【フローラ(ダイの大冒険)】

Last-modified: 2021-01-16 (土) 19:25:25

ここでは、『ダイの大冒険』に登場するキャラクターを取り扱います。
DQ5に登場する同名のキャラクターについては【フローラ】を、DQ4の登場人物については【フローラ(DQ4)】を参照。

アバンの使徒
【ダイ】【ポップ】【マァム】【ヒュンケル】【レオナ】(―【フローラ】)

概要

【カール】王国の女王。年齢は29歳。
漫画本編の途中でカールは魔王軍の侵攻を受け陥落しており、フローラは対魔王軍レジスタンスのリーダーとして登場した。
新アニメではそれに先駆け、アバンがハドラーにメガンテを唱えるシーンでアバンが彼女の姿を思い浮かべた。

誰もが認める美女であり、王族でありながら必要とあらば自ら【チェーンクロス】型の鎖鞭を振るって戦う女傑。
お堅く勇ましいばかりではなく、恋愛の話もできるオトナの女性でもあり、【アバン】不在時は彼女が【ダイ】達パーティーを導くことになった。
その気丈な姿は、同じく戦いに臨む姫である【レオナ】の憧れでもあり、人々を鼓舞する立ち居振る舞いなど、共通する面も多い。
ちなみに外見も回想などで登場する10代のころのフローラはレオナそっくり。
 
過去の回想編として少女時代も描かれており、一人で城を抜け出したところをモンスターに襲われ、当時まだ無名の冒険者だったアバンに助けられている。
これがきっかけでアバンに想いを寄せており、アバンにとっても特別な存在の女性。アバンが先代勇者なら彼女は先代ヒロインとでも言うべきキャラクターだろう。
当時の表向きの性格もレオナ同様に気丈だが、お転婆というよりは、若くして国王代理となったため国民の士気を高めようと意識して勇ましく振る舞っていた面もあるようで、ごく親しい間柄の人物の前では弱音を吐くこともあった。
 
家族についての描写は父である王以外に無く、父王が病に倒れた際に彼女が代理となったことを考えれば、少なくとも継承権が優先されるであろう男兄弟、そして父王の兄弟もいないか、既に死亡していると思われる。
若き王女以外の世継ぎがおらず、魔王の侵攻で不安定な情勢を治めねばならない所も、後のレオナと似た境遇と言える。
 
アバンとは最終盤で再会しているが、彼の性格を熟知していたフローラは国が滅んだ時にも姿を見せなかった事もあってアバンが自己犠牲的な死を遂げたことを疑っておらず、対面した際にはあまりのショックで卒倒してしまった。
最終話では、

「少々嫌がっていてもしっかりと捕まえとかないとダメよ。

勇者なんてものは事が終われば姿を消してしまうんだから…!」

と、事情はともかく自分を置いてさっさと旅に出たアバンへの嫌味を兼ねつつ、レオナに同じ『勇者』に恋する先輩としてさり気なくアドバイスをしていた。最終決戦後のエピローグでは彼女自身もアバンと仲良く玉座を並べており、めでたく「しっかり捕まえとく」事が出来たようだ。

略歴

【ハドラー】が地上を蹂躙していた頃はまだ十代の姫君で、病床に臥せていた父に代わりカール騎士団を率いて侵略に対抗していた。
美しくも勇ましい姫は人々の絶大な支持を集め、対抗勢力ではかなりの力を持っていたことで目をつけられ、カール王城は世界征服の障害を排除せんとするハドラー自らが率いる魔物の大部隊に襲撃を受けた。
これを退けたのが、当時カールで騎士に取り立てられつつも食客のような身分で留まっていたアバンであった。この後、勇者としてパーティーを組んだアバンが一度はハドラーを打倒。フローラは王位を継承し女王となったが、英雄となってしまった自身の影響力を懸念したアバンは彼女の前から姿を消してしまう。
 
ハドラーの襲撃を受けた当時の回想シーンでは鎧を着込んで国民に堂々と語りかける場面などもあり非常に凛々しく大人びて見えるが、この時の彼女はまだ12歳ほどで、アバンは14歳。アバンはそこそこの期間カールに逗留していたようなので、モンスターに襲われていたところをアバンに助けられたのはもっと幼い頃ということになる。
 
