【ピサロ】

Last-modified: 2024-08-19 (月) 22:50:07

パーティメンバー:DQ4
【主人公】【ライアン】【アリーナ】【クリフト】【ブライ】【トルネコ】【マーニャ】【ミネア】(―【ピサロ】)

概要

【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち】に登場するキャラクター。
魔族の長であり、当作ラスボス【デスピサロ】の、【進化の秘法】を使用する前の姿。
ピサロ(Pizarro、Pisarro)はスペイン語の一般的な名前だが、直接の由来は大航海時代にインカ帝国を滅ぼした侵略者であるフランシスコ・ピサロ(Francisco Pizarro)だろうか?
英語名はNES版ではSaro、DS版以降ではPsaroとなっている。Pisaroだとあちらでは普通にある人名(姓)なので、それを避けたと思われる。
 
なお当wikiでは本項目にてキャラクターとしてのピサロを、モンスターとしてのピサロを【デスピサロ】で解説する。
ただしFC版での名称は一貫してデスピサロであり、仲間になることもない。
リメイク版では、真相を知って共に戦うストーリー分岐が追加。敵の状態の名称はデスピサロ、仲間キャラとしての名前が「ピサロ」となった。これに伴い、進化の秘法を使用する前がピサロ、使用後がデスピサロと一般に認識されるようになったため、当wikiでもそのように区別している。
公式でもバトルロード2以降では人型の姿は肩書きを付けて「魔剣士ピサロ」と表記されることが多い。ただしその場合は「進化の秘法を捨てた」など、リメイク版本編後と思われる説明がされることが多い。
人気キャラなのか、特に近年のソシャゲ類などの作品でどちらの姿も仲間として使役できる場合はこの人型の方が後に実装されて強く調整されるケースが多い。
一方で、バトルロードや星ドラなどのようにあくまで敵キャラとしての登場が主体の場合は順当に人型→進化後という扱いになる。
 
公式イラストがなかったFC版では美形設定などなかったが(だから大将らしく【ひきあげじゃあ!】だったのだろうか?)、リメイク時に書き起こされた設定画は銀の長髪に黒装束の美形キャラとなっており、結果的にシリーズ初の悪役美形キャラとなった。
なお次作DQ5以降ラスボスは再び元の完全悪タイプに回帰し、悲劇的なストーリーを持つラスボスはDQ9の【エルギオス】まで見られなくなる。ちなみにエルギオスも美形設定である。
 
『週刊ファミ通』 2012年8月9日号のDQ10発売直前意識調査の企画での「好きなキャラクター」ランキングではトルネコと同率の第6位となった。
 
CVは、CDシアターDQ4が池田秀一、ヒーローズシリーズ、ライバルズが小野大輔。
両方持っているなら聴き比べるのも一興か。
2016年にはスーパーライトのCMで、柳楽優弥がヒゲが生えた状態で実写版のピサロを演じた。

容姿

外見は銀の長髪に真紅の瞳、【エルフ】のようにとがった耳を持つ端正な容姿の謎めいた青年。
ただしFC版当時は公式イラストが存在しておらず、この姿では戦わないので戦闘グラフィックなし(【しじん】が没の可能性も)。
フィールドでは専用グラフィックがあるけど、黒紫色の剣を持つ青年という特徴のないものなので詳しい容貌はそれぞれの解釈に任されており、小説版や【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】をはじめとする関連書籍では絵師ごとに異なるデザインで描かれた。
ほぼ全員共通なのは「目が切れ長」「耳がとがっている(いわゆるエルフ耳)」「痩身~中肉中背(豪傑系のマッチョ体型などはない)」ぐらいである。
特に髪は人によって全く別デザインになっていたりする。
なお専用グラフィックの「マントを左腕に羽織らせている」姿は、後にDQM2で【サイコピサロ】のデザインに反映された。

4コマ劇場での作家別ピサロの容姿の一例

作家名髪色(カラーページ)髪型その他備考
【石田和明】中間さらさらしたセミショート額にバンダナ
【衛藤ヒロユキ】明色普通のセミショート
【きりえれいこ】明色さらさらしたセミショート額にバンダナ
【栗本和博】暗色さらさらした短髪
【柴田亜美】明色(茶or紫)おかっぱに近い
【すずや那智】暗色(黒)やや逆立った長髪額にバンダナ
【タイジャンホクト】明色逆立った短髪目が切れ長ではなくトランクス風
【中井一輝】明色やや硬質のセミショート珍しくとがり耳でない
【新山たかし】暗色ぼさぼさセミショート
【西川秀明】明色(紫)量多めな長髪
【猫乃都】暗色サラサラ長髪額にバンダナをしている
【牧野博幸】明色(金)普通のセミショート額にバンダナ、目がトランクス風
【幸宮チノ】暗色やや逆立った長髪こめかみ付近に板状の飾り(無いコマもある)

PSにおいてのリメイク版の発売に伴い、現在の公式イラストが設定された。
クールな性格であり、一人称は「私」。ただし一部作品では「オレ」のこともある。
余談だが、この手の漫画における美形キャラの宿命か、いずれの作品も周りの人物に振り回されることが多く、ももんじゃに翻弄されたり、ロザリーに友達扱いされて落胆したりしている。

DQ4

元々は【ロザリーヒル】に住んでいた魔族。
恋人にエルフの【ロザリー】がいるという、【勇者】とある意味似た境遇。
 
ルビーの涙を流すエルフであるロザリーはしばしば一攫千金を狙う人間に狙われており、その影響もあったのか、ピサロは人間たちを滅ぼして世界を支配する野望を抱いてロザリーヒルを飛び出し、「デスピサロ」と改名。
後に自らの居城である【デスパレス】を作り、【魔族の王】となる。
なお劇中では「魔王(大魔王)デスピサロ」ではなく終始「魔族の王デスピサロ」と表現されるなどはっきり自他ともに魔王・大魔王とされていた他の天空シリーズのボス達とはやや立場が違うらしく主人公と行く道は違えど恋人を愛する心を持っているシリーズ初のドラマ性のある悪役である。
ちなみにドラマ性のある悪役は後に【テリー】【マルチェロ】、エルギオス、【ホメロス】と続々登場している。見事にイケメンばかりである。
一応リメイクにあたってドルマゲスもそういう面が見られるようになった。
なお「知られざる伝説」などでは、少ないながらも「魔王」「魔王デスピサロ」と呼ばれる場面もある。グレードダウンしているのでは…。

本編中の経緯

第四章までは名前だけの登場になるが、章が進むごとに存在感を増していく。
 
第一章ではボスとして【ピサロのてさき】が登場。
予言で示された「地獄の帝王(【エスターク】)を滅ぼす勇者」を、まだ子供のうちに闇に葬るという目的を持っていたが、ライアンに阻止される。
 
第二章ではエンドールの【武術大会】においてデスピサロの名で出場。
「とてつもなく 強く しかも 相手の息の根を 止めるまで 戦いを やめぬ」と非情なまでの強さを伝えられながらも、アリーナとの決勝間際に謎の失踪。
なお、デスピサロがエンドールに現れた時期からモンスターが出るようになったとも言われ、デスピサロの失踪・武術大会の終了後、実際にモンスターが出なくなる。
 
第三章ではストーリーの本筋には絡まないものの、エンドールの武術大会の話が伝播されており、「デスピサロがいなくなったのは他の大事な用事ができたから」「地獄の帝王が甦るという噂」が語られる。
 
第四章では親の仇【バルザック】を討った(はずだった)マーニャ・ミネアの前に突如現れたバルザックの上司【キングレオ】の言葉で、親玉らしき存在としてその名が語られる。
そしてその直後にシリーズ初の【負けバトル】で敗走という衝撃の展開が待っている。
 
