【広野を行く】

Last-modified: 2019-09-24 (火) 15:40:35

概要 Edit

【アレフガルド】のフィールド(モンスターズ1では【まちびとのとびら】等のDQ1をモチーフとした扉)で流れる、誰もがご存知の曲。
広大な大地をたった一人で旅する寂しさや不安感を表す、シンプルながらも味わいの深い曲。
「何度聞いても飽きさせない」という、すぎやまのドラゴンクエストの音楽の作曲の原点である曲とも言える。
 
構成=A:12小節、B:8小節
調=ニ短調(Dm)
BPM=104(SFC版)
拍子=4/4
 
演奏順序は「A→B→A→B→A」。
FC版ではAの部分の前半8小節が繰り返されるだけだが、
リメイク版やオーケストラ版では、AとBが交互に演奏され、Aの部分の旋律は現れるたびに違う楽器で奏でられ、それぞれが異なる色彩を見せる。
東京弦楽合奏団版とそれ以外のオーケストラ版でもアレンジが大きく違うし、SFC版もまた異なるアレンジがされている。
また、東京弦楽合奏団版では、Aの部分の前半8小節が2回繰り返されるため、Aの部分は実質20小節になっている。
【街の人々】と違う点は、メロディの変形が見られないこと。3回現れるAの旋律は、全てがキッチリ同じメロディで、キー(調)も変化しない。
1回目のAは、東京弦楽合奏団版ではヴァイオリンが、SFC版ではフルートが、オーケストラ版ではオーボエが旋律を奏でる。伴奏は非常にシンプルなアルベルティ・バス、簡単に言えば「ドソミソ型」であり、静かに奏でられる。
Bでは、楽器のダイナミクスを生かして、束の間、世界の雄大さを演出する。また、コントラバスによるベース音のアクセントが入る。
2回目のAでは、どのバージョンでも前半はヴィオラが、後半はチェロが、伸びやかに旋律を奏でる。伴奏は1回目と同じものに加えて、先程のBから引き続いてコントラバスによるアクセントが入る。
再びBを経て3回目のAでは伴奏の形が変わり、前半8小節は東京弦楽合奏団版ではヴァイオリンがソロで、SFC版ではオーボエが、オーケストラ版ではフルートが旋律を奏でる。SFC版とオーケストラ版は、1回目と3回目がちょうど逆の関係である。そして3回目のAの後半では、東京弦楽合奏団とオーケストラ版はヴァイオリンのトレモロが、SFC版ではピッコロが旋律を奏でる。
全く同じ12小節の旋律が3回も演奏されるが、奏でる楽器が異なるだけでもこれだけの味わいの違いを見せてくれるのだ。
 
DQ1以外では、DQ2、DQM1、キャラバンハート、テリワン3D、剣神で使われている。
ちなみにDQ3では、アレンジがなされた【アレフガルドにて】という曲が使われているほか、よく聞くとゾーマ戦の【勇者の挑戦】にこれのアレンジが一部使われているのが確認できるだろう。
DQ以外では、いたスト2、いたストSP、いたストDS、いたストWiiのアレフガルドステージで流れる。
更にはPC版ジーザスの娯楽室でも聞ける。
 
2017年1月29日の「題名のない音楽会」でDQ3の「アレフガルドにて」が演奏された際のこの曲の解説としては、中世ヨーロッパのドレミファソラシドの音階が使われる以前の音階が使われ、すぎやまこういち曰く、中世ヨーロッパを一人で行く不安な気持ちを表現した、とのことである。実際番組中の対比で流されたグレゴリオ聖歌「アヴェ・マリス・ステラ」の一節と同様の音階を感じさせるものであった。

DQ1、DQ2 Edit

DQ1ではフィールド全域で、DQ2ではアレフガルド域内のフィールドのみで流れるBGM。
今でこそ割と当たり前となった「寂しげなフィールド曲」であるが、RPGというジャンルがまだまだマイナーだったDQ1当時では、このようにシンプルで寂しげな曲調は、まさに革命的であった。
 
DQ1の制作舞台裏を漫画化した【ドラゴンクエストへの道】には、
この曲の是非を巡って【中村光一】【すぎやまこういち】が対立するエピソードが収録されている。
中村は、他の曲は全て素晴らしいと評価していたが、この曲だけは当初は評価していなかった。
「冒険」という、いかにも勇気を込めた曲調を期待していた中村光一にとって、寂しさや不安感を前面に出したこの曲は、あまりにも予想外だったようだ。
中村は、「勇ましく、いかにも『冒険に行くぞ!』という感じの曲がいい」、「ゲームの『顔』となるフィールド曲には妥協したくない」と主張した。
DQ1開発時点で既に巨匠とも呼ばれるすぎやまに対して、中村は一歩も引かなかった。
 
ところが、ゲームと合わせて実際に曲を流しながら動かしてみたらスタッフには結構好評で、いつの間にかみんな口ずさむようになっていた。
その様子を見て、中村はこの曲の魅力を理解し、「寂しさや不安感も含めて『冒険』なのだ」と納得したという。
寂しさを感じさせる曲調は、意図されたものだったのだ。
 
勇猛果敢な力強いフィールド曲は、DQ3の【冒険の旅】までおあずけとなった
(DQ2の【遥かなる旅路】も、オーケストラ版の後半部分では雄大だが、ゲームでは後半部分になる前にループしてしまう。後半部分が実装されたのはリメイク版からである)。
この曲がボツになっていたら、もしかしたらドラゴンクエスト(の音楽)は、全く違う方向に進んでいたかも知れない。
 
なお、ガラケー版のDQ1とDQ2では曲の後半部分がカットされてしまっているので、DQ3の「アレフガルドにて」のような印象を受ける。

DQ10 Edit

Ver.4.3の予告映像で使用されていた。ゲーム本編では使用されていない。

DQ11 Edit

【エンディング】のテーマ【過ぎ去りし時を求めて】において、イントロの次に流れるのがこの曲。
DQ2のオーケストラ版に準拠しており、この曲の後は間奏を挟んで【果てしなき世界】に続く。
 
また、この曲と同様のメロディを持つ【希望はいずこへ】が登場している。

シアトリズムDQ Edit

難易度ふつう難しい激ムズ
総トリガー92165279

解放チャレンジI-2をクリアすることでミュージックプレイに追加されるFMS
背景は平原で、特殊な演出は無い。

DQB Edit

公式サイトと1章の【メルキド】編のフィールドで流れる。

DQH2 Edit

【闇の世界】全域で流れる。

ダイの大冒険(アニメ) Edit

アバンの回想シーンなどで使われている。
また、「アバン~愛のテーマ」にもアレンジが使われている。