概要
【栄光への戦い】の中の1曲で、DQ4の通常戦闘曲である。
急速に早く、疾走感溢れる激しい戦闘曲で、戦いの様子を表現している。
そのアツさはシリーズの中でもかなり高く、DQ5の【戦火を交えて】に並んで激しい通常戦闘曲である。
構成=Intro:6小節、A:8小節、B:10小節、C:12小節
調=ハ短調(Cm)(FC版はキー+2)
BPM=161(NHK交響楽団)
拍子=A~B:4/4、C:9/8→2/4→7/8→9/8→2/4→7/8
※オーケストラ楽譜では、AとCは初回のみ2回繰り返して演奏する指示が書かれているが、最近では繰り返しは省略されている。
この曲は大きく3つの部分に分かれていて、基本的に4分の4拍子だが、Bでは裏拍で非常に拍子の取りづらい部分があり、Cでは変拍子になる。
FC版では、1周目のイントロ部分のみ2小節に簡略化されている。
Cの部分は、映画音楽から、組曲「地獄の蟲」の第三章「平常」を引用したものである。
【NHK交響楽団】版と、【ロンドンフィルハーモニー管弦楽団】版や【東京都交響楽団】版ではテンポが違う。
NHK交響楽団版が圧倒的なテンポの早さと疾走感、そしてこれだけ早いにもかかわらず全く崩れない・ブレない圧倒的な演奏力を発揮しており人気が高い。繰り返しも省略せずキッチリと演奏しており、その疾走感のおかげで、繰り返してもくどくない。
ロンドンフィル版や東京都響版ではテンポが遅くなり、Cパートでさらに遅くなるという疾走感より重厚感を意識した演奏になっている。指揮をするすぎやまの解釈が変わったのかもしれない。
ちなみに、曲名の表記が一定しておらず、確認できるものだけでもCDと楽譜だけで「戦闘」「戦闘~生か死か~」「栄光への戦い・生か死か」と3種類表記があるため、どれが正しい表記なのかイマイチわからない。
この大辞典では、初期の表記である「戦闘~生か死か~」を正式名称として扱う。
DQ4
通常戦闘曲。FC版では四章と【エスターク】以外の【ボス級モンスター】でも流れる。なお四章では【ジプシー・ダンス】が使われる。
戦闘シーン以外では、第五章冒頭で【山奥の村】がピサロ率いる魔物の軍団に襲撃される場面のBGMとしても用いられ、戦闘曲がイベントシーンで用いられた初のケースとなった。
DQ3の頃に比べると容量に余裕ができたせいか、同作の【戦闘のテーマ】に比べると大幅に曲が長くなり、小節数で見た曲の長さ(繰り返し無しVer.)は1.5倍以上になった(戦闘のテーマが23小節なのに対し、こちらは繰り返し無しで36小節)。
これにより、長期戦になっても飽きにくくなっている。
ちなみに演奏時間で見た場合は、戦闘のテーマの1.3倍程度である(戦闘のテーマは1ループ約41秒に対し、こちらは55秒)。
これは、この曲のテンポが速いので、小節数が多く曲がどんどん展開していっても、1ループの時間が伸びにくいためである。
リメイク版
四章では【キングレオ城】の地下牢から脱出する際【オーリン】が兵士から【マーニャ】と【ミネア】をかばって戦うシーンで流されるようになった。四章内でこの曲を聞ける唯一の場面。
他には五章の【裏切りの洞窟】で、本物のマーニャが再会した本物の勇者に偽物疑惑をかけた時にも使われる。
PS版限定のオープニングデモ内ではマーニャたちの戦闘場面に、『ジプシー・ダンス』ではなくこの曲が使われる。
DQ10オフライン
【魔法の迷宮】のボス戦で使われるほか、カジノで【カジノレイド】が発生している時にも流れる。
DQ10オンライン
サントラでの曲名表記は「戦闘」。
魔法の迷宮をはじめとした一部のボス戦で使われるほか、DQ4の【武術大会】を意識してかコロシアムで使用される。
【バトエン】、【大富豪】の「革命」時(通常は【酒場でブギウギ】)のBGMとしても使用されている。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
