【デスタムーア】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:44:37

概要

生きとし生けるものの王を自称するDQ6の【ラスボス】
その他、DQ9やモンスターズシリーズにも登場している。
CDシアターでの声優は緒方賢一。後に3DS版DQ8で【グルーノ】、DQ11Sで【テオ】【イゴルタプ】、2020年版ダイの大冒険で【ブラス】を担当。冷静に考えてみると全員味方サイドな上大半が主人公の育ての親である。
英語版での名前はMortamor。

DQ6

世界征服を企てた大魔王。その際に自分にとって脅威となり得る、

これらの施設を侵攻し、壊滅させることに成功する。
だが、それらの施設が人々の心の中で消えずに存在し続けていることから、人々の夢をも支配せんとし【夢の世界】を具現化。
現実の世界では滅ぼされたが夢の世界で存続していた三つの施設に加え、夢の世界を束ねる【ゼニスの城】も封印する。
そしてその封印を直属の部下である四人の魔王【ムドー】【ジャミラス】【グラコス】【デュラン】に委嘱する。
つまりDQ6で二つの世界を訪れることができるのはデスタムーアの仕業であり、ストーリー開始時点で既に征服はある程度完了していたことになる。
 
自らは夢と現実の狭間に存在する【はざまの世界】を創り出し、その世界に【ムーアの城】を築き居を構え、世界中の人々を狭間の世界に連れ込み、絶望堕落監禁させて楽しんでいた。
表向きの世界征服はムドーにさせつつも、裏側から着々と世界征服の準備を進めていく。
ストーリー中盤では【マダンテ】を継承させんとする【ブボール】を殺害し、【オルゴーのよろい】を持つ【グレイス城】を付け狙い、【主人公】を抹殺するために【ライフコッド】の襲撃を指示したりと、少しずつ自分にとっての脅威の芽を摘み取っていく。
こうした企みはいずれも失敗しているが、自身の存在を仄めかすのに一役買っている。
終盤になると正体を明かし、大賢者【マサール】の監禁を行っていたのが判明する他、反乱を企てた牢獄の町の住人を【石化】することも行っている。
 
このように他の魔王と比べても遜色ない活躍をしており、特に夢の世界の具現化と狭間の世界を自分で創り出す行為もしているが、よく影が薄いと言われる。
原因としてよく言われるのは、部下のムドー、そして裏ボスの存在感が彼より大きいこと。
また慎重な策を講じたのが仇となり、終盤まで大々的に名前が出て来なかったり、本人が表に出て来ないことも大きい。
ジャミラス撃破後の【カルカド】【マハメド】が「…ムーアさま」とジャミラスが言い残していたと言及するがそれ以外はデュランを倒した後にデスタムーアの名が出る。
SFC版では第一形態が【パッケージイラスト】に描かれているが、左下の背景なので気付かれずにスルーされるか、ムドーもしくは「中ボスだと思った」などと言われることが多い。
とは言え、功績を残し、戦闘でのインパクトもあるため、少なくとももっと影の薄いDQ5の【ミルドラース】よりは遥かに知名度がある。
「彼自身の手で意図的に存在感を薄くしている」ことは、人々に巨悪だと思われていない存在こそが巨悪であることの一例だと言えよう。
DQ9の説明では敵の強さに合わせて形態を変えているため、真の姿は誰も見たことが無いとある。まさかDQ6で見られる3つの形態の他にもまだ姿があるということなのか?
言われてみればDQ6で見られた3つの姿はどれもジジイ→ゴリゴリマッチョ→顔と手だけの存在
という繋がりの見えない変化を繰り返したものだった。
あるいは真の姿自体が最初から存在しないのか…。
ただ核となるようなものはあるようで、リメイク版では特にわかりやすく描かれている。
 
主な部下である4人の魔王(ムドー、ジャミラス、グラコス、デュラン)にとっては、デスタムーアに対しては様々な術に阻まれてまともに戦うことすら出来ない相手らしい。
まともに戦って勝てないならまだしも、まともに戦える土俵にすら立てないというケースである。
ちょうど、オープニングで主人公がムドーの幻術にやられてなすすべがなかったようなイメージだろうか。
そもそも居城を人々が辿り着けない狭間の世界に構え、その上で幻術や断崖絶壁で入城を妨害し、唯一狭間の世界に入り込める天馬の力も奪い、それに飽き足らず脅威となりうる施設を封印する。
世界征服に際しては表向きムドーに行わせていることにし、(真の黒幕の存在を疑う者も出つつも)民衆に自分の存在を秘匿しきった点など、魔王の中でも特に慎重なのは間違いない。
ドラクエの魔王には全世界に宣戦布告をして堂々と居城を構える者が多く、その中では異端の存在である。
 
そして肝心の戦闘力については、歴代ラスボス中でも屈指の実力。第一形態から激しい攻撃を見せ、その実力も難易度も高く、苦戦必至なラスボスである。
なお、SFC版ではこの戦闘は見かけ上はデスピサロ戦のような「移動画面を挟まない連戦」となっているが、実際は各形態を倒す毎に戦闘終了の処理がなされている(勝利のSEと共に「デスタムーアをやっつけた!」と表示される)。
このため、デスピサロ戦等と異なり次の形態に進む度に味方側の補助呪文の効果はリセットされてしまう。リメイク版では形態変化しても補助効果はリセットされなくなった。

第一形態

立派なひげの仙人みたいなじいさん。
左右に二つの玉を浮かべており、これを使って【はげしく燃えさかる炎】【いてつく冷気】【念じボール】などの強力な技を繰り出してくるためインパクトが強い(しかも【無属性規定ダメージ攻撃】&威力も高い)。
前作のミルドラースとは打って変わって陽気な印象だがそこはやっぱり大魔王。

上記の技は規定ダメージと何かの属性を持つダメージの複合であるため、いくら耐性に自信があってもダメージは避けられない。ちなみに前者は160近く、後者でも130程度は食らうので、前座形態のくせにかなりの猛攻。とはいえ余程運が悪くない限り回復は十分間に合うため、ラストバトル全体から見るとだいぶマシな方。ここで苦戦しないよう対策をしよう。
 
