概要
【天空シリーズ】に登場する、天空の血を引いて生まれてくる【勇者】。
【主人公(DQ4)】およびDQ5の【男の子】のこと。
なお、DQ4、5には「天空の勇者」という言葉は登場せず、2人はたんに「勇者」もしくは【伝説の勇者】と呼ばれている。
この言葉の公式の使用例としては、DQ9に登場するコスプレ装備である【天空の服】の説明などがある。
天空シリーズ
DQ4では「天空の血を引く勇者が地獄の帝王を倒す」という予言の存在が、ストーリーを進めるにつれて次第に明らかとなる。
この予言のせいで【山奥の村】が滅ぼされたりしているので、予言が神の側から出ているならば余計なことをしてくれたと言いたくなるが、【ピサロ】のほうが人間よりも詳細に予言の内容を掴んでいることから、魔族側にも予言をする者がいたと考えられる。
DQ4から数百年後のDQ5でも、「闇が世界を覆うとき、再び伝説の勇者が現れる」という予言が伝えられている。
また、魔界の王も勇者の再来を正確に予言していたことが【イブール】の台詞から分かる。
SFC版では予言の具体的な内容は明されないが、リメイク版では「高貴な身分に生まれる」とされている。
さらに、こちらは予言されたかどうか不明だが、「勇者の血だけでなく、もう一つの血が必要」という条件もあるようだ。
世に現れる条件は時代によって異なっているにせよ、天空人の血を引いていることは不可欠だろう。そうでなければ『天空の』勇者とは呼べまい。
こういった「異なる種族の男女が結ばれ、その男女の間には特別な力を持った子が生まれる」という話は「異類婚姻譚」の代表例であり、世界中の神話や伝承などでも非常に多くみられるものである。
日本の王道RPGを自負するDQシリーズがこれを題材として取り入れたのは、当然の帰結であるといえよう。
天空の勇者にのみ与えられた資格として、DQ4の主人公とDQ5の男の子は、伝説の武具である【天空装備】、つまり【てんくうのつるぎ】、【てんくうのよろい】、【てんくうのたて】、【てんくうのかぶと】を装備することができる。
……はずだが、ヒーローズシリーズではオリジナルの主人公たちが剣と盾を装備できてしまう。
なお、【ロトシリーズ】とは違い、天空シリーズでは、DQ6を除いて『天空の勇者』の他にも『勇者』がいるような描写は確認できない。
強いて言うなら、DQ5の取説のストーリーの前史部分。DQ4の物語を指すにはやや不自然な、「邪悪なる意志により復活をとげた大魔王(中略)しかし、根絶やしにしたはずの勇者の子孫は生きていた。」という記述から、他に勇者がいたと解釈できる余地ぐらい。
DQ4で明確に勇者と呼ばれているのは主人公本人であり、他にはだれもいない(デスピサロもそれ前提で行動している)はずなので、「根絶やし」の部分が引っかかる。
【ブランカ】の王様が「よくぞきた!ゆうしゃをめざすものよ!」とか言ってくるので、そのあたりを採ったのだろうか。あるいは、デスピサロの目的が人類を「根絶やし」にすることなので、それを想起させるために敢えてこの言い回しにしたとかだろうか。
もしくは「根絶やしにしたはずの勇者(DQ6主人公)の子孫(であるDQ4主人公)」ということだろうか。
最も古い時代のDQ6では天空人らしきものは登場しないが、【主人公(DQ6)】が【勇者】にいち早くなれる素質を持ち、後の天空装備と思われる伝説の武具、【ラミアスのつるぎ】、【スフィーダのたて】、【オルゴーのよろい】、【セバスのかぶと】を身につけることができる唯一の存在であるため、彼が天空の勇者の先祖と目されることが多い。
【ライデイン】を思い出す、「大魔王の存在をゆるがす者が現れる」と【大賢者】に予言されているのもポイント(天空シリーズではライデインは基本的に勇者の呪文であり、勇者は予言という形で到来を示唆される)。
ただし、公式で6主人公と天空の勇者が血縁関係だと明言されたことはない。
バトルロード2レジェンド
勇者のレベルが70になるともらえる【称号】。
ユア・ストーリー
原作のDQ5とは異なり、「天空の勇者」という言葉が物語の鍵となっている。こちらを参照。