわけではなく、手に入るかどうかはランダムである。
乱数の隔たりによって高確率でも中々落とさない場合もあるし、低確率でもアッサリとヒットすることもある。
 
モンスターの種類ごとに所持しているアイテムとそれを落とす確率が決まっており、特にザコ敵はほぼ全て何らかのアイテムを落とすよう設定されている。
基本的に最高で1/1(=必ず)で落とし、以下1/8、1/16、1/32、1/64、1/128、1/256と確率が下がり、最後が1/1024 or 1/2048 or 1/4096である。
1/1024以下の低確率帯はDQ8以降では撤廃され、DQ5とDQ9では特定のボスに限りこの確率が設定されている。
所持しているアイテムは、DQ7までモンスター1種族につき1種類だけだったが、DQ8以降は1種族につき2種類設定されている。
 
基本的に購入可能な物や比較的安価な物は、落とす確率が高く、落とすモンスターも多い傾向が強い。
逆に高価な物や非売品の貴重な物は、落とすモンスターが少なく、落とす確率も低い傾向にある。
DQ2の【ふっかつのたま】やDQ3の【ふぶきのつるぎ】など、モンスターが落とすことでしか手に入らないアイテムも多い。
こうしたアイテムを目当てに特定のモンスターを乱獲することも多いが、DQ7まではアイテムを落とす可能性があるのは最後に倒したモンスターのみなので注意。
 
全作品に共通した傾向として、冒険初期に現れるモンスターはよくやくそうを所持している。
また、毒攻撃や麻痺攻撃をするモンスターは、それを治癒するアイテムを所持していることが多い。
 
DQ5や6でモンスターを仲間にしようと倒し続けて、【▼】が出るがアイテムドロップだった、というのは多くのプレイヤーが経験したことだろう。
逆にDQ3ではドロップかと思いきや、商人がゴールドを余分に得たというケースもある。
 
先述の通りザコ敵はほぼ全てがアイテムを落とす可能性があるが、ボスの中にはドロップアイテムが設定されていないものも多い。
逆に、ドロップアイテムが設定されている場合、DQ3の【やまたのおろち】やDQ4の【ピサロナイト】などのように確実に落とすことが多く、DQ7の【ふしぎな石版】などの重要アイテムを落としていく場合もある。
ただし、DQ6の【まおうのつかい】の薬草のように極度に低い確率(1/4096)に設定されていることもある。
 
なお、上記のメッセージの通りアイテムを直接ドロップするのではなく「まず宝箱を落とし、それを開けて入手する」という一手間が入っている。
これはドラクエを開発するにあたり参考にしたウィザードリィの影響によるものだが、あちらが宝箱を開ける前に「罠を鑑定し、解除する」という手順が必要だったのに対し、ドラクエの方はあくまでテキスト上のフレーバーである(移動中のマップでの宝箱の罠に関してはDQ2で登場したがその後【トラップモンスター】に取って代わられ、現在に至るまで「モンスターがドロップした宝箱に罠が仕掛けられていた」というケースはない)。
この仕様は本編シリーズでは一貫して続けられているが、外伝ではアイテムを直接落とすようになっているものもある。

入手率を高める方法

DQ2

このシステムが初登場した本作では、ドロップ率は以降の仕様と異なり、1/8・1/16・1/32・1/128の4種類のみで最低の1/128でも後の作品と比べると意外に高い。
また、【じごくのつかい】は通常1/16の確率で【まどうしのつえ】を落とすが、【ローレシア】の城で戦う個体のみ100%必ず【いかずちのつえ】を落とす。
 
そして、ドロップの仕組みも以降のものとはちょっと違っている。
【やくそう】【どくけしそう】【せいすい】【キメラのつばさ】【ふくびきけん】の5つの消費アイテム以外は、そのアイテムを所持していると落とした【宝箱】の中身はゴールドになってしまう。
例えば、【ふしぎなぼうし】を落とす【メイジバピラス】
こういうシステムのため、不思議な帽子の2つ目を狙ってメイジバピラスを狩り続けても絶対に落とさない。
前述の、ローレシア城の地獄の使いも同様である。
ゴールドになった場合、その戦闘で手に入るゴールドの総額が約2倍になる。
また、3人がアイテム欄いっぱいに物を所持していると、宝箱すら落とさなくなる。

初登場にしてドロップ限定品であるアイテムは、【いかづちのつえ】【はかいのつるぎ】【あくまのよろい】【しにがみのたて】【ふしぎなぼうし】【あくまのしっぽ】【ふっかつのたま】と7種もある。これはアイテム全体の1割強を占める。
ただし、うち4種は呪われている。
【いなずまのけん】も隠しアイテムであることから事前情報がなければ見付けられないプレイヤーもいたため、ドロップが救済になっていた。

