概要 
DQ4とDQ8などに登場する特殊な世界。
普通の世界とは何らかの形で隔絶されている場所。
また、作品によっては比喩表現として「闇の世界」という単語が用いられることもある。【魔界】も参照のこと。
一度入ったらセーブも出来ず、ラスボスをぶっ倒すまで戻れないなんて事はないのでご安心を。
DQ1 
- 「では せかいの はんぶん やみのせかいを あたえよう!
と言われる。
具体的にどう分けた上での「半分」が「闇の世界」なのかは不明となっている。
あるいは、この後そのまま画面が暗転することを指しているのかもしれない。
その後のDQBで真相が明らかになった。
DQ3 
光が失われた世界、【アレフガルド】のことを指す。
前作の終盤が白銀の世界だったのとは、ちょうど対照的である。
【バラモス】討伐後に【ゾーマ】が姿を現した際、
- 「わしは やみのせかいをしはいする だいまおうゾーマ じゃ。
という自己紹介をする。
よもやプレイヤーも、ここで言う「闇の世界」がかのアレフガルドだとは思わなかっただろう。
当のアレフガルドでは、主人公達が初めてこの世界を訪れた際【ラダトーム西の港】に居る男が、
- 「あんた みないかおだね。そうか! うえの せかいから やってきたんだろう!
「ここは やみのせかい アレフガルドっていうんだ。
といったことを口にする。
また、【ラダトーム】の町に居る女性の口からも、
- 「ここ アレフガルドは とじられた やみのせかい。ただ ぜつぼうがあるだけですわ。
といった台詞を聞くことができる。
DQ4 
魔なる者の介入によって出来た暫定的な世界ではない、本物の闇の世界が登場したのはここから。
アレフガルドと同じく光の差すことがない地底世界にこの名称が与えられている。
ただし「闇の世界」という名称はPS版の公式ガイドブック上で初めて判明したもので、それまでは単に「地底世界」「魔界」などと呼ばれていた。
【ゴットサイド地方】から【闇の洞窟】・【架け橋の塔】を経由して足を踏み入れることになる。
アレフガルドと違ってこの世界では人間は暮らしておらず、敵の本拠地という位置づけ。
【デスピサロ】が【進化の秘法】を自らに用いた場所で、彼が結界を張って閉じこもった宮殿【デスキャッスル】が大陸の中心にある。
また大陸の周囲はデスピサロの憎しみを体現するが如く、真っ赤な海(マグマ)で囲まれている。デスキャッスルを囲む湖だけは地上世界同様に青い。
デスキャッスルの他にはそのすぐ北に【デスマウンテン】が、南に架け橋の塔と【きぼうのほこら】が隣り合って存在し、大陸の北東・北西・南東・南西には件の結界を維持している4つの【結界のほこら】がある。デスキャッスルへはこの4つの祠を守護するボスを倒してようやく侵入することができ、デスマウンテンへはデスキャッスルを攻略して初めて足を踏み入れることができる。
リメイク版では地形が若干変わった。
まず架け橋の塔の少し南に希望のほこらが配置されるようになり、デスマウンテン周辺の毒の沼地はただの草原になった。
また湖はすべて外の海と同様に赤くなっている。ただしFC版のように燃えるような表現ではなくなっている。
フィールドのBGMはゴットサイド地方と同様に【馬車のマーチ】で固定。
希望のほこらでは無料回復とセーブができるため、闇の世界攻略の拠点となる。
また、アレフガルド同様にルーラは有効なので、一度希望のほこらにさえ辿り着ければ以降は移動の心配はない。
なお、希望のほこらでセーブしてから冒険を終了した場合、FC版ではここ以外で最後にセーブを行った場所から、リメイク版では【エンドール】から冒険を再開することになる。
ドラゴンクエストIVモンスター物語では、デスキャッスル内に暗黒回廊を設置し、異次元にある魔界とデスキャッスルをつないだことが書かれており、魔界と闇の世界が別物であることを示している。
DQ8 
【隔絶された台地】にある空間の裂け目から行くことが出来る世界(主人公達が普段居る世界は「光の世界」)。
光の世界の風景から色が喪失したような世界で、地形の構造などは光の世界と全く同じ。
【暗黒神ラプソーン】はこの世界と光の世界を一つに束ね、その両方に君臨することを目的としている。
フィールドBGMは【闇の遺跡(曲名)】。
主人公が実際に行動できるのは隔絶された台地エリアだけだが、その外側の世界も光の世界と同様の世界が広がっているらしい。
