【天空人】

Last-modified: 2024-01-03 (水) 23:15:31

概要

【天空シリーズ】に登場する【種族】。読み方は「てんくうびと」。
【天空城】に住み、【マスタードラゴン】に仕える人々。
ゲーム中には【てんしのレオタード】というアイテムが登場しているが、天空人が【天使】と呼ばれるシーンは無く、異なる存在である模様。
 
基本的に公式イラストでは背中に翼が生えた人間の姿で描かれているが、シリーズごとに外見が異なり、天空兵士もいる。
時間を止めて眠ったりできる何だかすごい人達。
寿命も相当長いらしく、DQ4では【主人公】一行に対し「あら? 翼のない人が天空城にやってくるなんて何百年ぶりかしら……」などと言ってくる天空人もいる(しかも外見はルーシアと同様の若い女性である)。

DQ4

本作が初登場。
かつて【エスターク】【進化の秘法】を使って究極の生物に進化した際、【マスタードラゴン】と共に戦ったという伝説が【天空城】の図書館で確認できる。
 
NPCとしてパーティに加わる【ルーシア】も天空人の一人で、肩書き(てんくうびと)にもなっている。
「天空人(てんくうびと)」という呼び名が登場するのはこれが最初で、地上では天空人の女性が「天女」などと呼ばれている。
ドット絵では背中ではなく、頭部から翼が生えた姿で描かれており、戦士らしくも見える。公式ガイドブックのルーシアのイラストではそれに基づいて、羽根付きのヘルメットのようなものを身に着けている。
【勇者】も天空人であるが、人間との交流を禁じられていて勇者の両親は禁忌に触れ罰を受けた。天空城では、その母らしき人物が確認できる。
一方、天空城で共に暮らしているため、【エルフ】とは友好的な関係である模様。
また、天空人はマスタードラゴンの下、地獄の帝王や【魔族の王】に対抗する存在であるため、本来魔物たちとは敵対する関係かと思われる。
しかし、天空城にはなぜか図書館の管理や世界樹の苗木の栽培といった要職とも思える仕事に就いている魔物が存在する。
したがって、一律全ての魔物と敵対しているわけではないようである(もっとも、DQ5の天空城やDQ6の【ゼニスの城】には魔物の姿はない)。

 
基本的には天空城で暮らしており、ルーシア以外では【ゴットサイド】の牢屋に地上に落ちた天空人らしき人物がいるのが確認できる。
DQ4の世界では地獄の帝王を倒せるのは天空の血をひく勇者のみという予言がある。
なお、勘違いされがちだが「天空人と人間の間の子供が勇者になる」などという言い伝えは作中にはない。
マスタードラゴンが「天空と人間の血を引きし勇者よ」と言う場面があるが、これは「か弱い人間が時として思わぬ力を出すときがある」という文脈での台詞であり、特にそういう伝説があったという話ではない。

PS版

ルーシアともども外見が変わり、背中に翼が生えたものとなった。というかDQ7の【リファ族】の流用。
PS版では【移民】のカテゴリとしても登場。
移民カテゴリとしては、「天空人男」「天空人女」「天空兵士」が存在する。
該当者は以下のとおり。

天空人男
【エイワス】【フォイゾン】【メヴィル】【メンドーサ】【ランザール】
天空人女
【シボシボ】【ファラ】【モニカ】【リア】【リシェル】
天空兵士
【アイゼン】【アスラン】【ニューマン】【ハリス】【ヤデル】

マスタードラゴンの命令で人間の調査をしていたり、地獄の帝王の危機を知らせるために降りてきた天空人がいる。
また、勇者の両親が罰を受けた事実から、マスタードラゴンに内緒で人間と交流を持とうとする天空人もいる。
【移民の町】の特殊形態では【ミステリータワー】の建設条件に関わる。また、天空人女のみ【レディースタウン】の建設条件に関わる。

DQ5

前作から数百年経った間に掟はやや緩和されたようで、【グランバニア】で暮らす天空人が確認できる。
ただ、夫婦になれぬ定めというだけらしいので、共存する分には問題ないのだろう。
本作での外見は天使に近い。
 
モンスターデータ内にもこの名前のモンスターが登録されているが使用されていない。
おそらくは当初【プサン】戦闘に参加する扱いにする予定だったものが没になったと考えられる。
リメイク版でも相変わらず使われない没データとして存在している。
 
本作には純粋な天空人のパーティーキャラはいないが、その血を引く末裔と思われるキャラはいる。該当するのは花嫁候補の【ビアンカ】【フローラ】人間とのハーフである【男の子】【女の子】

リメイク版

【名産博物館】に遊びに来ていたりと人間との交流を深めている。
DS版以降では天空人の末裔として【デボラ】(フローラの姉)が加わった。
 
グランバニアに住む天空人は、子供たち曰く主人公が城に帰還するまで会話をしてくれなかったらしい。
無視でもしていたのか……と思いきや、子供たちは「初めておしゃべりできて嬉しい」といった感想を述べるくらいで、彼女に対する悪感情は全く見られない。
会話をしないだけで交流自体はあったということだろうか。なぜ彼女が子供たちの前で口を開かなかったのかは謎。
ちなみにこの天空人、【ピピン】によると相当な美人であるようだ。

ユアストーリー

本映画における天空人は、見た目は普通の人間と変わらないが、金色の瞳を持つ。天空城が登場しないこの映画では、翼の生えた天空人も登場しない。
かつて、大魔王【ミルドラース】を魔界の門の奥深くに封じた種族。
 
作中では主人公であるリュカと、【マーサ】、ビアンカ、そしてリュカとビアンカの息子アルスが該当する。
ユアストーリーの世界の正体を考えればフローラも天空人である可能性があるが、リュカがビアンカを相手に選ぶ関係からか描写されることはない。

DQM3

DQ4のif世界という名目なのでこちらにも登場。【イシュカ】という、かつてマスタードラゴンに反旗を翻し地獄の三神を生み出し数日で世界の半分を滅ぼした邪悪な天空人が登場する。

その祖先

天空シリーズの3作目であるDQ6には天空人そのものは出てこないが、【夢の世界】に存在していた【ゼニスの城】の住人たちが天空人の祖先と言える描写が見られる。
夢の世界と【現実の世界】を結びつけたのは【デスタムーア】であり、デスタムーア死後のエンディングでは夢の世界の【ターニア】や夢の世界そのものが見えなくなったのだが、エンディングのラストで未来が入っている【タマゴ】が孵化したのをきっかけ(?)に夢の世界の中枢であるゼニスの城=天空城だけは例外的に実体化し、現実の世界の上空を漂うようになった。
なお、【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】においてゼニスの城がのちの世界の【天空城】であることが明記されていることからも、その住人たちが天空人になったと推測できる。
なお、ターニアたちとは異なり、ゼニスの城の住人たちは個別の誰かの夢というわけではなく、【ダーマ神殿】などと同じく人々の夢の集合体として生み出された存在であることが示唆されている。そのため、主人公たちの場合のような現実の世界の誰かの夢が分離した状態というわけではない。