【アバンストラッシュ】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:13:31

概要

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する技。
魔王討伐を成功させた【勇者】【アバン】が編み出した「アバン流殺法」の奥義であり、彼に師事した主人公【ダイ】の必殺技として活躍した。
剣を逆手に持ってから大きく振り抜く独特の構えが特徴。
竜の紋章BOXArchive BOOKの【三条陸】コメントによると、「ストラッシュ」はストライク(strike)とフラッシュ(flash)を合わせた造語で、「閃光の一撃」という意味合い。
 
外伝漫画発祥のオリジナル技だったが、関連技や派生技も含めて、技名や効果を調整しつつ後発のゲームシリーズにも逆輸入されている。
DQ6では発展技「ギガストラッシュ」と名前の似た【ギガスラッシュ】が登場していたが、以後のナンバリング作やモンスターズで同じ流派の【大地斬】【海波斬】【空裂斬】、同じくダイ大出身の 【ギガブレイク】など関連技の登場が増えている。

DQ11

本来のアバン流殺法である大地斬、海波斬、空裂斬に加えて、【灼熱斬】【暗黒斬】【閃光斬】という各属性の特技が登場。
アバンストラッシュと同様に、剣を逆手に持ったモーションから撃つ。

ジョーカーシリーズ・テリワン3D・イルルカ

DQMJ2P以降の作品に大地斬、一文字違いの海「破」斬、空裂斬が登場。
【メガボディ】は使用する特技の効力を少しだけ上げる効果があるが、テリワン3Dではアバンストラッシュやそれと同効果の特技だけは1.5倍と、他の特技より強化倍率が高め。
属性違いの同じ効果の特技に【グランドネビュラ】【日輪斬】がある。

ダイの大冒険

勇者【アバン】が編み出した「アバン流殺法」の奥義。
魔王【ハドラー】との初めての戦いでアバンが放った「光る剣」の完成度を高めたもの。
武器を逆手に持って光の闘気を込め、そのまま前方に振り抜くことで攻撃する技で、会得したダイはいくつか応用技も編み出している。
読者視点でアバンが最初に放ったのは、特別ハードコース2日目の剣術稽古の後。自分に両腕を使わせたダイに対して「奥義を披露する」ご褒美ということで打ってみせた。
もちろん見本として威力を抑え、木の棒で放っただけにも拘わらず、ダイを10数メートルは吹き飛ばしている。
物陰から見ていたポップの台詞からすると、彼も以前に見たことがあるらしい。あらゆる武器の殺法を編み出したアバンだけに、弟子には一通りの技を見せておく方式なのだろうか。
 
設定上は斧、弓、鎖(鞭系)、牙(格闘系の武器)の各種武器にも対応しているが、劇中ではアバンが剣と即席の槍で、弟子のうち戦士系の才能を持つダイとヒュンケルが剣で使用しているのみ。
同じくアバンの弟子である魔法使いの【ポップ】や僧侶戦士の【マァム】は使ったことがなく、剣士以外の弟子に伝授していたかは不明。
劇場版で偽アバンも使っているが、もちろんこれは見た目を真似ただけの紛い物である。
 
「大地を斬り海を斬り空を斬り、そして全てを斬る技」と称され、その威力は【竜の騎士】である【バラン】をして「心技体、三位一体となって繰り出される人間技としては強力な技」と評価されている。
アバン流における

3種類すべてを極めて初めて使いこなせるもので、「体」と「技」を習得した段階では斬撃が飛ぶのみであり、「心」の会得まで到達すると光の闘気を撃ちだす技へと変わる描写がある。
「体」だけのストラッシュが使われたシーンは無いが、技の原理からすれば逆手斬りにした大地斬でしかないだろう。
 