リメイク版

ドロップ判定の仕様がDQ3以降のものとなり、既に所持しているアイテムもゴールドに変換されずに複数入手できるようになった。
また、後述のDQ5のように逃げた敵にもドロップ判定が存在するため、復活の玉などはこれを利用することで比較的容易に入手できる。
ローレシアのじごくのつかいは、元々いかづちのつえを落とすことがある【あくましんかん】に差し替えられた。
 
SFC版とガラケー版では悪魔の鎧・死神の盾・不思議な帽子・悪魔の尻尾が宝箱から入手可能となり、ドロップ限定品は破壊の剣と復活の玉の2種に減った。
さらに、GB版とスマホ版以降では復活の玉自体が削除され、破壊の剣のみとなった。

DQ3

これ以降は一部の例外を除き、どのようなアイテムでもゴールドに変換されることなく、普通に一定の確率で入手できるようになった。
また、1/8ドロップが今作のみ一切存在しない。
なお、唯一の1/1ドロップであるやまたのおろちは【くさなぎのけん】入手後だと、DQ2とは違ってたとえ手放したとしても2回目以降(1戦目のあと引き返すことで何度でも戦える)ではゴールドしか落とさない。【あやしいかげ】として戦った場合も同様。
逆に1/256に加え、1/2048という極端な低確率も登場した。
 
FC版では【アカイライ】が最低の1/2048の確率で【さとりのしょ】を所持しているのは有名な話だが、実はラスボスを含めた全てのモンスターにドロップアイテムが設定されている。
【カンダタ】一味や【ひとくいばこ】が1/2048の確率で【ひのきのぼう】を落とすというありえない現象は、「ドロップアイテム無し」の設定のためだと思われる。
【ゾーマ】(光・闇両方)や【バラモス】はおろか、【オルテガ】にまでドロップアイテムが設定されているが、上記の3体は倒した(倒された)時点で経験値やゴールドの獲得処理すら行われずに戦闘が強制終了するため、設定されたアイテムを落とすということは決してない。
 
FC版においてドロップ限定品であるアイテムは、
【さざなみのつえ】【くさなぎのけん】【ふぶきのつるぎ】【らいじんのけん】【まほうのビキニ】【ふしぎなぼうし】【なげきのたて】【しあわせのくつ】と8種もある。
これらは大なり小なり有用なものばかりで、手に入れることができたときの感慨はひとしおである。(唯一、草薙の剣は前述の通り必ず手に入るが、上記の通り1回しか入手できない。)のちのシリーズに比べて入手難易度が高いのもそのことを後押ししている。
その他の非売品として【ぬいぐるみ】【まじんのオノ】【もろはのつるぎ】【ふこうのかぶと】あたりはドロップだと本来より早期に手に入るのでそれなりに嬉しい品。実用性は多少落ちるが、【みずでっぽう】も該当する。
不幸の兜および【だいちのよろい】はドロップによって理論上無限に手に入る重要アイテムとなっており、売ることも捨てることもできずに道具枠や預かり所の枠を圧迫することになるので注意。
種や木の実を落とすようになったのも本作からで、これによってドーピングによるやり込み要素の幅が広がった。
 
逆に市販されているもののドロップは時期的に弱すぎて役に立たない物が多い。
市販品をドロップで手に入れてありがたく感じるのは、せいぜい【おおありくい】が落とす【かわのぼうし】【ハンターフライ】が落とす【みかわしのふく】程度だろう。

リメイク版

確定ドロップを除くと最も高いドロップ率が1/8になった。
また、「ドロップアイテム無し」の処理ができるようになったので、上記の1/2048の確率だったモンスター(アカイライ含む)はすべてドロップアイテムが存在しなくなった。
そのため本編シリーズで唯一、通常エンカウントするモンスターでアカイライのみがドロップアイテムを所持していない事態となった。
また下限は1/1024(【ベビーサタン】【いのりのゆびわ】)となった。
一部のモンスターはドロップアイテムが【すごろくけん】に変更されており、そのせいで【ごくらくちょう】【フロストギズモ】など、FC版のころに落としたレアアイテムを落とさなくなった種族も存在する。
 