そして第五章で遂に冒頭において初登場。
主人公が育った【山奥の村】を滅ぼし、【モシャス】で勇者の身代わりとなった【シンシア】を含め、村人を一人残らず皆殺しにする。
ただし、本物の勇者は地下室に匿われていたため声しか聞けない。その後もたびたび名前は出てくるものの、姿を見せず。
 
外見を初めて見せるのは(強制ではないが)導かれし仲間たちが全員揃って以降、【イムル】の村で見る「奇妙な夢」。
そこでピサロはロザリーに、人間をみな滅ぼし世界は裁きの炎で焼かれるだろうと告げる。
その後恋人のロザリーの方に最初に出会うが、ロザリーは勇者一行に「命を奪ってでもデスピサロの野望を打ち砕いて」と涙ながらに嘆願する。
現実に主人公たちの前へ姿を現すのは、デスパレスに潜入し、モンスターに化けて会議に混ざっている時。
 
お互いをお互いと認識する状態で最初に対面するのは、主人公一行が地獄の帝王を撃破した直後。
エスタークが倒されている場面を見、始末したはずの勇者が生きていることに驚くも、その直後に入る【ロザリー】誘拐の報を受け、言葉を交わすまではいかずすぐに撤退。
 
そのあとまたしばらく音沙汰が無くなるが、イムルの村で「奇妙な夢」をもう一度見ると、人間たちによりルビーの涙を流すようロザリーが暴行を受けており、そこに駆けつけたピサロにより人間三人は殺されるも時すでに遅しでロザリーはピサロの胸で息絶える。
息を引き取る瞬間ロザリーはピサロに、野望を捨てて自分と二人で生きてくれるよう願うも最愛の人を失ったピサロは激昂。
人間たちを根絶やしにすると誓う場面を主人公たちは見るのであった。
さらにはピサロ討伐に向かう最中で、ロザリーの死は実は配下であった【エビルプリースト】の策謀だったことが判明する。
 
最終的に対決するときは、【おうごんのうでわ】によって完成された【進化の秘法】を自らに使い、すべてを忘れた異形の姿となっている。
 
なお、第五章冒頭では山奥の村の宿屋に「森で迷って偶然この村を見つけた」と言う詩人が滞在している。
これがピサロだという説があったが、ただの詩人のグラフィックであったため(ピサロには専用グラフィックがある)、あくまで推測に過ぎなかった。
当初は彼と戦うイベントが用意されてたらしく【しじん】なる没モンスターのデータが存在する。
CDシアターではこの【旅の詩人】がピサロ本人という設定で登場しており、主人公は不吉な雰囲気を感じている。
リメイクではこの詩人のグラフィックがピサロになり、互いに正体に気付いていないが初顔合わせとなる。
 
ちなみに小説版では黒ずくめの騎士としての登場で、詩人を名乗ってはいなかった。

人物

他作品のラスボスが本拠地に鎮座したままであることが多い中、彼はピサロのてさきや【バルザック】【キングレオ】といった部下・手駒を使う例もそれなりにあるものの、他の魔王と異なり自ら現場に赴いて行動することが多い。
本拠地は持っているものの、彼のための玉座は空席であることの方が多いようだ。
 
一方、仕事の合間をみて恋人のいる【ロザリーヒル】に顔を出すという、歴代の魔王とは一線を画する人物像で描かれているのがわかる。
また、ピサロの口調はなぜか時代がかっていて、数度ひきあげじゃあ!と叫んでいる。
口調という点では、帝王エスタークが復活した際に「エスターク帝王を(中略)お迎えするのだ!」と謙譲語を使っており、エスタークには自身が臣下に近い立場で接するつもりだったことが窺える。
 
彼の行動は主に3つ。「人間を滅ぼすために進化の秘法を完成させること」、「近々復活する地獄の帝王エスタークをデスパレスに迎え入れること」、「予言で示された地獄の帝王を倒すとされる勇者を手段を選ばず始末すること」。
 
歴代のほとんどのラスボス・魔王らとは違い、世界に戦いを仕掛けるのは全てを我がものにしようという私利私欲によるものではなく、本人はそれが正しいという信念を持っており、先代魔族の支配者の復活に関してもそのときの自分の地位の心配は一切無く協力を惜しまない所は、特に【先代】に下剋上を果たした【魔王ウルノーガ】とは正反対である。
 
しかし、地獄の帝王の居場所も勇者の居場所もなかなか特定できず、勇者は特定できたものの肝心の勇者は取り逃がし、地獄の帝王はあえなく勇者一行に倒されることになり、同タイミングで上述の部下の策謀によりロザリーが殺される。
 
エビルプリーストがそのような策謀に走った理由は、FC版では詳しくは語られないが、早く真の魔族の王として目覚めてほしいという忠誠心からである。リメイク版では暴走、自滅を狙うための引き金としてである。
ピサロは地底の【デスマウンテン】にて自ら進化の秘法を使うが、上述の通りその副作用で記憶を失ってしまい、「人間を根絶やしに」という憎悪のみに従って、そこに現れた勇者一行と戦う。
最期は進化の秘法が解けて人型に戻り、【ぐふっ…!】と言い残して死亡する。
リメイク版ではロザリーを生き返らせることで暴走を阻止して救済ができる。

評価

DQ3までは比較的わかりやすい形で勧善懲悪が提示されていたドラクエだが、今回は敵側のストーリーもしっかりと描写されていることや、4コマ漫画劇場でコメディタイプのキャラクターとして描かれていることなどから、彼に対して同情的意見を持つ人が多く、完全悪ではないと考える人も多い。
一方で山奥の村の襲撃、シンシアや主人公の家族虐殺をはじめとする「悪役」としての面もこれまで以上に深く描かれており、ロザリー死亡以前に人間を滅ぼす決意を固めていたことなどから、形は違えど完全悪だという考えも根強い。
まだ何もしていない子供の主人公を勇者というだけで殺そうとし、そのために村を殲滅したことは、人間がエルフというだけでロザリーを虐待し死に至らしめたことと同じ蛮行ではないか、という批判もある。
 
ただ、すでに述べられているように、本作では前作までの単純な勧善懲悪の図式から脱却しており、必ずしも人間側が一方的な被害者としては描かれていない。加えて、天空人、地上人、エルフなど亜人、魔族の関係が明確でない上、マスタードラゴンや天空人の傲慢さや閉鎖性、人間のエルフ狩りなどの所業を踏まえれば、ピサロが人間の撲滅を掲げていた理由はそれなりに想像はつく。(人間の負の部分を見たことによる確執、多数派から少数者への差別など)
  
なお、『ファミコン通信』1990年26号での「緊急対談 堀井雄二VS中村光一 ドラゴンクエストⅤ PART2」の中で【堀井雄二】は「本当のことを言うとピサロは途中で仲間になる予定だったが、容量の関係でどんどん削られて今の形になった」と語っている(誌上では「ピ◯ロ」と伏せ字だった)。