他に【いてつくはどう】【マホカンタ】【もうどくのきり】
【めいそう】【イオナズン】を使用し小技も豊富。
ただし判断力が高いので、毒状態のキャラにもうどくのきりは使ってこない。
見た目に反して攻撃力も高めで不気味な笑いを浮かべて飛びかかる【強化攻撃】も中々痛い。
また、【すばやさ】が150と非常に高く、【ほしふるうでわ】を用いても先制が確定しにくいのも困り者。
トドメを刺す直前に動かれやすいため、危険な状態で第二形態に移行することも多々ある。
歴代のラスボスの第一形態は小手調べといった傾向があるが、こいつは第一形態だからと軽視しては危険。
瞑想も使ってくるため、長期戦になると第2形態以降で力尽きる恐れがあるので、【勇者】の熟練度を上げるなど大ダメージを与える方法が必要になる。

影の薄いラスボスの第一形態だから弱いだろう、とタカをくくって痛い目にあったプレイヤーは見事なまでに彼の術中にハマっていると言える。
【メラ系】【デイン系】以外はあまり通用しないし(吹雪に至っては完全耐性持ち。但しダークドレアムの投げ返した凍てつく冷気は例外)、マホカンタを使う上にこの先も長いので、【MP】は攻撃よりも回復に使った方がいいだろう。
【HP】が少ないキャラなどは【馬車】に入れて、前衛キャラを中心にダメージを与え続けると良い。
特に、他のキャラよりも大幅にHPが劣る【バーバラ】は最終形態へのマダンテという仕事もあるので、出さない方が無難。
岩石系には完全耐性なのでせいけんづきは無効。打撃技ならいなずまぎりやとびひざげりが有効なのでバイキルトと併用したい。
行動回数が全てのパートで1~2回というのも曲者で、ローテーションがどこで止まるかによって危険度が違ってくる。
 
リメイク版では、はげしく燃えさかる炎といてつく冷気を【はぐりん】または【はぐれメタル】職をマスターしているキャラが無効化できるようになったので少し楽になった。

Aはげしく燃え盛る炎orいてつく冷気→通常攻撃or強化攻撃→マホカンタor移行
Bいてつくはどうorもうどくのきり→イオナズンor念じボール→めいそうor移行

攻撃パターンが不要と判断されると攻撃パターンをスキップして次の攻撃パターンの攻撃を繰り出してくる。
特に危険なのが、イオナズンor念じボール→移行→はげしく燃え盛る炎orいてつく冷気(→攻撃)と動く場合。
ダメージの大きい範囲攻撃を連続で放たれるため、200以上のダメージを受ける危険性が高い。
いてつくはどうorもうどくのきりで止まった場合は、次のターンにHPの低いキャラを出すのは避けること。
初手の攻撃だけは【アストロン】で回避する手段もある。

第二形態

やはり じじいの すがたでは しつれいだったようだな……

などと言って変身する。
様子見か、もっと単純にこちらの油断を誘うような意図でもあったのだろうか。
第一形態とは打って変わって逆三角体型(短足)な魔人と化し、上半身と下半身がアンバランスなかなりゴツい姿に。フィギュアなどでは第3形態の姿の関係でこの姿で登場する事が多い。
外見に違わず肉弾戦を得意とし、410という攻撃力はダークドレアムと並んでDQ6の敵ではトップ。
通常攻撃・【まわしげり】【しっぷうづき】といった打撃重視のラインナップだが【しゃくねつ】【肩を怒らせ突進】も行う。ちなみに複数回行動の初手がしっぷうづきだと100%先制されるためこちらの計算が狂うことも多い。
逆に、複数回行動の2回目以降がしっぷう突きだと先制効果は失われる。ダメージが通常より低下するだけなのである意味ボーナス行動と言えなくもない。
各形態に共通して判断力が高いので、攻撃が通じないと判断すると同じ行動ばかり使ってくる危険性もある。
攻撃が集中したり【スクルト】で固める前に攻撃を食らうと即死も有り得る。特に後衛は死亡率が高いので注意。
さらに【スカラ】【だいぼうぎょ】で身を固め、【ルカナン】【しゅび力】を下げる他、ある意味反則の【バイキルト】まで唱える。
このバイキルト+まわしげりに苦しめられたプレイヤーも多いはず。
基本的に1~2回行動だが、SFC版では行動パターン移行時に行動回数がリセットされる仕様であるため、低確率で「まわしげり→(移行→)突進→(移行→)ルカナン→まわしげり」などの3~4回行動があった。
リメイク版では確実に1ターンに1~2回行動になるよう変更されている。
強敵ではあるが、この形態のみいてつくはどうを使わないため、【フバーハ】に加えてスクルトを重ね掛けすれば何とかなるだろう。
ただしそれでも守備力を貫通するほど攻撃力は高く、貫通攻撃やルカナンも多用するため安心は出来ない。
メラ系、【バギ系】【岩石系】に耐性が無いので、攻める際にはバイキルトと【せいけんづき】が効果的。
ダメージ効率は下がるが、だいぼうぎょを貫通するしゃくねつや【かがやくいき】で攻めるのも良い。
既に勇者職に就いている場合、スカラとバイキルトを打ち消せる【いてつくはどう】を覚えていると有利に戦える。
と言うか、勇者が1人はいないとかなり厳しい。
覚えていない場合、スカラを唱えられたら守備力を下げる手段が無いので【かまいたち】【メラゾーマ】に切り替えよう。
いっそのこと【まじんぎり】【まじんのかなづち】に頼るのも手。かなづちの場合は【きあいため】と組み合わせよう。
ただし、DQ6ではバイキルト状態だと会心の一撃が出ない仕様なので注意。
DS版以降では時間経過でバイキルトが切れるので少し弱体化した。
ただしリメイク版のAIは大防御貫通の判断をしてくれず、AIに任せて大防御のターンだけ【グランドクロス】などで攻めるというパターンは事実上不可能。
 
バイキルトの無駄打ちを行ったり、だいぼうぎょしながら攻撃という超チキン戦法を披露したり、見事すぎる逆三角形体型だったり、2回目の攻撃にしっぷうづきを選択して意味がなかったり、SFC版のみしっぷうづきのポーズがコマネチに見えたりと、この形態はよくネタにされる。
まわしげり+しゃくねつといった強い行動の場合もあるが、スカラのみやだいぼうぎょのみといったターンも多く、攻撃のムラが激しいのも特徴。

A通常攻撃、突進、スカラ、だいぼうぎょ、移行
Bルカナンorバイキルト→しっぷうづきorまわしげり→しゃくねつor移行

第三形態

この形態になるとBGMが【魔王との対決】に変わり、正真正銘のラストバトルを予感させる。
第三形態は巨大な顔だけの形態で、【みぎて】【ひだりて】と共に襲い掛かってくる。頭部と両手しかない。

どれ おまえたちの からだを ひきさき
その はらわたを くらいつくしてやろうぞ!