後述のDQ6とは異なり、ドロップ率が【盗賊】【オート盗む】を想定していないのか、ほぼオリジナル版のままなので、パーティに盗賊がいるとレアアイテムも容易に手に入るバランスになっている。
特にドーピングアイテムは落とすモンスターも多く、歴代でもトップクラスに集めやすくなっている。
ちなみに処理の都合でGBC版では宝箱を落とすと【モンスターメダル】を落とさなくなる。
事実上、ドロップ率の高いモンスター=メダルを落とす確率が下がるということになるが、盗賊がいない限りは体感できるほど劇的に下がるわけではない。
むしろ、薬草や満月草などのどうでもいいアイテムをホイホイ落とされることの心理的効果の方が大きいだろう。
一方、盗賊が複数人いたりするとドロップ率が文字通り桁違いに上がるため、メダル集めのときには盗賊はパーティから外した方が無難だろう。
なお、他の作品ではレアアイテムや役立つアイテムでなければ、どのモンスターが何を落とすなどということを意識することはあまりないだろうが、モンスターメダルを収集していると全モンスターと万遍なく何十回も戦うことになるので、必然的にドロップアイテムを把握することになる。

DQ4

FC版において、店で売却できないアイテムはメインキャラ8人の誰かが持っている場合落とすことはないという、FC版DQ2と似た仕様になっている(と言ってもゴールドに化けるわけではないが)。
該当するのは【カロン】【バアラック】【いのりのゆびわ】【マネマネ】【ラーのかがみ】【ピサロナイト】【せいじゃくのたま】【メタルキング】【はぐれメタルヘルム】である。
【預かり所】に預けていれば回避することができる。
はぐれメタルヘルムを複数欲しい場合は特に注意しなければならない。
 
前作と同様ドロップ率100%のものもあるが、1/4096という驚愕の低確率も登場した。
なお本作では、【トルネコの盗み】という極めて便利なものが登場したにも拘らず、ドロップ限定アイテムは無くなった。ただし、複数入手が望まれるアイテムはたくさんあるので利用価値は高い。

第三章

【第三章 武器屋トルネコ】のみ他の【章】と仕様が異なっており、すべてのモンスターが通常よりも高確率でアイテムを落とす。
また、落とすアイテムは以下の16種の内から選ばれる。

ドロップ率はレベル1だと1/4程度だが、【トルネコ】のレベルが上がるにつれて上昇していく。Lv10で1/3程度。
これはトルネコが高レベルになるほど鋼鉄の剣と鉄の鎧を落とす確率が上がっていく仕様があるため。
鋼鉄の剣と鉄の鎧は残念ながらトルネコは装備することはできないが、高い値段で売ることが可能。ドロップアイテムで稼ぎたい場合はトルネコのレベルをある程度上げておく必要がある。
また、鋼鉄の剣と鉄の鎧以外のアイテムのドロップ率は固定だが一律ではなく、こんぼうが断トツで高く設定されている。概ね価値の低いアイテム程、入手率は高いと考えてよい。
あくまでも参照されるのは「トルネコのレベル」なので、【スコット】【ロレンス】(共に設定レベルは202)を先頭にしてもドロップ率やドロップの内容は変わらない。
また、前述の盗みは5章にならないと発動しないため、これらのアイテムを盗むことはない。
 
なお、このアイテムドロップの仕様のせいで「本作のスライムははがねのつるぎを落とす」などの勘違いをしてしまうプレイヤーもいた模様。普通は第三章の異常なドロップ率で気づきそうなものだが…。
五章にて、それらのアイテム目当てで【スライム】【はさみくわがた】といったザコモンスターを狩りまくったとしても、手に入るのは徒労感と薬草だけである。
 
【女神像の洞窟】には色々なアイテムが落ちているが、レベルさえ上げていれば高価なドロップアイテムがポロポロ手に入るので基本的に必要ない。
それどころか(DS版以降を除き)高確率で洞窟を出る前に持ち物がいっぱいになってアイテムを破棄するハメになってしまう。
五章になってから改めて宝箱を取って活用することも可能なので、その事を知ってるプレイヤーは三章で拾うことはないだろう。
ただし、キメラの翼は仕掛けを解くと水没してしまうので、キメラの翼を使う機会の多い第三章では拾う価値はあるかもしれない。

DQ5

総じてドロップ率の平均値が高い作品。1/128以下のものは一部に留まる。
バグか仕様かは不明だが、複数種類の敵を倒した場合一切アイテムをドロップしないというシステムになっているため要注意。
ちなみに複数種類の敵が出現し、それらの敵のうち単一種類だけを倒した場合、最後にフィールドに残っていた敵がドロップする。
具体的に言うと、他の敵が逃げたり【ニフラム】【ふうじんのたて】で消したりしてから最後に残った種類の敵だけを倒した場合は、もちろん倒した敵がドロップする
しかし、これがもし途中で単一種類の敵だけを倒しておき、最後にフィールドに残っていた敵が逃げた場合だと、最後に逃げた=最後まで残っていた敵がドロップする
 
