【主人公(DQ1)】

Last-modified: 2020-05-12 (火) 01:58:36

概要

記念すべきシリーズ初代作品【ドラゴンクエスト】【主人公】
 
初代主人公であるが、作品としては後輩にあたる先祖に比べて存在感が薄く外伝などの他作品への登場回数でも負けていたが、DQ1のシナリオが剣神ドラゴンクエストとしてリファインされたことを皮切りに、最近はDQBに呼ばれるなど、盛り返しつつある。
近年のナンバリング作品で彼のコスプレ装備が登場している。
 
容姿は左右に牛のような角の生えたバイザー付きの兜をかぶった姿で描かれている。甲冑の色は青。
ただしFC版DQ1発売時はキャラ単独の公式イラストが存在せず、パッケージイラストに描かれるのみであった。このためか、【取扱説明書】内部ではページごとに異なる装備で描かれており、髪型は後の【ヘンリー】(SFC版公式ガイドブック)のイラストや【主人公(DQ11)】などに似た型になっている。

DQ1

【アレフガルド】の地を闇に閉ざした【りゅうおう】を倒すために旅立った【伝説の勇者ロト】の子孫。
MSX版のパッケージ裏面によると、単に子孫であるだけではなく【ロト】の生まれ変わりでもあるとのこと。
イラストやドット絵では全身鎧姿だが、実際のところ開始時点では装備品なし
丸腰どころか全裸で【ラダトーム】城の玉座を訪れるのだった。
 
DQ史上唯一の、単独で冒険することを選んだ主人公である。
かつてのロト伝説を再現するかのごとく、【たいようのいし】【あまぐものつえ】を集め、虹の架け橋を渡って【魔の島】へと進んで、遂には竜王を討ち滅ぼす。
世界に再び平和を取り戻してまもなく、主人公に禅譲しようとする王【ラルス16世】に対して、【いいえ。 わたしの おさめる くにが あるなら それは わたしじしんで さがしたいのです】と答えて、海の向こうに渡るべく旅立つ。
 
なお【結婚】の相手に関しては、【主人公(DQ5)】やリメイク版の【主人公(DQ8)】と違い、相手を選ぶ権利が全く無い。
【マイラ】の老婆によると、顔に「美しい女に愛されるという相」が出ているらしいが、その女とは【ローラ姫】のこと。
【沼地の洞窟】から彼女を助け出している場合、彼女は【エンディング】にて押しかけ女房と化す
彼女を助けないままクリアしても、どうやら海の向こうに旅立つまでに救出したようで、やっぱり結ばれることになる。
妻となったローラ姫を介して、ロトの系譜はDQ2の【ロトの子孫たち】へと続いてゆくのであった……。
ちなみに、リメイク版では彼の肩書きは【勇者の子孫】になっている。

人物

両親などは完全に不明であり、ロトの子孫という出自以外は謎に満ち溢れた人物である。
SFC版【公式ガイドブック】の人物紹介でも「謎の少年」「生い立ちは不明」と明記されている。
おまけに、ロトの子孫であることを証明するものすら何も持っておらず、「何か証拠があるのか?」とか「そなたがロトの血を引くまことの勇者ならその印があるはず」とか言われてしまう。
ただし、たいようのいしの【老人】によると主人公は勇者ロトの面影があるそうで、見る人が見れば判別がつくようだ。
 
【堀井雄二】はDQ3の【エンディング】に関して【ドラゴンクエストマスターズクラブ】にて、

あの後、勇者ロトは母親のトコロに仲間をつれて帰った、と考えてくれても良かったんだよ。
だから、勇者ロトは最後に行方しれずになっちゃったんだよね。

というコメントをしている。推測として、仮に【アリアハン】に帰ったのだとしたら、その前にアレフガルドの人との間に子供を残したことになる。
あるいは、彼もロトと同じく上の世界の出身なのかも知れない。
FC版では【リムルダール】【宿屋】に古くからの友人と思しき剣士がいるため、かなり昔からアレフガルドにいたっぽい感じもする。
 
また、他作品の主人公に比べると性欲が強いらしく、ローラ姫やラダトームの町娘を宿屋に連れ込んでおたのしみしてしまったり(町娘はSFC・GB版のみ)、本物の【ぱふぱふ】を金で買ったりする(リメイク版のみ)。
公式資料でも【ファミコン神拳 奥義大全書 巻の四】でのDQ2あらすじ解説漫画のなかで、妻となったローラ姫の尻を触っているコマがある。
英雄色を好む、という一例か。そんな事をやっていたから無限ループを駆使する妻を得る事になったと言えなくもない。
そして、プレイヤーの選択次第では竜王からの提案に乗るような悪い人になってしまう。