という、どこかで聞いたことあるようなセリフで襲い掛かって来るが、食ったものがどこに行くのかよく分からない体をしている。
 
3体を同時に相手にすることになり、ラスボスが複数体で登場するのはDQにおいては異例。
右手と左手は1回行動、本体は1~2回行動なので3体が行動する内は実質3~4回行動である。
かといってそんなに攻撃がヌルいわけでもない。右手左手は物理攻撃のみだが【強化攻撃】【たたきつけ】を備えており、容赦なくこちらのHPを削って来る。
両手とも判断力最高でランダム系の行動パターンなので、理論上叩きつけが2回来ることがあるのが怖い。
本体は通常攻撃を一切行わず、呪文や息による攻撃がメイン。
その他にはあやしいひとみやいてつくはどう、おぞましいおたけびでの無属性規定ダメージ攻撃も兼ね揃え、更にはHPが減ると自分が恐れて封印したはずのマダンテまで使ってくる。
とにかく攻撃が非常に激しく、相手のペースに持ち込まれると補助どころか回復が追いつかなくなり、あっという間に全滅必至。
本体も判断力が最高に設定されているため、凍てつく波動はこちら側に補助がかかっていない場合は飛ばされる。
また、本体のMPは254と有限であり、マダンテを使用したり長期戦になったりするとMP切れを起こす。
MP切れの状態ではMPを消費する行動をしなくなり、Aパターンではメラゾーマを飛ばし、Bパターンでは狂ったようにひばしらを連発したり、Aパターンに移行しやすくなったりする。
この状態を抜け出すためにはいのりでMPを回復してもらう必要があるのだが、Bパターンは2確率偏向型の行動パターンであり、よりによっていのりは使用率が低い方に設定されている。
このため、マダンテの直後に隙があるどころか、攻撃の激化を引き起こすことがあるため非常に危険。
耐性は非常に優れており、【ギラ系】【イオ系】【ヒャド系】・バギ系・【吹雪系】に強耐性、メラ系・デイン系にも弱耐性を持つ。
ブレスはしゃくねつを使ったほうが良い。
更に岩石系に完全耐性を持っているためせいけんづきも当たらず、当然ながら補助系は全く効かない。
守備力は340と非常に高く、ダークドレアムすら凌ぎメタル系を除けば作中最高値である。
極めつけに、以前のムドー(2戦目の第一形態)やドラクエ11の【クラーゴン】の戦闘のように「本体以外は倒してもすぐ再生するんだろう」などと考え、本体を集中攻撃して先に倒すと逆に左手が本体に【ザオリク】をかけて完全復活。
ここで絶望したプレイヤー多数。しかも両手のMPは解析の結果255に設定されており、補助呪文、1ターン休み完全耐性も持っているので実質回復や蘇生は防ぐ手段がない。
ラスボスの中でも数値上は上位に位置する攻撃の激しさ、強い耐性、初見殺しのザオリク、こちら側のパーティーの弱さなどが相まって、DQ史上最も相対的に撃破するのが難しいラスボスと呼ばれることもある。
これは、第2形態の「だいぼうぎょ+攻撃」なども含めて、慎重無比な本人の性格をよく表現しているようにも見える。
ともかく【ザオラル】・ザオリクを使用する両手を先に始末しなければ埒があかないため、
どうしても本体の相手は後回しにせざるを得ない。
SFC版では左手→右手→本体の順に倒せば良かったのだが、リメイク版では右手が左手に対してもザオラルを使うため、両手を極力同時に倒さなければならなくなった。
そのためSFC版の感覚で挑んでいるといつまでも戦闘が終わらず、押し切られてしまうことも。
と言っても、ザオラルは使用頻度は低く、失敗することも多い上、復活時のHPは半分なので、左手優先の方針は変わらない。
リメイク版では最初の数ターンは第二形態時のバイキルト等の補助呪文が継続している。また最初の5ターンは本体が1回行動且つローテーションなので、行動のタイミングは見極めやすく、両手に安定してダメージを与えつつ本体のHPも削ぐことのできる【ジゴスパーク】がかなり有効なので、主人公のMPは温存しておきたい。
【がんせきおとし】やイオナズンも本体を無視して両手にダメージを与えられるため使える。
マダンテが対デスタムーア戦用の究極魔法という設定故か、この形態のみ炎系に耐性を持っていないので、切り札にはバーバラのマダンテが有効。
SFC版では戦闘開始直後にぶっ放すのが定番だったが、DS版ではある程度両手のHPを削った後でトドメを刺すのが良い。
ただし左手が【おいかぜ】を使用するためしゃくねつは使いにくく、ひばしらは安定性に難が有るため、マダンテ以外の特技では攻め難い。
強いて弱点を挙げるなら、何故かこの形態のみ【ゾンビ系】に属している点が挙げられる。
バイキルト+【ゾンビぎり】なら、地味ながらも大ダメージを与えることが出来るため、両手を倒し終わった後で本体を攻撃する際にはこれをメインにするのもあり。
守備面が高いのでバイキルトを使用することで本領を発揮する。
いっそ武器を【ゾンビキラー】に持ち替えても良い。
ただしバギ系には強耐性を持っているので、グランドクロスはあまり効果的ではない。ひだりてのおいかぜはブレスを受けてから使い出すので余裕があれば火の息でマホターンのように消しておくとよい。かけ直されても行動を一手減らすことができる。
またアストロンは睡眠状態が解除される謎の仕様があるので怪しい瞳を受けた際キアリクより安全。何らかの計算ミスでひだりてが残ってしまった場合、ほぼ確実にザオリクを使われるので先制効果のある【ミナデイン】【しっぷうづき】、リメイク版なら【すてみ】でとどめを刺しに言った方がよい。
いずれにせよ、両手を倒して本体だけになれば勝利は目前である。
そしてとどめをさしたときのメッセージは「まもののむれをやっつけた!」いや、一人しかいないんですが。
冷静に考えれば本体を倒しても手だけで動いたり、その手が呪文を唱えられたり、その呪文で本体が復活したりとツッコミどころ満載なのではあるが、魔物の王に我々の常識など通用しないという事であろう。