例えば、【ガメゴン】【まもりのたね】)+【メタルスライム】【すばやさのたね】)が出現した場合、ガメゴンを倒してから、メタルスライムが全て逃げた場合、最後に残っていた敵はメタルスライムなので、ドロップアイテムはメタルスライムの持つすばやさのたね。
慌てて逃げながらアイテムをうっかり落とす光景は、ある意味自然であろう。
応用すると、メタルスライムが持つすばやさのたねを手に入れたい場合、メタルスライムを敢えて逃がすのも手。このように、上手に活用すれば狙った敵にアイテムを落とさせることも可能である。
上記の例にならえば、メタルスライムを倒した後にガメゴンをニフラムで消滅させれば、ガメゴンのまもりのたねがドロップ判定の対象となる。
異種仲間呼びをするモンスターの場合は、勝手にドロップ判定を消滅させてくるため厄介なのだが、目的の敵以外がニフラムかふうじんのたて(ザキ系)のいずれかが通用するならある程度は対処できる。
例えば、【メタルドラゴン】【メタルキングよろい】を落とすが、【ゴーレム】を呼ばれると判定が消滅する。
しかし、ゴーレムはニフラムもふうじんのたても通用するため、先にゴーレムを消滅させてしまえば、メタルドラゴンがメタルキングよろいを落とす可能性が出てくる。
この例の場合、メタルドラゴンにはニフラムもふうじんのたても通用しないため、誤爆する危険性も無い。
今作では1/4096は一部のボスのみでしかも店や他のモンスターから入手できるものばかり。また普通に倒せないボス(幼少期の【ゲマ】など)もこの確率でドロップ判定がある。
 
ドロップ限定品は今回も存在しないが、仲間モンスター用の最強装備は宝箱などから1個入手できる以外はドロップを狙わなければならないため、やはり粘る価値は十分にある。
なお、本作は仲間になるモンスターが装備品を落とすケースがしばしばあるが、本人が装備できないというパターンがやたらと多い。

ドロップアイテムと装備の可否・リメイク含む
モンスタードロップアイテム装備の可否備考
【ベビーパンサー】【ただのぬのきれ】
【キラーパンサー】【てつのツメ】
【プリズニャン】【ただのぬのきれ】
【おばけキャンドル】【ブロンズナイフ】×2つの装備パターンで両方無理
【ダンスニードル】【きのぼうし】
【スライムナイト】【せいどうのよろい】
【くさったしたい】【ただのぬのきれ】×
【エンプーサ】【かわのこしまき】×
【ビックアイ】【おおきづち】×
【さまようよろい】【さまようよろい】×本人?
【パペットマン】【おどりこのふく】×人間専用
【ミニデーモン】【おなべのふた】×
【オークキング】【けがわのマント】×
【ホークマン】【はがねのつるぎ】
【アームライオン】【てつのツメ】×
【エリミネーター】【いしのオノ】
【ブリザードマン】【シルクハット】×
【ソルジャーブル】【バトルアックス】×
【サターンヘルム】【サタンヘルム】×本人?
【アンクルホーン】【デビルアーマー】×
【ホークブリザード】【かぜのぼうし】
【シュプリンガー】【はがねのつるぎ】
【エビルマスター】【デビルアーマー】×
【キラーマシン】【やいばのよろい】×
【ライオネック】【ダークシールド】
【ヘルバトラー】【じごくのサーベル】
【ネーレウス】【かいがらぼうし】×体の一部?

リメイク版

やはりSFC版での仕様は意図しないバグの類だったのか、改善されて従来どおりのシステムとなった。
従来よりも高めに設定されたドロップ率のおかげで、ポロポロとアイテムを落としてくれる。

DQ6

前作から打って変わってドロップ率の平均値が極めて低い。盗賊職の登場により、敵が持っているアイテムを盗んで手に入れることができるようになったための調整かと思われる。種や木の実に至ってはほとんどが1/256という低確率っぷり。
この傾向は次作のDQ7にも受け継がれる。
盗む確率は盗賊職の【熟練度】が高いほど上がり、またパーティー内の盗賊の人数が多いほど盗んでくれやすい。
ドロップでしか手に入らないアイテムは【あくまのツメ】(と【くじけぬこころ】)のみで、これらはそう強力なアイテムでもないため、こだわりがなければ手に入れる必要はないだろう。
しかし【はぐれのさとり】【メタルキングヘルム】【やまびこのぼうし】など、入手数が限られているアイテムを複数個入手したい場合は盗みを狙うと効率的。
また、SFC版に限ってはドロップ確定以外にレベルアップや熟練度アップ、さらに特技習得から仲間モンスター加入まで全てゴールド入手後に判明する関係で、シリーズでも屈指のドキドキ感を体験できる作品となっている。
 