本篇開始後のカール王国は【ミストバーン】の魔影軍団の侵攻を受けていたが、ミストバーン自身が諸事情で侵攻に参加していなかったことと屈強な【カール騎士団】の防衛力から大きな被害は出ていなかった。
しかし、【竜の騎士】でありダイの父親でもあった竜騎将【バラン】率いる超竜軍団に担当が代わった後、わずか5日で攻め滅ぼされてしまい、フローラも行方不明となる。
しかし、密かに生き延びていた彼女は諦めることなくレジスタンスを結成、【森のアジト】で魔王軍への反撃の機会を窺っていた。
 
名前や人物像は世界会議のシーンで語られていたが、本編への初登場は黒の核晶が爆発する寸前のカール城近郊。作戦基地に居たレオナたちの元に駆け付けたが、この時はたった2コマ、頭を隠した後ろ姿と足元が描かれただけで、人物を判別できる要素が読者に対して隠されていた。
レオナが「あっ…あなたはっ…!!!」「生きていらっしゃったのですね…!!!」と敬語を使う立場の相手かつ生死不明だった人物である事は示唆されていたので、ついにアバンあたりが再登場かと期待した読者もいたかもしれない。
明確にフローラ女王として登場したのは単行本で言えば23巻の終盤。大魔王との初戦から離脱したポップ、マァム、ゴメちゃんがカール北東の森のアジトに収容された時である。
こうしてレジスタンスにレオナやダイ一行など世界の有志が加わり、そのまとめ役として、【バーン】率いる魔王軍との最終決戦に臨むこととなる。
カール王国脱出の際にほとんどの重臣、騎士を失ったらしく、彼女以外でカール出身とわかる【大臣】や将軍などの役職・名前つきの関係者は登場せず、彼女の傍で補佐役を勤めていたのは専ら【リンガイア】王国軍のバウスン将軍(【ノヴァ】のお父さん)だった。
 
バーンパレス浮上後はレオナ、【マァム】【メルル】と共に【ミナカトール】を求めて破邪の洞窟に乗り込んでいる。
鞭系武器を振り回してモンスターを薙ぎ払う腕前を見せたのはこの時で、敵をシバき倒すそのお姿は、マァムから「さすが女王様…」と称賛され、レオナはちょっとズレた想像をしていた。
最終決戦でも指揮を執りながら自ら戦線で鞭を振るって戦っている。
王女時代の回想では鞭ではなく剣を携えているが、どの程度剣術を修めているかは不明。

余談

【ポップ】が「アバン先生の恋人」と露骨な表現を用いて彼女の年齢を詮索しレオナとマァムを怒らせ、「失礼な事を言うな!」の怒号と共に見事なダブル鉄拳を喰って、打たれた杭の如く地面にめり込むシーンがある。
 
アバンはDQ1の勇者、ハドラーは竜王のイメージを持たされているキャラクターであり、フローラはさしずめ「自らも戦えるローラ姫」といったポジションになる。彼女が勇者アバンに送ったのは【おうじょのあい】ではなく【カールのまもり】だが、重要な効果を持つペンダント型アイテムという点は共通していると言えるかもしれない。
 
なお、アバンにカールの守りを贈った際、代わりにアバンから輝聖石のペンダントを贈られており、これが後に最後の【アバンのしるし】としてフローラの手からレオナに受け継がれる。
アバンの最初の弟子は【ヒュンケル】だが、最初に勇者アバンを見出し志を共にした彼女もまた、アバンの意思を次代に伝える者となった。

勇者アバンと獄炎の魔王

本作では15年前の姿が描かれる。当然ではあるが、アバンとの出会いは短編と同じ流れ。
城を抜け出しアバンと出会ったのはこの物語の3年前という設定になっており、【マンイーター】らしき魔物に襲われた所を助けた彼を騎士団に推薦している。
魔王ハドラー侵攻の中で予告通り攫われそうになるも、アバンによって再び救われた。