概要 
中盤~後半ぐらいで手に入るピンク色の曲剣。
敵の心をかき乱し混乱させる能力を持つ。
初期は女の色香を用いて惑わせるイメージなのか女性専用だったが、後に一部の男性(主に美形キャラ)も装備できるようになっている。
後に、そのものずばり女の色気を用いて混乱させる【ゆうわく】が登場した。
ライバル的存在に【まどろみのけん】があるが、共演作品では常にこちらが高い攻撃力となっている。
DQ3 
女性専用装備。【戦士】、【商人】、【遊び人】が装備可能。
攻撃力50。女性に限り道具使用で【メダパニ】の効果。
初代女性専用武器。【バラモス】を倒した後に【ポルトガ】の【サブリナ】からもらえる。元々彼女の家に伝わっていたものらしい。
バラモス打倒後にわざわざポルトガに訪れる理由も特にないので、口コミ等のゲーム外でのヒントを得ずに手に入れるのは難しかったと思われる。
訪れるとしたら彼女のことをずっと覚えているくらい記憶力が良く、かつ呪いがその後どうなったか気になったプレイヤーくらいだろうか。あと、ガイドブックに載ってるアイテムを是が非でもコンプリートしようとしたアイテムコレクターが、世界中の町を虱潰しに巡った場合とか。万がいち、ソレを『バラモス打倒の前』に実行してしまうと、いつまで経っても絶対に見つけることのできない、まったくの徒労となってしまう、
公式文献である【ファミコン神拳 奥義大全書】でさえ
美しい娘がこの剣をつかうとき、その刃からあやしい妖気がたちのぼって敵の心をかき乱す…
だが、誘惑の剣が実在するかどうか、さだかではない。
と書かれていたほど。
もっともバラモス撃破後にエンデイングだと思って前作のように町や城の人々の反応を目当てにあちこち歩き回ったのであれば、そのときに普通に見つけられたであろう。しかしこのときはルーラでアリアハンしか行けなくなるうえに乗り物が消えるため、よほどやり込むつもりでなければポルトガまで歩いて遠征した者は少なかったかもしれない。
また、【サタンパピー】がごく稀に落としていくこともある。
レアドロップの類ではあるが、売却不可、捨てることもできないので、欲しい人以外は狙わない方がいいかもしれない。
装備に加え道具使用も女性にしかできない。
まさに「色気は女の武器」を形にしたような剣である。
と言っても男しか混乱しないわけではなく、【パーティアタック】を使えば女性を混乱させることもできる。
というか自分自身も混乱させられる。なんでやねん…。
ちなみに女であっても【勇者】は装備できない。
本作において、剣や斧といった戦士系武器で戦士専用装備となっているもの(勇者が装備できないもの)は、【おおかなづち】や【まじんのオノ】といった、最重量級品という特徴がハッキリしている物ばかりなのだが、この剣は全然重そうに見えない上に、もっと非力なはずの商人や遊び人が装備できるため、力関係に矛盾しているように思える。
これは単に力関係の問題ではなく、女戦士はビキニアーマー、女遊び人はバニー、女商人はアラビア風といった、セクシーというコンセプトに沿ったものだろう。そう考えれば女勇者は男ベースで男女共通なので装備できなくても不思議ではない。
バラモス撃破後なので装備対象者は実質的に女戦士しかおらず、この時点では弱すぎるため武器としてはあまり役に立たない。というか、この時点でフツーに男性キャラしか育成していないプレイヤーはいくらでもいるはずなのに、彼らに使用できない武器をあんまり強力にされても……
FC版では遊び人に関しては最強装備が【てつのオノ】なので、女遊び人最強の武器にはなるが、この時点で遊び人を戦力として連れ歩くこと自体が厳しい。
一方で、道具使用効果はどの職業でも女性ならば使えるので、
足止め手段の貴重なFC版では女性キャラの懐刀として最後まで持っていくことが多い。
本作のメダパニは混乱の効果が強力な割に対象が単体とクセが強いが、【メタル狩り】でも役に立つので【預かり所】で死蔵させるのはもったいない。
特に【僧侶】はメタル狩りにおいて【ピオリム】でサポートする役割はあるものの、積極的に狩る手段となると消耗品しかないので、できればこれを持たせておきたい。
【勇者】にとっても、【はかいのつるぎ】で会心率を上げたり【はやぶさのけん】で手数を増やしたりはできるが、いずれも高価であることから、それらが買えるまでは誘惑の剣を使わせるという手もある。
なお、一応【上の世界】で手に入るためか【公式ガイドブック】に掲載されているが、入手条件は上記の通りなので【らいじんのけん】と違って通常はバラモス戦以前に入手することはできない。
