【裏切りの洞窟】

Last-modified: 2026-03-22 (日) 05:04:20

DQ4

第五章で行くことになる【洞窟】
【砂漠の宿屋】から東に行った山奥にあり、世界で一番大切な宝物が隠されていると言われている。
【ホフマン】友人と訪れたものの裏切られたと思い込み、重傷を負って帰ってきた後、心を閉ざしてしまった。もちろん【勇者】たちにも心を閉ざし、持っている【馬車】を譲ってくれないため、洞窟で何が起きたのかを探るため勇者と【ミネア】【マーニャ】の3人で入ることになる。なお後で馬車を入手した後に来ても馬車は入れない。
 
洞窟に入ってすぐの場所に、ひびわれた石壁で塞がれた通路があるが、3人以上のパーティなら体当たりで壁が粉々に壊れて進めるようになっている。
入口の石壁を壊して少し奥に進むと、細い通路でマーニャとミネアが落とし穴に落とされて勇者一人になってしまい(勇者を真ん中や最後尾に配置していても落とされるのは姉妹のほうであり、勇者は穴を飛び越える)、同時に来た道が石壁で塞がれて戻れなくなる。なお【リレミト】は全てのフロアで無効となっている。
石壁で塞がれていない方向へ進んで階段を降りると姉妹の姿が見えるがそれは偽物で、正体を現した【ベロベロ】2匹と戦闘。
倒すと落とし穴が開き、落ちた先の広間で姉妹が魔物に追いかけれているがこれも偽物で、ボスの【うらぎりこぞう】2匹・【きゅうけつこうもり】2匹と戦闘になる。
なお魔物たちを無視して階段を上がろうとしてもその手前で強制ストップさせられ、そこに偽物たちが話しかけてきてやっぱり戦闘になる。リメイク版ではこのケースになると偽マーニャの「ひどいわ見捨てるなんて」という一言が入る。
 
うらぎりこぞうたちを倒して階段を昇ると三たび姉妹の姿が見えるが彼女たちこそ本物。話しかけると仲間に復帰する。再会時の台詞によれば、彼女たちもまた別の場所で勇者の偽物に騙されていたらしい。
そのためマーニャは今度も偽物と思いこんで襲い掛かろうとするのだがミネアが本物と察して止めに入る。それでもマーニャは信じきれずに引っ掛けの質問「カジノにいたのはミネアだった?」と投げかけるのだが間違えても影響はなく正解するまではミネアが何度でも聞き返して正解すると姉妹と3人パーティに復帰する。
なお彼女たちを無視して上がろうとしても石壁で行き止まりになる。二度までも騙されて勇者のみならず、プレイヤーとしても「また偽物か?」と思ってスルーしてもおかしくないので、話さなければならない状況を作り出しているようだ。まあ当然の配慮だろう。
ここまで来るともう全滅する手段はないため、姉妹に話しかけてシナリオを進行させるしか帰る方法はない。
以降は石壁で阻まれていたエリアを探索できるようになる。石壁が詰まった部屋で壁を壊し続けていると宝箱が見つかり、【しんじるこころ】を入手できる。
ここにある宝箱は信じる心のみで、床にも何も落ちていないので、後から取り逃しをチェックしにきても徒労に終わる(リレミト不可なので帰りは地味に面倒)。
なお、姉妹と合流後は仮に信じる心を取らずに一旦帰ったとしても二度と上述の罠は発動しない。
 
勇者一人でボスと戦うことになるので、勇者はできる範囲で装備を整えておこう。
三章で【女神像の洞窟】【はがねのつるぎ】【てつのよろい】を残していた場合は、忘れずに回収しておきたい。
女神像の洞窟のアイテムを取り尽くしている場合は、姉妹加入後に【ボンモール】地方や女神像の洞窟に出てくる高ランクの敵(どちらも【メタルスライム】が出る)でレベリングして装備を整えるのが良いだろう。
さすがにイチから鋼鉄の剣や鉄の鎧を買えるまでお金を貯めるのは時間がかかりすぎるが、Lv7~8まで上げて【ブーメラン】【クロスボウ】)と【てつのたて】あたりを買い、後はミネアやマーニャから【けがわのコート】や鉄の鎧を借りるだけでも十分に渡り合える。
中でも鉄の盾は、リメイク版なら裏切り小僧の【ひのたま】を軽減できるので特に有効だ。
もちろん、お金に余裕があるならもっと良い装備を買うとさらに楽になる。
どうしても倒せないなら、【ギラ】を覚えてから行くと攻略が格段に楽になる。
FC版ではLv10まで上げれば確実に覚えるが、リメイク版では習得条件を満たしても中々覚えてくれなくなった。まぁ、Lv10もあればギラが無くても余裕で倒せるだろう。
一応、リメイク版ならカジノで【はやぶさのけん】を入手した場合は攻略が圧倒的に楽になるが、後に2本も手に入るのであまり活用されない。
ここまで順調に来られたプレイヤーの実力が試される五章最初の壁といったところか。
 
