【カミュと不思議な相棒】

Last-modified: 2023-09-30 (土) 11:53:25

DQ11S 仲間たちのストーリー
【希望の旅芸人】 - 【気高き戦姫マルティナ】 - 【カミュと不思議な相棒】 - 【ロウと幸せの王国】
【グレイグとホメロス】

DQ11S

Sで追加された新ストーリーで、世界に異変が起きた直後に挿入される全4話のうち第3のエピソード。
異変直後における【カミュ】の動向と、彼が記憶喪失になるまでの経緯が明かされる。
DQ4の【ライアン】【ホイミン】の関係を意識してか、BGMは最後のイベントを除いてダンジョン・戦闘ともDQ4の曲が使われる。
 
1つのダンジョン内を攻略するだけなので、4つのエピソードの中ではストーリー的には最も短いが、雑魚戦が発生する上にイベント戦も複数あるため戦闘面ではそれなりに時間がかかる。

ストーリー

カミュは謎の牢屋で目を覚まし、そこで喋る謎のホイミスライム【ホミリン】と出会う。自分は悪い魔物ではないと言い、傷ついていたカミュを回復してくれ、さらに牢屋の扉まで開けてくれた。そこまでしてくれるホミリンに疑問を抱きつつも、カミュは彼と共に牢からの脱出を図る。
カミュが囚われていた場所は【魔軍のアジト】と呼ばれている場所で、【ドラゴン系】の魔物達でひしめき合っていた。また、後のストーリーの伏線として、【神の民の里】が異変後の早い段階で、ここにいる魔物達によって落とされたことも判明する。
 
脱出の最中、ホミリンはカミュが名乗っていないにも関わらず、彼の名前を知っていたり、彼のの話までしてきたので、カミュは戸惑いを隠せないでいた。
 
そんなホミリンを不審に思いつつも、紆余曲折を経て何とかアジトの外側まで辿り着いたが、そこは下が見えないほどの高い高い空の上であった。まだ先に進む道があることに気付いたホミリンはそこに進むようカミュを促すが、そこにアジトの主である【邪竜軍王ガリンガ】率いるドラゴン系の魔物達が現れ、カミュは窮地に陥る。襲いかかかる魔物を次々と倒し、孤軍奮闘するが多勢に無勢。流石のカミュも観念しようとするが、ホミリンは彼に「方法ならひとつだけあるよ」と告げる。
さらに「キミはぼくのことをずっと前から知っているはずだよ」、「地の底で出会う勇者にチカラを貸せ。さすればお前の贖罪も果たされるだろう」と、彼が勇者と旅に出るきっかけとなったあの預言まで口にするホミリン。驚くカミュに対して「ここを突破するためのチカラをあげる。ただし、それはキミのいちばん大切なものと引き換えになるかもしれない」と言う。
 
カミュにとって一番大切なもの、それは「仲間たちとの思い出」。それを失うかもしれないと言うが、それでもカミュは「かまわねえ。生きてさえいれば思い出はまた作れる」と言い、ここを乗り切るチカラをくれとホミリンに頼む。
チカラを得たカミュは大量の魔物達を一蹴し、単身でガリンガに戦いを挑む。ガリンガの鎧を破壊するも、倒すまでには至らず、ホミリンに貰ったチカラの効果が切れてしまい、怒りを露わにしたガリンガの攻撃で吹っ飛ばされてしまう。
 
天空から落ちていくカミュにホミリンが語りかける。彼の正体はお察しの通り【預言者】であり、以前カミュに預言を与えた手前、最後まで導きたかったが、どうやら魔力が尽きたらしく、手助けできるのはここまでのようだと言い残して姿を消してしまう。
また、チカラを貰った代償はホミリンの説明よりも遥かに大きかった。仲間との思い出だけでなく、妹の存在をはじめ、全ての記憶が消えてしまったのだ。
【ソルティアナ海岸】の浜辺で【あらくれ】に発見されたカミュは、「オレは誰だ? たしか、誰かと旅をしていたような…」と呟くと、アテもなくとぼとぼと歩き去って行くのであった。
 