A【あやしいひとみ】【おぞましいおたけび】→メラゾーマ→いてつくはどう→【こごえるふぶき】→移行1回行動
Bメラゾーマ、イオナズン、【ひばしら】、マダンテ、【いのり】、移行1~2回行動

余談

DQ6の数ヶ月前に発売した『クロノ・トリガー』にも、同様のパーツを持つラスボスが登場する。おまけにこのラスボスも外殻→内部→本体の三連戦であり、各々の形態で攻撃が多種多様な事もデスタムーアと相通ずるものがある。
また、ラスボスではないが両腕と顔だけになるボスも存在する。こちらは顔だけに攻撃しないと強烈な反撃をしてくるというこれまた変則的なタイプ。
更に遡れば『聖剣伝説』のラスボスも三連戦であり、最終形態が同様のパーツである。
顔と手だけにか、あの手この手でプレイヤーを混乱させるボスがこの時期は多かったのだ。
後にDQ8の【追憶のドルマゲス】の第一形態が似たような構成になっておりDQ10、DQ11にも本体と両腕という形態のボスがいくつか登場している。
 
なお、リメイク版では各形態への変化の過程が変更となり、第三形態への変化は漫画版準拠となった。

SFC版
『本体を倒してもそのまま残った両脇の玉が融合し、真の姿が形成される(第二形態)』→
→『サブリミナルで最終形態の姿が見え、その後両腕を何度も振り上げ、やがて身体が消滅。残った頭部と両手が巨大化する』
リメイク版
『残った玉から飛び出した肉片が集まり真の姿を形成し、玉が体内に取り込まれる(第二形態)』→
→『両腕で地面を叩き砕いた後、肉体が【パペットマン】のように崩壊しながら玉と共にどこかへと消えてゆく。その後突然、次元が割れて最終形態が出現』

と、リメイクに伴いなかなかかっこいい演出になった。
また、倒した後に消滅する際には、最後に玉が残って割れるという本体が玉であることを示唆するものになっている。
後述する漫画版でも、肉体が滅び去った後に球状の核が残されていた。
『ドラゴンボールGT』に登場するドラゴンボールを本体とする邪悪龍の様でもあり、特に一星龍と第2形態は酷似している。
 
他に、第3形態の姿や倒すと狭間の世界ごと消滅する事から、狭間の世界そのものがデスタムーアではないのか?という見方もある。
CDシアターではこの設定が採用されている。

評価を一変させる出来事

……といったように、メインストーリー上では表には現れずとも裏で策を巡りに巡らせて世界征服を着々と進め、いざ対峙すると驚異の戦闘力でプレイヤーを苦しめる強敵のデスタムーアだが、【お楽しみダンジョン】をクリアすると評価は一変。
詳しくは【デスタムーアVSダークドレアム】を参照。
また、第三形態がパーツ分割である故にそれぞれのHPが低い事、そして炎耐性に大穴が空いていることが災いして、SFC版ではMPを834以上まで上げてマダンテを放てば、第三形態を両手諸共瞬殺することが出来てしまう。
マダンテの威力が低下したリメイク版でも2人のMPを626以上まで上げて2人でマダンテを撃てばs(ry。
デスタムーアにとってマダンテは明確な弱点だったわけである。炎耐性が無いことも恐らくこれを再現するためだろう。ラスボスに「設定上・戦闘中両方における明確な弱点」が設定されたのはこれが初のことである。
マダンテの使い手を生み出すカルベローナ(やダーマ神殿)を滅ぼして封印するのも頷ける。
もっとも、ここまでパーティを育成するには相当やりこむ必要があり、そしてそれだけ育ったパーティーであればデスタムーアどころかダークドレアムすら目じゃないのだが。
他にも、自分で「大魔王デスタムーアさま」と言うなど、セリフだけは威厳を保っていたミルドラースなどと違ってやや小物っぽいと言われることもある。
歴代魔王の中でもゲーム的な戦闘の難易度は高い方なのに、気の毒である。

漫画版

QUEST49「はざまの世界」(コミックス10巻)から本格的に姿を現す。
性格はゲーム版とも小説版とも異なり非常に厳かで魔王然としている。その中にあって後述の生い立ちのせいかどこか達観した感じも受ける。
 
狭間の世界の創造主ではなく、『無』の状態であった狭間の世界に唯一生まれ落ちた生命体、とゲームとは逆の設定が与えられている。
己の心臓の鼓動音しか聞こえず、圧倒的孤独感に苛まれた彼は「友」を欲し、探求の結果主人公達の住む世界を発見した。
しかし交流を望む彼の声は外界に届く事はなく、その時の深い絶望がスライムを産み落とした。
それをきっかけにデスタムーアは語り合う仲間達、つまり魔物を次々に創造していった。
【チャモロ】曰く「魔物の神」。
しかし魔物は「夢」を見る事が出来ない。
夢は絶望から心を救う力であり、孤独に怯え、絶望を拒むデスタムーアは、
夢の象徴である【ボッツ】を取り込む事で、「漆黒の夢」を見る事が出来る究極生物へと進化しようとしていた。
 
第一形態はほぼゲームの姿そのままの描かれ方をしており、戦闘スタイルも灼熱の炎や、猛毒の霧で部屋を埋めようとしたり、凍てつく冷気を無数の針状にして飛ばす等、おおむね本編通りの技を使っていた。
ボッツの【ギガデイン】で大ダメージを負い第二形態に変身する。本作ではこの形態が真の姿として扱われている。
第二形態は同じ漫画のムドーのようにややスラッとした感じに描かれており、逆三角体型という印象はあまり無い。
ゲームではムーアの城から戦場を移すことは無かったが、「この場所で雌雄を決するには物足りない」とし、【ルーラ】でボッツ一行と自身を【無の大地】へ転送している。
仲間達の技を耐えきるほどの実力を見せ一行を追い詰めるも、バーバラの顔を見た際、【バーバレラ】の面影を見てしまい過去にマダンテを受け敗走した時のトラウマがフラッシュバック。
バーバラを殺害しようとするも【キズブチ】【みがわり】に阻まれ、キズブチの死に悲しみの感情を爆発させたバーバラのマダンテの発動を許してしまう。
「また孤独になるのはイヤだ」と嘆きながらボッツ一行共々マダンテに巻き込まれてしまい、消滅したかに見えた。
 