光の世界のレティシアにも闇のレティシアにもいる、外の世界からやってきた神父や商人の存在がその証左と言えるだろう。
ルーラの移動候補先も【闇のレティシア】のみ。闇のレティシア訪問前はルーラを選択しても行先表示画面が出ず、リメイク版では「○○○○はルーラをとなえようとした!しかしここでは何もおこらなかった!」となる。
その名の通り闇に塗り潰されたモノクロの世界で、人も風景も水墨画のような黒い濃淡で構成されている。
ただし、川や海、毒沼といった水や、たいまつで灯された火は色付きで表現されており、色の概念が全く無い訳ではない模様。
実際、闇の世界の人間も「色」を認識し、主人公たちを「ハデハデ」と評している。
出現するモンスターは黒一色の奴らばかりで、以下のようなモンスターが出現する。
(【スライムダーク】【シャドー】【あんこくちょう】【影の騎士】【まかいじゅ】【ヘドロイド】【デスターキー】【クロコダイモス】)
不穏なフィールドBGMやその特異な見た目に驚かされるが、ラプソーン配下の魔物たちを除いて、別にこの世界そのものやこの世界の住人が邪悪な存在というわけではなく、ごく普通の人々が光の世界とほぼ同じ暮らしを享受している。
唯一の違いといえばこちらの世界には【夜】が存在しない。
プレイヤーにとってはどうでもいいことだが、ククールからは「いつ寝たらいいのかわからない」と突っ込まれている。
プレイヤーからはそのBGMも合わせて「不気味」扱いが多いが、一部では「これはこれで表現としては斬新」「妙な中毒性がある」「目が疲れない・落ち着く」という意見もあったりする。
(実際前述の色の付いた主人公御一行を「ハデハデ」と称した住人のうち、「チカチカして目が痛い」と苦言を呈する少年もいたりする)
この世界で自然物以外で色がついてるのは主人公一行と神鳥【レティス】、そして宝箱だけ。
そのため主人公のカラフルっぷりは目立つことこの上なく、また宝箱も存在の主張が激しい。
レティスのイベントをこなしアイテムを回収すればもうこの世界に来る理由は無いが、空間の裂け目自体は変わらず存在しており、出入り自体はいつでも可能である。
3DS版 
島の東端と南西の湖近くに【ちいさなメダル】がそれぞれ追加されている。
光の世界と同じ位置に青宝箱が配置されているが、赤宝箱同様に光の世界とは別物の判定であるため、双方を回収することが可能。もっともそのためだけに逐一闇の世界にまで来るのは非効率的だが。
取れるアイテムもめぼしいものはスキルの種ぐらいしかないのでわざわざその為だけに来ることもないだろう。
気軽に回れるオークニスやリブルアーチでも取れるのでそちらで狙った方がよい。また、【金のスライム】にも勿論色がついている。
DQMCH 
裏ラスボスである邪神【ギスヴァーグ】が元いたとされる世界。
比喩表現なのか、そういった世界が実際にあるのか、詳細は不明。
DQB 
竜王の誘いに乗ったDQ1の主人公が、実際に「闇の世界」を手にしている。
だがその実態は、看板に「【セカイノハンブン】」と書いただけの穴蔵である。
DQH2 
元々は【ナジム王】が治めていた世界。
光の世界と全く同じ形だが、かなり暗くなっており一部の敵(【キラーマシン2】と【キラーマジンガ】など)の見分けがつきづらい。1000年前に【魔王ザラーム】の【闇の雷槍】で滅ぼされてしまった。
その後、【ナジム王】が【闇の浮遊城】と魔王ザラームごと封じて行き来ができなくなったが、余生を過ごしたナジム王が【光の遺跡】に秘密の道として【旅の扉】を作っており、亡くなるまで何度か行き来していた。
闇の雷槍が放たれて以来、深い闇に覆われ光を失ってしまい、生きる者も悪しき魔物だけで、住人は皆【マネマネ】の形の魂の状態で佇んでおり、町や城も入口が壊れて入ることができない。
というか1000年も時間が過ぎている割に残骸が残っていたり橋などが元の世界と同じく存在してたり色々と不自然。DQ10が5000年前だの3000年前だのと桁違いの時間旅行を繰り返しているので、それと比べたら大したこと無いかもしれないが。
強力なモンスターが多いが、【メタルキング】が登場することもある。
看板も存在するが、すべて文字が掠れており一つも読む事ができず時の流れを感じさせる。
この世界の最も厄介なところは、光の世界と違い【いざないの石碑】がフィールドにない為、いちいち歩き回らないといけない点である。
初めて降り立った時は探索したくなるかもしれないがそこはグッと我慢してまずはストーリー通り闇の荒野へ向かおう。