ダイやヒュンケルは当初、空の技を極めていなかったため不完全なアバンストラッシュしか扱えなかった。
ダイは空裂斬を習う前にアバンと別れてしまったため、竜の紋章の力で強引に撃っていたが、【フレイザード】との戦いで空裂斬を会得し完全な形で使用可能となる。以降はアレンジ技も生み出すなど、自分の剣技に組み込んでいった。
ヒュンケルは師事した時期こそ長かったが、アバンに対して憎しみを抱いていたため空の技の修得には至らなかった。
ダイとの初戦では未完成のアバンストラッシュを使ったダイに対して、当て付けに自分も未完成のアバンストラッシュを使用し、【てつのたて】を破壊した。
【鬼岩城】の襲撃時に咄嗟に空の技に相当する虚空閃を修得したため、ヒュンケルも完全なアバンストラッシュも撃てるようになってはいるが、かつてアバンを裏切り魔王軍に連なったことから使用を戒めており、原作中で完全版を放ったことはない。
映画版「ぶちやぶれ!!新生6大将軍」では自粛を破って使用しているが、映画はマァムが武闘家修行に出る前のエピソードなので当時のヒュンケルは完全版ストラッシュが撃てないほか、「虚空閃を会得して完全版も使えるが自粛している」という設定が明らかになるのはもっと後なので、この一撃は外伝での例外扱いされることが多い。
 
アバンストラッシュの各種派生技については以下の項で解説する。

A(アロー)タイプ

振るった武器から闘気の衝撃波を飛ばす撃ち方。
強大な闘気を持つ者が撃てば猛烈な光の奔流と共に斬撃が飛び、離れた敵を攻撃できる。習熟すれば連射も効くようだ。
 
【ノヴァ】の項目で触れられているように、闘気を飛び道具として扱うにはそれなりの習熟が必要で、命中させるとなるとかなり難易度が高いようだ。
しかしアバンストラッシュ自体が闘気を的確に飛ばす「空の技」が習得条件のため、この点が問題になることはなかった。
 
ダイの修業中にアバンが見せたものや、【デルムリン島】を襲撃したハドラーに撃ったのもこのタイプ。
新アニメではこの際にダイのアバンのしるしが白く光っている。
他にも、ヒュンケル戦の初戦、鎧武装フレイザード戦の決着時、【バラン】戦の初戦にも用いている。

B(ブレイク)タイプ

逆手構えのまま突進し、走り抜けつつ闘気をまとった武器で相手を直接斬りつける。
至近距離の敵に重い一撃を与えるが、使い手が大きく移動するので一発に時間が懸かり、敵の間合いに飛び込む危険も伴う。
 
決め手に使われることが多く、ロモスでの【クロコダイン】戦や妖魔学士【ザムザ】戦、海底での【フェンブレン】戦での止めの技になっている。
【大魔王バーン】との初戦時は【カイザーフェニックス】を切り裂き、さらに剣圧を押してバーン自身に掠り傷を入れて見せた。
【超魔生物】と化したハドラーとの初戦でも繰り出しているが、このときは右腕に仕込まれた【覇者の剣】に防がれてしまっている。
 
技の祖であるアバンもBタイプをメインに活用し、物語後半でキルバーンや若さを取り戻した真・大魔王バーンへの対抗手段として活躍を見せた。
回想シーンにて【無刀陣】との合わせ技でかつてのハドラーを打倒したのもBタイプである。

【ダイ好きTV】#62での【三条陸】の回答によると、Bタイプはクロコダイン戦の決着を盛り上げる描写として思いつき、後述のXを考案する際に2タイプあることに気付いてそこでAとBを命名したという。

アバンストラッシュX(クロス)

ダイの編み出した派生技。
低い軌道のAタイプを放つと同時に構えなおし、すかさず振り下ろす形のBタイプで追撃をかけることで、相手に上下2発のストラッシュが交差して直撃する。
【アバンの書】を知る前のダイは状況によってAタイプとBタイプを直感的に使い分けていたが、書の内容を知り【ノヴァ】との修行を経てからは意図した使い分けを習得し、この技を開発するに至った。
 