特徴

FC版では彼を含めた全ての人物が常に正面を向いており、横や後ろといった歩行パターンが存在しない。
雑誌「WiLL」増刊号「すぎやまこういちワンダーランド」ではスタッフである【すぎやまこういち】も、

前を向いたまま “カニ歩き” していたため、笑っちゃいましたよ。

と、これをネタにしていた。
なお海外版(NES版)では普通に横や後ろも向く。
またFC版のみ武器や盾を装備すると、それらを装備した歩行パターンのグラフィックに変化する。
 
名前によって成長パターン(4通り)や初期パラメータが変わるという、他シリーズの主人公にはない特性がある。
その名前だが、FC版では通常であればひらがなしか使えないが、【復活の呪文作成プログラム】を利用すれば「007」など数字を含んだ命名もできる。
初期値は成長パターンに合わせて「力」「素早さ」「最大HP」「最大MP」の基本値の組み合わせが4通りあり、これに初期値ボーナスが0~+3の4通りで計16の組み合わせがある(具体的な数値は下表を参照)。
ただし最大MPは初めて呪文を習得するLv3時のものなので実質的に初期値ではなく、実際の初期MPは0である。
基本値と初期値ボーナスの組み合わせによっては初期ステータスが全く同じになるパターンがいくつかあるので、初期ステータスからは成長パターンが確定できないこともあるので注意が必要。
具体的には初期値ボーナス+1となった場合にAとBがHP15/力4/素早さ4で並び、CとDがHP14/力4/素早さ4で並ぶ。どちらもレベル4で最大MPに差が出るまでは全く同じステータスとなる。
さらに前者はDタイプのボーナス+2とも被るが、こちらはレベル2になればA・Bタイプとは最大HPに成長差が出る。
その他の11通りのパターンについては、どれもレベル1の初期ステータスからして異なるので、最初から判別が可能である。
むろん各所のツールや計算表を用いた手計算でも判断することはできるので、初期ステータスから判断できない場合はそれらを利用する手もある。
最大から最小の差は3だがダメージレースが小さい本作では1ダメージが重く、特に序盤は尚のこと大きく響くので侮れない。
なお、最大MPの初期値がいくつだろうが、その時習得するホイミは消費MP4だから結局1回しか使えない点は変わらない。
 

成長タイプよく伸びるパラメータ初期ステータス基本値
Aタイプ最大HP・最大MP最大HP15・最大MP5・力3・素早さ3
Bタイプ最大HP・力最大HP15・最大MP4・力4・素早さ3
Cタイプ最大MP・素早さ最大HP13・最大MP5・力3・素早さ4
Dタイプ力・素早さ最大HP13・最大MP4・力4・素早さ4

赤字は補正により+0~+3の範囲で変化する。最大MPはLv3のときの値で、実際の初期値はいずれのタイプも0。
どのタイプにも補正のかかるステータスが2つあるためしばしば誤解を招くことがあるが、2つのステータスにそれぞれ別の補正値を与えるのでは無く、両ステータスともに共通の値を加算する形になる。
また伸びやすい(伸びにくい)ステータスとして「最大HP」+「素早さ」や、「最大MP」+「力」という組み合わせは存在しない。
 