しかし「漆黒の夢を 見たぞ!」と何もないはずの空間からデスタムーアの声が響く。
空間の壁をまるでビニールを破るかのように引き裂き、顔と手をこちらの空間へと突き出して最終形態を発現させる。
圧倒的な力で全ての世界を蹂躙し、ただ一人残ったバーバラをも葬ろうとしたが、バーバラの発現させた【ザオリク】によって復活したキズブチがボッツ一行を無の世界から救出したことで阻止される。
最後はボッツ達の放った数万数億の人々の夢の力を込めたミナデインを受け、その中にあった人々の夢の暖かさに触れ、核となる球体を残して消滅した。
肉体こそ滅びはしたが、核は壊されず(つまりとどめを刺されていない)残されたため、ダークドレアムに遭遇しない分、彼にとっては非常に救われた結末といえるだろう(作中の台詞では、その核があまりに綺麗なため、核の姿で夢をみていると言われている)。

小説版

狭間の世界から夢と現実の世界を支配しようとしているのは原作と同じ。
また、主人公に今まで手出しをしてこなかったのは、【バーバラ】を立派な大魔女に育てるという目論見があったため。
彼女の魔力を使ってゼニス城の「未来の入ったタマゴ」を孵化させ、新たな世界を創造するつもりだったようだ。
性格や言動は子供じみた物が多く、非常に気まぐれな面を覗かせるなど魔王然としていた漫画版とは対照的。
ただ、バーバラの精神面を責めるなど老獪とも取れる言動も見せる。

DQ9

DQの歴代魔王と戦える【大魔王の地図】があり、彼とも戦う事が可能。
最初から第三形態であり、ちゃんと【みぎて】【ひだりて】で分かれている。
なお原作であるDQ6とは戦闘行動が少し異なる。
詳細はこちらを参照。

モンスターズシリーズ

モンスターズシリーズでは、デスタムーアの各形態が別々のモンスターとして扱われるため、本項では第一形態についてのみ記載する。
第二形態については【魔王デスタムーア】を、最終形態については【大魔王デスタムーア】を参照。

DQM

ゾーマ×【ミルドラース】(第一・第二どちらでも可)で第一形態が誕生する。血統を逆にしてもデスタムーアが生まれるので、お見合いを強く推奨する。
旅の扉の主としても登場し、ドラゴン系しか出てこない異世界【がんこじいさんのとびら】の奥で待ち構えている。じいさんにはじいさんと言うことだろう。
旅の扉の主としては最強で、作中で最も高いHP9000を筆頭に高いステータスを誇り、【ビッグバン】【ジゴスパーク】【サムシンしょうかん】といった特技を用いる。召喚は【ハーゴン】が呼び出すバズウに比べればなんともないが、他の二つはかなり強い。なるべく耐性が高いモンスターを連れておきたいところ。
当時の最新ナンバリングタイトルのラスボスかつ、テリーも登場する本編のボスでもあったため尚更優遇されているのだろうか。
旅の扉100%クリアが前提となる【ダークドレアム】作成RTAでは最大の関門となる。
また原作と同じく、どうやらテリーを自分から潰しに行こうと思っていたらしいが、話しかけないといつまでも自前のボールで楽しそうに遊んでいる。魔王の威厳が損なわれる瞬間である。
どう見てもじいさんで普通に孵化しても当然♂しか生まれないが、仕様上、しゅくふくすれば当然♀も生まれる。
尚、配合の素材となるわたぼうが全ての扉をクリアしないと入手できない関係で、扉のボスの個体とダークドレアムを対峙させてデスタムーアVSダークドレアムの再現を行うのは、お見合いを用いない限りは不可能である。
まあ、作れたとしてもさすがにあの戦い方までは再現できないし、デスタムーアは変身まではやってくれないので完璧な再現はやはり無理であるが。
 
第二形態はデスタムーア(第一形態)×【さそりアーマー】で誕生。

DQM2

それぞれの形態に配合方法が追加されたが、
大体が系統最強ランクの魔物なので体感的な難易度はそこまで変わらない。
 
この第一形態はミルドラース第二形態以外のどちらかを【キングアズライル】で代用可能に。
旧来の配合方法はミルドラース第一形態とゾーマの場合、血統がゾーマ固定になりお見合いで両方に行き渡らなくなったことに注意。
第二形態なら問題なく行き渡れる。

ゴールデンスライムを血統にして配合すると、同じじいさんである【グランスライム】が誕生する。さすがにもったいないので、めったにされないだろうが(お見合いするならばこの限りではない)。

DQMJ

「デスタムーア」名義で登場しているが、第三形態のみなので便宜上【大魔王デスタムーア】の方にまとめる。

テリワン3D

ジョーカーシリーズでは最終形態のみの登場だったが、久しぶりに第一、第二形態が復活。
復活にあたり、各形態に異なる名称が与えられ、区別されるようになった。
第一形態の名称は単に「デスタムーア」。
 
配合方法のヒントは第二形態のそれと一緒に図書館の本に書かれており、「【アクバー】【サンダーバード】より生まれし者は死と破滅をもたらす者なり。その者が【シールドオーガ】を取り込んだとき世界は絶望に包まれるであろう」とある。この本の通り、アクバー×サンダーバードでこいつを作ることになる。
アクバーは配合が面倒(【ドラゴンコープス】×【スライムジェネラル】)だが、さばきの扉で必ず仲間にできる。【他国マスター】が繰り出してくることもある為、運次第だがいかりの扉をクリアした直後から狙っていける。
 