今回も1/4096という極限の低確率ドロップは引き継がれているが、従来なら何がしかの代替手段で常識的な範疇にて入手できたり、入手できなくても代替手段があったものばかりだったのだが、本作ではこの枠に【はかいのてっきゅう】があり、しかも代替手段も同じぐらい難易度が高いため、大きく話が変わった。

リメイク版

DQ7からモンスターずかんがリメイクされて登場、ドロップアイテムの名前と落とした数が確認できる。
アイテムの名前は実際にドロップする前でも同じモンスターを10体倒せば自動的にわかるようになった。
また、落とした数には盗んだ数も合計される。

DQ7

【モンスターずかん】が登場し、ドロップしたアイテムがそれに記載されるようになった。
それを完璧に埋めたいというやり込みプレイヤーはひたすらに敵を狩り続けることになるが、1/4096という超低確率が立ちはだかる。
DQ3以来ドロップ限定のアイテムの種類も多くなった。
 
【モンスターの心】は残念ながら盗めないので、地道に倒し続けてドロップを期待するしかない。
通常のアイテムとは入手確率が異なっている。
また、盗んだアイテムはモンスター図鑑に登録されない。
 
クリアに必須の重要アイテムである【ふしぎな石版】も、一部はこのドロップによって手に入るようになっている。
もちろん100%の確率で落とすし、お供を従えて現れるボスの場合は本体・お供全てに同様のドロップが設定されているため、石版を落とすボスを最後に倒さないと石版が手に入らなくなってクリアできなくなるなんてことはない。
誰が落としたかは変わるため、図鑑のドロップ情報の登録を気にする人は注意する必要があるが。
 
なお、【オチェアーノの剣】などの追撃ダメージが発生する効果を持つ【武器】を使っている時に、例えばスライムに攻撃して倒し、追撃ダメージで【オニムカデ】を倒して戦闘が終わった場合、「最後に倒したモンスター」はスライムの方になる。
この点は単純なドロップアイテムの他にも【モンスターの心】のドロップや、【なつく】判定の有無にも関わってくることなので注意。

リメイク版

リメイク版DQ6同様にアイテムの名前は実際にドロップする前でもわかるようになったが、同じモンスターを20体倒さないといけなくなり、条件が2倍厳しくなっている。
アイテムを盗んでもドロップ扱いにならないのはPS版と変わらず。
なお、モンスターの心をドロップした回数は記録されない。

DQ8

システムが大幅に変化した。
一つはモンスターごとに通常とレアの2種類のアイテムを持っているようになったこと。
例えばスライムは通常はやくそうを落とすが、レアは【アモールのみず】を落とすようになっている。
当然、レアのほうがいいアイテムが多い反面落とす確率も低くなっている。
ただし例外もあり、通常の方がいいアイテムだったり、レアの方が確率が高く設定されていることもある。
そしてもう一つ、モンスター1グループごとに抽選が行われるようになったことである。
これにより、目当てのアイテムを持つモンスターを必ずしも最後に倒さなくてもよくなった。
また、1度の戦闘で複数のドロップアイテムを入手することもできるようになった。
例えば、スライムを2グループ倒したらその両方がアイテムを落とすことも起こり得るのである。
上記の仕様についてだが、FFをはじめとするスクウェア作品では以前からこれと類似した方式が採用されていた。
本作がスクエニ合併後の最初の新作ナンバリングタイトルであることと無関係ではないだろう。
 
なお、【おどかす】で逃げて行った場合(及び【ラリホーおどし】が成功した場合)も落としていくことがあるが、そちらでもモンスターリストのドロップ欄が埋まる。
 
確率面については、絶対に落とすのと絶対に落とさないケースを除けば「1/8」「1/16」「1/32」「1/64」「1/128」「1/256」のいずれかがその個体ごとに振り分けられている。

DQ9

【討伐モンスターリスト】の入手数上限は一桁下がり99になった。
【ぬすむ】【お宝ハンター】【スーパールーレット】が登場したことで今までとは比べ物にならないほど高効率でドロップを集められるように。
さらに【オート盗む】が復活し1グループから最大3個手に入ることも。
【みやぶる】を使うことで入手していないドロップ欄も明かされるようになったことも加えて、
アイテムドロップに関する快適性はかなり充実したといえる。
なおマルチプレイ中に発生したドロップはプレイヤー全員に行き渡る。
 
