【まほうのビキニ】

Last-modified: 2023-10-31 (火) 18:22:43

概要

体用防具。元祖高【しゅび力】高露出度装備。
これの登場により【セクハラ装備】は実用性という新たな可能性に目覚めた。
リメイク版DQ3デザインは、金属の繋ぎや紐が使われた黄色のビキニで赤い宝石の装飾付き。【公式ガイドブック】での着用モデルは【女賢者】
DQ8でのデザインは、青を基調に金色の金属の装飾が施されたパレオとチョーカーが付属した水着。此方は公式ガイドブックでの着用モデルはなし。

DQ3

よろいの一種。守備力40。女性であれば誰でも装備可。
装備すると【あぶないみずぎ】同様キャラクターが水着姿になる。あぶない水着と違って実用的である。
 
「魔法の」とあるが耐性等の特殊効果は一切無い。強いて言えば露出の高さに反して守備力が高い理由が魔法によって何らかの加護を得ているということだろうか?
FC版ではなんと守備力が【勇者】【戦士】以外の最強の鎧(ただし半数の職業は同格の装備があるため最強タイ)であり、特に【武闘家】【商人】はこれを装備しないと一気にランクダウンしてしまう。
FC版から存在した【女尊男卑】の一例である。ただし、守備力20だが回避率が上がる【みかわしのふく】の方が優秀とする意見もある。
守備力の差は20、実ダメージにして5ポイントの差である。一方の身かわしの服の回避率はFC版では5回に1回なので、身かわしの服で受ける打撃ダメージが25(すなわち魔法のビキニを着た際のダメージが20)である場合に、軽減率の期待値としては同等となる。
敵からの平均ダメージがそれ以下の地域で活動する場合はもちろん、同程度であれば確率に頼らずダメージを減らせる分だけ安定する。
今作では素早さの半分が【みのまもり】代わりであるため、素の守備力が高い武闘家や、【ほしふるうでわ】と併用する場合なら、身かわしの服より魔法のビキニのほうが有用となる場面が多くなると言える。
それでもこれが手に入る終盤の敵には攻撃力の高いザコもいるので過信はできない。むろんボス相手には身かわしの服のほうが良いだろう。
また【僧侶】【賢者】【魔法使い】には守備力は同等だが耐性がある【まほうのよろい】(僧・賢)や【みずのはごろも】(魔)の方が上位互換になっている。
これらは店売り品だが、魔法のビキニが通常入手できる【アレフガルド】まで進むと金が余ってくる頃なので、普通にそれらを購入した方が良い。
 
【キングマーマン】のドロップ(1/64)でしか手に入らない。
入手確率はそこそこ高いので、海で経験値稼ぎしていれば1個は手に入れることができるだろう。
売却できないアイテムの一つだがあえて売ろうとするプレイヤーは少ないかと思われるので妥当かもしれない。
 
公式ガイドブックにはこの防具もこれを落とすキングマーマンも載っていない。
同じ立ち位置の装備品に【さざなみのつえ】がある。
ちなみに、後述の通り4コマ劇場でしばしばネタにされていたため、少なくとも存在自体はそれなりに知られていた。
同じくエニックスから発売された【知られざる伝説】には「黒いビキニを着た【女遊び人】」が描かれたシールが付属していたが、魔法のビキニを意識したイラストなのかは不明である。
 
徳間書店のゲーム裏技辞典『大技林』には載っており、「海に出現する敵を倒すと手に入る」と紹介されている。
この本の元ネタとなる記事は『ファミリーコンピュータMagazine』の「超ウルトラ技+1」コーナーで88年8号に掲載されていたが、その記事でも「海に出現するモンスターがこのアイテムを持っているぞ!」と記述された最初の写真はモンスター出現の黒ワイプのみ。
後は「倒す(写真がなく吹き出しのみ)」そして次の写真では海上でもう持っている状態になっており、キングマーマンは断片的にも載っていない。
またその画面写真は両方とも昼の海だったので(ゾーマ打倒前のアレフガルドは常に夜なので必然的にキングマーマンは夜の海にしか出ない)、その写真を見ると「上の世界の海か?」と思ってもおかしくないだろう。明らかに間違った情報である。
その後同誌は同年10号の特集記事でアイテム一覧にこれもしっかり載せている(ちなみに同誌のDQ3特集記事はこの号が最後)。
ただし、入手の方法などは一切触れられていない。

SFC版

守備力が65に上昇。また売却も可能となった。
キングマーマンのドロップに加え、ドムドーラで【レナ】と話した後【アッサラーム】の座長と話すと一つ入手できるようになった。
他の水着装備と同様、【職業】別に専用グラフィックが用意されている。
 
防具としての性能は上がっており、この時点ではかなり強力な部類だが、相変わらず耐性は無い。
【ドラゴンローブ】【しんぴのビキニ】【やみのころも】【ひかりのドレス】といったさらに強力な防具が追加されているため、SFC版では相対的に弱体化している。
とはいえこれらは高価であったり、装備できる職が限られたりするため、パーティー編成次第では防具の数が揃うまでの繋ぎの装備として使う機会はあるだろう。
神秘のビキニは一点ものであり、あぶない水着は高価なので、パーティを複数人共水着姿で歩かせたい場合は需要があるかもしれない。

