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【ポップ】

Last-modified: 2019-04-26 (金) 21:02:04

 パーティメンバー:ダイの大冒険

【ダイ】―【ポップ】―【マァム】【レオナ】【クロコダイン】【ヒュンケル】【アバン】





ダイの大冒険 Edit

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】のメインキャラの一人。アニメでの声優は難波圭一(ミストバーン役を兼任)。
辺境の地【ランカークス村】の武器屋の主人【ジャンク】とその妻【スティーヌ】との間に生まれた【魔法使い】の少年。
村を訪れた勇者【アバン】に惚れ込み、家出して押しかけ弟子となる。
 
【ダイ】にとっては初めての人間の友達(厳密には読み切りから数えれば【レオナ】が最初だが、同性に限れば最初である)であり、彼にとっての無二のパートナーとして、その信頼と友情は物語を通して固く結ばれていく。
ダイの【ライデイン】の修業に付き合ったり、若き力を取り戻した【バーン】との戦いでたった2人になった時での奮闘ぶりと、作中様々な場面でダイに対する友情・名コンビぶりを披露するが、中でも【バラン】編で竜魔人化したバランに【メガンテ】を使って命を落とし、ダイが記憶を取り戻してからの描写がその真骨頂と言ってもいいだろう。
また、ダイは基本的に他人に対して器量を超える事を頼む事はあまりなく、頼むにしても相手の覚悟や同意を得る事が多い。しかし、ポップに対しては時に無茶な事でも同意なく求め、ポップもそれに応えている。例として【ダイの剣】での奔走であちこちにルーラしたり駆け回って疲労で倒れるなど、言葉もなく無茶を頼めるほどの信頼を築いていることが伺える。
 
名前の由来は「通俗・大衆」の意の英語「pop」から。
生まれながらにして絶大なポテンシャルを秘めたダイに対し、特別な血筋や生い立ちを持たない一般人ながらも、苦境を乗り越えて強くなっていく存在。
このことは作中でも【ミナカトール】を発動させる際のポップの心の迷いとして描写されている事でもあり、作者視点でも、ポップは読者に最も近い視点を持ち、共感を覚える対象として設定した、「もう一人の主人公」というべきキャラクターである。
ダイを勇者とするなら、ポップはまさに盟友のポジションに位置すると言えるだろう。
 
武器防具の破損率が高いのも特徴。

最後まで壊れた様子が無かったのは、【マトリフ】謹製のネタ装備【変なベルト】、途中から使わなくなったものを含めても初期装備だった【ぬののふく】【魔法のステッキ】【輝きの杖】くらいである。
とはいえ、旅人の服に関しては最序盤で手に入れてから補修することはあれど最終決戦までずっと装備しっぱなしだった。
破れた理由も天地魔闘の構えのカイザーフェニックスと自分のイオ系呪文の直撃を受けたためで、パプニカの法衣がバーンのメラで燃え尽きたことを考えるとカイザーフェニックスを喰らって燃え尽きるのは当然どころか、むしろ法衣と一緒に燃えたりシグマのライトニングバスターの直撃を受けても破れないのが不思議な頑丈っぷりである。

人物 Edit

【おちょうしもの】でスケベ。主に【マァム】がセクハラの被害に遭っており、胸をつつかれたり着替えを覗かれたりしている。
作中で具体的な描写はないが、マァムの全身を舐め回すように観察しているらしく、21巻巻末企画では読者にスリーサイズを教えたり、【ゴメちゃん】が武闘着に隠れているのを「いつにも増してケツがデカい」という理由で見破っている。
直情的で人一倍の臆病者だが、その反面、克己心が強く、「同じミスは二度としないのがモットー」と語っている。
行動力の高さも並外れたものがあり、アバンを追って家出じ押し掛け弟子になったり、【覇者の剣】【まほうのせいすい】の話を聞いた際には、すぐさま飛び出していった。
根に持ちやすい&感情を口に出しがちなきらいもあり、気に入らないことがあるとブツブツ文句を垂れている。一度それが原因で父親に怒鳴られている。アニメ版では小声で何かを呟くシーンが多い。
 