【宝の地図】のボスはいわゆる【2%防具】を落とす。
これらは盗めないので、落とすまで倒し続けるか、スーパールーレットを回そう。

【大魔王の地図】のボスは更に【オーブ】も落とすが、こちらはルーレットも効かないので地道に狩り続けるほか無い。
 
また【クエスト】受注中に指定されたモンスターが落とす特別なアイテムは、通常のドロップとは別扱いである。

DQ10オフライン

ドロップした場合は宝箱が現れ、報酬リストが表示されてその中から獲得したいアイテムを取捨選択することができる。
また【ぬすむ】【お宝ハンター】などで確定させたドロップも勝利するまで中身がわからず、アイテムの場合は通常のドロップと同列に扱われる。
あきらめた場合は「宝箱のふたをそっと閉めた」と演出される。
 
ドロップの内容はほとんどが消耗品や素材、もしくは【レシピ帳】である。またノーマルやレアのドロップ以外に【討伐依頼書】が得られることもある。
【転生モンスター】【アクセサリー】も落としていく。
 
ノーマルドロップは茶色、レアドロップは金色の宝箱。【魔法の迷宮】でボスが確定で落とすドロップは紫の宝箱。
ストーリーや【クエスト】でターゲット指定されたモンスターが【だいじなもの】を落とした場合はバトル終了後にメッセージで表示される。

DQ10オンライン

DQ9をベースに、モンスター1体ごとに抽選が行われるようになった。
更に全ての通常モンスターが【ちいさなメダル】と装備品を落とす可能性がある。
これらは盗めず、装備品については例外的にモンスターの種類ごとに抽選される。
通常ドロップなら木製の宝箱を、レアドロップ、達人のオーブ、ちいさなメダルなら金色の宝箱を、装備品なら白い宝箱を落とす。
戦闘後にその宝箱を調べることで手に入る。10分ほどで消えてしまうので、そのまま立ち去らないように。
1つの宝箱に全てのアイテムが入っており、外見は上位の宝箱が優先される。例えば白い宝箱の中には装備品の他にも通常ドロップとレアドロップが入っている可能性がある。
宝箱の中身は最大で8個までとなり、9個以上落とす場合は、達人のオーブやレアドロップが通常ドロップよりも優先される(具体的な優先順位が運営から説明されたことがある)。
【だいじなもの】、討伐報酬は別枠扱いで宝箱に入らず、前者は戦闘後に自動的に入手、後者は別個に紫色の宝箱が出現する。

DQ11

DQ8の仕組みをベースに、さらに変化している。
また、ドロップ品のバリエーションは過去最多クラスとなっている。特に後半のモンスターは市販、非売品問わず様々な装備品を所持しており、後述のドロップ率上昇効果も相まって非常に充実感を得られるだろう。
 
通常ドロップとレアドロップが、通常エンカウントするすべてのモンスターに設定されている。
通常ドロップなら赤い宝箱を、レアドロップなら金色の宝箱を落とす。
落とす判定は1体ずつとなり、1つのグループから複数ドロップすることもある。
落とす数は最大で3個までとなり、4個以上落とす場合は、【レア度】が高く、落とす確率の低いアイテムが選ばれる。
落とす確率は【うさぎのしっぽ】等のお宝ゲット率アップ効果を持つ装備品で上昇させることができ、複数個装備すればその分累積して上昇する。
ボスモンスターや、イベント戦闘で戦う通常モンスター等は絶対にアイテムを落とさない。
【ひとくいばこ】等の宝箱モンスターは倒すと必ず【スキルのたね】を落とし、【ギガ・ひとくいばこ】のような巨大宝箱モンスターはやや特殊で、初回撃破時のみ決まったアイテムを必ず落とし、以降は通常モンスターと同様の通常ドロップかレアドロップかの方式に変わる。
PS4版ではギガ系トラップモンスターの場合、倒した後の宝箱を改めて調べる必要があるので、調べ忘れると何度も復活する仕様上入手のためにまたギガ系トラップモンスターと戦うハメになる。
 
特技の【ぬすむ】では通常ドロップを、れんけい技の【お宝ハンター】【スーパールーレット】ではレアドロップを、それぞれ盗むことができる。
それぞれの方法で盗んだ場合も戦闘終了時には判定が行われ、盗みとドロップで2つ手に入れることも可能。