上記の4通りの成長パターンはどれも一長一短で公平に見えるだろうが実はそうではない。
戦闘システムの都合により、パラメータの重要度が最大HP≒力>最大MP>素早さとなっているため、最大HPと力が伸びやすいBタイプが相対的に1レベルあたりで最も強くなるため低レベルでクリアするのに向いており、逆にその両方の伸びが弱いCタイプは相対的に強くならず多くレベルを上げる必要があり必然的にクリアまで時間を要し最終ステータスも一番戦闘向きではない。
最大MPが多いとギラが功を奏す序盤戦(【まほうつかい】【おおさそり】など)有利に思えるが、その時期では成長率による差はまだ1~2ポイント程度なので、初期値ボーナス+2~3のB、Dタイプと同程度。また、終盤戦では必要な【呪文】はベホイミのみと言っても過言ではない。
【MP】が多いとベホイミが多く使えるが、それを生かすなら最大HPも多いAタイプの方が有利。
1ターンに45ダメージ前後を喰らう竜王戦では残りHPが50近くあってもベホイミを使わなければ危ないが、最大HPが低いとそれだけ回復の無駄が生じやすいのである。
さらに、本作では最強の【ロトのつるぎ】でも【攻撃力】が40しかなく、勇者自身の力は非常に重要視される。
一方で【素早さ】は次作以降と違って、こちらは不意打ち時を除いて必ず先手なので、素の【守備力】でしかない。
おまけに守備力には半分しか反映されない上に、守備力そのもののダメージ反映値は攻撃力に比べて小さい。素早さがよく伸びるC・Dタイプと伸びにくいA・Bタイプはレベル20あたりでやっと被ダメージ1の差が出る程度なので、殆ど意味のないものである。その上、皮肉なことに素早さが伸びにくいA・BタイプはHPが伸びやすく、レベル20だとHPで10以上の差がつくため結局トータルでの打たれ強さではA・Bタイプに軍配が上がる。
他、素早さが高いと不意打ちを受けにくいという利点はあるが、それほど顕著な差はない。また逃げが成功しやすくなるので理論上いざという時の生存率が高まるのだが、これも所詮微々たる差。第一逃げやすくても、戦わなければクリアには一歩も近付かない。
なお差がついたHPや力の不足分をレベルを余分にあげることでカバーしようとすると、レベル16以降は1レベル上げるのに4000もの経験値が必要になる上、本作ではその時期、1回あたりの戦闘で得られる経験値は多くても50弱なので1レベルあたり100回以上もの戦闘を重ねなければならない。
そのためCタイプはいわゆるハズレと言われる。
なお、Cタイプの初期値に補正がかかるのは力とHPであり、最大で3ポイントの差がつくので最序盤における影響はかなり大きい。つまり、Cタイプの初期値ボーナス0のパターンは終始ダメダメということであり、まさにハズレ中のハズレとなる。
逆に、Cタイプの初期値ボーナス3のパターンだとLv1~Lv3までは最も力とHPが高く、最初期の戦闘力は全16パターンの中で一番高い。差が開くのはあくまでも終盤の話であり、力の値がB、Dタイプに抜かれるのはLv11以降なので、道中の戦闘力はほぼ互角と言ってよい。冒険に慣れるまでの序盤を他のタイプと比べて楽に乗り切れるので、ハズレと呼ぶには少々語弊があるだろう。
しかし、それでも最強と言えるのはLv1時のみ。Lv2になればAタイプの初期値ボーナス3にHPで並ばれ、Lv4以降は抜かれてしまうので「序盤最強」と呼べるのはAタイプの初期値ボーナス3と言えるだろう。
力・素早さ・MPは、補正が掛からないタイプではボーナス+1相当の初期値になるのに対し、HPの初期値に補正の掛からないA・Bタイプではボーナス+2相当のHP初期値を持つため、HPにボーナス+3補正があってもあまり有利とは言えず、すぐ抜かれてしまうのである。
一方、Bタイプの初期値に補正がかかるのは素早さとMPであり、ほとんど影響が無いのでBタイプの中での初期値ボーナスによる使い勝手の差は無いに等しい。Bタイプは初期値ボーナスに関わらず4パターンとも強くなると言いかえることもできる。
A、Dタイプでも初期値ボーナスが0だと序盤の力もしくはHPが低くなってしまい、序盤はCタイプのボーナス0と同じぐらい苦労することになる。
目安としては、最大HPの初期値が13、または力の初期値が3だった場合はA、C、Dタイプの初期値ボーナス0であることがわかるので、こだわりがなければ別の名前にした方が苦労が少ないかもしれない。
  
繰り返しになるが、「初期値ボーナス0のCタイプ(力3・HP13)」はハズレ中のハズレである。
このタイプになってしまった場合、冒険を軌道に乗せるまでに苦行とまでは言わないが、相当の苦労を強いられる事になるだろう。
運が悪いと最強装備でLV20でもりゅうおうに負ける事がある程。
どうしてもその名前にこだわってプレイしたいという人は、特に序盤は苦しい展開を強いられる事請け合いである。
 
力の初期値が4かつ素早さの初期値が4以外であればBタイプであることが確定するので、安心して育ててよい。
文字の引数表は各種攻略サイトで確認できるが、濁点「゛」と半濁点「゜」の値が間違って記載されているサイトが散見されるので、これらの表を使って名前を考える際は注意が必要。それぞれ「こ」と「さ」と同じ引数になっているものが正解である。
 
【完全攻略本】で使われている【えにくす】はDタイプの初期値ボーナス0であり、レベル20で竜王を倒している。実際この名前でプレーすると初期値が低く、特にHPは13しかないので序盤は相当苦労する。
ちなみに、理想であるBタイプの中で最もパラメータが高くなるパターンの最速ネームは「あああか」。
初期値ボーナスは上述の通りBタイプではあまり意味はないのだが、名前入力にかかる時間も一番短いので理論上、最速クリアできる名前である。一応断っておくと同じ入力時間の「あああい」だと初期ボーナスが2になるが、同じく入力が最短で実用上はほぼ互角である。どうせならあまり意味はなくとも最高値にしたいだろうから「あああか」を選ぶ人が多いだろうが。
 