特に当初の臆病ぶりは筋金入りで、物語初頭では怖気ついてダイを見捨てて逃げ出したり、ロモス王国がクロコダインに襲われた際も、一人だけウジウジ言い訳して城への加勢を拒んだ挙句マァムに殴られ一度は見限られる等の情けなさを随所で見せる。それでいて口先だけは達者で普段は自画自賛交じりの能書きや軽口を叩き、いざという時は掌を返して小賢しく逃げ口上を並べるなど、「口先だけの小物」の代表格のようなキャラであった。
 
しかし冒険を通して心の内に眠る「勇気」が開花されると同時に心身ともに大きく成長を遂げ、その人間味溢れる描写も相俟って多くの読者の共感を呼んだ。
クロコダイン戦の時から「メンバーの中で弱そうに見えるため敵にナメられる」ことを利用して挑発を用い、敵の油断を誘って自分に有利な戦況を作り出すという戦法をとっている。
この戦法は彼の強さの本質を見抜き、油断ならない強敵として接する【シグマ】を除いて概ね成功している。
 
同時に直情的な性格が災いして、中盤迄は感情に流されて先走ったり敵の策略に嵌められたりする事が散見され、中盤キルバーンの挑発にまんまと乗せられ激昂し単独【死の大地】まで追いかけて返り討ちにされ、助けに来たダイまで巻き込んでしまった事も。
これについては、彼のもう一人の師である【マトリフ】から「魔法使いの役目は、多くの知識と呪文でパーティの危機を払うこと」「魔法使いは如何なる状況であっても、常にクールであるべし」と説かれており、死の大地からの生還以降はそれを痛感、以降は度々敵の挑発を一蹴したり、行動を逸ろうとする仲間を引き止めその打開策を講じるなど、パーティー内のムードメーカーのみならず、自他共に認める有能なブレーンとしても磨きをかけてゆく。
その頭脳はバーンでさえ警戒するアバンをして「私以上の切れ者」と評され、バーンも「苦し紛れの捨て台詞ではなかった」と認めるほど。
最終的にはバーンの奥義へのプライドを揺さぶり【天地魔闘の構え】に持ち込ませて自身の戦略に誘導する等、ギリギリの一線での駆け引きを行うまでになる。
 
事実、【ミストバーン】との最終戦でポップと【ブロキーナ】を失ったと思われた場面において、仲間達の絶望感はとりわけ大きく、ダイ達一行にとって彼が如何に大きなウエイトを占めていたかは、敵の【キルバーン】からも一目置かれていたと言うミストバーンの台詞を通じても明らか。(ミストバーンを倒せる手段の持ち主が彼だけだった、という理由も大きいだろうが) 
 
なお、真・大魔王バーンと対峙して仲間の多くが【瞳】にされてしまった際、「悪いけど(負傷込みの)おっさんと【チウ】はレベル外ってことか」と仲間の実力を分析をした上で「好都合だぜ」と言い放つ。人間サイドのキャラとしてはやたら冷酷に見えた事から問題発言と見る向きがあるが、これはあくまで上記の教えを守ろうとしたが故であり、「死んだわけでないのなら、少なくともレオナなどはこの状態の方が安全」という仲間への気遣いと、「目の前で死なれてこちらが動揺する心配も無い」という戦況を冷静に見ての言動でもあった。
実際、どうせ戦力にならないならば傷つく心配が無く邪魔にもならない状態でいてくれる方が遥かに有難いのは、戦略面で考えれば正しい。ゲーム作品で実力不足だが一緒に連れていかねばならないメンバーを【馬車】に押しこめる事がたびたびあるだろうが、考えとしてはそれとほぼ同じである。
まして相手が強大な力を持つバーンならば、尚更一時の感情に流されてなどいられない。
【ヒム】にはこのことで「結構クールじゃねえか」と評されこそしたが、ポップ本人は「時と場合による」と、内心マトリフの教えを復唱していて本意ではない様子だったことから、必死に感情を抑えているのが分かる。
ダイの回復の時間稼ぎの為、あえて天地魔闘の構えに挑む仲間達を止めようとするダイを抑え、奥義の弱点を見抜く為でもあったとはいえ傍観を決め込んでいた際は強く唇を噛んで流血しているシーンもある。
 