原理は単純だが、動いている敵にAタイプとBタイプを同時に当てるのは至難の業で、超人的な肉体と戦闘センスを持つ竜の騎士ダイの実質的な専用技。
ヒュンケルですら「…オレにもできん」「ダイだからこそ 可能な超必殺技だ…!!!」と驚愕し、二つのストラッシュが同時に命中した威力は通常の5倍に達すると推測している。
 
AタイプとBタイプの使い分けの概念を知ったダイは、Aタイプ連射の特訓を重ね、Aタイプの速射性とBタイプの破壊力でいいとこ取りができないかと思い悩んでいたときにこの技を閃いている。
修行で試し打ちした際には、防御に徹したノヴァ全力の【闘気の剣】さえ吹き飛ばし、衝撃の余波で後方の木々を一掃する程の威力を発揮した。真正面から受けたノヴァは「自分の武器が闘気剣でなければ首がすっ飛んでいた」と発言し冷や汗を流している。
この修行の時点ではダイの思い付いた新技がどんなものかは伏せられていたのだが、よく見るとノヴァの後ろで切り倒された木々は切り口が山型になっていて、角度の違う二つの斬撃が交差して飛ぶ技なのはしっかりと描写されていたりする。
技名はXと書いてクロスと読むが、英語で「交差する」という意味のCrossは頭文字がCなので、アローのAタイプ、ブレイクのBタイプに続く、Cタイプという雰囲気も併せ持っているネーミングである。
 
作中では、ダイが超魔ハドラーとの最終決戦で初披露し、超魔ハドラーに大打撃を与えると同時に【覇者の剣】をへし折った。
バーンを倒すため考案した必殺技だが今使わないと勝てないと宣言したものの、「アバンストラッシュ・アロー!」と叫んで最初のストラッシュを打ったため、初見のハドラーは「新必殺技と言いながら名前を変えただけか!」と迎撃を狙い、瞬間移動のごとく超高速で飛び込んできたダイに対応しきれず真正面から食らってしまった。
真・大魔王バーンとの対決の際にも使用され、【ポップ】【天地魔闘の構え】を打ち破った直後にバーンの左腕を斬り飛ばして見せた。
 
Aタイプの一撃だと思わせて対応を誘い、さらにBタイプで斬りつける連携技であり、実戦で撃たれたハドラーもバーンも虚を突かれる形で直撃している。
敵へのフェイントという技巧面を含め、単発技のギガストラッシュを凌ぐダイ最強の攻撃とされている。
Bタイプを時間差で繰り出す関係で初動が通常のストラッシュに比べてやや前屈みになり、行動パターンを把握している相手に読まれやすくなる欠点はある。
しかし、敵からしてみれば高速のAタイプを撃たれた時点で防御なり相殺なり回避なりをしなくてはならず、一撃目に対処している所へBタイプの追撃が襲いくるため、どう足掻いても単発のストラッシュに対応する以上の危険を強いられる恐ろしい技。
ゲームシリーズの強敵やボスキャラが行う【複数回行動】のアバンストラッシュ版だと思えば、いかに強力な技かも解る。
子供の柔軟な発想力と、【闘いの遺伝子】に蓄積された経験、竜の騎士の超人的なパワーが結び付いた技と言えよう。

ライデインストラッシュ

アバンストラッシュに【ライデイン】を組み合わせた魔法剣。
ダイ大世界では剣技と呪文を同時に放つ魔法剣は【竜の騎士】にしかできない神業とされており、【デイン系】が竜の騎士専用呪文であることも含めて、事実上のダイ専用技。
 