リメイク版

SFC版以降でも名前によって初期ステータスと成長タイプが決まる点は変わらないが、システム変更に伴い、いくつかの点で違いが生じている。
まず名前に片仮名と長音符「ー」が使用できるようになった点と、濁音・半濁音(仮名+濁点・半濁点)も1文字として4文字まで入れられるようになった点(FC版だと「だいすけ」は「た゛いす」までしか入力できない)があげられる。
また、決定アルゴリズムと濁点・半濁点の引数が変わり、FC版と同じ名前でも成長パターンが変わる可能性がある。
具体的には、まず濁点・半濁点を1文字と数える形で最初の4文字だけ参照される。例えば「どらごん」なら「と゛らこ」まで。
そして濁点・半濁点を1文字と数える形で総文字数3文字以下の名前は文字の組み合わせに関わらず強制的にDタイプの初期値ボーナス+2になる。
ひらがな4文字で濁点なしの名前であれば、FC版と同じ成長タイプになる。成長タイプは濁点1個につき1個ずつ前(DならC)にずれ、半濁点1個につき1個ずつ後ろ(CならD)ずれる。
初期値ボーナスは濁点・半濁点ともに1個につき1個ずつ前(+2なら+1)にずれる。
ひらがな4文字を片仮名にした場合、成長タイプはそのままに初期値ボーナスが2段階ズレる(+0⇔+2、+1⇔+3)。
初期値ボーナスのかかり方も見直され、最大HPと素早さと身の守りだけに補正がかかる。力と最大MPは成長パターンによって初期ステータスが完全に固定される。
また、最大HPの初期値ボーナスは成長しにくいC、Dタイプのみに0~+3の範囲でかかるのに対して、素早さの初期値ボーナスはA、Cタイプに一律で+1の補正がかかる。
身の守りが導入されたが、これは素早さの約半分に設定されているため、素早さの初期値、伸びやすさと完全に連動している。
Bタイプはいずれのパターンも初期値ボーナスなし。
A、Bタイプについては、FC版と同じくそれぞれ4枠ずつあるのだがいずれのパターンでも初期ステータスが完全に同等になる。

成長タイプよく伸びるパラメータ初期ステータス基本値
Aタイプ最大HP・最大MP最大HP15・最大MP4・力6・素早さ6・身の守り3
Bタイプ最大HP・力最大HP15・最大MP4・力7・素早さ5・身の守り2
Cタイプ最大MP・素早さ・身の守り最大HP13・最大MP4・力6・素早さ6・身の守り3
Dタイプ力・素早さ・身の守り最大HP13・最大MP4・力7・素早さ5・身の守り2

赤字は補正により+0~+3の範囲で変化する。最大MPはLv3のときの値で、実際の初期値はいずれのタイプも0。

素早さが行動順に影響するようになったため、Cタイプは劇的にその価値を高める結果となっている。
タイマンの戦闘において、行動順が先攻か後攻かは死活をわけることにもなりかねない。
行動順決定の仕様の問題で確定とまではいかないが、序盤から多くの場面でCタイプとそれ以外では先攻後攻をわける絶妙な値となっている。
同様に素早さの上がるタイプDも相対的な価値が上がっているので、FC版に比べるとA~Dタイプが一長一短でうまくバランスできていると言えるだろう。

習得呪文

習得Lv習得呪文
Lv3【ホイミ】
Lv4(7)【ギラ】
Lv7(9)【ラリホー】
Lv9(12)【レミーラ】
Lv10(13)【マホトーン】
Lv12(15)【リレミト】
Lv13(16)【ルーラ】
Lv15(22)【トヘロス】
Lv17(24)【ベホイミ】
Lv19(26)【ベギラマ】

※カッコ内はガラケー版のもの

戦闘能力

一人旅なので作中に登場する全ての【武器】【防具】を装備可能。比較対象がいないので、能力の多寡を語るのは難しい。
特筆すべきは、補助呪文への【耐性】のなさだろうか。後のシリーズのキャラと比べても、驚くほど補助呪文に弱い。
……厳密にいうとこれはFC版DQ1の呪文の仕様によるもので、敵の使う【ラリホー】必中という極悪なものであるため。リメイク版ではラリホー命中率が落とされているので、そこまで酷い印象はない。
 