理論上はサタンパピーを正体とする【あやしいかげ】を倒すことでバラモス打倒前でもドロップによる入手は可能だが、サタンパピーに化けて現れるまで上の世界でレベルを上げるのも面倒な上、それを満たしても当然他のモンスターであることは日常茶飯事。仮にサタンパピーだったとしても1/256と障壁は高い。そこまでして欲しいようなものでもないだろう。
加えて、サタンパピーに化けた怪しい影が現れる時点で既にバラモスは余裕を持って倒せるほどのレベルに達しているはずなのでなおのこと、怪しい影狩りをする必要はない。
余談だが、ドラゴンクエストミュージアムで公開された設定資料によると、当初は【ラーのかがみ】で2人の呪いがとけることになっていた模様。
その設定どおりであれば、この武器ももっと早期に入手できていた可能性がある。
とはいえ、それでも【ガメゴン】【がいこつけんし】【シャドー】ら強豪が犇めく【サマンオサ南の洞窟】を散策するほどのレベルで攻撃力50程度、加えて実質女戦士専用の剣が装備として活躍できたかと言うと微妙。
せいぜい、武器の更新が後回しになっていた女戦士が【おおばさみ】の代替として使うくらいだろう。【くさなぎのけん】は賢者に、【ゾンビキラー】は僧侶に、【ドラゴンキラー】も勇者にそれぞれ使いまわせるため、戦士が専用武器を使っていると武器更新が後回しになっていることがある。
しかし、タダでメダパニを使いまくれるので【メタルスライム】狩りがグンと効率良くなる特典は大きかったと言える。
また、発売前や直後の攻略誌等の文献では「道具使用なら女性であれば誰でもできる」ことが装備と混同され「女性なら誰でも装備できる」と書かれていたこともあった。もし、本当にそうだったなら魔法使いは確実に女性一択になっただろう。
それでも【りりょくのつえ】よりは弱く、次作の【まふうじのつえ】程度なので、是が非でもというほどではないかもしれないが。
なお、4コマでは男戦士が女装して装備しようとしたネタがあったが……音を立てて崩れ去ってしまった。逆に女戦士は自分の美貌で魔物を混乱させようとしたが、(女戦士が)タイプじゃないと言われショックを受けたりもする。
他にもこの剣でカルロスを誘惑したサブリナが「もう私には必要ない」と勇者一行に渡したというネタも存在。
リメイク版 
新登場の【盗賊】も装備可能。また売却が可能になった。女固有のグラフィックが与えられたにも関わらず女勇者が相変わらず装備できないのは、幼さによる色気不足のせいだろう。
リメイクの際に女性用防具が多数追加されたが、女性用武器は相変わらずこの剣のみである。
【隠しダンジョン】の【謎の塔】に潜む難敵【てんのもんばん】や【ほうおう】には混乱がよく効く。装備可能者がいなくても女性であれば道具としての使用は可能なので、パーティーに女性がいるならとりあえず【しんりゅう】の元へ向かう前に持たせておくと良い。
魔法のメダパニと併せて連発すれば(ターゲッティングできないのもあって運の要素も絡むが)天の門番もその脅威の攻撃力をそのままお互いに潰しあってくれるし、運が良ければ鳳凰がこちらをベホマラーで回復してくれたりもする。
【バシルーラ】で吹き飛ばすには経験値がもったいないと思うならこの手を使えば(残り1匹になったら普通に攻撃してくるので完全シャットアウトとはいかないが)しんりゅうへの道中の損耗をだいぶ抑えられる。
FC版では使い所の難しかった誘惑の剣が大いに輝ける場所である。
なお、どういうわけかGBC版では男女問わずメダパニ効果を使える。
DQ5 
攻撃力70。攻撃時に1/4の確率で混乱の【追加効果】。
道具使用での効果はなくなった。
【主人公】、妻、娘が装備可能。
公式イケメンキャラであり女性もモンスターも魅了する主人公が装備できるのはある意味納得。
仲間モンスターではなぜか【ケンタラウス】のみが装備可能。
【エルヘブン】で9800Gで売られている。
しかし主人公用の武器としては、青年時代後半に【サンタローズ】で売られている【ドラゴンキラー】のほうが強い。
結構な値段がするわりに攻撃力も中途半端だし装備可能者が限られるため見向きもされないことが多い。
特に青年時代後半は慢性的な金欠に悩まされる時期なので、これに資金を投入する余裕はないだろう。
追加効果の混乱は当たりさえすれば無力化できるので強力なのだが、追加効果は耐性に左右される上に無耐性ですらあまり当たらないので当てにならない。
相手が強耐性ならほぼ命中しないし、当然完全耐性の敵には効果がない。
装備可能キャラが限定されているので、せめてボス戦以外で混乱耐性を無視するか無耐性の相手に必中ぐらいの効果があってもバランスブレイクするほどでもなかったであろう。