小説版での扱い

小説版では、魔王ナルゴスの息子の一人であるニュイイの子として、冒頭から登場。
年老いた魔王をも窘める、実力も風格も備えた魔族の皇子であったが、魔王軍によって焦土と化したエルフの城からロザリーを見つけ出し、デスパレスの中に造った隠し部屋の中にかくまっていた。
外に出たいとピサロに向かって駄々をこね、元気一杯に反抗し「あんたなんか嫌い!」とまで言い放つ幼いロザリーに対して彼がとった行動はドラクエにしてはちょっと危ない雰囲気だったりする。
だが、【ジャコーシュ】と従兄弟にあたる皇子ミアソフの策略でそのことが祖父のナルゴスにバレてしまい、激怒したナルゴスによって、罰として魔族の皇子としての記憶を消されてしまう。
記憶を消されたピサロはまるで毒気の無い純朴な青年に変わってしまっていたが、正体に気付いていた占い師の女の言葉と、自分がジャコーシュに利用されていたことを知った今際のナルゴスの最後のあがきで、魔族の記憶を目覚めさせる。
その後は、ミアソフやその父ヘイゲン等の反乱分子を瞬く間に鎮め、新たに王となった父ニュイイのもとで魔族の皇子として実権を握り、その地位を確固たるものにする。
その際、ジャコーシュから黒い仮面を授けられるが、これはどうやっても外せず涙も流せなくなる恐ろしい機能付きで、これを付けて以降自身をデスピサロと名乗るようになり、何かに取りつかれたかの如く恐ろしい行動に出る。
主人公である勇者との対比が鮮明に描かれており、ジャコーシュの傀儡にされた彼の苦悩も描かれる。
最期はちゃんと救われたようだ。
 
また、もぬけの殻になったサントハイム城ではアリーナの飼い猫のミーちゃんを可愛がるようなシーンもある。
知られざる伝説でも襲われていたミーちゃんを部下の魔物の手から逃す話が載っていたりするなど、案外動物には優しいのかも知れない。ロザリーヒルの動物たちには慕われている。
 
いのまたむつみの描くここでのピサロは長い銀髪を頭の上でポニーテールのようにしている。瞳の色は金色。ちなみにCDシアターでは金髪で、全身像を見る限り意外と筋肉がついているのがわかる。
 
この小説版をもとにしたのがCDシアターである。CVは池田秀一。
ちなみに同作でのロザリーのCVが潘恵子(ララア役)であるため、シャアを思い起こしたリスナーも多いのでは?

ゲームブック

この作中ではロザリーが死んだとの描写が明確になされていない(死んだと仄めかす描写はあり)ため、終盤の行動とその印象が原作とかなり異なっている。純粋に魔族の長としての使命感から進化の秘法を使い、原作と同様自らの名前と、人間を根絶やしにする意思以外何もかもを失った異形と化す。断片的にしか語られていないが結局ロザリーの制止を振り切った末の行動らしく、ロザリーすらも彼を止めることは諦めてしまう。
その様には勇者も最後の一太刀を振るう時に「お前の望みは、人生は、一体なんだったのだ…」と憐れみを感じるほどだった…

リメイク版

オリジナル版では救いのなかったピサロだが、リメイク版ではクリア後のifシナリオとして所謂「6章」が追加され、過去の蛮行の汚名返上及び救済が図られた。
 
また、これに伴って人物像や設定が大幅に改変されている。
まず、エビルプリーストの策謀は「忠誠心」からではなく単純な【裏切り】ということにされており、物語中盤から魔族内部で不穏分子が暗躍している様子が描かれている。
ロザリーを人間に殺させた理由は、「ピサロの自滅を図るためにやった」と変わっている。
最終的には進化の秘法で理性を失った隙にエビルプリーストたちにまんまとデスパレスを乗っ取られている。
エビルプリーストは進化の秘法を改良した上で自身に使い、自我を失わない形で進化することに成功し、6章のラスボスとなった。
 
一方、前述のようにグラフィックも改定され、容姿に似合わない時代がかった口調も修正された。
さらに、主人公の故郷に現れる詩人が明らかにピサロ本人とわかるグラフィックの人物へと変更された。
しかし、あまりに戦士のような格好だったので、「お前のような詩人がいるか!」とツッコミを入れられることも。
斜めから話しかけると第五章の時点から斜めグラを拝めるため、勘のいいプレイヤーは「後々仲間になるかもしれない」と気づくことができる。
 
以上のような設定変更を受け、「6章」のシナリオは【謎のダンジョン】の先の【エッグラ】&【チキーラ】撃破後に、世界樹に咲いた【せかいじゅの花】の力でロザリーを蘇らせ、ピサロの暴走を止めるということになっている。
彼女の呼びかけとルビーの涙の超性能の新設定で進化の秘法は打ち消され、元の姿に戻ったピサロは黒幕のエビルプリーストを倒すため仲間に加わる。
エビルプリースト討伐後のエンディングでは主人公たちが乗っている気球をロザリーと共に見送っている。
なお、彼を引き連れて【天空城】へ行こうとすると、魔族の長が入るわけにはいかないと言って入城を拒む。
 
なお彼を馬車の外に出した状態でないと、【デスパレス】での【エビルプリースト】と戦うことはできない。
必然的に最終決戦は「ピサロ+導かれし者たち誰か(最大3名)」のパーティで挑むことになる。
 
会話システムでは基本的に見た目どおりのクールな性格で、宿屋で休もうとすると「休むのか?まぁいい、好きにしろ」と言ったり、
ロザリーヒルに連れて行くと「ここに連れてきたからといって過去のことを反省したりはしないぞ」と発言したりする。
また、教会やほこらなどの神聖な場所が苦手なことが台詞でわかる。なぜか聖なる呪文のはずのトヘロスを習得するが…。
一方で彼を先頭にして【鏡】を調べると、進化の秘法の跡を調べたり、目の下のクマを見つけたり、果ては鏡に向かって面白い顔をし、一人で虚しい気持ちになるなどの意外な一面も見せる。
エスタークについては第五章では「エスターク帝王」と接尾詞型の敬称(肩書き)をつけて呼んでいたが、あっさりやられて幻滅でもしたのかなぜか呼び捨てに変わっている。そんな、ひどい…。
裏ダンジョンの【グランピサロ】と話した後に彼と話すと怒られるが、あんな変態同然の格好をしているヤツを見てからはまさにこっち見んな状態だったのだろう。
実はピサロを連れてガーデンブルグの女王と話した後にピサロに話しかけると、ロザリーヒルにいた時が一番幸せだったという話を聞くことができる。
 
ただ、このリメイク版で追加された「6章」のストーリーとピサロの言動については未だに賛否両論が続いている。

  • ロザリーが生き返ってピサロが救われて感動した
  • とても強くて頼りになる
  • かつてのラスボスと共闘というシチュエーションが燃える

といった評価意見がある一方で

  • ピサロはトルネコ以外の導かれし者たち全員に対して悪行を働いている。その上で自身と想い人を救われたにも拘わらず堂々と勇者たちの前で「反省する気はない」等と言い放つ。仲間として受け入れる勇者たちの心情も不自然
  • ピサロに命を奪われたシンシアや人間たちは戻ってこないのに、加害者である彼だけ救われて「ハッピーエンド」扱いは理不尽
  • 「6章」のストーリー自体、ピサロとエビルプリーストの身内争いの尻拭いに付き合わされているだけ

という批判意見もある。
少なくとも、ピサロだけでなく主人公にも救いのある展開を用意して彼の反省や主人公達と和解する過程をしっかり描けていれば、ここまで賛否分かれることにはならなかっただろう。
また、人物描写だけでなく、後述する高すぎるスペックも「ピサロの持ち上げに終始した蛇足な追加要素」という否定派のマイナスイメージを助長する要因となっている。
主人公達と別れた以降はロザリーと共に平和な人生を歩んでいくと思われるが、前述の通り罪もない人の命を奪う等の悪行を働いた事は到底許される事ではないため、ロザリーと人生を歩みつつ、彼には自らの罪の償いを行ってほしいものである。

戦闘能力

【魔族の王】としてラスボスだっただけにステータスは最初から即戦力になれるほど高い。
専用装備である【まかいのつるぎ】【まかいのよろい】【まかいのたて】【まかいのかぶと】の、通称「魔界シリーズ」は、いずれも天空シリーズの武器防具を上回る非常に高い性能を誇る。
 