覚える呪文は後のシリーズにおける「勇者系」の呪文体系の創始者とも言える独特なもの。攻撃も回復も補助もバランスよく覚えるが、最強の攻撃呪文がベギラマ、最強の回復呪文がべホイミと、後のシリーズの勇者と比べると見劣りする感が否めない(どうでもいいがこの最強呪文セットはなんの因果か遠い子孫の【サマルトリアの王子】の最強呪文でもある)。
その中でも唯一DQ1主人公の特権とも言える呪文が、後のシリーズでは誰一人として覚えられなくなった幻の呪文レミーラである。

クリア後

自らの国を求めて旅に出た彼の足跡は、およそ100年後にあたるDQ2において間接的に語られる。
そのため、歴代の主人公の中と比べるとエンディング後の足取りが明確になっている。
 
DQ2の【ルプガナ】の人々が、

「東の海を わたると アレフガルド。
その昔 ロトの勇者と ローラ姫は その国から やって来たそうな。」

と語っていることからすると、海を渡った彼の一行はまずルプガナのあたりに辿り着いたものと考えられる。
また、リメイク版DQ2ではそれに加えて、

「ここは ローラの門。
はるか昔 伝説の勇者ロトが 妻の ローラ姫をつれて わたったことから
そう 名づけられたのじゃよ。」

という話を【ローラの門】にいる老人の口から聞くことができる。
ルプガナ地方から南東へ歩みを進め、後のムーンブルク地方を経由して北へ渡ったとみるのが妥当なところ。
【ドラゴンの角】の吊り橋や【ムーンブルク西のほこら】【旅の扉】が存在していなければ、川を自力で渡っていたことになる。
ローラの門を潜り抜けた後は、おそらく後の【勇者の泉の洞窟】に立ち寄って身を清めたりしたのであろう。
DQ1の本編よりも遥かに長距離を移動したのは確実で、その旅も決して平坦ではなかったと思われる。
やがて辿り着いた極東の地に、最愛の妻ローラの名を冠した【ローレシア】という美しい国を建て、王に即位する。
 
当初のローレシアの国土はかなり広大で、DQ2のロトの姉妹国の領域すべてを統治下に置いていたという。
やがて時は流れて、ローラ王妃との間に3人の子を成した彼は、子供たちのために国を分けた。
第一王子にはそのままローレシア王位を譲り、第二王子には【サマルトリア】の地を、第一王女には【ムーンブルク】の地を与えて独立させた。
こうして、広大な国ローレシアは三つの国に分かたれ、それぞれの子孫によって代々治められていった。
そしておよそ100年の歳月が流れ、DQ2の物語へと続いてゆくのであった……。
 
ちなみに、ローレシア・サマルトリア・ムーンブルクの領土と思われる部分を全て合わせると、おおよそDQ2の「世界の半分」となる。
竜王の甘言を跳ね除け、自らの手で世界を切り開いた彼はまさに英雄の中の英雄である。
 
冒険の歴史書、SFC版の公式ガイドブック、FC版の取扱説明書などから総合的に判断した。
異説もあるが、その詳細については【統一されていない設定】を参照
(おかしいのは、DQ1の主人公はロトではなくロトの子孫なのに、人々はロトの子孫ではなくロトと解釈している点。かつてアレフガルドを救った勇者ロトは、言うまでもなくDQ3の主人公である)。

小説版

名前は「アレフ」。15歳。【ドムドーラ】出身。
【あくまのきし】率いる【ドラゴン】部隊に村が滅ぼされる中、【精霊ルビス】の導きによりもたらされた【キメラのつばさ】の力でラダトーム付近の岩山に転移し、鍛冶屋夫婦に拾われ育てられた。
その名前は育ての両親が付けたもので、古代アレフガルド語で「風」や「大地」という意味がある。
当時刊行されていた関連書籍同様に、王の年、王の月、王の日に誕生することが予言されていた。
 
ラダトーム城の宝物庫に置かれていた【たいようのいし】に選ばれた事でロトの子孫であることが判明し、王の依頼を受けて竜王討伐に旅立つ。
 
悪を激しく憎む性格ではあるが、戦友の【ガルチラ】が殺された(と思われた)際に「親の仇と相討ちになったのなら、その方が彼にとって良かったかも」と思うなど、ドライな一面もある。