妻と娘の最強武器はカジノの景品の【グリンガムのムチ】で、次点はモンスターのドロップを除けば1本しか手に入らない【ようせいのけん】、その次が誘惑の剣となる。
DQ5は【ドロップアイテム】の仕様が特殊なので、妖精の剣の2本目は狙わないとほぼ手に入らない。
ということで、カジノに頼らない場合、誘惑の剣が妻と娘のどちらかの最終武器となることが多い。
所持金に余裕があるなら、最終武器になることを見越して、1本だけ購入しておくのもありかもしれない。
妻や娘の直接攻撃のダメージには期待できないので、妖精の剣よりもこの武器の方が混乱効果で有利…かもしれないが、それなら【どくばり】という選択肢もある。
リメイク版では【すごろく場】で妖精の剣が購入可能になり、さらに価値が下がった。
DS版の【デボラ】も装備できるが、彼女は爪や【まじんのかなづち】があるので、あえて誘惑の剣を装備させる必要はあまりない。
このDQ5での価格・攻撃力・効果はこの後継承される。
DQ6 
攻撃力70、かっこよさ51。
【ガンディーノ】で9800Gで販売されている。
【ミレーユ】、【バーバラ】、【テリー】が装備可能。
前作に続いてイケメン枠(テリー)が装備できる。
仲間モンスターは【どろにんぎょう】や【ランプのまおう】が含まれる装備グループD・Eが装備できる。こちらは割と予想外な面子。
ミレーユにとっては、一品物の【きせきのつるぎ】を除けば、しばらくの間これが最強装備になる。
バーバラや仲間モンスターには他に優秀な装備があるため、実質ミレーユの専用装備となるだろう。
敵を混乱させる追加効果が乗る特技も少なくないので何気に便利。
鍛え直しこそできないものの、かっこよさがそこそこ高い。
【ベストドレッサーコンテスト】では、【みずのはごろも】と一緒に装備することでコーディネートボーナスがもらえるが、これよりも高得点を狙える組み合わせは多いので、あまり活躍しない。
DQ7 
攻撃力70、かっこよさ51。攻撃時1/4の確率で混乱の追加効果。値段は9800G。
装備可能者は【マリベル】と【アイラ】。DQ3以来の女性専用に戻った。
性能や値段は据え置きで、あいかわらず武器としては頭ひとつ抜けたかっこよさ。
【レブレサック】や【コスタール】で市販されている。
この時期はマリベルは離脱中でアイラも初期装備の【ユバールの剣】が強いので不要にも見えるが、ユバールの剣を主人公やメルビンに渡している場合、代わりの彼女の装備として悪くない性能を持つ。
この剣とユバールの剣、【まどろみのけん】で3人で【つるぎのまい】を始めとする剣技系特技で攻めると、ダメージを与えつつかなり強力な足止めが可能。
なお、公式ガイドブックではなぜかマリベルにオススメされている。マリベル再加入の時点で入手している可能性があり、かつ彼女が装備可能な武器としては、かなり高威力な部類に入るので(【はがねのムチ】や【海なりの杖】あたりも候補になるが)、マリベルにオススメというのは一理あるだろう。
マリベルが装備可能な数少ない長剣の一つでもある。他には【メタルキングの剣】と、一応【ひのきのぼう】(【公式ガイドブック】で何故か剣に分類されている)。
単純な攻撃力は時期的に少し物足りなくなってくるところだが、コスタール以後は終盤戦に向けて装備品の新調に莫大なGがかかり金欠になりやすい。
値段が手頃で追加効果が強力なこの武器を買っておくことで出費を抑えるのは選択肢としてはありだろう。
DQMB2 
第五章から登場する戦士専用の剣。今作は男女両方装備できる。
上昇するステータスは、ちから+25 かしこさ+5 すばやさ+18。
使える技は「ストライクハート」と「さそうおどり」。
前者は剣でハートを描き、それを敵単体に飛ばして攻撃する。たまに相手を混乱させることがある。
後者は誘惑のオーラを纏って踊り、相手を踊らせる。
このさそうおどりは必殺技に対応していないので間違えても他のダンスモンスターと組み合わせて【ダンスカーニバル?】を発動させようとしてはいけない。
相手を動けなくさせる武器の一つ。戦士では重要な状態異常専門の武器だが、威力は低めなので注意。
また、剣を装備してるにも関わらず、斬りつけて攻撃する技が無い。
DQトレジャーズ 
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 112 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | 武器 |
標準価格 | 1,560,000G |