しかも最初から【ゾンビメイル】を装備していることからわかるように、呪われたものを装備しても呪われずに着脱可能で、それぞれのマイナス効果も受けない(ロトの紋章の【幻魔剣】を思わせる設定である)。
しかも耐性アップなどのプラス効果はしっかり受け付けてくれる。
道具袋の肥やしだった【みなごろしのけん】【まじんのよろい】が、頼りになる武具へと変貌を遂げる。
ただし【じゃしんのめん】だけはパーティメンバーで唯一装備不可能。装備できたらまず確実にバランスブレイカーだろうが。
また、【まじんのかなづち】の「外し易い」というデメリットは、彼を以ってしても克服できない。
呪いを受け付けない設定は魔王(ラスボス)だから当然といえば当然の設定なのだが、後に【主人公(DQ8)】が味方サイドで同じ能力を持つ者となった。
 
最初から【ベホマラー】【イオナズン】など強力な呪文を扱え、【まじんぎり】などの特技も扱える唯一の仲間である。
すべて「呪文」として扱われるが、事実上はDQ5以降の「特技」も内包されているためMPを消費しないものも多い。覚える特技はエフェクトが全て一新されており、中々な力の入れようである。
レベルが上がると【ザオリク】【バイキルト】と支援呪文が多彩になり、【いてつくはどう】【ジゴスパーク】【マダンテ】など大魔王が使うような特技も習得する。
特にザオリクを覚えた瞬間の嬉しさは初見の人にとっては嬉しさ極まりないだろう(ちなみに知られざる伝説ではベギラゴンを唱えるシーンがあったのだが、ゲームでは覚えない)。
まさに最強の魔法剣士という感じで、最初はライアンに次ぐHPと力を持ち、マーニャやブライよりも高いMPを誇る。
彼がパーティに入っていないと最終決戦は始まらないが、外す選択肢もまずないだろう。
 
初期加入レベルは35、加入時点で他のパーティメンバーの適正レベルより5~10ほど低く、レベル99の必要経験値も全パーティキャラ中トップ。
レベル40までの能力値の上がり方は尋常ではない。HPは20前後、MPは15前後、力と素早さはアリーナのような上がり方をする。
レベル40でのHPは460前後、MPは350前後、攻守も技も完璧でまさに最強である。
レベル41から50の伸びは一気に衰えてしまうが、レベル40の時点で他の追随を許さない次元にあるので問題はない。
レベル上げの際についでとして【しあわせのくつ】を装備させているプレイヤーも存在すると思われるが、幸せの靴を装備して歩き回っているピサロを想像すると相当シュールである。
ただし誤解されがちだが、彼は「初期レベルこそ低いが、持っている経験値は多い」という状態で、レベルアップそのものは決して遅くはなく、レベル99まで育ててみると、ブライやマーニャの方が遅れてレベル99になることもしばしばである。
加入直後から幸せの靴を装備し続けても、レベル99までに稼げる経験値は1万に届かない場合もあるため、他の装飾品を優先しても構わない。
 
DS・スマホ版では他の仲間同様全体的に力や素早さが最大値まで上がるくらいにステータスが上がったほか、ムーンサルトが敵が減っても威力が変わらないマイナス要素のバグと、ドラゴン斬り、メタル斬りが【はやぶさの剣】の0.75倍補正を受けないプラス要素のバグによって性能が変化している。
特にはやぶさの剣の場合はバイキルト無しで安定した高火力が出せるため、【エッグラ】【チキーラ】の規定ターン以内撃破に大きく貢献できるほどに強力。

総評

再三上述したように、キャラクター性能では物理の面でも呪文の面でも他のキャラクターを凌駕する。というよりも、長所を根こそぎ奪ってしまうような超性能を持っている。
例えばライアンはれっきとした重戦士であり、様々な武器を使いこなすスペシャリストのはずだが、彼は通常攻撃一辺倒であり、特技は何一つ覚えない。当たり前だが、DQ4は「味方が使える特技がほとんどない」時代だったのだ。
それなのに、ピサロだけが他作品から輸入した様々な剣技・格闘技などを悠々と使いこなす。
しかも前衛キャラ並みの攻防とHP、魔法使いキャラ並のMPと素早さ、最強クラスの専用装備というオマケ付き。
…これではあまりに不公平という他ないだろう。
 
魔法の面でも他のキャラと習得呪文の大多数が重複しており、例えばマーニャはイオナズン、ブライに至っては目玉である【マヒャド】とバイキルトを両方持っていかれてしまっている。
クリフトもベホマラーとザオリクが被り、ピサロは【ザラキーマ】まで使えるので実質的に【スクルト】しか残らない。
このように、本来ジグソーパズルのようにお互いの足りない部分を補い合うよう役割分担が求められていたDQ4のパーティに、突如ほとんど何でもこなせる万能キャラが加入することに対して疑問の声も上がっている。
というかあまりにも強すぎて「進化しない方が強いんじゃね?」と言われる始末である。いいのかそれで。
もちろん、実際には進化した方が強い。

ただピサロ1人だけでは不足している点もいくつかある。
DQ4のスクルトは超が付くほど高性能で、リメイク版で自由に唱えさせられるようになったことで使い勝手が向上している。ベホマラーとザオリクも使用者が増えれば戦闘での安定性が高まるので、クリフトは他のキャラクターよりは辛うじて長所を保てているだろう。
マーニャはマシな部類であり、雑魚戦での2連イオナズン(あるいはイオナズン+ジゴスパーク)による掃討性能の強化、単体狙いができて燃費も良好な【メラゾーマ】とボス戦で刺さりやすい【ルカニ】をピサロが覚えないことから、むしろ一緒に連れていく方が有効となる。
ミネアは彼女しか習得しない【フバーハ】が最後の砦であり、マーニャ共々【みずのはごろも】【てんしのレオタード】の割合軽減装備もあるので上位ブレスへの耐性ではピサロとほぼ互角になれる。
 
これらの要因から、ラスボスはもっと強くしてもよかったのではないか、という声も多くある。
肝心のラストバトルも、戦闘中のメンバーの入れ替えができない=誰を入れても何かしらの部分で欠けてしまうため、その点を補うためにピサロを万能型にしたというのもあるだろうが、そのせいで「少ない枠に必ずピサロを入れなければならない」と言う事態になってしまっている。そもそも、入れ替え可能にしても、何も問題なかっただろう。
「ラスボスなのに仲間になったら途端に弱くなった」という、どこぞのテリーのようなツッコミを回避するためかもしれないが、それにしても限度がある、と言わざるを得ない。
 
ともあれ、一人だけ別作品から迷い込んできたかの如く純粋に「場違い」な性能となっているため、シナリオでも戦闘時の強さでも異物感を感じてしまうのは事実である。ピサロの異常なまで贔屓された性能も「6章」の賛否両論となる原因の一つなのは間違いないだろう。

習得技一覧

DQ6(リメイク版)

【デスコッド】で「ちかいみらいの夢」を選ぶと【ライフコッド】ではターニアが住んでいる家にロザリーと住んでいる。
人間である主人公を見ると一瞬警戒する素振りを見せるものの、「用がないなら出て行ってくれ」「ここで静かに暮らしていたい」というような台詞を聞ける。

ジョーカー3プロ

以前から各種スマホ版モンスターズに参戦していた人型形態が遂に参戦。名義はスマホ版と同じく「魔剣士ピサロ」。
組み合わせは【サイコピサロ】×【マスタードラゴン】×【真・魔王ザラーム】×【大魔王マデュラージャ】
名前を並べただけでわかる通りデスピサロなんて比じゃないほどのすさまじい配合難度と階位の高さ。
5日に1度もらえるマデュラージャ以外は全て魔王や神を素材にした四体配合であるモンスターである。
真・魔王ザラームの配合に【魔王オムド・レクス】【アルダララ】、マスタードラゴンの配合に【じげんりゅう】【神さま】が必要な【しんりゅう】と、特別配信モンスターが4体も必要になるのでコラボソフトを持っていないプレイヤーは、すれちがい通信でやってきた他のプレイヤーから素材をスカウトするしかない。
 