小説版DQ2では、ローレシア暦53年に高齢のため没したことが語られている。

CDシアター

小説版を基にして作られているため、名前は同じく「アレフ」。
声優は関俊彦。
同じドラクエ漫画であるロトの紋章でのドラマCDで【カダル】を演じている。

小説版での【ガルチラ】がオミットされてる為、終始ほぼ彼の一人旅。 
設定は色々小説版と変わっており、ラダトームの老魔道士メルセラ(CV:野沢雅子)に拾われ育てられた。
メルセラも手を焼くまだやんちゃ盛りの少年であるが、同時に正義感の強い熱血漢でもある。
竜王打倒を目指して手製の木刀を作って町の外でスライム相手に稽古に明け暮れる日々を送っていた。
ラダトーム城でローラ姫に「竜王を倒す事が将来の抱負」である事を告げた際兵士に散々笑われたり、スライム一匹すら満足に倒せなかったりと、まさに「レベル1からはじまる」人物。
後者は兎も角、前者は竜王の脅威に屈しつつある中勇敢に竜王打倒を宣言する若者を嘲り笑うという自国の行く末を考えるととんでもない問題行為なのだが…。
 
CDシアターは彼が16歳の誕生日を迎え、ラダトーム城に成人の儀を受けに行く所から始まる。
その最中突如として現れた【かげのきし】にローラ姫を攫われ、小説版と同じ経緯でラダトーム王ラルス16世に剣を託され旅立つこととなる。
旅立って暫くはロトの子孫だと言っても笑われたり信じて貰えなかったりとヘッポコぶりを見せるが、亡霊となった【ガライ】の助言を受けながら旅を進めるうちに少しずつ実力を身につけていき、怨敵かげのきし含む竜王の魔将達や屈強なモンスターをも倒し、振る舞いや物腰も勇者と呼ばれるに相応しい風格を備えていく。
救出後、最後まで着いて行くと聞かないローラ姫を諌めるシーン、エンディングでラダトーム王の王位譲渡の誘いを断るシーンなどで、その成長ぶりが分かるだろう。

旅の中で剣技は勿論、呪文もゲーム版のそれをほぼ全て習得し、最終的には雨雲の杖を託した賢者と同じベギラマを使うまでに至る。

後のDQ2のCDシアターでも、かつて竜王を倒しローレシアを建国したロトの子孫としてちらほら名前が挙がる。
どこにでも居そうなわんぱく少年が、後の英雄達の憧れの的として語られるまでになるというのは非常に感慨深い。

アイテム物語

直接の登場はしていないものの、ラダトームでは「王の年、王の月、王の日」に生まれたロトの末裔がいずれ現れる邪悪を倒すことが伝承されており、主人公の祖先に当たる人物は【ゆきのふ】の名を継いだグレイであることが語られている。

ゲームブック(双葉社)

偉大なる予言者の「腕に炎のあざを持つ者こそロトの子孫」という言葉を元に探し出され、ラダトーム城に連れて来られた人物。
アレフガルドのどこかの村(マイラではない)の出身。背の低い少年で、一人称は「ぼく」。
幼さの残る顔をしているが、ローラ姫曰く「とてもハンサム」らしい。
名前は不明…というより「ロトの勇者」が個人名であるかのように描かれている。
 
「アレフガルド1周旅行をプレゼント」と言われて「アレフガルドはもう良いよ、どうせ1周どころか4周も5周もさせられるんだから」とメタ発言で返すシーンがある。
ゲーム同様エンディングで余所の国へ旅立ったが、これが原因かどうかは不明。
 
…と思いきや、同じ作者によるDQ2のゲームブックでは、その後彼とローラ姫の子孫がアレフガルドを治め、その更なる子孫達が他の大陸に旅立って行ったという事になっていた。
なぜ前作のゲームブックとも原作ゲームとも異なる設定にしたのかは不明である。

DQ9

再登場した歴代大魔王を倒すこと(or期間限定で【Wi-Fiショッピング】)で彼のコスプレ装備が手に入り、コンプリートすると「勇者のまつえい」の【称号】がもらえる。
まずはもちろん【竜王の地図】を使って、ラダトームブーツ、かぶと、よろいを手に入れることになるが、【ラダトームグローブ】【ラプソーン】から、【ラダトームズボン】【ダークドレアム】からしか手に入らず、ラプソーンとダークドレアムの地図解禁時期の関係で長らくコンプリート不可能だった。
ブーツ、かぶと、よろいはダークドレアムの【レベル】を上げれば手に入るので、実はDQ1主人公ゆかりの竜王は倒す必要はなかったりする。
とはいえ、高レベルのダークドレアムをコスプレ装備目当てで乱獲するのは自殺行為もいいところなので、ここは竜王を倒す方が無難。

