【フローラ(ダイの大冒険)】

Last-modified: 2022-01-30 (日) 00:59:11

ここでは、『ダイの大冒険』に登場するキャラクターを取り扱います。
DQ5に登場する同名のキャラクターについては【フローラ】を、DQ4の登場人物については【フローラ(DQ4)】を参照。

アバンの使徒
【ダイ】【ポップ】【マァム】【ヒュンケル】【レオナ】(―【フローラ】)

概要

【カール】王国の女王。年齢は29歳。アニメ版でのCVは高橋李依(ライバルズの【フォズ】役)。
漫画本編の途中でカールは魔王軍の侵攻を受け陥落しており、フローラは対魔王軍レジスタンスのリーダーとして登場した。
 
誰もが認める美女であり、王族でありながら必要とあらば自ら【チェーンクロス】型の鎖鞭を振るって戦う女傑。
お堅く勇ましいばかりではなく、恋愛の話もできるオトナの女性でもあり、【アバン】不在時は彼女が【ダイ】達パーティーを導くことになった。
その気丈な姿は、同じく戦いに臨む姫である【レオナ】の憧れでもあり、人々を鼓舞する立ち居振る舞いなど、共通する面も多い。
ちなみに外見も回想などで登場する10代のころのフローラはレオナそっくり。
 
番外編である読み切り『勇者アバン』では少女時代も描かれており、三年前に一人で城を抜け出したところを【マンイーター】らしき魔物に襲われ、危うい所をアバンに助けられたため、身分を明かして彼を騎士団に推薦している。
これがきっかけでアバンに想いを寄せており、アバンにとっても特別な存在の女性。アバンが先代勇者なら彼女は先代ヒロインとでも言うべきキャラクターだろう。
当時の表向きの性格もレオナ同様に気丈だが、お転婆というよりは、若くして国王代理となったため国民の士気を高めようと意識して勇ましく振る舞っていた面もあるようで、ごく親しい間柄の人物の前では弱音を吐くこともあった。
 
家族についての描写は父である王以外に無く、父王が病に倒れた際に彼女が代理となって国政を行っていたことを考えれば、少なくとも継承権が優先されるであろう男兄弟、そして父王の兄弟もいないか、既に死亡していると思われる。
若き王女以外の世継ぎがおらず、魔王の侵攻で不安定な情勢を治めねばならない所も、後のレオナと似た境遇と言える。
 
アバンの性格を熟知していたフローラは、カール王国陥落の時にも姿を見せなかった事もあって、アバンが弟子のため自己犠牲的な死を遂げたことを疑っていなかった。
おかげで最終盤の再会では、彼が生存していた驚きのあまりに卒倒してしまっている。
その直後の最終話では、

「少々嫌がっていてもしっかりと捕まえとかないとダメよ。

勇者なんてものは事が終われば姿を消してしまうんだから…!」

と、事情はともかく自分を置いてさっさと旅に出たアバンへの嫌味を兼ねつつ、レオナに同じ『勇者』に恋する先輩としてさり気なくアドバイスをしていた。
最終決戦後のエピローグでは彼女自身もアバンと仲良く玉座を並べており、めでたく「しっかり捕まえとく」事が出来たようだ。

略歴

【ハドラー】が地上を蹂躙していた頃はまだ十代の姫君で、病床に臥せていた父に代わりカール騎士団を率いて侵略に対抗していた。
美しくも勇ましい姫は人々の絶大な支持を集め、対抗勢力ではかなりの力を持っていたことで目をつけられ、カール王城は世界征服の障害を排除せんとするハドラー自らが率いる魔物の大部隊に襲撃を受けた。
これを退けたのが、当時カールで騎士に取り立てられつつも食客のような身分で留まっていたアバンであった。この後、勇者としてパーティーを組んだアバンが一度はハドラーを打倒。フローラは王位を継承し女王となったが、英雄となってしまった自身の影響力を懸念したアバンは彼女の前から姿を消してしまう。
 
『勇者アバン』では鎧を着込んで国民に堂々と語りかける場面などもあり非常に凛々しく大人びて見える。しかしハドラーが倒されたのが15年前、後に本編でアバン一行の旅路が一年以上中断されていたことが明かされたため、この時の彼女はまだ12歳ほどでアバンは14歳くらいだったということになる。
モンスターに襲われていたところをアバンに助けられたのは三年前だと回想しているので、アバンとの出会いは9歳か10歳ごろだったようだ。
この9~12才の時点でレオナとそっくりなため、年齢と比べるとかなり大人びた容姿になっている。
 
本篇開始後のカール王国は【ミストバーン】の魔影軍団の侵攻を受けていたが、ミストバーン自身が諸事情で侵攻に参加していなかったことと屈強な【カール騎士団】の防衛力から大きな被害は出ていなかった。
しかし、【竜の騎士】でありダイの父親でもあった竜騎将【バラン】率いる超竜軍団に担当が代わった後、わずか5日で攻め滅ぼされてしまい、フローラも行方不明となる。
しかし、密かに生き延びていた彼女は諦めることなくレジスタンスを結成、【森のアジト】で魔王軍への反撃の機会を窺っていた。
 