この通り、カミュの記憶喪失・妹・預言者・突然襲来してくるガリンガ等と、多くは無印版では「再会したらいつの間にか記憶喪失になっていた」「妹がいることが発覚した」など、ストーリーの進行とともに判明していく要素をこの追加ストーリーでいきなりまとめて掲示する形となっている。
そのため4つの追加ストーリーの中でも、既にDQ11を一度クリアしてストーリー展開が分かっている人向けの内容となっている。
 
ちなみに、カミュの記憶は後々戻るが、作中で主人公達にここでの出来事を語ることはない。ホミリンについても一切言及せず、神の民の里にも反応せず、ガリンガに対しても特に反応は示さない(ガリンガの方は覚えていたようだが)。記憶を失う際に、ここでの出来事も忘れてしまい、復帰後もここの記憶は戻らなかったのだろうか?

また、ガリンガがドラゴン系の隊長であり、兜も含む完全な色違いにバルデ「バラン」がいること、そして彼との対決が「記憶封じ」に繋がる所からは、【ダイ】【バラン】の対決を連想した人もいるのではないだろうか。
ちなみに覚醒カミュがガリンガに放った渾身の一撃が、勇者の専売特許でもある【アバンストラッシュ】と非常によく似たモーションでもある。

攻略・戦闘

スタート地点近くの宝箱には、戦力的に微妙ではあるが【はがねのつるぎ】【はがねのブーメラン】【バタフライダガー】と片手剣・ブーメラン・短剣があるので、万が一装備が無くても戦うことはできるようになっている。
が、どれも性能は心許ないので、できればちゃんとした武器を命の大樹の時点でカミュに持たせておきたい。
MP使用無しで通常攻撃が強い【はやぶさの剣】【キラーピアス】が有力。短剣スキルを主軸にしているなら【二刀の心得】も既に持っているレベルなので不足はないだろう。二刀を生かすためにも、できれば同じ種類の武器を2本持っておきたい。
手持ちには最低3000Gあるので必要ならば【スキルリセット】も行おう。雑魚戦は最大でも3匹までしか同時出現しないので、片手剣で1匹ずつ仕留めるも良し、ブーメランによる【シャインスコール】やホミリンの【バイキルト】を期待しての【デュアルカッター】でまとめて倒すのも良し。
序盤にある5個並んでいる宝箱には【ひとくいばこ】も混ざっているので、注意が必要。
ちなみにこのひとくいばこは、上記のはがねのブーメラン・バタフライダガー・【アジトの扉のカギ】と合わせて5個の宝箱が置かれている場所にあるため、制作側の「カミュの【インパス】で当たりとハズレを見分けよう」という魂胆が伺える。
まぁ、慣れたプレイヤーは【スキルのたね】回収のために結局全部開けてしまうのだが。
最後の方では、無印版で若干空気な存在だった【やみのターバン】も手に入るので、お好みでどうぞ。
 
通常出現するモンスターは異変が起きる前の終盤くらいのものが多い。
敵の状態異常耐性が本来より低くなっており、短剣スキルの6倍コンボがよく決まる。【ホミリン】も補助に回復にと強力なサポートをしてくれるので、シルビア編ほど脅威ではないだろう。
【はぐれメタル】の出現率が高く、ホミリンのラリホーでも眠ってくれるため、どくばりやはやぶさの剣二刀流などをしてると割とガシガシ倒せてしまうが、ここには篭らず「道中ではぐメタが出てきたら狩る」という意識で良い。
新モンスターは【ボボンガー】【ドラゴンライダー】【ウルフドラゴン】・強、【スカルゴン】の4匹だけ。全てイベント戦。後者3匹との戦闘はホミリンの支援が得られないがこの戦闘で負けても次に進むことができる。
最後に戦うガリンガは、能力値的には本編で戦う時よりもかなり弱めに設定されており、かつホミリンによる超強化も施されている為、まず負けることはないだろう。