【仮面武闘会】

Last-modified: 2024-01-28 (日) 16:39:55

DQ11

【グロッタの町】最上部の【闘技場】で年に一度、仮面をつけた参加者が武の腕前を競う名物の格闘大会。格闘大会と銘打っているが、魔法使いだろうが戦士だろうが参加可能である。
武闘会が開催される時期は、世界中から腕に覚えのある猛者がグロッタに集まり、町も武闘会の話でもちきりになる。
英語版での名称はThe Masked Martial Arts Tournament。略してMMA。
 
参加者は抽選により二人一組のタッグチームを組み、協力して武の頂を目指すことになる。優勝チームと準優勝チームには豪華賞品が用意されている。
【ハンフリー】は前回大会の優勝メンバーの一人であるが、その時の相方については一切描写がされていない。まさか!?
 
BGM・参加者を含め、イベント全体がDQ4の【武術大会】のオマージュとなっている。
大会名および仮面をつけて参加するという点は、かつてヨーロッパで大流行した「仮面舞踏会」から着想を得たと思われ、作中でも「舞踏会」の方と勘違いされることが多いことが語られている。
ドラクエシリーズ特有の造語である「武闘家(ぶとうか)」がコンピュータの漢字変換で高確率で「舞踏家(ぶとうか)」と変換されていた歴史もあるため、ある意味で自虐ネタとも言える。
仮面舞踏会では本来素性を隠すための仮面だが、仮面武闘会においては単なるファッション、コスチュームとしての趣が強い。
また、登場する対戦相手は【討伐モンスターリスト】に登録される。DQ8以降【人間】もモンスターとして掲載されるようになっているので今さら驚くことではないが。

本編における仮面武闘会

グロッタを訪れた主人公一行は、優勝賞品が探し続けていた【虹色の枝】であることを知り参加を決意。【主人公】の他、【カミュ】【シルビア】がエントリーする(シルビアは【レディ・マッシブ】名でエントリー)。主人公の抽選番号はDQ11に合わせてか「11番」である。
準優勝の賞品は【イエローオーブ】。主人公たちとは別の理由で【ロウ】【マルティナ】もエントリーしており、この二人とはここで初対面となる。
 
抽選では当初、主人公とマルティナがタッグを組むことになったのだがロウの横やりが入り、無理矢理ロウとマルティナがコンビを組むことになってしまう。
この件については観客からもクレームが付くが、ロウの強権発動の前に主催者も抗えなかったようだ。再抽選の結果、主人公はハンフリーとコンビを組むことになる。
 
本編で確認されているコンビは以下のとおり。本当に抽選は厳正に行われたのだろうか?
なお英語版では、本選に進出したコンビにコンビ名が与えられる。

コンビコンビ名(英語版)
和訳例(意訳含む)
備考
【主人公】
【ハンフリー】
In-Vince-Ibles
(潜在的勝者)
プレイヤー側
【カミュ】
【ミスター・ハン】
-予選敗退
【ガレムソン】
【ベロリンマン】
-予選で対戦
【ビビアン】
【サイデリア】
Beauty Queens
(美しき女王)
準々決勝で対戦
【レディ・マッシブ】
【マスク・ザ・ハンサム】
Bullion boys
(輝く若者)
準決勝で対戦
【ロウ】
【マルティナ】
the Princess and the Pudding
(姫君とプリン)
決勝で対戦

 
大会の出場者は期間中の宿代が不要になり、宿屋に泊まることでシナリオが進行していく。
抽選会の後一泊すると予選での対戦(戦闘)があり、主人公チームの勝利後、カミュ&ハンコンビは予選でマルティナに蹴り飛ばされて敗退してしまう。この後も予選の試合は何回戦か行われた模様だがこれらは省略され、主人公チームは自動的に本選進出となる。
 
予選クリア後に自由行動ありのイベントを経て一泊すると本選スタート。HPMPは一試合ごとに全回復するので、呪文や特技は惜しみなく使っても構わない。
PS4版等では準々決勝から決勝まで3試合を連戦を行うようになっている。回復こそするので難易度にはそれほど支障は無いものの、人によってはセーブが出来ず休憩できない、【上やくそう】が補充できない、仲間との会話を聞きそびれる(特にレディ・マッシブ戦後における仲間達の反応)という問題が起こることも。
3DS版等では対戦が1回終わるごとに自由行動タイムが挿入される。
 