リレミトが使えないため、姉妹と逸れるとイベントをクリアするか【デスルーラ】よろしく全滅するしか帰る手段がなくなる。
ちなみに勇者1人の状態で戦闘に負けて全滅しても、何事もなかったかのように2人はパーティに復帰する。
この際、全滅からの復帰でありながら当然姉妹は死んでおらず、洞窟内の一連のイベントも最初からやり直しになるため、さながら勇者の夢オチのような展開になる(資金は半減するが)。
 
逸れる前からマーニャかミネアを隊列の先頭に配置していると、戦闘のBGMはFC版では2戦とも【ジプシー・ダンス】となる。
逸れた後に並び替えのコマンドで勇者を先頭に配置しなおしても同じ。

石壁について

洞窟内にある石壁は、勇者1人やミネアと2人、あるいは3人いても誰かが死んでいる状態でぶつかると

3にん いなければ
とても とびらを こわせそうにない!

と表示される。
つまり、ミネアだけでなく、カジノで遊んでいるマーニャにもちゃんと話しかけて仲間に加えた3人パーティで来なければ洞窟に入れない。
また、この石壁を調べると

がんじょうそうな とびらだが
3にんで おせば こわせそうだ!

と表示される。
よくよく文面を読むとどうやら【扉】らしく、実際【とびら】コマンドでも同じメッセージが出るのだ!
「扉」でありながら「開ける」気がなくハナから「壊す」気マンマンでいるというのも滑稽。
DQ4の世界で【さいごのカギ】で開けられない「扉」は、これと【レイクナバ北の洞窟】【コーミズ西の洞窟】にある同じ形の石壁と、【湖の塔】の地下牢が該当する。

毒状態で洞窟に入ると?

ここでは上記イベント戦闘以外のエンカウントは発生せず、さらにFC版ではこの洞窟に入った瞬間にパーティの【毒】状態が解除される仕様がある。
これは、姉妹とはぐれる前にランダムバトルや毒ダメージで姉妹が死亡してイベントに支障が出るのを防止するためだろう。
裏を返せばこれを利用すればタダで解毒ができるわけだが【砂漠の宿屋】からここまでの道中で毒性モンスターはいない。【ブランカ】周辺あたりで【バブルスライム】に冒された場合、ミネアの【ホイミ】で繋ぎながらここまで来れば有効活用できるが、たかだか5Gや10Gをそこまで躍起になってケチる必要もないだろう。
つまり利用価値のない機能と言い切っていい。
適正レベル時では持っていること自体相当レアなケースだが【ゾンビメイル】に関してもバッチリ対策済みで、この洞窟内ではダメージを受けないようになっている。
一方PS版では解除こそされないものの毒でダメージを受けない仕様になっている。
仮に毒ダメージを受けたとしても死なない仕様だが…。なお、ゾンビメイルでもダメージは受けないが、PS版以降はうらぎりこぞう撃破前の時点でゾンビメイルを入手することは不可能になっているので意味はない。

偽物との会話について

偽物のマーニャとミネアに話しかけると、FC版では台詞の頭に名前が表示されず【*】となる。
また「あなた」「おまえ」としか言わず、勇者の名前を呼ばない。
初プレイ時にこれで偽物と気づいた人は、なかなかカンがするどいと言えるだろう。
後に出会える本物はちゃんと台詞の頭に、「マーニャ」「ミネア」と名前が表示されているし、ちゃんと第一声で「ああ よかった ○○○○(勇者の名前)」と勇者の名前を呼んでいる。
FC版ではどっちが喋ってたとしても不自然でない当り障りない台詞をあてがわれていたのだが、リメイク版では、偽者それぞれにマーニャとミネアらしい台詞が用意されたこともあってか、この伏線がなくなり偽者の台詞でも「マーニャ」「ミネア」と名前が表示されるようになった。ただこれはこれで違和感がなくもない(マーニャとミネアではないため)。

リメイク版

石壁(に見せかけた扉)は、リメイク版で正式に「壁」ということになった。
しかし、姉妹が落とし穴にはめられた後に塞がれて戻れなくなる場所だけは、大きな石扉グラフィックに変わっている(3人いなければ開かない点は同じ)。
また、文章が3人以上に修正された。確かに4人で来ても壊せるのだが、「3人で押せば壊せる」なら4人でも壊せるのは必然なので修正の意義があったかどうかは疑問である。
しんじるこころの入った宝箱はFC版では石壁の下に隠されている形だったが、リメイク版では石壁をいくつも壊した先の小部屋に宝箱があるという形に変わった。
 