最初はヒュンケルとの戦闘の際、無意識のまま使用。紋章を発動させていない状態で繰り出したにも関わらず、直撃を受けた鎧は木っ端微塵になり、ヒュンケルを撃破して決着が付いた。
このときは闘気を扱う【空の技】が欠けていた未完成のアバンストラッシュをライデインで補う形だった。
バランとの戦いでは完全なものを【鋼の剣】で繰り出したが【真魔剛竜剣】で受け止められている。
ほとんど通用しなかったものの、まだ成人していないにも拘わらず竜の紋章および魔法剣を使いこなしたことを称え、純粋な竜の騎士である自身の魔法剣である【ギガブレイク】を返しに披露している。
竜の紋章を拳に移した後、ヒュンケルから渡された【鎧の魔剣】を使って繰り出した際には竜魔人化したバランにさえ大打撃を与える威力を発揮したが、鎧の魔剣が耐えきれずに消滅する事態となった。
この後、ダイはその力を存分に振るえる強い武器の捜索を旅の指針とする。
 
単行本でのQ&Aコーナーでは、ダイ自身の説明として「竜闘気を込めたライデインストラッシュが最強だが一発で体力を使い果たしてしまうためやらない」とある。
実際に竜魔人バランに食らわせた際には自分がダウンしてしまっている。
 
また、ダイとハドラーの最終決戦を見ていたキルバーン達には、この技で【超魔爆炎覇】と勝負するのは厳しいだろうと評されている。
 
2021年5月、新アニメのバラン編クライマックス放映に合わせて、鎧の魔剣でライデインストラッシュを放つダイのフィギュアが、フリュー株式会社によりゲームセンター景品化された

ギガストラッシュ

アバンストラッシュ(Bタイプ)と【ギガブレイク】を組み合わせた最強の魔法剣。
ダイは【ギガデイン】を習得していないので、【ダイの剣】の鞘の魔法剣増幅効果に頼らなければ使用できない。
増幅には10秒もの時間を要するため、戦闘のまっ最中には使い辛いという欠点もある。
実戦では二度使っているが、ハドラー戦では相手も真っ向勝負での決着を望んだため、バーン戦では迎撃特化の【天地魔闘の構え】を相手にしたため、鞘に納めてチャージする余裕があった。
 
作中では、超魔ハドラーの【生命の剣】より繰り出される【超魔爆炎覇】に対し、「父さんと先生からもらった力が両方無いと勝てない気がしたから」と咄嗟に思いつき、【ギガブレイク】で突進した途中で【アバンストラッシュ】に構えを変えて発動。
切れ掛かっていた闘気を魔法力でカバーして見事打ち破り、ダイと超魔ハドラーの戦いに決着を付けた。
単行本の技紹介の注釈では「その威力はもはや、測定不能…?」と書かれている程の威力を誇る。
 
真・大魔王バーン戦でも使用したが、【フェニックスウィング】で防がれ、バーンの皮膚をわずかに切り裂いたにとどまる。
それでも【メドローア】【ハーケンディストール】といった数々の超必殺技を無傷で弾くフェニックスウィングの絶対防御を真正面から破った唯一の技であり、何より「一撃の威力に特化した手段では、全力で挑んだとしても天地魔闘の構えは破れない」という、大魔王バーン攻略の最初の足がかりでもあった。
 
技としては単行本Q&Aで最強と答えていた「竜闘気を込めたライデインストラッシュ」の形で、魔法剣部分をギガデインに、ストラッシュ部分を威力に優れるBタイプにしたことで、敵の懐に飛び込む危険と引き換えにさらに強力になっている。
また、これまでのストラッシュと違い余波が後ろに突き抜ける描写がない(直接当てるBタイプでもこの余波は飛んでいる)事から、ギガブレイクの要領で着弾した瞬間に込めた全闘気を爆発させて更に威力を高めていると思われる。
竜の騎士の闘気と専用呪文デイン系を、【闘いの遺伝子】で引き継がれたセンスでアバンストラッシュに掛け合わせた技であり、まさに「父と師から貰った力」を併せ持つダイならではのものと言える。