一方で「できることなら死にたくはないが、仲間を見捨てて自分だけぬくぬくと生きてるなんて、死ぬよりもカッコ悪い」と語ったように仲間たちを救うためなら自己犠牲をも辞さない面も持つことになる。
作中では単独で竜騎衆の足止めに出向いたり、ダイを守るために【メガンテ】を使ったり、寿命が縮むとマトリフに使用を禁止されても【フィンガー・フレア・ボムズ】をマァム達を援護するために使用に踏み切り、後にマトリフに「寿命が縮むくらいどうってことはない」とまで言い切っている。
マトリフもアバン達を助けるために【禁呪法】まがいの呪文を多く使って寿命を縮めている辺り、この点は師とよく似ている。
 
仲間であるマァムに対しては、普段はケンカをすることが多いものの本心では強い恋愛感情を抱いている。
本人はあまり表に出しているつもりはないが、マァム以外の仲間にとってはバレバレでほぼ公然の秘密(人間社会に出て月日の浅いダイや魔物のチウ、元々性別の無いチェス駒の上に生後間もないヒムにまで「モロバレじゃねーか」と早々に見抜かれている)。
一方で自分に寄せられる恋愛感情については鈍感な面があり、同じく仲間である【メルル】から寄せられている思慕の念については【レオナ】から指摘されるまで全く気づかなかった。
マトリフも「(こんな美少女から想いを寄せられてる事に気付けないなんて)もったいねえ」と内心で苦々しく思っている。
ちなみに冒険当初、ダイに好みの女の子のタイプを聞かれた時に『美人で金持ちでグラマーで…おれのいうことならなんでも聞いてくれるコだよっ!』と大変都合のいい理想像をあげている。マァムよりむしろメルルの方が好みに当てはまっているのだが、あくまでも本命はマァム一筋。
バーンパレス侵入後は、シグマとの死闘を制したのち、合流したマァムに正面から想いを伝え、けじめをつけている。

それ故か、マァムが想いを寄せている(と思われた)ヒュンケルに対しては並々ならぬライバル心を抱いており、彼がマァムといい雰囲気になると引き離そうとしたりヒュンケルには何かとつっかかったり、【ミナカトール】準備の際、彼が「闘志」の魂で【アバンのしるし】を光らせた際は一瞬とはいえ光らない事を期待してしまい、その卑しさに自己憐憫してしまったりしていた。
しかし本心では彼の天賦の才や人間性を認めており、彼が死を選ぼうとした際は「お前が死ぬと悲しむヤツが居る」と諭し、後に【バーンパレス】での死闘から生還した際は涙と共に憎まれ口を叩きつつ、本心では彼の生還を心底喜んでいる事をうかがわせている。
 
最終決戦後は、マァム・メルルと共に(おそらく行方不明になったダイ捜索のため)旅をしているカットがある。
完全に互いの恋愛感情がわかってしまっているため、両手に花とも三角関係の修羅場の中とも取れる、羨ましくも神経をすり減らしそうな状況である。

その苦悩 Edit

ポップ以外の【アバンの使徒】であるダイ、マァム、【ヒュンケル】、レオナの4人が、それぞれ「特別な生まれ・生い立ち」を持っている事が、途中までポップの劣等感の原因となっていた。
伝説の【竜の騎士】【アルキード】王国の王族の血をそれぞれ引いているダイは言うまでも無く、ヒュンケルはいわば光と闇の師…アバンとミストバーンに光闇両方の英才教育を受けた戦闘のエキスパート、マァムはアバンの仲間だった【ロカ】【レイラ】の子、そしてレオナはパプニカの王族。対するポップは、田舎の武器屋の息子であり、彼にとってみれば平凡の極みとしか言いようのない出自だった。
 
このことがミナカトール発動の時までポップの心の中に重くのしかかっており、一人だけ【アバンのしるし】を光らせることが出来なかった。ミナカトールに必要な魂の力は5つ。「正義」はレオナ、「慈愛」はマァム、「闘志」はヒュンケル、「勇気」はダイであろうが、残り1つは不明だった。
そして案の定ミナカトールが発動できず、失意の渦中に陥ると同時に自暴自棄になり、仲間達の彼を認めた上での必死の説得にすら聞く耳を持たず、居た堪れない感情からまたも逃げ出そうとしてしまう。
直後、ザボエラが放った攻撃が彼を狙うも、メルルが身代わりに庇って瀕死の重傷を負ってしまう。
そして死に行く彼女から「好きな女性の名前を教えてほしい」と懇願され、ポップは彼女の願いに答えマァムに対する思いを告げた。
そのタイミングで初めて緑の光を発するアバンのしるし。そう、ポップの魂の力こそが「勇気」だったのである。
同時に賢者の能力に目覚め、凄まじい回復系の魔法力を引き出してメルルを救う。
その毅然とした表情には大きな自信が満ち溢れており、以降、自分と他人を比較してうじうじ悩むことはなくなった。
 