マップ上においてきゅうけつこうもりはFC版では【ミニデーモン】のグラフィックが割り当てられていたが、リメイク版では【レッサーデーモン】のグラフィックが割り当てられている。
戦闘BGMはベロベロ戦が通常戦闘用の【戦闘~生か死か~】、うらぎりこぞう戦が中ボス戦用の【立ちはだかる難敵】に固定された。
また本物の姉妹と再会した際の会話で勇者がマーニャから疑われている際にも『戦闘~生か死か~』が流れる。その台詞での質問も「カジノにいたのは」から「カジノでスッていたのは」と微妙に変化した。
 
リメイク版においては洞窟内の【女神像】を調べることができる。
これは他の場所のものもそうなのだが、大抵「慈愛の笑みをうかべた女神像」なのに対し、ここでは「残酷な笑みをうかべた女神像」となっている。
洞窟に入った人間達が互いに憎しみ合う様を見て嘲笑っているのだろうか?

ホフマンたちは何人で入ったの?

前述の通り、この洞窟の扉を通過するには3人で進む必要があるが、だとしたら【ホフマン】たちも3人で入っているはずである。
FC版ではホフマンは「ともだち ふたり」、つまりホフマンを含めて3人でこの洞窟を訪れたことをしっかり発言しており、これは「仲間を集めて3人で行け」というヒントにもなっている。
しかし後の各種メディアではホフマンと友人の2人で行ったと誤解されていることが多い。そうなると当然、どうやって進んだのだろうかという疑問が生まれる。
後述の【モンスター物語】(FC版準拠)で裏切り小僧のエピソードのラストでホフマンがここへ来る描写があるが、その話でも「ルロイ」という友達と2人で来ている。
また、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では、馬の【パトリシア】と一緒に3人(正しくは2人と1頭)がかりで通過したというネタがあった。
そしてリメイク版DQ4でもスタッフの解釈違いか「友だち ふたり」と台詞が変わっており、つまりホフマンと友達の2人だけでこの洞窟を訪れたことになっている。
 
17そこそこの青年と女性2人(または女性3人)で壊せる扉なら、大の大人の男2人で十分そうではあるが…勇者とホフマン、勇者とライアン、ライアンとアリーナ、などと組合せを変えても結局2人では壊せない。
当然だが「アリーナなら1人でも蹴破れる」といった設定もない。
 
このFC版と後発メディアとの人数による不整合は、おそらく心を閉ざしていたホフマンの台詞「1ばんの ともだちと おもってたのに とつぜん オレを うらぎって……。」がもたらした勘違いだろう。
単純に考えれば「1番(最高)だから1人」と思いがちだが「同率1位」「1位タイ」という言葉があるように幼少期から仲の良い2人の友達がいて「どっちが1番2番だなんてつけられない、2人とも1番(最高)の友達だ」という意味でも使えるので「一番」が2人(複数)でも別におかしくはないのだ。ましてこのようなことに関しては全て本人の気持ち次第であり明確に数字で表すなどして1人に絞る必要もないのだから。
 
この洞窟自体、百年ほど前から裏切り小僧の「人間の裏切る醜い心を喰らいたい」という欲望のためにあるようなものなので複数人で入ってきてくれなければ意味がない。ゆえに「3人の力でブチ破る」のではなく「3人いれば解除される魔法的な封印のようなもの」に近く単純に力で破るようなものでもないのだろう。
例えば「キン肉マン」の王位争奪戦編にあった「大阪城への入口の扉(5つの手形を5人の超人で押さなければ開かない扉で4人ではどんなに全力で押してもビクともしなかった)」のような原理なのかもしれない。

モンスター物語

モンスター物語では、この洞窟はDQ4から遡ること2200年の昔、現在の【ブランカ】から砂漠地帯に至るまでの一帯に広大な版図を有していたある古代王国の初代国王が『信じる心』を隠すため、人工的に築いたものであるとされている。
時は流れて、数多の冒険者がこの伝説を聞きつけ『信じる心』を求めて洞窟に踏み入ったが、仲間に化けた裏切り小僧によって裏切りと絶望を味わい、誰ひとり秘宝を手に入れられないまま朽ち果てることになった。
それからは誰言うともなく、この洞窟は『裏切りの洞窟』と呼ばれることになったという。
 
因みにこの話では「開かない扉」を3人パーティの内の戦士が一人で蹴破っている。
上記のような扉「3人で押さなければ壊れない(開かない)扉」は、それから百年を経て彼らが裏切り小僧となってからできたものと思われる。