なお、ダイの年齢を考えれば今後更に成長することが考えられ、込められる闘気量や膂力の増大による単純な威力の向上や、ギガデインの習得によるチャージ時間の削除を見込むことができるという意味で、まだ発展性のある技でもある。

勇者アバンと獄炎の魔王

カール王国を襲ったハドラーに対してアバンが「光る剣」を放って撃退しており、これをアバンストラッシュとして完成させていくのも冒険の目的の1つになっている。
 
ちなみにこの作品ではハドラーの攻撃を受けうつ伏せに倒れていたロカから直接受け取って逆手のままで振るった一撃だったことから、アバンストラッシュは逆手で剣を持って放つ技になったということになっている。
2021年発売のファンブックの対談(184頁)によると、この描写は読み切り版時点からシナリオにあったものの稲田浩司がネームを切った際にオミットされ、当連載に当たって芝田優作が復活採用したものだという。このため、三条陸自身も当連載のネームを見るまで忘れていたと語っている。
 
放ったアバン自身も「光る剣」は偶然の一瞬に力と技と心が一つになったから打てただけで、そのまま再現する事は出来ないと考えていた。
技として完成させるには剣術以外にもあらゆる要素をすべて磨き直し、最後に1つにまとめた我流の剣術、すなわち「アバン流刀殺法」を作り上げる必要があると結論している。
実際に、ただ真似ただけの技では巨大【じんめんじゅ】に対して有効打にもならなかった。
なお、その時点ではまだ大地斬、海波斬も開発していなかったため、この時にアバンが放ったのは本編でフレイザード戦以前にダイが使っていた力と技の要素のみの未完成アバンストラッシュとは別物のはずである。
ハドラーとの初戦で体から闘気を発散している描写があるので、本編でノヴァが放ってみせたような、刀身から闘気の刃を打ち出す技だろうか。
放った一撃は巨大じんめんじゅの頭部をかすめるに留まっており、コントロールが悪いという点でもノヴァのそれと似ている。
 
まず武術の神様と呼ばれた人物に体術を学ぶことで「力」の大地斬を完成させたアバンは、続いて「速さ」の鍛練を計画する。
【ロカ】からは自分の【豪破一刀】のように【ピオラ】をかければ済んだのではと聞かれたが、それでは速さしか上がらずバランスが保てないので、【輝聖石】【マトリフ】【ベタン】を込めて重力を強める特訓で全身を鍛え、12話で海波斬を完成させた。
 
岩を消滅させる程の威力で「完成に一歩近づいた」と手応えを得ると、強烈なる閃光の一撃という意味合いを込めてストラッシュという言葉が浮かび、そこにロカがアバンの名前を付けた事で「光る剣」は、ついに「アバンストラッシュ」と命名されることになった。
(アバンは自身の名を技につけるのを当初は拒否を示したが【オトギリ姫】の「アバン…美しい名だ。これから人間たちが希望を持ってその名を口にするだろう」という発言を受けてアバンストラッシュと名付けることを認めた)
しかし、この際には空裂斬を極めていないため「ほぼ」完成としている。

クロスブレイド

6話ではハドラーの覇者の剣を託されたユウキがダイの力を借りてこれを放ち、【ダムド】を倒す事に成功する。

星ドラ

コラボイベントのログインボーナスでもらえるアバンの剣のメインスキル。威力はBランク相当。
本作ではBタイプのものが採用されており、戦闘中一回目に使用した時のみ原作のモーションがアニメーションとして再現される。
ギガストラッシュはダイの剣のメインスキルで、デイン属性の全体攻撃。CTが短い分威力が低めだが確率で追加攻撃が発生する。
さらにアバンの聖剣のメインスキルの強化版「秘剣アバンストラッシュ」が登場。追加攻撃は単体のみだが威力とCTが上がっている。