一方のサンダーバードは位階配合最上位なので、テキトーに配合していってもわりと簡単に生み出せる。
【にじくじゃく】【ゴールデンゴーレム】などを適当な自然系と配合すると早いが、もったいないので位階配合か【ひくいどり】【ホークブリザード】で生み出そう。
全クリ済みなら、さばきの扉で仲間にしたアクバーと適当な自然系でサンダーバードを作り、もう1回さばきの扉でアクバーを仲間にして来れば、貴重なSランクの素材を無駄にせずに作れる。
また、本には「シールドオーガを取り込んだとき」とあるが、シールドオーガの他に【タイムマスター】【死神の騎士】と配合しても第二形態が作れる。こいつを使った特殊配合はこれだけ。
 
所持スキルは全形態共通で【デスタムーア】
覚える技は変わらないものの、マイナス特性【強者のよゆう】が追加されている。だがその先は【いてつくはどう】だけなので、【ドルマドン】までで止めておくのも手。また、どの形態も基本的には♂固定。
特性はスタンダードボディ、れんぞく(3回)、+25でいきなりバイキルト、+50でいてつくはどう。
仙人のような格好からはいかにも魔術とか搦め手に長けていそうな印象を受けるデスタムーアじいさんだが、見た目に反して武闘派であった。
 
賢さも高いので両刀こなせるものの、肝心のMPは非常に少なく、究極化しても306しかないため、呪文や体技をガンガン使うのは向かない。
1枠ゆえにスキル枠も狭いので、無理にMPを上げるよりも消費MPの少ない斬撃系を覚えさせよう。いきなりバイキルトも活かせてお得だ。

イルルカ

全形態、引き続き登場。配合での作り方は前作と同じだが、【錬金カギ】の報酬でも入手することが可能。
 
【新生配合】【イオ系のコツ】【メガボディ】化で【どくブレイク】【ギガボディ】化で【ブレスのコツ】を習得。

DQMJ3

最終形態の【大魔王デスタムーア】のみが参戦。

DQM3

「デスタムーア」名義で登場しているが、第三形態のみなので便宜上【大魔王デスタムーア】の方にまとめる。

バトルロード2

第5章から【ムドー】を倒すと登場。肩書きは「幻魔王」。
DQMCHなどに登場する【マガルギ】と同じ肩書きである。
あちらは「幻魔」の「王」なのに対し、こちらは「幻」の「魔王」と言う意味……と思いきや、「幻魔拳」という技があるためこっちも「幻魔の王」の可能性が残っている。
最終形態ではなく、第二形態の姿で戦う。
最終形態にない腕・足・尻尾といった部位がある為、モーションを作りやすいためだろう。
しかし第二形態の都合、原作通りの筋骨隆々のフォルムから繰り出されるのは清々しいまでの脳筋戦法で、
飛び蹴りからの角での攻撃だのしっぽの突き刺しだのさきの幻魔拳も連続パンチからの叩き潰しだったりと幻っぽい要素はあまりない。
なお、ちゃんと幻魔王の肩書が似合ってそうな最終形態もとどめの一撃で登場。
演出のみの出番とはいえイオグランデを唱えすべてを破壊する様は非常に格好良く、そして絶望的な気分をプレイヤーに植えつける。
後述の様々な状態異常攻撃で動きを止められて挙げ句の果てにこれを唱えられて敗北したらそれこそ本編よろしく無気力状態になってしまう人も多いかもしれない。
 
ステータスはHP:5800(2人プレイ:7200)、ちから:821、かしこさ:108、みのまもり:99、すばやさ:33。
とても攻撃力が高く、そのうえ「幻魔拳」は混乱、
「ヘルホーン」はマヒとダメージ+状態異常の技を2つ持つため、屈指の強敵。
さらに、「バイキルト」による攻撃力の増加も図ってくる。
守備の高さだけでなく、状態異常耐性も重要となる。雷、爆発属性の技が弱点。
特技が多い為、【めいそう】or【風のマント】を使えば比較的安全。
 
また、デスタムーアを30体以上倒したマシンでは目、身体が赤い真デスタムーアが登場。
HP:6900(2人プレイ:8000)。
特にエビルテイルの強化版である2回攻撃の「ダブルテイル」は危険。
その他、ヘルホーンに氷属性の加わった「フリーズホーン」、
じごくのたつまきが特技から物理に変わった「れんごくのたつまき」も使用する。
めいそうor風のマントで防げる技が減ったので、攻略がさらに難しくなった。
ただし1ターン目が幻魔拳/フリーズホーンと特技のみある為、ここでめいそうor風のマントを使えばノーダメージ。
また、弱点は雷、爆発属性から風・灼熱属性に変化している。
 
とどめの一撃は前述の通り【イオグランデ】
状態異常にされるとこちらのゆうきが溜まりにくいので、これを見る人はとても多いだろう。
 
【レジェンドクエストVI】をSランク以上でクリアすることで、プレイヤーが使うことも可能。
【レジェンド6体合体】の組み合わせは【シールドこぞう】【サイレス】【きりさきピエロ】
【オーシャンクロー】【アンクルホーン】【シールドオーガ】
シールドこぞうはDQ6に登場、サイレスはジャミラス、きりさきピエロはムドー関係、
オーシャンクローは魚人繋がりでグラコス、アンクルホーンは角、シールドオーガは屈強な肉体、
といったところか。
また、レジェンド大魔王カードを使う事で、簡単に召喚出来る。
 
ちなみに、超えられない壁ことダークドレアムはデスタムーアが弱点とする雷・爆発技を得意としており、
デスタムーアが得意とする打撃技に耐性を持つため、戦わせると伝説のイベントさながらの公開処刑と化す。
幸い、真デスタムーアであれば善戦はできるが。

スキャンバトラーズ

4弾で第2形態と最終形態が登場。
第2形態のHPは4200。とっしん、ぶんなぐる等肉弾戦で攻撃するが、ダメージはそれほど高くはない。
 
これを倒した直後、運が良いと最終形態との連戦が始まる。
HPは5400。原作通り、頭と両手の3部位に分かれているため、全体攻撃で大ダメージを与えられる。
ただし、1ターン目はスカラとフバーハを唱えるため、呪文で攻めたほうがいい。
2ターン目にはいてつくはどう、バイキルトを使ってからなぐりつけるを2回放つのだがこの戦闘に入るころには大抵1ターン目にウルトラスーパーハイテンションに達するため敢えて1ターン延びるようにしない限り2ターン目に突注することはまずない。
 