モンスターズシリーズ

キャラバンハートから採用されている。本編と異なり、どのモンスターが落としたかは表示されない。

イルルカ

この作品から敵が回復アイテムなどの消耗品を落とさなくなり、トラップモンスターのちいさなメダル以外は素材か武器しか落とさなくなった。
フィールド上で敵シンボルの後ろに回り込んでおどかすことで落としていくことがある。
他のモンスターを襲っているモンスターをおどかすと襲われているモンスターを助けたことになり、襲われていたモンスターがお礼としてその場に置いていく他、襲っていた側のモンスターも100%の確率で落として逃げていく。
助けずに放置していると襲われているモンスターが食べられてしまうが、その際に食べられた側のモンスターが落とすこともある。
ただしいずれの場合も手に入るのは通常ドロップのものでありレアドロップを手に入れるには戦って倒さなければならない。
敵がマップ上で落としたアイテムは、種類に関わらず黄色い袋に入っている。
上記の方法を利用してマップ上に大量のアイテムを発生させた場合、表示数の限界を超えると古い物から順に消えていく。

ジョーカー3

本作のモンスターのドロップアイテムは、トラップモンスターのちいさなメダル以外は全て素材になっている。
モンスターの【天敵】にライドして近付くと、逃げる際に落としていくことがある。
本作では敵がマップ上で落としたアイテムは赤い袋に入っている。
【凍骨の氷原】の海面にいるモンスターの天敵にライドしてアイテムを落とさせるとアイテムが海の底に沈んで行くのだが、落とさせた場所によっては途中で消滅してしまうことがある。該当の区域では【潜水バグ】を使うと奈落に落ちた扱いとなり地上に戻されるという現象も起こるので、恐らく海面付近と深海で別マップ扱いになっているのが原因と推測される。
 
イルルカとは異なり他のモンスターに襲われているモンスターを助けられなくなった上、襲われたモンスターがアイテムを落とすこともなくなってしまった。
このような改悪とも言える仕様になった理由は不明。これより遥かに効率的に(しかも多くのモンスターで)ドロップ狩りができる天敵システムの存在や下記のプロ版での追加要素を考えると素材の乱獲を制限する目的とは考えにくい。
また、モンスターが他のモンスターを襲うモーションが前作よりもリアル寄りになった点や、後発作品のビルダーズシリーズでは「家畜や一部のモンスターを倒すと肉をドロップする」というもっと直接的な描写を登場させている点を考えると表現上の配慮とも考えにくい。
助けられなくなった理由に関しては、前作との仕様の違い(主に仕草の廃止と、2体以上のモンスターが1体のモンスターを同時に狙った際に集団で襲う仕様に変更された点)との兼ね合いが技術的に困難だった可能性が考えられる。
アイテムを落とさなくなってしまった理由に関しては、獲物を一口で飲み込むモンスター(【ワニバーン】系と【ぬしさま】)が登場した点との兼ね合いの可能性が考えられる。

ジョーカー3プロ

ドローンで脅かすと、逃げる際に落としていくことがある。
【闘気の精霊】を取った状態で敵をマップ上で倒すと時々ドロップアイテムやゴールドを落とすようになった。
また、【アイテムの極意書】を入手すると【ノチョリン】が周辺のモンスターのドロップアイテムを取ってきてくれるようになった他、アイテムドロップ率を大幅に上げる【ドロップ率アップ極大】【デルムリン島の奇跡】という特性が登場した。
本作ではマップ上の敵が低確率でレアドロップを落とすようになった。レアドロップは黄色い袋に入っている。

DQM3

テリワン3D以前同様、モンスターが消耗品をドロップするようになった。
また、トラップモンスターがちいさなメダルを落とさなくなってしまった。

DQMSL

一部のイベントに登場するモンスターがアイテムを落とす。
マップの存在するクエストでは、モンスターの種類に関係なくどの場所でエンカウントする敵かによってドロップアイテムが決まっている模様。
マップの存在しないクエストではモンスターの種類や編成パターンによってドロップアイテムが決まっている。

不思議のダンジョンシリーズ

一部のモンスターを除き、フロアで拾える可能性のあるアイテムをランダムで落とす。
本編シリーズのようにドロップアイテムが固定されているモンスターもいるが、それはあくまで例外である。
また、このアイテムには【ゴールド(アイテム)】も含まれる。

トルネコ

モンスターがアイテムを持っているかどうかはそのモンスターが現れた瞬間に決まる。
フロアに存在できるアイテムの数は45個までと決まっており、45個アイテムがある状態で必ずアイテムを持っているはずの【ベビーサタン】が現れた場合、そのベビーサタンはアイテムを持っていない状態で現れる。
また、今作のみ【地雷】【爆弾岩】の爆風でモンスターが倒れてもアイテムを落とす可能性がある。