DQ10のコロシアム同様にDQ4を元ネタとしたような【仮面武闘会】の戦闘で使われる。
3DS版では【時渡りの迷宮】の2~4階層で通常版が、また【冒険の書の世界】の導かれし者の祭壇における戦闘でFC音源版が使用される。
DQ11S
新たに追加された【気高き戦姫マルティナ】のおしおきの3連戦と、【カミュと不思議な相棒】の通常戦闘でも使われている。
時渡りの迷宮は無くなったが、冒険の書の世界では引き続き使用。Sでは全作品の世界のBGMが8bit風に統一されたが、DQ4世界では元々3DS版からFC版音源だったので変化なし。
DQM3
DQMシリーズ史上初の通常戦闘曲起用。
テリーの頃とは違いDQ4本編ワールドが大きく絡むという事前情報が無くとも、
今回のモンスターズは何かが違う、というインパクトを与えるにはぴったり。
DQMSL
「みんなで冒険」のボス戦で流れる他、『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』コラボダンジョンのボス戦でも流れる。
しかし肝心のDQ4コラボダンジョンではこれでは無く【モンスターの戦い】が通常戦闘曲になっている。
バトルロード
こちらでは戦闘開始直後に曲名が表示されるが、その際は【栄光への戦い】と表記されている。
ヒーローズ1
通常ステージの音楽としてランダムで流れる。
ヒーローズ2
打ち込み直され、都響版を踏襲してCパートでテンポが遅くなるようになった。
【ラオ荒野】、【アマル峡谷】、フリーバトルの大峡谷の戦いで流れる。DQ1の【戦闘(曲名)】がリストラされているのに対し3つも流れるステージがあり、優遇されている感がある。
シアトリズム
難易度 | ふつう | 難しい | 激ムズ |
総トリガー | 94 | 206 | 273 |
最初からプレイできるBMS。
背景は平原・砂漠・森・塔内部などがランダムで登場。曲名表記は「戦闘」となっている。
ビルダーズ1
各章のボス戦のBGMとして流れる。
元々ボス戦のような雰囲気であった上、アップテンポな曲なので同様戦場を駆け回るバトルシステムとの親和性が凄い。
ビルダーズ2
各島のストーリー上発生する【ハーゴン教団バトル】でBGMとして流れる。今回は拠点の防衛線という趣がさらに強くなり、NPC達と共に走り回りながら敵に肉薄していくので相変わらず相性が良い。
また、【釣り】において特大サイズまたは魚影が「大」以上の種かつ大サイズ以上の魚がかかった場合に、「大物の予感…!」というメッセージとともにこのBGMが流れる。
少年ヤンガス
イベントシーンで流れる。
ダイの大冒険アニメ版(1991)
ニセ勇者たちによるデルムリン島襲撃シーン、アバンVSハドラー、ロモス城へ向かうポップのシーンで流れる。サントラによると曲名は「戦闘~生か死か~」。
いたストSP
世界樹で目標金額越えると流れる。
いたストDS、Wii
ドラクエマップで目標金額越えると流れる。こちらでは曲名が「栄光への戦い~生か死か~」となっている。
ライバルズ
「ジプシー・ダンス」が流れるマーニャ、初期リーダーであるアリーナ、トルネコ、ミネア、ピサロを除いた4出身冒険者の登場時に流れる。
原作で直接戦闘には参加しなかった「ネネ」でも流れる。
ウォーク
2019年11~12月実施のDQ4イベント受注時の戦闘で流れる。
ドラけし!
DQ4イベントでの通常戦闘で流れる。
チャンピオンズ
大会でのライバルパーティ戦で流れる。
スマブラSP
ステージ【天空の祭壇】で流れるBGMの1つとして収録。曲名表記は「戦闘(ドラゴンクエストIV)」。
ユアストーリー
【工事中の神殿】から脱出したリュカと【ヘンリー】の入った樽が、麓の町の中を転がるシーンで使われた。