DQMSL

やはりダイとアバン&ハドラーが手を組んだ【勇者と武人】?の特技として登場。
敵1体に攻撃力依存で無属性の斬撃ダメージを与える。???系の相手ならダメージが3倍になる。倍率は2.5x特技+値x0.06倍程度。
要するに【聖魔斬】の強化版であるが、最近は無属性斬撃に対する風当たりが強いため使い所はよく見極めよう。
ちなみに、両者の特技の説明欄で記載されているが気合伝授で特技の+値をつけるのに使用することは出来ない。
例えば、ダイに勇者と武人を気合伝授しても+値がつくことは絶対にない。逆にしても同様。
消費MPや威力などの性能は完全に同じだが、特技のエフェクトが異なるため名前は同じだが別の特技扱いとなっているのが原因と考えられる。
もっとも、両者ともにコラボ産のため凄まじくレアリティが高いため余程の物好きでもない限り+値を上げるのに使うことは無いだろうが・・・。
その他、習得するのはSSランクの「竜の騎士ダイ」であり、Sランクの「アバンの使徒ダイ」ではない。
そのため、竜の騎士として覚醒していないのに【ドルオーラ】を使っているがこの技は覚醒後でないと使えないという逆転現象が起きてしまっている。

ウォーク

2020年11月下旬からのダイの大冒険とのコラボイベント中にふくびきで登場した【パプニカのナイフ】をLv20以上に強化すると使える。
この作品では闘気の衝撃波を飛ばすAタイプのものが採用されており、敵1体に威力400%の斬撃ダメージを与える。消費MPは27。
 
そのままでは無属性であるため、相手を選ばず高威力の技が撃てるものの、強敵の弱点を突いて高威力を叩き出していく戦法とはあまり合わない。
そこで、同武器Lv30で使える竜の紋章を使うと、攻撃力と守備力が一段階強化され、この技にデイン属性が付与される。上記のギガストラッシュの再現だろうか。
この状態になれば、【ギガソード】を超える威力のデイン属性単体攻撃になる。問題は、この状態にするために1ターンかかり、
使用ターンを含めて6ターン(実質5ターン)しか持たず、消費はアバンストラッシュ一発の約1.5倍もすることか。
増幅に10秒もの時間を要するギガストラッシュの再現と思えば…。

魂の絆

通常のストラッシュはダイとアバンの奥義として実装されており、それぞれ演出と性能が異なる。
言語切り替え時の英語表記は「Avan Strash」。
 
またライデインストラッシュ、アバンストラッシュX、ギガストラッシュもそれぞれ実装されている。
いずれも装備時に使用可能な奥義。

アバンストラッシュ(ダイ)

【パプニカのナイフ(太陽)】をガチャで引き当てると修得可能で、演出はBタイプ。
斬属性の貫通物理ダメージを与える。威力は高いが近距離にしか攻撃できない。

アバンストラッシュ(アバン)

【アバンの剣】をガチャで引き当てると修得可能で、演出はAタイプ。
斬属性の貫通物理ダメージを与える。ダイのものより威力は低いが遠距離まで届き、追加効果で気絶させることがある。

ライデインストラッシュ

【雷霊の剣】?をガチャで引き当てると修得可能。言語切り替え時の英語表記は「Zap Strash」。
遠距離に雷属性の貫通物理ダメージを与え、追加効果で【麻痺】させることがある。
また、麻痺状態の敵に対しては威力が上昇する。

アバンストラッシュX

【ダイの剣】をガチャで引き当てると修得可能。言語切り替え時の英語表記は「Avan Strash Cross」。
隣接した相手に斬属性の貫通物理ダメージを与える。「限界突破可能」であり、条件次第で一万以上のダメージを与えられる。
また「一定時間、自身の斬属性ダメージアップ」と「一定時間、対象の物理&魔法防御力ダウン」の追加効果を持つ。