幸い現在ではじげんりゅうと魔王オムド・レクス、アルダララが自宅Wi-Fiで配信されるようになったため、コラボソフトを持っていなくてもWi-Fi環境さえあれば生み出すことが可能になった。
 
初期特性は【ノーマルボディ】【ヒットアンドアウェイ】、固定特性で【闇系のコツ】
超生配合で【アンチみかわしアップ】【根に持つタイプ】【超ガードブレイク】、Mサイズで【AI2回行動】、Gサイズで【闇ブレイク】、超Gサイズで【狂戦士】を習得する。
合体ライド時の特性は【斬鉄】、合体特技は【闇獄凍滅斬】
 
特徴としてはHPが1020、守備力が460しかなく打たれ弱いイメージ。MPは700と標準的。
だがその他のステータスがブッ壊れ性能と疑うくらいに高く、攻撃力990、すばやさ1380、かしこさ1440と非常に高いステータスを誇る。
真・魔王ザラームを作るために必要なアルダララが実装されるまで斬鉄持ち最速を誇り、攻撃力最大の1000を誇っていた【ギュメイ将軍】より速く、攻撃力の差もたったの10。
かしこさも最大の1500より60しか違わず、非常に高いポテンシャルを持ったキャラと言えよう。
打たれ弱いことを除けば、彼は特性やスキル次第で斬撃、呪文、体技何でもこなせる万能キャラと化す。ただし、こんな彼でも何も考えずに対戦で使うと瞬殺されてしまう。何でもできるがゆえに、きちんと戦法を練るべき。
ただし前述のようにとても打たれ弱いので、通信対戦で使う際は耐久力に気を配ろう。
スキルは固有の【魔剣士ピサロ(スキル)】
豆知識では生き返ったロザリーとともにひっそり暮らしているとあり、デスピサロの前身としてではなく、リメイク版の6章でエビルプリーストを倒した後の状態を順守している様子。
 
彼と【WORLD】【グランドラゴーン】【ダークドレアム】を四体配合することで【魔界神マデュラーシャ】が誕生する。

DQM3

本作にて主人公に抜擢され、謎に包まれていた彼の過去が明らかにされた。
一応時間軸自体はDQ4本編と同じくしているとはいえ、服装だけでなく外見年齢も明らかに従来より若いものにされており(これはVジャンプブックスの攻略本に記載されたインタビューでも「DQ4のものよりあどけないイメージ」と言われている)、また後述の点からもあくまで本作限定の設定に過ぎないとも取れるが。
魔族でありながら人間のような姿なのは、彼が魔界の覇王【ランディオル大帝】人間の間に生まれたハーフであった為で、いわば魔王の次男という出自。しかしランディオル大帝から放逐された後、母から人間界に逃がされ、そこで人間よりも人間らしく生きるよう言明されていた。
しかし、とある事件で魔物から人間を助けた際に魔族の血を引くことが露見してしまい、母と共に追われる身となり、その逃亡中に母の病状が悪化してそのまま死亡。
ピサロは単身ランディオル大帝の元に保護を求めに行くが拒絶された挙句に魔物を攻撃できない呪いを受けてしまう。
そして、マスタードラゴンによって魔界から逃がされ、人間とランディオル大帝への憎しみを抱えたまま成長したピサロはランディオル大帝を倒す為にモンスターマスターの修行を始める。というのがオープニングの流れである。
 
このエピソードを見る限りでもピサロ本人に非はないどころか、人間はピサロに助けられた側であり、人間側が魔族の血を引くという一点だけで恩を仇で返した形である。
本作はピサロ主人公という事でピサロ寄りの視点になっているとはいえ、ピサロが凶行に走る理由が出発点からして人間の側にあり、ピサロの行動が正当化されるかどうかは別としてもますますどちらが悪なのか分からなくなる話である。
この過去から、ピサロが人間を根絶やしにしたいほど憎んでもおかしくはないと思えるようになっている。
ただ、本作ではロザリーとの出会いのシーンでは概ねリメイク版4のものが踏襲されるが彼女を追い回していた人間を殺してまではいない、エンドールの武術大会でも殺すまでは戦っていないなど、DQ4よりは幾分穏健な描写もあった(メタ的に主人公である以上殺人は可能な限り避けたかったとも取れるが)。
しかし、サントハイムの人々を連れ去りデスパレスの牢に監禁。これに対してロザリーは「あの人が罪を犯した」と嘆いている。この際併設された厨房では不穏なセリフを聞くことが出来る。
 
ピサロがモンスターマスターの修行中に魔界の支配者に虐げられている魔族たちを救い、仲間を増やしてく様は魔族側から見ればまさしく英雄、勇者といった様相であり、視点を変えればピサロもやはり英雄と呼ばれるに足る人物だったと言える。
また、人間と魔族のハーフという点も人間と天空人とのハーフである勇者ソロとの対比となっている。
 
DQ4本編と時間軸は完全にリンクしており、初級攻略中が序章辺り、中級攻略開始辺りで1章開始となり、【災厄の魔宮】中層でエスターク(・クーク)が復活したのちにDQ4本編と同じ運命をたどるが、
【ベネット】時の砂で時間を巻き戻してエビルプリーストの策略を知ったことでロザリーを間一髪救い出し、その後は人間への復讐をやめ、改めてエビルプリーストとランディオル大帝の打倒を目指していく。
ただ、【ピサロのてさき】【ピサロナイト】にあたる人物が生存していたり、原作で結界のほこらを守っていた四天王達にあたるモンスター達は(少なくともデスピサロ化~時の砂で改変される時点では)配下ではなく、
それどころかギガデーモン、ヘルバトラーに至っては面識すらなく、更には逆にピサロによって倒されるなど、少なからず本編世界とは似て非なる要素も散見される。
【暴将ディオロス】戦で一時勇者ソロとも一時共闘しており、その際ソロから「お前がやったことを許すつもりはない。お前が魔族の王になった時、改めて決着は付ける」、
アリーナ達サントハイム組からも「(サントハイムの事は)許したつもりはない」とDQ4本編のようにソロ達から手放しで許されたようなわけではなく、上述の批判点がある程度考慮されたような描写はあるが、
結局そのままソロ達側の出番がなく、ピサロがやった悪行がなあなあのままで終わってしまっているという批判点は残る。この世界線では魔族の王にはならずに終わったため、決着の必要が薄れたのも一因か。
 
また、本作は主人公というだけあってDQ主人公のお約束に従ってイベントでは一切喋らないというだけでなく、表情変化も極めて乏しいためピサロ自身の心情が読みにくい。
(声優は小野大輔が充てられているが、命令の時やスカウトアタックなどの戦闘中にしかボイスが無い)
その上ストーリー中の選択肢にもほとんどは意味は無く、不正解を選んでも「そんな、ひどい…」系のループや「本心は違うだろう」とされて勝手に進行する場面が目立ち、本作に関しては喋る主人公にした方が良かったとする感想もチラホラ。
なお、名前も自由なのでデスパレスの城主を継いで「デス◯◯◯」を名乗り出すシーンは一種の大喜利と化している。
当然ながら「デスピサロ」という名前にすることも可能なため、この場合の彼は「デスデスピサロ」という何とも珍妙な名乗りをすることになる。
名前で興が削がれるのが嫌なら、ストーリー進行中のうちは名前を「ピサロ」にしておくべき。
 
なお、ピサロ本人が戦う際には魔力で青白い剣を作り出して戦う。当然モンスターズシリーズとしてゲーム的にその力が発揮されることはないが、
その実力は幼少期のころには既に【カズルの悪魔】をあっさり倒すだけの力があり、成長後はDQ4本編のエンドール武術大会で語られたように並の人間では全く相手にならないほどの力があるようだ。

