【海辺の村】

Last-modified: 2025-10-12 (日) 17:54:02

概要

海岸沿いにある【村】。概ね、住民は漁業によって生計を立てている。
DQ4で地名のついていない海辺の村が登場し、公式名称もそのまま「海辺の村」となっている。
以降のシリーズでは【ペスカニ】【フィッシュベル】【フズ】【ツォの浜】【ナギムナー村】などが該当する。

DQ4

【サントハイム】から南西の比較的大きな島の東岸にある村。
上述の通り、ちゃんとした名前がない村だが、DS版以降の英語版ではDunplundrinという地名がある。
近隣の国や町との交流も特になさそうな寂れた漁村であり、店にも特に珍しいものは売っていない。
 
しかし、この辺鄙な土地の村人たちは、実は陸に住み着いた海賊の子孫であり、先祖が隠した財宝である【はぐれメタルのけん】の情報を教えてくれる。
また、村の浜辺にはその財宝を手に入れるカギとなる【かわきのいし】が落ちている。
この石は夜に満潮で水没した浜辺の中で、一か所だけ干上がっているマスに落ちている。
しかし、夜には拾えないので、場所を覚えて昼に拾いに行く必要がある。
 
中央にある犬(?)の像の下には【ちいさなメダル】があるが昼間しか拾えない。
おそらく昼と夜とで地形が変わるこの村は、内部データ上は別物で拾えるアイテムを共有してないものと思われる。
 
ちなみに、ここの道具屋は珍しい道具に詳しいらしく、夜に訪れると海賊たちの財宝の一つである【ときのすな】の使い方を教えてくれる。
また、ここの武器屋の親父は一日中寝ている。
よくある「夜だけ営業している店」と思わせておいて、夜に来ても寝ていて営業していない完全なダメ親父である。(妻も呆れているようだ)
一体なんの為にいるんだ…と思いたくなるところだが、メタ的に考えるなら昼間に初めてこの村を訪れたプレイヤーに「夜に来れば買い物できるのかも」と思わせて、夜に再訪させる(=渇きの石のギミックに気付かせる)という導線として配置されたのかもしれない。
 
なお、第五章で初めて訪れることになる城・町・村の中でルーラ登録されないのは、スタート地点かつ開始直後に滅びた【山奥の村】以外では【メダル王の城】【エルフの里】とここの3箇所のみだが、上述のとおり、ここは何度も訪れる必要のある場所ではないので特に支障はない。
この村のある島は、非常に珍しい【ばくだんいわ】の棲息地になっているが、この村自体が船から直接上陸できてしまうため、あえてエンカウントしに行かないかぎりほぼスルーされてしまう。
ただし、【ブライ】がパーティーにいない、もしくは【ラナルータ】未習得で、【やみのランプ】も手元にないという状況なら、陸を歩いて夜にしようとして爆弾岩に出会い、ギョッとした人もいるかもしれない。
ちなみに夜にしたいなら海の方がはるかに敵も弱く、エンカウント率も低いので安全である。

リメイク版

リメイク版でも相変わらずルーラ登録されない。
【レミラーマ】【たからのにおい】という便利な呪文が導入されたが、渇きの石は反応しない。おそらく一般の取得アイテムとは異なるイベント扱いでの取得であることからだろう。
DS版以降でも【キラキラ】していない。
スマホ版では落ちている場所に近づくと【アクションアイコン】が出る。
 
宿屋2階がPS版の【移民】出現スポットになっているため、ルーラ登録されないことが多少ネックになる(ただし、ここ限定の移民はいない)。
リメイク版では周辺海域に【うずしおキング】【プレシオドン】などの強敵が徘徊するようになっているので、あまり何度も来たい場所ではないだろう。
一方で、【ふくろ】システムのおかげでやみのランプが手元にないという状況にはなりにくく、渇きの石の回収自体はすんなりできるようになっている。
 
また、この宿屋の本棚に怪しげな本が置いてある。
その内容は……

そいつは 逃げる私の服をつかみ左右に引き裂いた。
はずみで 私は地面にねころんでしまった。
なおも逃げようとするが 丸太のような そいつの腕が私をとらえ
抱きしめるかたちで自由をうばう。
たまらず 私は悲鳴をあげた。
 
「許してくれマチョー! もう二度と浮気なんかしないよ」
 
彼女 マチョーは 私をしめあげる腕に なおいっそうチカラをこめる。
うすれゆく意識の中で私は この女と別れようと決心した……。

冒頭から18禁な本のような出だしでストーリーが展開するが、
どう考えても女性であって然るべき「私」が男性であり、「逃げる私の服をつかみ左右に引き裂」き、
「丸太のような腕」をした「そいつ」が女性というのが何ともシュール。
 
DQ7の過去【リートルード】から経由した【グリンフレーク】の武器と防具の店の本棚で読める本の中に
「怪力マチョー」という本があるが、その本の著者が念願かなって浮気をした夫をこらしめる話なのだろう。
DQ9の【討伐モンスターリスト】曰く、【れんごくまちょう】の名前を付けたのもマチョーらしい。
 
なお、中に入れる【井戸】が存在するが、中はまるで部屋のようになっている。しかし昼夜共、人は住んでいない。
何かイベントが予定されていたのだろうか?