ギガストラッシュ

【新生・ダイの剣】をガチャで引き当てると修得可能。言語切り替え時の英語表記は「Giga Strash」。
隣接した相手に雷属性の貫通物理ダメージを与える。「限界突破可能」であり、条件次第で一万以上のダメージを与えられる。
会心率が高めに設定されている。
 
鞘で魔法力を増幅して放つ原作演出を再現したため、ダイがパプニカのナイフを持ったデルムリン島衣装鋼鉄の剣を持ったロモス王国衣装であっても、どこからともなく取り出したダイの剣と鞘でギガストラッシュを使用する。
またバランとアバンの幻影を背負う演出も再現されているため、【絆の勇者】が使用した場合も両者が出現する。

元祖アバンストラッシュ

【光翼の剣】?をガチャで引き当てるとアバンが修得可能。言語切り替え時の英語表記は「Avan Strash Alpha」。
隣接した相手に斬属性の貫通物理ダメージを与える。「限界突破可能」であり、条件次第で一万以上のダメージを与えられる。
また「一定時間、自身の物理攻撃力アップ」と「一定時間、味方全体の特技CT回復速度アップ」の追加効果を持つ。
 
演出としては【大地斬】【海波斬】【空裂斬】と連続攻撃した後、とどめにアバンストラッシュ(Bタイプ)を繰り出す。
しかしダメージ判定としては上記の通り一回攻撃となっている。

余談

呪文として本編シリーズにも登場するようになった【メドローア】と異なり、「アバン」の個人名が入っていることもあってかアバンストラッシュはゲーム本編に逆輸入されていない。
それでも連載開始以降の作品には名前の似た【ギガスラッシュ】や、Xタイプのように「二つの斬撃を交差させる」攻撃が登場しており、ダイ大の知名度が高いこともあって、よく逆輸入扱いされる。
小説版DQ7で【オルゴ・デミーラ】にトドメを刺したアルスとメルビンの同時交差ギガスラッシュ、ヒーローズシリーズでラスボスを葬った【ギガクロスブレイク】などは代表的な例であろう。
 
また、DQ10などの片手剣の【無心こうげき】のように、逆手斬りは構えや動作がだいたいアバンストラッシュと同じになるため、この技を思い出すファンも少なくない。
本編外扱いであるスマホゲームでは、モンスターパレードのダイの大冒険コラボイベントのように明確に関係性を持たせている例もあり、こちらでは【ダイの剣】を装備することでアバンストラッシュが使えた。
 
最大手の少年誌に連載され単行本の流通も多かった作品の必殺技であり、技の構えと動き自体は大変わかりやすく、かつカッコイイため、全国の少年たちが傘や箒を逆手に構え「アバンストラッシュ!」、何かを身に付けて「鎧化(アムド)!」、棒を突き出して「ブラッディースクライド!」などと叫んでみたり、それで長物を振り回す危険から叱られたりしていた…はず。
これを踏まえてか、2021年には新アニメ関連グッズとして【アバンの剣】を元にした傘が東映アニメーションのオンラインショップ限定で発売されている。傘袋に剣を元にした装飾が施されており、紹介写真でもモデルがアバンストラッシュの構えを取っている。
 
セルフパロディ好きの三条が脚本に参加した作品では、カバンを変形させた剣で斬りつける「カバンストラッシュ」なんて技が登場したこともある。ただしメインライターとして参加したわけではなく、その技も三条脚本回より前から使用されている。

新アニメの放送から6ヶ月後、Twitterに動画や写真、イラストでアバンストラッシュをツイートする「みんなでアバンストラッシュ!!!」という企画が開催され、4月11日に締切。5月15日の【ダイ好きTV】でダイ&ポップ役の種﨑&豊永選考のTV賞、同月21日に発売された【月刊Vジャンプ】にて三条と稲田、アニメ制作チーム、勇者アバンの芝田優作、漫画版クロブレの天望良一によってそれぞれ賞が選考された。