DQ10

ドラゴンクエスト誕生30周年記念イベント【竜王城の決戦】では、DQ1勇者のコスチューム(剣と盾も含む)を着たレベル30の勇者として竜王討伐に挑む。
討伐報酬である「竜王のうろこ」とコスチュームの交換が可能。

DQ11

【邪神ニズゼルファ】を倒した後のエンディングにおいて登場。
ロトのつるぎを手に、竜王の城を見据える。本作とロトシリーズの繋がりを示唆する要素のひとつである。
SFC版DQ3のパッケージと同じ構図で登場する。
 
原作通りに進行したとすれば、竜王の城に入ってロトのつるぎを入手した後に一度退却していることになるが、
竜王の城の難易度の高さ(特にFC版)や竜王撃破時の状態が保存されない事を考慮すると、一度引き返す事は間違いではない。

剣神

新たに「金髪にロトの紋章をあしらった赤い衣服」へとリデザインされた。
あの鎧兜の下はこの姿だった、ということらしいが【公式ガイドブック】の防具イラストや小説などに描かれていた「短髪黒髪」というイメージが強い旧来のファンからは否定的な声も。
ファンアートの類でもこの姿を「DQ1の主人公」として扱われることは稀で、「剣神版」として区別される場合がほとんどである。
なお、DQ9のコスプレ装備にはこちらのデザインを再現した装備は不採用。
また、近年のリメイクである【I・II・III】やスマホ版DQ1においてもこちらの姿ではなく兜で髪が見えない旧デザインで通されており、未だに「剣神版のデザインのRPG作品」は存在していない。
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】表紙の歴代勇者集合イラストも鎧兜版で描かれており、現在までの所「ナンバリング作品として扱う時は鎧兜姿、非ナンバリングや外部作品出演時は金髪赤服」として統一されている(バトルロードでは、鎧兜を授かって衣装を変えるという演出が存在する。詳しくは後述)。

特徴

DQシリーズの大抵の主人公は終始画面に映りっぱなしであるが、本作は彼の一人称視点で進行する珍しい作品のため、画面に映らない。
これは実質的な続編ともいえる【ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔】も同様である。
彼はゲーム冒頭から【ロトのつるぎ】を持って現れている。丸腰だったDQ1時代とはえらい違いだ。
一方で防具はロトの紋章付きの赤い服(DQMBVによると「ロトのふく」と呼ぶようだ)と銀色のサークレット(「ロトのサークレット」)。
そして盾は持たないという、あまりにも前のめりな状態。
本作には武具の交換という概念が無いため、この装備のままりゅうおうやゾーマまで戦い抜くこととなる。

習得呪文

習得方法''習得呪文
ミニゲームをクリア【ホイミ】
小さなメダル15枚と交換【ベホイミ】
ステージ1クリア【ギラ】
小さなメダル15枚と交換【ベギラマ】
ミニゲームをクリア【スクルト】
ベロリンマンを倒す【バイキルト】
悪魔の騎士を倒す【ライデイン】
ライデイン習得後にメダル王から【ギガデイン】

必殺技

習得条件習得技
初期【はやぶさ斬り】
初期【三連斬】
初期【爆裂斬り】
初期【つるぎの舞い】
イベントで習得【灼熱火炎斬】
イベントで習得【真空烈風斬】
イベントで習得【稲妻雷光斬】
イベントで習得【魔神斬り】
イベントで習得【グランドクロス】
イベントで習得【ギガスラッシュ】
練習場で習得【必殺Vカッター】
練習場で習得【奥義Wインパクト】
練習場で習得【秘剣ドラゴン斬り】
練習場で習得【ジゴスパーク】
練習場で習得【ビッグバン】
練習場で習得【マダンテ】

※マダンテは入力において魔法の構えが必要で、説明でも「魔法」と書かれているが、便宜上こちらに。
※必殺技には含まれないが、「縦斬り」「横斬り」「斜め斬り」を織り交ぜて三回攻撃を命中させると、【ギガソード】が発動する。

いたストSP

【カジノ】のトレジャーハントの操作キャラとして登場している。
それのみの登場で、いたスト本編には残念ながら参戦するには至っていない。

バトルロードシリーズ

【剣神】版の姿で登場。
【スペシャルカード】【秘剣ドラゴン斬り】、ロトの紋章(SPカード)がある。
【奥義Wインパクト】を放つ際にはローラ姫から鎧兜を授けられ、DQ1時代の姿を披露している。

バトルスキャナー

DQ1の姿で登場。
【スペシャルチケット】に秘剣ドラゴン斬りと【超ドラゴン斬り】が存在する。
上記のバトルロードシリーズのように、歴代主人公と比較しての彼の個性は【竜王】を討伐したことを考慮してか【ドラゴンぎり】を駆使するドラゴン狩りの名手として扱われる事が多い。