生まれこそ平凡で、その辺の魔物にすら怯えていた凡百の三流ヘタレ魔法使いから最終的には人類最強レベルの大魔道士にまで上り詰め、ダイに天才と言わしめ、自身の師アバンに自分以上の切れ者と評され、ダイ以外で魔界の神を称するバーンを唯一戦慄させるに至った。
マトリフ曰く彼が最初から全てに恵まれていたら、ここまで大成することはなかっただろう」
低い所から強い克己心を以って成長した者が持つ強さである。
ダイ一行の面々に対する魔王軍の評価も、最終的には「アバンの使徒で最も恐ろしい」とまで評されるに至っている。
特にこの事をよく理解していたのが【キルバーン】であり、性格、芯の強さ、未熟なところから成長したからこそムードメーカーになっているため、このようなタイプの相手は真っ先に死んでもらわないと困る、と早々に分析している。またダイヤの9に捕えた際には「ポップさえ死ねばアバンの使徒は誰もバーンの元にたどり着けない」とその戦果にご満悦だった。

戦闘能力 Edit

魔法使いとして主に攻撃系の呪文を使いこなす。特に【メラ系】呪文を得意としている。
 
アバンの元で修行していた時代では【メラゾーマ】を習得している一方で、【ギラ】【ルーラ】は未修得だったりと、本家DQの魔法使いと比べると習得の順番はちぐはぐだったりする。
もっともこれは彼に限った話ではなく、初期のゲーム作品へのリスペクトによるダイ大オリジナルの呪文の強弱設定や素質、物語の都合なども多分に関わっていると思われるので、一概にポップの意識や実力がどうとは言えず(例えば本作でのギラ系はイオ系よりも強烈な攻撃呪文系統になっている)、メラゾーマを使えることには【ブラス】【クロコダイン】も驚いていた。
【ラナリオン】はダイの【ライデイン】を補助するために、自力で契約したうえに習得。
ルーラはフレイザードとの初戦の後のマトリフに喝を入れられた末に習得。
 
レオナ救出後は本格的にマトリフに師事し、「殆どの呪文の契約はさせられていた」らしく、【ベタン】などのオリジナル呪文を含め、レパートリーがさらに増えるが燃費の悪いものばかり習得している。
しかしそれを頭脳で補い、時には敵の戦術を模倣することもあり、超魔ザムザ戦やパプニカ防衛戦で【フィンガー・フレア・ボムズ】を使ったこともある。
ただしこれは、自らの命を顧みない人工生命体だから躊躇なく使える禁呪法に近い技らしく、本来なら5発のところ3発分しか発射できなかった上、反動で息切れを起こしている。
その後普通の呪文の効かない【オリハルコン】の体を持つ【ハドラー親衛騎団】と遭遇したことで単純な火力を追い求めることに限界を感じ、マトリフから【メドローア】を教えられ、決死の修行ののちこれを習得した。
 
そして勇気に目覚めたことで契約していた呪文が完全に開花して回復呪文を習得、攻撃・回復両方の呪文に通じるエキスパートとなった。
しかし「魔法使いと僧侶の呪文を両方使いこなす者=賢者」と呼ばれる世界にも関わらず、後のシグマとの戦いにおいて、問われてポップが自ら名乗った肩書きは賢者ではなかった。
名乗ったのは、同じく両方の呪文を使いこなす師のマトリフが「偉そうな響きが気にいらねえ。第一ドスが効いてねえ」として代わりに自ら考えた、誰もが恐れ入る最強の魔法使いの肩書きである「大魔道士」。
これを聞いたシグマは「君が言うとハッタリに聞こえない」と戦慄を感じたほど。
以降の単行本ではキャラクターのパラメーターが表示される項目には「だいまどうし」と記述されるようになった。
(アバンは両方の呪文を使いこなしているが、同じ勇者であってもダイは呪文が苦手である。これはアバン自体が特別であるということだろう。)
 