闇の荒野で旅の扉を守っているダークパンサーを倒すと闇の世界の全ての地域へ砂漠の高台から直接ワープ出来る様になる。
BGMは全フィールド共通して【広野を行く】。戦闘時は【戦闘のテーマ】。
DQ1のBGMを使用しているのは、ここが「世界の半分」だからだろうか。
あるいは、DQ3の下の世界(アレフガルド)を意識したのだろうか。
そして元の世界のモンスターの上位種が出てくるのはDQ10の過去の世界を意識しているのか。
闇の砂漠 
闇の世界で最初に訪れる場所で元の世界における【ゴルダ砂漠】に当たる。
砂漠だけに【ブラッドマミー】がうろついている他あの【ギガンテス】が通常敵として出現する。
元の世界の名残か【ヘルゴースト】や【メガザルロック】もうろついている。
クリア後には【ホロゴースト】、【デスストーカー】、【ダークパンサー】、【ダースドラゴン】が徘徊するようになる。
デスストーカーに限り、クリア前でもメガザルロックの集団と共に湧く為、討伐報酬やリスト埋めは可能。やんちゃ個体のみ単体で湧く場合がある。
南西の【ジャイワール国境】入口があった場所の近くにいる魂に話しかけると【オーガシールド】が手に入る。
闇の草原 
闇の砂漠西側から続いている草原で元の世界の【グリーネ草原】に該当する。
元の名残なのか【メイジももんじゃ】、【マポレーナ】、【ベロニャーゴ】、【メタルライダー】といった元モンスターの最上級種がうろついている。
またスライムがいた名残なのか【スライムベホマズン】も現れ、さらにキラーパンサーがいた名残か野生の【ウイングタイガー】まで出現する。
クリア後では【ブラッドハンド】や【だいまじん】等が新たに生息するようになる。
北西では最強クラスの雑魚モンスター【サタンジェネラル】まで現れる。
闇の森 
闇の砂漠東側から続いている森で元の世界での【ローザス森林地帯】。但し【魔族の森】には入れない。
登場モンスターは【キラーアーマー】、【ドラキーマ】、【ブラックチャック】等原産モンスターの最上級種が中心で現れる。
元の世界で強敵であった【まおうのつかい】や【ちょうろうじゅ】もここで登場する。元の世界のクレティア親衛隊に影響されたのか【シュプリンガー】もこの森で登場する。
クリア後はこれらに加え【レッドアーチャー】、【ベリアル】及び【デスカイザー】が出現するようになる。
闇の峡谷 
闇の森とつながる元の世界の【アマル峡谷】。現地のモンスターが進化したかのように【ガーゴイル】、【しにがみきぞく】、【アックスドラゴン】、【トロルボンバー】といったモンスターが登場する。
また表の世界で行けない白い結界の先に一足お先に行くことができるがそこには野生の【おにこんぼう】が生息している。
渡し舟を使えないので北へ行くには旧大峡谷方面に回り道をしないといけない。
クリア後になると新たに【しにがみのきし】や【やつざきアニマル】が現れるようになる。
対応しやすいモンスターが多いため、メタルキング狩りはここでやるのがオススメ。
闇の雪原 
闇の草原とつながる闇版【イーリム雪原】。旧霊峰レーゲン方面は行く必要はないが行くことで【プリンセスオーブ】が手に入るので遠回りしてでも手に入れたい。
道中ロトの紋章を逆にしたようなエリアがあるがここは表と違い結界がないので無条件で入れるがその分おかれている宝箱の中身は呪いオーブ3種という表とは逆のベクトルの物が置かれている。
道中には【キラーマシン2】、【りゅうせんし】、【デスプリースト】といった表の名残があるモンスターが出る他【プリズニャン】が表にいた影響か【アームライオン】まで出てくる。
クリア後は【キラーマジンガ】や【グレイトライドン】、【ビッグスロース】といったモンスターが新規に登場する。特にグレイトライドンのコインは長時間移動に重宝するので是非とも取っておきたい。またキラーマジンガは暗さのせいでキラーマシン2と見分けがつかない。
闇の荒野 
闇の世界の果てにある闇版【ラオ荒野】。目的となる【光の浮遊城】跡はここの旧モーリアス国境付近に落下した。
道中には【ようじゅつし】が大量にうろついており他に【ストーンマン】や【エビルホーク】が登場。メタル系を除けばこれら以外に出るのは大量に出る【リビングデッド】、【かげのきし】だけである。
しかしクリア後は話は別。【ワイトキング】に加え【タイプG】、【キラークリムゾン】がうろつく危険地帯と化す。