シアトリズムDQ

プレイヤーキャラクターのひとりとして「ロトの血を引く者」の名前で登場。初期職業は【勇者】

DQB

竜王の誘いに乗ってしまったアレフガルドの闇と呪いの元凶として登場する。
彼が竜王の誘いに対し「はい」と答えてしまったifの世界が、DQBの舞台となっている。

DQH2

本作のパッケージ版の初回購入特典に主人公・男女用のDQ1勇者のコスチュームが存在する。
今作ではロトの剣もロトの盾もあるので装備して竜王に挑むのも一興。

DQR

第5弾「勇気の英雄譚」において目玉となる英雄カードとして実装。「ロトの血を引く者」の名称でデザインはDQ1準拠

レベル1 コスト1 たたかう
敵1体に1ダメージを与える

レベル2 コスト2 王女救出
敵1体に2ダメージ レベル3になる時、王女の愛を手札に加える

レベル3 コスト1 竜王一閃
必殺技 敵ユニット1体に7ダメージを与える

実装当初は敵ユニットしか対象に取れなかったが、バフによって敵1体が対象となり、シンプルに扱いやすい除去カードとなっている。
他の英雄カードは相性の良いカードがあって始めて強さを発揮できるのだが、このカードはそういったシナジーをまったく必要としないが強み。
そのためビートダウンを中心としたデッキで除去手段として採用されている。
 
公式大会である勇者杯2018冬において優勝者が選んだカードとして無料配布された。またDQ11Sの体験版のデータがあれば絵柄が【主人公(DQ11)】のものになった「ロトの血を引く者【S】」が入手できる。

スマブラSP

最後のきりふだ【ギガスラッシュ】に歴代主人公のひとりとして登場する。初代主人公ということもあってかセンターを飾っている。兜を被っているため髪型や髪色は分からないが、眉は金色である。
また【主人公(DQ4)】の7Pカラーは彼を模したものと思われる。

DQM+

アレフガルド編で登場。魔物たちからは「モンスターハンター」と恐れられている。
名前は不明で【クリオ】からは終始「勇者さん」と呼ばれる。
マイラの村に立ち寄り、宿屋で一泊して気がつくと、クリオの訪れていた異世界に飛ばされていたとのこと。
 
作中では「ギラ」「ホイミ」の他、ロト流剣術究極奥義「鳳凰十文字大切斬」を使う。
習得魔法がまだベギラマ、べホイミに達していないレベルなのだが、その効果は飛び抜けて高く、ホイミが瀕死の重傷を完全回復させるほど。まるでメラゾーマを凌駕するメラである。
単独だと【ドラゴン】より少し強いぐらいの実力であるが、裏設定として「仲間と共に戦えて攻撃の準備が十分できるなら、常に【会心の一撃】を叩き出せる」という、会心姫【アリーナ】すらビックリの凄まじい才能を秘めている。仮に実現していたら間違いなくチートの域であろう。
 
かと言って近寄りがたい超人という事もなく、「二度は死んで気がついたら王様の前にいる」と失敗談を明かしたり、ベギラマをぶっ放すスライムに驚いたり、お調子者な一面を見せたりする、クリオの持つ勇者のイメージと違いコミカルな性格。
初登場時には突如現れたドラゴンに苦戦しつつも「この勝負、僅差で俺の勝ちだ!」と見切ったり、邪配合で造られたりゅうおうを本物ではないと見抜き「俺が闘うべき相手は、俺自身が一番よく知っているつもりだ」と語るなど、要所ではしっかりと締める人でもあるのだが、直後に「なんたって俺はりゅうおうのストーカーだからな~!」などと台無しにしてしまうあたり、シリアスになりきれないタイプなのか、あるいは硬い雰囲気を避ける心遣いなのかもしれない。
まだベギラマもベホイミも習得していない、シナリオでもマイラの村に立ち寄った程度の時期でありながら高い実力を発揮するが、ノリは三枚目な若者。「未完の大器」といったイメージなのだろうか。
 
クリオ達と共に邪配合りゅうおうに挑み、第一形態を剣術奥義で斬り裂いたが、【バシルーラ】をかけられてしまう。
クリオと「いつか、俺が世界を救ったら……また会おうな!」と約束を交わしながら、静かに元の世界へと送り返され消えていった。
この後、本物の彼が戦うべき相手もクリオたちの前に姿を現すのだが、残念ながらそちらとの遭遇は叶わなかった。