中盤まではラナリオンにより雨雲を呼んでライデインを補助したり、弱った【フレイザード】の氷半身や【ガルダンディー】に止めを刺したりと比較的地味な立ち回りが多かった。
しかし大魔道士となってからは、身体能力で大きく勝る上に【シャハルの鏡】で呪文を跳ね返すシグマを頭脳戦の末に単独で倒したり、真バーンの最強奥義【天地魔闘の構え】をたった一人で打ち破ってチャンスを作り出したり、ついにはバーンと戦った者たちを苦しめ続けたカイザーフェニックスを力任せでもバーンの消耗に付け入るでもなく分解・無効化するに至りと、怒涛の大立ち周りを見せる。
 
ちなみに単行本のおまけページでドラクエのゲーム風ステータスが公開されているが、基本的に魔法使いっぽい数値の中で、遊び人じゃ無いかと思わせるほどうんのよさが異常に高いのが目を引く。
しかしラッキーに助けられるというシーンはあまりなく、逃げたら【ライオンヘッド】を踏んだり、メガンテで自分だけ死んだり、覗きをしたら己の力の欠落にぶち当たったりとむしろアンラッキーな出来事が結構多いのだが、それらは災い転じて福となっているのがほとんどなためあながち間違ってはいない、特に30巻のデータでは運の良さ256とまさかの限界突破を起こしている。
更に言うと、力が女の子のレオナよりも低い。魔法使いなので設定に忠実と言えど、これではバランに「非力な魔法使い」と言われても仕方がない。
…とはいえ、アニメでは自分の身長ほどもある大岩を持ち上げたりしているのでバランに言われているほど非力なわけではないかもしれない。
そうなるとレオナが意外と力持ちということになるが……。

習得呪文 Edit

作中で実際に使用した呪文および、ステータス画面ページで書かれていた呪文を記載。
マトリフに師事している間に「一通りの呪文と契約を済ませた(させられた)」と言っており、「契約済みだが未習得」のものがあるかは不明。
師事していた時期の職業は「魔法使い」だったが、回復呪文の契約適性があったなら、既に「賢者」の素質もあったようだ。

※1
ヒャダインはステータス画面に表示されただけで、作中での使用シーンは無い。キルトラップ「◇の9」を支えていた時に使っていたのはヒャダルコ。
なお、本作のメドローアはメラ系とヒャド系を合成する呪文であってメラゾーマと【マヒャド】の合成呪文とは明言されていないため、リストに無いマヒャドが未習得だったとしても問題は無い。
※2
終盤では、片手から放ったイオ系の呪文を、バーンに【イオナズン】級の威力と評されたこともある。
ただしこれは、ダイ大における呪文の威力は術者の力量によって変動するという設定を踏まえた上で、バーンが【天地魔闘の構え】突破の可能性の無さを解説するための「最大限ポップ側に有利な仮定」を持ち出したものである。少なくともイオナズンは極大呪文ゆえに両手を使わないと発動できないはずで、その時は片手で使っていたためイオナズンそのものではない事は確か。実際にイオナズンそのものを使えるかは不明。
※3
メガンテはこの漫画では「魔法が使えれば誰でも(使うことなら)すぐにできる呪文」と言う設定。
※4
魔法力を持つ【マジカルブースター】の宝玉を媒介に使った、極めて限定的な発動。
「本来は賢者の呪文」であるせいか、この際に魔法力を使い切ってしまっている。
※5
その他、賢者の能力に覚醒した際に、メルルを一瞬で回復させた強烈な回復エネルギーを【ザオリク】級と評された。
実際にザオリクを使った・使えるようになったかどうかは不明。
また、猛毒に冒された状態でもあった彼女を治療したことから、ホイミ系のほか【キアリー】系も使用可能と考察されている。