主人公がやられても、ハンフリーが無理矢理引き分けに持ち込んで再戦になるが、裏を返せば「勝たなければシナリオが進まない」ことを意味するので、主人公の強化はしっかりやっておこう。
武闘会では【おしゃれ装備】は反映されなくなるが、これは決勝戦で「ロウとマルティナが主人公の手の甲のアザに気付く」というシーンに矛盾を生まないための措置と思われる。
ちなみに、ここで戦闘を行うのは主人公だけだが、ダーハルーネでのホメロス戦と同様、無印版に限り【経験値】はメンバー全員に入る(同一人物であるはずのレディ・マッシブの分の経験値もシルビアに入る)。DQ11Sでは乗り物での吹き飛ばしによって経験値が得られるようになった関係か、仮面武闘会では主人公にしか経験値が入らない。
 
ロウ・マルティナコンビに勝つと主人公・ハンフリーコンビの優勝となるが、直後にハンフリーがドーピングの影響で倒れてしまい、表彰式は後日執り行われることになる。
この後もうひとイベントあった後に表彰式が行われるが、ロウによって虹色の枝が持ち去られてしまうため追って【ユグノア城跡】に向かうことになる。
 
なお、表彰式当日の朝にも衝撃のイベントが仕込まれている。
すっかり眠っている主人公のもとに、真っ暗な画面で「○○ 起きて…」「ねえ 起きて…」「起きてったら!」と誰かが主人公を起こしに来ている。
口調からして【ベロニカ】か、と思いきやシルビア(あのSE付き)いうドッキリ。なお、上記の台詞が出る時のメッセージ音をよく聞いてみるとちゃんとシルビアのものである。
ちなみにこの場面、PS4版等では笑顔のシルビアがドアップで映るだけだが、3DS版の3Dモードではキス顔(【ダーハルーネの町】【ホメロス】から逃げ切る際に投げキッスする時と同じ顔)になっており、2Dモードに至っては添い寝されている(キャラとシチュエーション的には添い寝が一番しっくりする気がしないでもない)。
さらに3DSの3Dモードでは直後に画面が揺れる。おそらく主人公がビックリしてベッドから落ちたのだろう。
ボイスの付いた英語版では、この場面は「シルビアが優しく起こしてくれると思いきや、突然ドスの利いた声で"WAKE UP!"と怒鳴る」という内容のドッキリ、DQ11Sだと例のSEの部分で「グッド モーニーング!」と喋ると、朝っぱらから賑やか。
どちらの場合にしてもベロニカっぽい口調の時点でシルビアの声がするので若干オチが読めてしまう。

世界に異変が起きた後

異変が起こった後の世界では【妖魔軍王ブギー】が闘技場を【カジノ】に変えてしまったため、武闘会の存続が危ぶまれている。
ブギーを倒したあとも資金がないため元に戻すことが出来ず、闘技場の再改修資金を貯める為にやむを得ずカジノを継続しているという状況になっている。
闘技場がなくなったことを嘆く住民がいる一方で開き直って現状を楽しんでいる住民もいる。

過ぎ去りし時を求めた後

時間遡行直後の段階では、異変前の状態と同じで特に変化はないが、邪神復活後に行くと闘技場全体がカジノになってしまい、武闘会に関してはほぼ存続不能状態になっている。
【命の大樹】が落ちるみたいな異変が起こった訳でもなく、闘技場再建資金集めなどの理由は特に何もないのに、町自体が急に路線変更している。
あれだけ盛り上がっており、数回開催しているそれなりに歴史はあるだろう大会にも関わらず、もう武闘会をする気はないのだろうか(こちらの時間軸でも闘技場がカジノになったことを嘆くNPCはいる)。
なおかつての闘士たちのうち5人はアラクラトロ・邪に操られており、【呪われし闘士たち】として襲いかかってくる。