【スペシャルチケット】【幻魔王乱舞】?が存在する。
 
超2弾では中盤で第2形態、最終ステージで最終形態が登場。
後者は1ターン目にスクルトとフバーハを唱えるため、限界突破で全体攻撃ができるラミアスの剣が無いと物理職では大ダメージを与えられない。
SPチケットの蒼竜迅雷閃かトラグライドセイバーに弱く後者なら全体攻撃で4000以上のダメージだがレアリティが★5なのがネック。

DQMSL

???系のSSランクのモンスターとして登場。転生前が第二形態で、転生後が最終形態の姿をしている。魔王に属するため、通常の交換券などでは交換不可能。
また、超魔王として「老王デスタムーア」及び転生後の「狭間の王デスタムーア」も登場した。こちらでは第一形態の姿をしており、特技の正体をあらわすを使うことで第二形態の姿の「憤怒の王デスタムーア」に変身し、さらにそこから2ターン経過することで最終形態の姿をした「夢幻の王デスタムーア」に変身する。

ライバルズ

第3弾「不死鳥と大地の鳴動」にて第一形態が共通レジェンドレアとして登場。

コスト5/攻撃力4/HP4 魔王系
敵リーダーを無気力状態にする。

スタッツは控えめだが、原作でもお馴染みの「無気力状態」にする効果が強力。
流石に対戦ゲームにならないので【HP1、MP0】になったりはしないが、相手リーダーの攻撃を封じてテンションを0に下げる、作中唯一無二の効果となっている。
テンションに特化したデッキならこれ一枚で機能停止するほどであり、特に除去をテンションスキルやリーダーの攻撃に頼ることが多い戦士にはよく刺さる。
 
ちなみに第一形態の姿は、作中のオリジナル特技「邪悪な祈り」(魔法使い専用)のイラストにも描かれている。

ライバルズエース

真3弾カードパック「星降りの決戦」にて実装。共通ユニットのレジェンドレア。

5/5/5 魔王系
前列にいる場合
両プレイヤーの手札にあるカードとテンションカードのコスト+1

同作のサービス終了が決定した後で実装された、最後の拡張カードの1枚。
同時に登場した魔王の中で彼のみ既存テーマとの関連が無い。旧版同様、メタ(対策)カードとしての特色が強い。
 
スタッツが一回り上昇して再登場。本弾でサービス終了となった事により、デスタムーアの出演は第1形態のみとなってしまった。
ソロバトルアドベンチャーでのムーアの城でのボスもダークドレアムに取られてしまって若干不憫。
しかしその性能は強力なもので、相手ターンでの切り返しに負担をかける効果を持つ。
大型ユニットと共に場に出すことで相手ターンの大型ユニットの処理を不可能にして逆転の芽を摘む目的や、【まほう研究所】などを絡めた手数重視の戦法を阻害して少しでも相性不利を覆す目的で採用された。
その性質上、MPを上限の10以上に増やす事ができる魔剣士デッキ等で採用される事となった。
自分にも効果があるのでプレイ順には注意。

ウォーク

DQ6イベント終盤の2023年7月6日に登場。全ての形態が登場するが、肩書きや登場の形式がどれも異なる。
 
また、デスタムーアをイメージした装備が「デスタムーア装備ふくびき」で登場。武器はツメ装備の「幻魔王のツメ」。
レベル10で【あやしいひとみ】、15で単体にメタル系なら+23の固定ダメージを2回与え、それ以外には190%の体技ダメージを2回与える「ごうかいなきりさき」、
20で【おぞましいおたけび】、30で【しゃくねつ】をそれぞれ修得する。
いきなりスキルは2ターンの間敵全体の呪文及びブレスをそれぞれ封じる「邪なる封印」。
DQウォークでは今まで使えていなかったメラ系ブレスを扱える。それ以外は属性こそ無いがメタル特効の単体攻撃や回避されない全体攻撃、
更にあやしいひとみと封印による敵への妨害も行える。

第一形態

名称は「魔王デスタムーア」。
クエスト7章3話の最初の登場時はこの姿ではあるが、すぐに第二形態に変わってしまうためこちらとは戦えない。
 
ただ、後述の第三形態を倒した後にはこの形態のこころを入手する。
こころは青色でコストは134。素早さが高めで、力と器用さもそれなりなブレス攻撃向きのこころ。
高グレードでは全属性ダメージ、特にメラ、ヒャド、ジバリア系ダメージを強化し、状態異常成功率も上昇する。
討伐で得られるスコアの累計ポイントでグレードSを最低1つは確保できる。

第二形態

名称は「大魔王デスタムーア」。
クエスト7章3話でボスとして登場し、同日よりメガモンスターとして登場。
推奨レベルは上級職レベル90と特級職レベル45。HPは46万程度。
イオ系が最も有効で、次いでメラ系が有効。ヒャド、ジバリア系は等倍で他は耐性持ち。
 
凄まじい攻撃力を持ち、いずれの攻撃も強烈な破壊力を持つ難敵。
最初のターンでスカラを使用。素の守備力が1000を超えているためかなり高いものにされてしまう。
続くふきとばしで1人を1ターン排除し戦力を奪い、更に高い頻度で使うはげしいほのおで全体650程度と強烈。
肩をいからせての「とっしん」は600程度のダメージもさることながら攻撃力2段階低下が痛い。この他、ルカナンで守備力を下げてのまわしげりも使用してくる。
最大の脅威は「にぎりこぶしを固め構えをとった!」予兆から繰り出す、全体800程度もの威力を持つ「大地砕き」。
更にHP50%以下になるとバイキルトで攻撃力を更に強化して攻撃を激化させてくる。バイキルト後の大地砕きは1200程度とまともにくらえば即全滅モノ。
バイキルトから次の大地砕きまでに一気に攻撃を集中して倒すか、ラミアスのつるぎの「破幻の剣閃」で打ち消すかしたい。
こんな体格だからか転びがそこそこ入る。それも、覚醒よろいのきしのこころなどで転びの確率を上げれば確実に入ってしまう程に効きやすい。
転びを含めた休み効果は効いた次のターンには効かないため完封までは狙えないが、強力な攻撃を狙って止められるのはかなり大きい。
他の状態異常はほとんど効かず、能力低下も効きにくいため、スカラやビッグシールドで攻撃を防げる対策をしたほうが良い。
 