GBC版

呪文ダメージを2/3に軽減できるようになった。
ひかりのドレスを人数分揃えるまでお世話になるだろう。
そんなわけで、やはりDQ3のパーティは女だらけかハーレムにするのがよろしい。
 
GBC版公式ガイドブックによれば、【むっつりスケベ】な魔法使いが可愛い弟子に着せようと作り出したものだという。
また同書では、呪文耐性防具一覧になぜか載っていない。

ガラケー版以降

SFC版準拠のため呪文耐性は存在しない。
しかし光のドレスが一点物と化し、職業によっては他に耐性付き防具がロクに無いものもいるため、パーティー編成次第では最後まで使われることも。
この場合は同じく女性用で、守備力がかなり劣る代わりに呪文耐性を持つ【マジカルスカート】がライバルとなるか。

4コママンガ劇場

4コママンガの1巻の92ページに【マーマンダイン】がこの防具を装備するネタが掲載されたからか、一部読者の間ではマーマンダインが落とすと勘違いされていたようだ(因みにマーマンダインが落とすアイテムは【かわのぼうし】であり、ドロップ率は1/256)。
なまじこの本を読んでしまったばかりに、作者や当時存在しないレアドロップシステム条件を満たして倒すシステムを妄信してひたすらマーマンダインを乱獲したり、反対に作者への憎しみから1~3コマ目に登場したモンスターとそのドロップアイテムの正しい組み合わせ(【アカイライ】【さとりのしょ】【ひょうがまじん】【ふしぎなぼうし】【はぐれメタル】【しあわせのくつ】)をガセ扱いしたりするといったケースがあった。
そのネタの中で「マーマンダインはまほうのビキニを落とす」と断言したわけではないため、「読者の早とちり」と突っ返せばそれまでなのが嫌らしいところ。
4コママンガ劇場が「エニックスに認められたネタを集めた書物」という、いわゆる「証拠品」だったことから起きた悲劇である。
 
黎明期だった1巻の54,92ページは仕方がないとして、公式ガイド非掲載のネタはほぼ4コマに採用されないはずだが、なぜかこのアイテムはコンスタントに登場し続けていた。そのため、公式ガイド非掲載ネタの中では比較的知名度の高い存在である。
中でも、8巻の128ページ、1Pコミック8巻の92ページには「念願の魔法のビキニを入手するが、横で倒れているマーマンの名前は明かされず、(ページが白黒なので)マーマンダインなのかキングマーマンなのかがはっきりしない」というギリギリのネタが存在する。
他にも【新山たかし】が描いたものに「女戦士が女武闘家に対抗してまほうのビキニを着たが勇者から普段とあんまし変わらない」と言われるネタもある。

DQ8

【ゼシカ】専用の服。
守備力50、メラ・ギラ・イオ系呪文のダメージを15軽減する。【着せ替え】対応。店頭価格13800G。
 
ゼシカの着せ替え装備の中では最も露出度が高い。
リブルアーチの店で普通に購入できるが、初めてリブルアーチに到達した時点ではゼシカはパーティーから離脱している状態で、ゼシカ復帰までに数多くのイベントをこなさなければならないという、もどかしいどころかもはや嫌がらせに近い仕様となっている。
値段は他の売り物よりも一際高い。恐らくプレイヤーがDQ8で値段5桁の商品を見るのはこれが最初となるだろう。
 
一連のイベントをこなし、満を持してパーティーに復帰したゼシカに装備させると、直後の【国境の短いトンネル】でのイベントでビキニ姿で吹雪に耐えるゼシカの姿がムービーで流れ、「寒そうで見るに耐えない」という声が続出した。ていうかぶっちゃけ寒そうってレベルじゃない。
おまけに炎系呪文にしか耐性がないため、基本的に氷系攻撃ばかりの雪山では耐性が全く役に立たない。この耐性を考えるとおそらく寒さを軽減する効果もないのだろう。
強い鎧のはずなのに、なんとなく制作スタッフの悪意を感じる一品である。図ったな、堀井!
しかし、体を温める【ヌーク草】のスープをいただくイベントの後に話しかけると、寒空の下にビキニ姿で寒さを感じなくなったと言い放つゼシカを見ることもできてしまう。

3DS版

【ゲルダ】も装備可能だが、【着せ替え】には対応していない。何故だッ!!
【キングマーマン】のレアドロップが変更され、落とすようになった(1/128)。
そしてキングマーマンは【海賊の洞窟】の入り口で出現するので、理論上は船入手直後でも手に入れられる。気合いを入れてこのやり方で入手すれば、例の【ぼん!きゅっ!ぼーん!】のイベントもこの姿で見ることができる。
パレオがほとんどスカートと言うべきサイズになってしまい、肝心の太ももが隠されてしまった。
また、ブラ部分も下半分に布地が増えている上、他の衣装共々胸ゆれ演出がほぼカットされている。
ほとんど【おどりこのふく】の色違い。
今リメイクは太ももと南半球にやたら厳しい。
もしかしたらこの変更はPS2版においての、格好が寒々しい!というプレイヤーからの意見が反映されたものであるかもしれないが。
因みに前述のオークニスでのネタは公式ガイドブックにて公式にネタにされている。