【アバンのしるし】

Last-modified: 2020-02-22 (土) 20:39:59

ダイの大冒険 Edit

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場した重要アイテム。
【アバン】が、教え子たちに卒業の証として贈るもので、青く透き通った涙滴形のペンダント。
『輝聖石』という貴重な石を磨き上げて呪法で凝縮したものであり、その製法はアバンしか知らない。
また、完成させるには時間がかかるアイテムであり、劇中では後述する五つだけが登場。最終的にはそれぞれが五人の【アバンの使徒】の手に渡った。
 
ただのアクセサリーではなく、呪文の効果を増幅させる【輝石】と、魔法力を蓄積する【聖石】の特性を併せ持ち、
聖なる力を高めて邪を退け、効用は然程高くはないが敵から受けるダメージを減らし、持ち主の力を高める効果がある。
この効果が具体的に描写されたことは殆ど無いが、授けられたダイたちはずっと身に付けていたので、ギリギリのピンチに陥る事もあった彼らの戦いを、少ないながらも常に助けていたアイテムだと言える。
例外的な使い方だが、【ハーケンディストール】を誘ったヒュンケルが手に取ったアバンのしるしを突きだし、相手の武器をペンダントの鎖に当てて十字を作ることで【グランドクルス】を発動、カウンター攻撃に利用する離れ業をやってのけている。
また、ポップが習得していないはずの【マホカトール】を成功させた際にも「アバン先生が力を貸してくれた」と言っているが、この時は同じくアバンの授けた思い出の品【マジカルブースター】の魔法石を犠牲にしてでも仲間を助けるという決断ゆえの成功でもあり、しるしの効果がどこまで影響したかは不明。
 
最初にアバンが所持していた輝聖石ペンダントは、【ハドラー】との決戦前に女王フローラから贈られた【カールのまもり】と交換していて、まだ「アバンのしるし」とは呼ばれていなかった。
弟子の育成を手掛けるようになったあと、卒業の証として最初に【ヒュンケル】、2人目として【マァム】、そしてデルムリン島での別れの間際に【ポップ】【ダイ】に贈られた。
フローラが所持していた物は、【レオナ】を第五の【アバンの使徒】に指名するにあたり改めてアバンのしるしとしてフローラから譲られ、後にアバン本人も追認している。
卒業の証という形ではあるものの、復讐心に囚われ一部の技を習得していなかった当時のヒュンケル、修行未完のまま別れる事になったポップとダイのように、技術皆伝の証という訳ではない。師弟の絆のしるしであり、後述する「魂の力」を見出だせる人物に託せるかが重要という事なのだろう。
 
これら五つのアバンのしるしが揃ったことで、真の力を発揮する大規模版【ミナカトール】発動にも成功している。
輝聖石には邪悪に打ち勝たんとする人間の心の力を感知増幅する力もあり、それがミナカトールの力を高めた。
アバンがふさわしい魂の持ち主を選び輝聖石を与えたのは、このためでもあったようだ。
フローラの持つ古文書には、それぞれの石に5種の異なる力が秘められていると書かれており、『勇気』、『慈愛』、『闘志』、『正義』までは読み取れたが、最後の1つは文字がかすれていて読めず、結局最後まで不明のままだった。
最終的に、ポップが『勇気』、マァムが『慈愛』、ヒュンケルが『闘志』、レオナが『正義』の石の持ち主と判明しており、残りの1つであるダイの石に秘められた心の力は『純粋』ではないかとレオナが推測している。
パーフェクトブックでダイの正確な心の力は『純真』とあるが、概ねレオナの解釈で間違いない。
魂と呼応した時、それぞれの石はダイが青、ポップが緑、マァムが赤、ヒュンケルが紫、レオナが白に輝いており、これは服装と【イメージカラー】に共通している。
 
魂の力を呼び覚ますにあたり、ダイたちはフローラやレオナからそれぞれの持つ力のヒントを得ている。
マァムはフローラから「一番心配している人のことを思い浮かべる」、ヒュンケルとダイはレオナからそれぞれ「戦いに対する気持ちの高まりを想う」「頭をカラッポにする」だった。
マァムとヒュンケルにはどういう力か推測の上でヒントを与え、まさにその通りの力で石は輝く。
素直なダイには小難しいことを言うより感じたままを表したのが奏功したか、結果的に石は輝いたものの、この時は勇者だから魂の力も勇気だろうと思われていた。
問題はポップで、この時点では本人も含め、消去法で残るかすれて読めなかった力を担っていると思い込んでしまった。このためフローラもヒントの与えようがなかったのか「アバンは間違った者を選ばない」としか言えず、石は光らずに終わる。
事情をまったく知らない【マトリフ】も「自分を信じろ」とは言ってくれたが、ポップの苦悩は重く、投げ出してしまいそうになった。
しかし、【メルル】の命がけの勇気を受けて覚醒、「勇気」の使徒がダイではなく自分だったことに気づく。
ちなみにポップと勇気については、同じく逃げ腰な魔法使いだった【まぞっほ】と「本当の勇気とは」というやり取りを交わしており、この成長もまた伏線となっていたようだ。
この結果、かすれて読めなかった力を担うのはダイだった事も判明。それは「純粋さ」だったのではないかというレオナの推測に繋がる。
 
映画版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ!!アバンの使徒』では、肌身離さず身に付けている事に目をつけた【ベルドーサ】が偽物とすり替え、パーティーの結束を乱そうとした。
この偽物は見た目こそそっくりだが、ベルドーサの意思で赤く輝き、身に付けた者を操る力を持つ。