こころは黄色でコストは144。力の高い攻撃型のこころ。
高グレードでは特にドルマ、ギラ、ジバリアの3つの属性の斬撃・体技ダメージが増加し、イオ系に耐性がつく。
また、グレードSではゴッドレイジの発動率も増加する。使う時はゴッドハンドの職で活かしたい。

第三形態

名称はバトルロード2同様の「幻魔王デスタムーア」。
クエスト7章4話でボスとして登場し、同日よりギガモンスターとして登場。ギガモンスターとしては8月3日昼まで登場する。
なお、出現時には空の色が不気味な暗黒に染まり、開始時の演出も最後の戦いの舞台の長い階段を上がるものに。
 
ギガモンスターは全国マッチで最大30名と共闘する。
討伐推奨レベルが上級職レベル50の「並ギガ」と、全員上級職レベル90又は特級職レベル45以上しか参加できない「特ギガ」の2種類がある。
この幻魔王デスタムーアは本体である頭と左右の手に分かれており、この手のコンテンツとしては異例の複数体出現となる。
ダメージのランキングに反映されるのは頭本体へのダメージのみで、ギガアタックチャンスのダメージも頭にのみ入る。
HPは並ギガでは250万、特ギガでは650万にまでなる。なお、両手のHPは共有されず並ギガで18000、特ギガでは50000程度。
本体はイオ系が最も有効で、次いでドルマ系が有効、ギラ、バギ系が等倍で他は耐性持ち。
みぎてはメラ系と呪文、ひだりてはデイン系とブレスが有効だが、これらは本体には効きにくいので、本体に有効な属性を優先すべき。
 
複数体出現を活かした両手との合わせ技が厄介。
みぎてはマジックバリア、スクルト、メダパニ、守備力と素早さの1段階低下効果の「弱化の右手」といった補助を使いこなすほか、
攻撃も500程度のせいけんづきやランダムに200程度のダメージが4回と、全体400程度のダメージを複合した「激しくおそいかかる」と強烈。
ひだりては原作であった蘇生をしない代わりに物理特化で、単体400程度のするどいツメと、ランダムに220程度のダメージが4回の「破壊の左手」を持つ。
なお、どちらの手も単体500程度の叩き付けを行ってくる。
本体の攻撃は400程度のひばしら、450程度のメラゾーマ、全体580程度のしゃくねつとメラ系が多い。イオナズンやおぞましいおたけび、あやしいひとみも使う。
更にHPを減らすと全体固定で539ダメージのマダンテを使用、直後にMPの回復を図る。
全体攻撃で両手を巻き込みつつ攻撃し文字通り手数を減らすのが重要。両手を落とした後の火力不足が否めないが、このほうが安定感が増す。
ただ、両手は倒して終わりではなく、行動回数を増やしてまで本体が再生を図ることがある点に注意。
高順位を狙うならばギガアタックゲージの溜め方にも注意。週ごとにボーナス行動が違うのでそれも意識したいところ。
 
倒して得られるこころは上述の第一形態のものだが、討伐の累計ポイントで得られる宝珠を使用してこちらへ覚醒が可能。
コストは134のままなので、【冥獣王ネルゲル】同様一つ前の形態のこころより低コストなものになった。
覚醒によりHP、力、素早さが更に強化。ブレスダメージ増加の効果が新たに付き、既存の効果も倍率が更に上昇。
特にメラ系のブレスダメージの増加が大きく、しゃくねつをはじめブレス攻撃の使用に最適。更に状態異常成功率も10%増加とかなりのもの。

DQタクト

2021年7月16日開催の1周年イベント「ドラゴンクエストVIイベント」にて登場。イベント内では第一形態、第二形態、第三形態、みぎて、ひだりて全てが登場したが、第一形態である「老王デスタムーア」がSPスカウトで唯一仲間にすることが可能。Aランク枠は【まおうのつかい】
???系Sランク、まほうタイプ。
リーダー特性「呪文威力+15%」基本特性「いきなりマホカンタ」とくぎは「アイスシャード」「夢幻の氷槍」「絶望の爆炎」
覚醒スキル10Pで「狭間の魔王」(3ターン目までの行動開始時、かしこさを上げる。効果3ターン)30P/50Pで「呪文消費MP-5%」等を習得可能。
専用装備は「狭界王の魔玉」

ドラけし!

DQ6イベント「夢幻の支配者デスタムーア」に登場。
第一形態「老王デスタムーア」がけしコン!で登場し、累計スコアでドラけしが貰える。
星4の赤属性で、スキルは縦長の×字範囲を呪文攻撃する「念じボール」。けしコン!老王デスタムーア戦では編成に入れると500pt獲得できる。
 
イベントのクエストを進めていくと第二形態を飛ばして最終形態になる。
そして後半には最終形態が「デスタムーア」、両手付きが「大魔王デスタムーア」として実装。
前者はクエストで入手できる扉とけしコン!で登場する。扉では頭が巨大敵で右手と左手は独立したモンスター、けしコン!では一纏めの巨大敵として登場する。
ドラけしはけしコン!で入手可能。後者は右手&左手を錬金すると出来る両手をデスタムーアと錬金すると入手可能。
星4の赤属性で、スキルは下方向かスライド方向をブレス攻撃する「かがやくいき」。大魔王は星5に上がり、スキルは呪文による長方形の範囲攻撃「夢幻のさばき」に変化する。
性能は非ガチャ産故の可もなく不可もなくで、【オルゴ・デミーラ】とも被っており、駒が揃っていればそこまで出番は多くないかもしれない。
 
しかし、後半開始初日はけしコン2戦目が解放されないバグが発生してしばらく入手不可能だった。

DQM+

【テリー】に邪配合をそそのかした魔神として最終形態が登場。
テリーが究極の力の目前に近づいた時に現れ、究極の配合を可能たらしめるとして邪の波動の源“邪の宝玉”をテリーに授けた。
打ち切りになったためその後のデスタムーアの行方は定かではないが、テリーが闇堕ちした原因として登場する予定があったかもしれない。
6本編のラスボスであり、モンスターズでも第1形態ではあるが事実上のラスボスを務めており、テリーとは切っても切れない縁とも言える存在かもしれない。