名前や人物像は世界会議のシーンで語られていたが、本編への初登場は黒の核晶が爆発する寸前のカール城近郊。作戦基地に居たレオナたちの元に駆け付けたが、この時はたった2コマ、頭を隠した後ろ姿と足元が描かれただけで、人物を判別できる要素が読者に対して隠されていた。よくよく見れば、後ろ姿もマントで完全に覆い隠されており、体格や服装など、男女の別を確認できる要素もない
レオナが「あっ…あなたはっ…!!!」「生きていらっしゃったのですね…!!!」と敬語を使う立場の相手かつ生死不明だった人物である事は示唆されていたので、ついにアバンあたりが再登場かと期待した読者もいたかもしれない。
新アニメではそれに先駆け、アバンがハドラーにメガンテを唱えるシーンでアバンが彼女の姿を思い浮かべている。また第二OPでもミナカトール攻防戦のシーンで一瞬登場した。
 
明確にフローラ女王とわかる状態で登場したのは単行本で言えば23巻の終盤。大魔王との初戦から離脱したポップ、マァム、ゴメちゃんがカール北東の森のアジトに収容された時である。
こうしてレジスタンスにレオナやダイ一行など世界の有志が加わり、そのまとめ役として、【バーン】率いる魔王軍との最終決戦に臨むこととなる。
カール王国脱出の際にほとんどの重臣を失ったらしく、彼女以外でカール出身とわかる【大臣】や将軍などの役職・名前つきの関係者はカール陥落時に戦死した騎士団長【ホルキンス】が回想で登場するのみで、レジスタンスでの補佐役を勤めていたのは専ら【リンガイア】王国軍の【バウスン】将軍だった。
最終決戦時にはカール騎士団および兵士の装備をしている一般兵が半数ほどいるので、一緒に落ち延びた、または後にレジスタンスに合流した騎士、兵士はそれなりに存在している。
 
バーンパレス浮上後はレオナ、【マァム】【メルル】と共に【ミナカトール】を求めて【破邪の洞窟】に乗り込んでいる。
鞭系武器を振り回してモンスターを薙ぎ払う腕前を見せたのはこの時で、敵をシバき倒すそのお姿は、マァムから「さすが女王様…」と称賛され、レオナはちょっとズレた想像をしていた。
最終決戦でも指揮を執りながら自ら戦線で鞭を振るって戦っている。
王女時代の回想では鞭ではなく剣を携えており、「勇者アバン」の方で公式に剣術も得意だという設定になった。

余談

【ポップ】が「アバン先生の恋人」と露骨な表現を用いて彼女の年齢を詮索しレオナとマァムを怒らせ、「失礼な事を言うな!」の怒号と共に見事なダブル鉄拳を喰って、打たれた杭の如く地面にめり込むシーンがある。
 
アバンはDQ1の勇者、ハドラーは竜王のイメージを持たされているキャラクターであり、フローラはさしずめ「自らも戦えるローラ姫」といったポジションになる。彼女が勇者アバンに送ったのは【おうじょのあい】ではなく【カールのまもり】だが、重要な効果を持つペンダント型アイテムという点は共通していると言えるかもしれない。
 
なお、アバンにカールの守りを贈った際、代わりにアバンから輝聖石のペンダントを贈られており、これが後に最後の【アバンのしるし】としてフローラの手からレオナに受け継がれる。
アバンの最初の弟子は【ヒュンケル】だが、最初に勇者アバンを見出し志を共にした彼女もまた、アバンの意思を次代に伝える者となった。
 
竜騎将バランのカール侵攻によって無残な最期を遂げたカール騎士団長ホルキンスは当然彼女の配下だが、この二人は登場した時期がまるで違う為、フローラの指揮下で活躍する勇姿は描かれずじまいとなってしまった。

勇者アバンと獄炎の魔王

本作では15年以上前の姿が描かれる。
第1話は『勇者アバン』をほぼそのままリメイクしたものであるため、描写や役回りもほぼ同じ。
アバンが助けた三年前の回想シーンは上述の略歴から推定10歳以下の頃になるが、やはり割と大人びた体型で描かれている。
旅に出たアバンからは手紙による報告を定期的にもらっていた模様。
 
鞭で敵を蹴散らすシーンが印象的な女王様だったが、勇者アバンの単行本第1巻キャラクター・プロフィールでの特技は「剣術」となっている。
この時点でのレベルは14。
またダイ大本編では【リレミト】を使っただけで戦闘に呪文を使う事はなかったが、得意呪文として「【ホイミ】【メラ】など」と記されている。
この設定を反映したものかは定かではないが、新アニメでは処刑場での戦闘シーンで【メラミ】も使用している。