トルネコ2

トルネコが経験値を得られる方法で倒した場合のみ、アイテムを落とす可能性がある。
【バーサーカー】【めつぶし】【身代わり】などで仲間のモンスターがモンスターを倒した場合、絶対にアイテムを落とさない。
ベビーフォークを装備している場合、ベビーサタン等100%アイテムを落とすモンスター以外のドロップがゴールドに固定される。
【きとうしの杖】【エリミネータの斧】といった固定ドロップアイテムはもちろん、【ゾンビ系】が落とす【お墓】もゴールドになる。
また、【戦士】の技の【剣はじき】【盾はじき】【パンおとし】【モノおとし】のいずれかを食らったモンスターはアイテムを落とさなくなる。

トルネコ3

トルネコ1と同様、モンスターが現れた瞬間にアイテムを持っているかどうか決まる。
モンスターを倒す以外にも、【転ばぬ先の杖】【転びの石像】などでモンスターを転ばせてもアイテムをドロップする。
【ベビーフォーク】【ゴールドウィップ】【ブレッドハンド】【パンの石像】【ゴールドの石像】はアイテムを持っていないモンスターのみに対して効果を発揮する。
実用性はほぼ無いが、前述の方法で転ばせた後にこれらの武器や石像の効果を発揮させれば1匹から2つのアイテムを入手することも可能。
また、モンスターがアイテムを落とした場合、そのモンスターは絶対に仲間にならない。
ただし、そのアイテムが落ちるスペースが無かった場合は仲間になる可能性が出てくる。
【ダースドラゴン】を仲間にするときは、事前に転ばせておくか、周囲にアイテムを敷き詰めておきたい。

少年ヤンガス

モンスターが落とすアイテムはそのフロアで【へんげの壺】を使うと出てくる可能性のあるアイテムとなっている。
モンスターがアイテムを落としたマスに罠があった場合、その【ワナ】が作動してしまう。
地雷なんかが作動してしまうとそのアイテムは消滅してしまう。

ビルダーズ1

本シリーズにおいてモンスターと戦うメリットは、主にこのドロップアイテムのためと言っても過言ではない。
基本的にどのモンスターにもドロップアイテムは存在するが、【くさったしたい】(人間から変異した個体のみ)のように何も落とさないモンスターもいる。
落とす確率も確定で落としたり、ちっとも落とさなかったりと様々。
ただし海沿いでモンスターを倒すと確定で落とすモンスターでもアイテムを落とさないという現象が起こることがある。
これはおそらく、ドロップアイテムが海のマスに出現すると消滅するという処理が行われているため。
また、同じモンスターでも登場する章やモンスターのサイズによってドロップアイテムが異なる場合がある。
前者の場合、例えば【まどうし】は3章では一定確率で【ボロきれ】、終章では確定で【ととのえた布】を落とす、といった具合。
後者の場合、例えば【ブラウニー】は小さい個体は【毛皮】、大きい個体は【革ぶくろ】を落とす、といった具合である。
 
【フリービルドモード】でも同様。
また、【バトルチケット】で出現する個体は通常出現する個体とはドロップアイテムがかなり異なる傾向が多い。

ビルダーズ2

今作ではドロップアイテムが3つ設定されているモンスターがいる。また、モンスターだけでなく家畜にもドロップアイテムが設定されている。
海沿いでモンスターを倒した場合にドロップアイテムが消滅しなくなった。

ヒーローズ2

ほぼ全ての素材・アクセサリがドロップのみ。一応メダルで交換や拾える素材などもあるがごくわずかなものだけ。
その為、ドロップ狙いの作業狩りが半ば強制的なものになっている。
特にレアなものは強敵が所持していたり、異常にドロップ率が低く設定されている為、時間を無駄にする、作業が苦じゃないというプレイヤーにはお誂え向き。
敵のドロップに関するテーブルにバグがあり、敵が一切ドロップしない、極端に低くなってしまうバグが存在する。
こうなってしまうと幾ら敵を倒してもまるでドロップ判定が起こらず、薬草やコインだけが落ちるか何も無しというのが当分続いてしまう。
雑魚ですら落とさないのは悲惨だが、対策する方法もなければ起こった場合の解決策もない。
 
低すぎる確率や敵を狩る作業を半ば強制する様な形になってしまった事に加え、前作のかいとうの仮面の様な解決策なども無く、ひたすら時間を無駄に使わされがち。
こういった部分がネットゲームライク過ぎて、ドロップアイテム関連は本作の問題点として上げられる事も多い。