 
豊富な呪文のレパートリーに加えて「右手と左手で別の魔力を行使する」という技術も身に着けており、大魔王バーン戦では「右手でイオ系呪文、左手で「【ブラックロッド】への魔力供給」を行っている。
ポップの師であるマトリフは、ハドラーとの呪文の撃ち合いで「片手でベギラマ、片手でキアリー」という実践を見せているほか、独自に考案しポップにも伝授した必殺呪文【メドローア】も「片手にメラ系、片手にヒャド系」のエネルギーを同時発生・合成して放つものだが、
ポップはモノローグで「以前見たマトリフが二つの呪文を使ったのを真似てみた」「今の俺ならできると思った」と語っており、両手で別種の魔力を行使する技能自体は、メドローアの付属技術として教わったわけでもなく、なおかつぶっつけ本番で実行してみせたものと描写されている。
 
作中でこの技術を使ったのはポップとマトリフのみで、メドローアの「両手で別々の魔力を出して合成」という発想がマトリフ独自のものであるため、これまで両手で別種の魔力を使ってみようと試した者がそもそもいなかったとも考えられるが、魔界を席巻したバーンですら呪文の同時使用を「器用なこと」と評しているので、過去から現在を通して魔族や魔物にも使い手のいない、かなり特殊な技だと言える。
バーンも超強大な【メラゾーマ】である【カイザーフェニックス】をほぼタメなしで2連射する離れ業をやってのけるが、逆に言えば、圧倒的な魔力と知力を兼ね備えるバーンですら「呪文一発分の時間で二発撃つ」方法を採っているという事であり、「両手から同時発射」を習得している訳ではない。【天地魔闘の構え】による「両手で二種類の必殺技同時使用」は闘気技と体術なので、これも魔法の同時使用とは別な技術だろう。
 
なお、力のぶつかり合いを戦闘のメインとする本作は

  • 同ランク以上の技や呪文をぶつければ大抵の攻撃を相殺できるという世界観であり、【フバーハ】【マホカンタ】のような無効化専用技の利用価値が低い。
  • バランの言葉によれば、ラリホー系は「レベルが一定以上の相手には成功率が落ちる」という設定であり、他の状態異常呪文も相手の技量によって成功しない可能性がある。
  • 【スクルト】【ボミオス】のようなステータス増減型の補助呪文に至っては、登場すらしていない。

というように、補助呪文全般の利用価値や効果が低いように描かれていて、雰囲気の違いで比較されがちなドラクエ漫画作品であるロト紋の賢者【ポロン】とは違い、ポップは補助系呪文を一切使用しない。
これについては詳細な明言が無く、「いくつかの補助呪文はそもそも本作の世界に存在しない」、「【リレミト】【トラマナ】のような冒険を補助する呪文は存在するので、習得はしているが使う機会が無かっただけ」どちらなのかは不明である。

逸話 Edit

ポップは上記にある通り、初期の頃はすぐに味方を見捨てて逃げようとするヘタレの代名詞のようなキャラであり、担当の編集に「ポップを早く殺しましょうよ」と急かされたことがある、と言う逸話がある。
 
しかし作者は、純粋な人間ではない上に最初から力を秘めている主人公とは別に、「成長する一般人」の必要性を考えてポップと言うキャラを作って出演させていたため、必死に編集を説得して思いとどまらせてポップを描いていた。(ひたすら純粋なキャラのダイにはあまり下品なギャグをさせられないというのもあった)
漫画の作劇法では「超人的な力を発揮する主人公は読者にとっては自分からかけ離れた存在になりがちであるため、一般人に近い目線や能力を持つキャラクターをわきに配置することで、そのキャラを通じて感情移入を促す」という手法がポイントとしてあげられることが多いが、まさにポップの存在はそれにのっとったものなのである。
 
とは言え、最終的にダイの頼れる相棒として大魔王バーンと相対するところまで行く予定までは最初は無かった。
当初はバランがダイを取り戻しに来る辺りで終了を考えており、ポップがメガンテを使って死に、それを切っ掛けに覚醒したダイがバランを倒し、そのままバーンの元へなだれ込む予定だった。
つまりポップはメガンテで死んで退場する予定だったのだが、ジャンプ編集部恒例の人気作品の連載延長でストーリーが組み直され、ポップが生き返る展開に変わった結果、大魔王バーンを戦慄させるほどに成長した ‘pop’ になったのである。
運と時勢の影響で結果的にそうなったとはいえ、そんなところもまたポップらしいといえるかもしれない。