DQMSL

「魔剣士ピサロ」名義。
ガチャ限定の【???系】SSランク。【デスピサロ】【転生】先。
「魔王」という特殊枠のため、通常の交換券では交換不可。
特性は【AI2回行動】【みかわしアップ】
リーダー特性は「全系統MP+20%(新生後は+25%に増加)」。
習得特技は【ジゴスラッシュ】と単体多段斬撃「神速の剣技」。
 
新生転生はデスピサロとの分岐であり、この形態へ新生転生した場合は素早さが爆発的に上昇、
特性に【やみのころも】効果とダメージ30%軽減バリアを開幕で張る「暗黒の闘気」を得る。
習得特技は先制且つ【みがわり】系特技特効を持った全体斬撃「神速の一閃」と【グランドクロス】
特に全モンスターでもトップクラスの素早さとみかわしアップ特性により、素で高い回避率を誇る。
 
他には、彼に類似した容姿を持つ魔童子モンスターの「アーロ」及び「はやての貴公子アーロ」というモンスターも登場しており、こちらは仲間としてストーリーに関わっている。

魔族の王ピサロ

2020年3月23日に超魔王として実装。転生でSSランクの「剣神ピサロ」となり、戦闘中「黄金の秘法」を発動させると「魔族の王デスピサロ」と化す。

真夏の祭神ピサロ

2021年8月10日に実装。デスピサロのお面をくくった和装のピサロ。

バトルロード2

【スペシャルカード】【いてつくはどう】で登場。
【とどめの一撃】は「ダークマター」。
第1章の魔王として人間形態が登場。
肩書きは「魔剣士」で前作のドルマゲス並みの強さを持つ。
ステータスはHP:4900(2人プレイ:6100) ちから:423 かしこさ:82 みのまもり:95 すばやさ:89。
様々な剣技で攻めてくるほか、プレイヤーと同じようにオーブを持ち、魔力が満タンになるととどめの一撃【ダークマター】を放つ。
もちろんこれを喰らうと敗北確定なので、つばぜりあいで魔力を空にしたい。
 
雷と暗黒に強いが、ほとんどの攻撃呪文に弱いので、【まどうしのローブ】【まどうしのつえ】などで、極限まで呪文のダメージを上げると楽。
倒すと【デスピサロ】、デスピサロを30回以上倒したマシンでは強化版デスピサロ及び【エスターク】が登場する。
ピサロのオーブはデスピサロに引き継がれるので、魔力が少ないうちに倒そう。

バトルロード2レジェンド

3章でレジェンド魔王カードが登場し、全ての魔王が使用可能になった。
その際に使用できる技は、暗黒の力をまとった斬撃を全体に飛ばす「煉獄魔斬」と、相手単体を斬りつける「神速の剣技」。
とどめの一撃は、デスピサロから魔剣士ピサロの姿に戻り敵を薙ぎはらう「ダークマター」。
ちからが423もあるので技の威力が大きく身かわし率が高いが、属性弱点が多く、その他の能力もあまり高くないのでダメージを受けやすい。

バトルロードビクトリー

実質上の表ラスボスとして登場。なぜか一人称が「私」ではなく「オレ」である。
モンスターバトルロードの筐体が魔界とつながっており、それを利用して魔界から竜神町に降臨したらしい。
王者決定戦の直後に現れ、対戦することになるが、行動パターンはボスとしてのピサロと変わらないので、それほど苦戦はしないだろう。
勝つと自分の負けを認め、筐体から再び魔界に帰っていく。
 
【ダークドレアム】との決戦後、相当暇だったらしく再び竜神町にやってきた。
主人公にレジェンド大魔王カードを賭けたバトルを持ちかけてくる。
 
ちなみに同作では彼にそっくりな格好をした【クイーンピサロ】なる女性も登場するが、彼との関係は不明。
一応面識はないようだが、仮に彼らが出会ってしまったらどうなるのだろうか…。

スキャンバトラーズ

第2弾および超5弾で登場。
【ジゴスラッシュ】もしくは【瞬裂魔斬】のスペシャルチケットを使うと現れる。

ヒーローズ1

パーティメンバー:ヒーローズ1

【アクト】【メーア】【ディルク】【ジュリエッタ】

【アリーナ】【クリフト】【テリー】【ゼシカ】

【ヤンガス】【ビアンカ】【フローラ】【マーニャ】―【ピサロ】

声優は小野大輔。
ストーリー中では世界樹に登場。この時の名前表記は???になっている。
二度登場し、一度目は【キラーマシン】を、二度目は【ドラゴンソルジャー】を一瞬で仕留めて去っていくが、姿を見ることはできない。
2015年3月に配信されたミッション「魔剣士バトル」をクリアすると本編でも使用できる。
挑めるようになるのは世界樹を救ってから(世界樹2度目クリア後から)。
ステータスこそ時期相応のボスだが攻撃力が高めで動きも早くこちらの攻撃を当てにくい上この時点ではかなりの強敵である【ピサロナイト】を二体連れており、非常に手強い。
また、開始5分で本気モードとなり、天下無双を使うようになる。こうなってしまうと、攻撃力の高さもあり非常に厳しい戦いになるため、5分以内を心がけよう。
仲間に入れると両手剣を武器に大暴れする。
ちなみに初期レベルは35でリメイク版での加入時と同じ。レベルが低いとは言ってはいけない。
基本的に50以上コンボを繋げて【魔力解放】をして暴れ回るのが彼の立ち回りとなる。
彼専用特技の【いてつくはどう】は敵が自己強化魔法を使うクリア後の地図では非常に役に立つ。
テンションが溜まりづらいことと燃費が悪いという欠点はあるがタイミングよく防御すると攻撃を跳ね返す「逆襲」というスキルがあり、スキル強化で逆襲が成功するとテンションがアップするようになる。
タイミングはシビアだが上手く使いこなせれば上記の欠点を補える上級者向けキャラ。
使用呪文は【ドルマ系】。原作で使わなかった呪文を使うのは彼だけ。
必殺技はなんと「進化の秘法」。デスピサロに進化し前方広範囲の敵を強力な一撃でなぎ払う。
後述通り、「6章」後であることや、使っても正気を保っていたり、すぐ元に戻ったりする所を見ると完成型の進化の秘法をエビルプリーストから奪ったのだろう。いきなり最終形態になる辺り、さらに改良を重ねたのだろうか?
 
【レティス】に無理やり連れてこられた他のシリーズキャラとは違い、同胞を利用する【ヘルムード】を倒すべく自分の意思でこちらの世界に来たらしい。とはいえ、ピサロを仲間にできるようになる頃には大抵ヘルムードは倒しているが。
アリーナやクリフト等と面識があるため、リメイク版DQ4の「6章」の後のはずなのだが、口を開けば「人間などと~」と発し、見下してる素振りも垣間見えており、人間嫌いは治っていない。
あの一件の根は深いようだ。
先述の戦闘でも共にエビルプリーストを打倒した仲間がいようと本気で殺しにかかってくる。
利害の一致による共闘だったとはいえ、彼らには何の情も抱いていないように見え、ちょっぴり切ない。
なおやり込んだプレイヤーにより【ダークドレアム】をノーダメージかつほぼタイマンで撃破したり、あの【ゾーマ】をほぼタイマンで撃破したりする動画も上がっている。
流石は魔族の王…と言いたいところだが、無論これはアクションゲームとコマンドRPGのシステムの違いに他ならず、本作の操作キャラとして別に彼だけの特権ではない。
というか主人公(特にアクト)やテリー辺りの方が遙かに楽である。
 
ちなみにピサロもちゃんとぱふぱふをしてくれる。ロザリーについて少しだけ言及されている。
 
余談だが、彼の遊び方のヒントは加入時にしか見られず、他のキャラと違いアレンジコスチュームも無い。
時々断末魔で「ロザリィィィィイ!!」と叫ぶ(死亡時は「なぜだ…この私が…」)。
 
また、プレイヤー操作中でテンションが溜まりきった状態のピサロが吹き飛ばされたタイミングで他のキャラクターに交代すると、プレイヤー操作ではなくなったピサロがハイテンション時の「私は魔族の王だ!」という台詞と動きをひたすら繰り返すようになる、という非常にシュールなバグが存在する。YouTubeなどで動画があげられているので、気になる人は見てみるといいだろう。

スキル

固有

アクション

  • 下表はガッツリ操作の場合。
コマンドアクション
PSSwitch
□・□・□・□Y・Y・Y・Y疾風連撃
X魔拳
□・△Y・X飛翔斬
□・□・△Y・Y・X魔弾蹴り
□・□・□・△Y・Y・Y・X地裂剣
魔力解放時に□・□・□魔力解放時にY・Y・Y暗黒連撃
魔力解放時に△魔力解放時にX魔閃
魔力解放時に△・△魔力解放時にX・X豪魔斬
魔力解放時に△・△・△魔力解放時にX・X・X魔王斬

ヒーローズ2

パーティメンバー:ヒーローズ2

【ラゼル】【テレシア】【オルネーゼ】【ツェザール】

【トルネコ】【マリベル】【ガボ】【ハッサン】

【テリー】【ミネア】【マーニャ】【ククール】

【ゼシカ】【アリーナ】【クリフト】【ライアン】(Switch版)

【アクト】【メーア】【ディルク】【ジュリエッタ】

【ビアンカ】【フローラ】【ヤンガス】―【ピサロ】

2016年6月23日(木)に配信された。
50以上コンボを繋げても魔力解放にならなくなったが、基本的な性能は前作と同様(スキルに関しては強化が最大までされた状態)。
魔力解放の仕様が見直され、MPが続く限りは解放状態を維持するようになった。
また、ドルモーアとドルマドンが目の前に爆発を起こすのではなく闇の玉が着弾した場所で爆発を起こすようになった。
今作では魔拳でMPを少量回復できたり魔弾蹴りと地裂剣の後にタイミング良く△ボタン(Xボタン)を押すことで追加攻撃を出すことができる。…等と前作に比べて目に見えて強い。

トレジャーズ

お宝に【ピサロの像】が登場。

モンパレ

「魔剣士ピサロ」名義で【たんけんスカウト】のSSランクモンスターとして登場。初期特技にギガスラッシュを持つ。
通常の魔剣士ピサロの他に遠、近がおり攻撃タイプが違う。
パレードスキルは味方の物質系ステータスを強化するもの。強化幅が多く、採用率の高かった【キラーマシン】系のモンスターにも適用されるのがセールスポイントだった。
 
HPがやや低いもののそれ以外のステータスが非常に高く、実装時点で配合を重ねれば性格次第で攻撃力、守備力、すばやさをカンスト状態にしてしまえるほどの圧倒的強さを誇っていた。
しかし、後にステータス上昇量のキャップ(カンスト値)が解放されるにつれすべてが満遍なく高いタイプのステータスだったことが仇となり、どの部門も得意とするモンスターには及ばずなステータスであることが目立つように。
とはいえ十分に高い数値であるし、むしろ気にすべきは混乱やマインドに無耐性という穴の方が気になるという状態だった。
新生転生で闘神化することで混乱は軽減、魔神化することでマインドは半減にできたものの、やはり無効化することはできなかった。
 
強化版として「魔族の王ピサロ」も後に実装された。初期とくぎは【羅刹斬】
こちらは素の状態でマインドや眠り、マヒは半減し混乱は無効という高い耐性を持つ。闘神化すればマインドがついに無効になる。
またステータスもさらに高まっており、アタッカーやサポート役どれもそつなくこなせる。

どこパレ

こちらでも「魔剣士ピサロ」名義でSSランクのモンスターで登場。「魔王カーニバル」での限定モンスターとしては竜王、シドー、ゾーマに続く4体目。
ブラウザ版と違い、遠近タイプは存在せず通常版のみの登場となっている。特性は2回行動。
初期とくぎは【つるぎのまい】、ライデイン、【ジゴデイン】【聖魔斬】
 
ステータス面では攻撃力、守備力、すばやさが高めといったところでHPは実装段階で考えてもやや低め。
攻撃面でも既に出ている竜王やシドーに物理面は敵わず、ジゴデインがあるにしてもかしこさはゾーマに敵わないためアタッカーとしてはイマイチな評価をされがちであった。
が、難易度の高いマルチバトルが実装され敵の攻撃を守備力で受けるよりもすばやさをピオラ系呪文で補強し身をかわしつつ【ギャンブルボディ】で被ダメージもゼロにする「みかわし壁」というモンスターの型が確立されると評価は一変。
もともと高い素早さを持ちみかわし率も10.00、耐性も高めのコイツはみかわし壁として非常に有用な素体のため重宝されるようになった。
後に【魔女グレイツェル】などをはじめとするよりみかわし壁に適性のあるモンスターが出ても優秀な耐性から一定数の使用ユーザーはいた模様。
とくぎセレクションでは敵全体に斬撃ダメージを与え耐性を1段階無視して守備力を下げる【ダークマター】を所持した個体も登場。
パレードスキルはブラウザ版と同じく、味方の物質系モンスターの能力値を全体的にアップさせる効果があり物質パーティの一員としても活躍できる。
 
ブラウザ版同様に、後に強化版である「魔族の王ピサロ」も実装されていた。
ステータスもHPと攻撃力がトップクラスになりアタッカーもこなせるようになったほか、素早さやみかわし率もさらに上昇。
特性も2回行動にいきなりピオラとルカニの心得のトリプルハイブリッド特性「魔族の王」へと強化されいきなりピオラの厳選手間いらずでみかわし壁が出来るように。
パレードスキルの物質系モンスターへのステータス強化量も10%から30%にアップし、さらに自身が行動するたびに味方物質系にときどき【バイシオン】効果と凄まじい強化をされている。

ライバルズ

【魔剣士】の初期リーダーとして登場。特定の手順でデスピサロの姿になる。

ウォーク

DQ4コラボイベント

2019年11~12月のDQ4コラボイベントで登場。
イベントの2章までは敵対するが、3章1話をクリアすると助っ人として加わり、モンスターなどから入手する「暗黒のオーブ」を渡すと絆レベルが上昇する。
メガモンスターの【究極エビルプリースト】への対策として有効で、最大で50%のダメージ増加が可能。
レベル4でドルマ、8でヒャダルコ、12で魔王斬を使うようになる。
レベル14になると究極エビルプリーストとの戦闘開始時にダメージ耐性を下げる「魔剣士の呪い」を使う。
ピサロを助っ人にデスピサロに挑むなんてこともできるが、ピサロの攻撃はデスピサロにはかなり相性が悪いので非推奨。

彼方より来たる魔剣

その後は他のDQ4キャラが度々登場する中で何の音沙汰も無かったが、2023年3月10日からの3.5周年イベント「彼方より来たる魔剣」で3年ぶりに登場。
魔界にあった魔剣をモンスター達に奪われ、取り返すために不本意ながらマスタードラゴンの力を借りて世界を渡ってきた。
ここではピサロと同じ色をした、負の感情を食べるのが大好きなももんじゃ型の使い魔「もじゃろ」を従えている。
クエスト冒頭でスラミチが攫われてしまう関係で、しばらくはスラミチのいた箇所の多くにはこのもじゃろが収まっている。
 
同日からは「魔剣士ピサロ装備ふくびき」が登場。これは同日実装の特級職である【魔剣士】用の装備で、防具はピサロと同じ姿になれる。
武器の「獄炎の大剣」はこれまた初登場の両手剣。得意武器であれば両手持ちで盾を捨てて攻撃力アップを図れる。
レベル20で単体に410%のドルマ系の斬撃ダメージを与えて暗黒カウントを始め、0になった時に使うと威力が580%まで大幅増加する「魔王暗黒剣」、
レベル30で全体に420%のギラ系の斬撃ダメージを与え、メタル系には+32ダメージを与える「煉獄魔炎斬」を修得する。
いきなりスキルは味方全体を悪魔系がいると必ず、それ以外ではまれに優先行動させる「魔族の王」。
 
また、2023年3月17日からはデスピサロのこころを覚醒するとピサロのこころに変化する。
赤と緑の2つの色をもったハイブリッド型のこころで、コストは144。
赤寄りの性能になり、緑には不要だった力などの攻撃面の能力値が大幅上昇。一方で回復面はそこまでは伸びない。
特殊効果では魔剣士時会心率+2%と、スキルの斬撃・体技ダメージとギラ属性斬撃・体技ダメージの上昇が追加。
特にギラ系の斬撃・体技ダメージ増加は計20%と大きい。逆にバギ属性呪文ダメージ増加は無くなるが、大勢には影響は無い。
ただし、後に回復と両立するバギ系が【バギムーチョ】が実装され、その際には惜しまれる事に。

タクト

2022年1月16日に1.5周年の目玉キャラクターとして登場。「魔剣士ピサロSPスカウト」でスカウト可能。Aランク枠は【ピサロナイト】
???系Sランク、こうげきタイプ。
リーダー特性「こうげき力+15%」基本特性【不屈の闘志】
とくぎは「神速の剣閃」「紅蓮の魔剣」【ダークマター】
覚醒スキル 10Pで【魔族の王】30Pで「憤怒(行動開始時、自分のHPが20%以下の場合 物理と呪文の威力・回復力を1.5倍にする)」50Pで「MP回復(小)」を習得できる。

4周年WebCM「長髪美男子篇」ではイレブンと散髪中、イレブンとの「長髪美男子」というキャラ被りを指摘。
イレブンから負けたらウルノーガヘアーにするという勝負を持ちかけられた。
なおこの頃にはピサロに才能開花が実装されている。

ドラけし!

DQ4イベント「魔剣士ピサロとロザリーの真実」でようやくドラけし化。
ピックアップドラポンから排出される星5の青属性で、スキルは広い正方形範囲(勇者装備イレブンと同じ)を物理攻撃する「魔王斬」。
更に強敵エッグラ&チキーラに効果大、究極エビルプリーストに効果中…なのだが後者は勇者ソフィアが無いとまず勝てないため、優先順位は後者より劣る。

その後DQM3イベント「魔族の王子とエルフの旅」では★6版が実装。
限定PUドラポンから排出される緑属性のドラけしで、スキルは物理防御を下げつつ上かスライド方向を物理攻撃する「スカウトアタック」。
使用回数は9回だが名前とは裏腹にドラけし獲得率は上がらない。
けしコン!では【はなまきドラゴ】戦で250pt、【毒つぼドラゴン】戦で250pt、強敵【ふうらいスライム】に効果大。

クロスブレイド

DQ4とコラボした真2弾の【シークレット】として「魔剣士ピサロ」名義でカード化。
属性は暗黒。HP:2470、攻撃:1670、魔力:1150、素早さ:1540、防御:1040。
必殺技は瞬裂魔斬。スキルは2~4R目の自ターンに敵か仲間に光がいると攻撃と魔力を中アップの「魔族の王」。
切り札として出した際、味方の暗黒の闘気ゲージを小アップする「人間への憎悪」。

アベル伝説

DQ4のピサロは登場しないが、29話の声優リストに「ピサロ 佐藤浩之」の表記がある。大魔導のことだろう。

シリーズ外作品への出演

『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』では、DQタクトコラボにおいて9/1~30の期間に登場

遥か異界において魔族の王として君
臨する、端正な顔立ちの青年。類稀
な剣技と統率力を持ち、若きカリス
マとして多くの部下からも慕われて
いる。ある事情から、人間に強い憎
しみを抱いていたと言われている。

メインジョブ「魔族の王」サブジョブ「侍」「トリックランサー」。
ビジョンカードに本人が描かれた「闇夜を彩る調べ」や事実上の専用武器「ピサロの剣」もある。

余談

リメイク版DQ4製作に際してピサロの詳細なデザインが作られたが、「銀長髪に黒服の美形」「主人公の故郷を住民もろとも滅ぼした因縁の宿敵」「異形と化すラスボス」などの類似点からFF7のセフィロスに似ているというネタが各所であった。
ただしデザインが似ているというだけで同じスタッフが手がけた等の共通項は特に無く、おそらくリメイク時のデザインモチーフは小説版ピサロ(銀色の長髪に黒服の美形など)と思われる。
ちなみに「日本のアニメ・ゲームの悪役は銀髪が多い」ことは海外ファンからつとに指摘されるところで、悪役の黒、美形の長髪も同じく定番と言える。よって類似というより2人とも悪のステレオタイプと言った方が正確であろう。
 
外観はともかく部下がヒロインを殺した等の設定が作られたFC版DQ4およびFF7発売当時はスクウェアとエニックスは合併前で別の会社だったが、合併後に発売されたDQとFFのキャラが共演する作品の一つ【いたストSP】ではアリーナがセフィロスに向かって「デスピサロに似ている」と発言する場面がある辺り少なくとも「スクエニ」は2人が似ていることを意識しているらしい。
 
堀井雄二と鳥山明・FFの坂口博信が共同で制作に携わり、1995年にスクウェアから発売された『クロノ・トリガー』には「魔王」と呼ばれる人物が出てくる。
その「魔王」は物語の終盤に主人公の仲間となる(ただし「魔王」の加入はプレイヤーの任意である)。
【ダークマター(必殺技)】の項でも記しているが、この「魔王」がリメイク版DQ4のピサロへとつながったのではないだろうか。
リメイク版DQ4のプロデューサー【市村龍太郎】のお気に入りのキャラで、ヒーローズでDLCキャラとして採用された理由も「初めてプロデュースした作品でピサロを仲間にするシナリオを手がけて思い入れがあるから」だとか。
 
その特異なデザインから「鳥山でなく中鶴が手がけたデザインではないのか」などと指摘されることも多いが、【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】では「雑誌などでも数回しか使われなかった」と前置きしつつリメイク時のピサロのデザイン画が収録され、間違いなく鳥山明本人が手がけたキャラクターであることが明らかになった。
なおDS版やヒーローズシリーズでの顔グラフィックにも同じものが使われている。
 
前述の通りFC版のピサロは「ひきあげじゃあ」など時代がかったセリフになっていたがPSでのリメイクにあたり修正された。
しかし残念なことにエスタークを倒した際、勇者たちに対して「おぬら(「うぬら」か「おぬしら」と思われる)」と呼びかける痛恨の誤植。
さすがにスタッフも気づいたようで、続くDS版では「うぬら」に修正され無事にピサロのセリフは解決したのだった。
 
2020年、DQ10オンラインに職業に【魔剣士】が登場したが、運営曰く職業イメージはピサロとのこと。
実際、煉獄魔斬・ダークマター・凍てつく波動を覚えられる他、ヒーローズの魔力解放のような特殊システムがあり、両手剣も使える。
必殺技も進化の秘法をモチーフにしたと思われるもの。
職業クエストも報酬の衣装がピサロぽかったり、ピサロっぽい髪型のキャラもいる。