【ブライ】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:03:13

パーティメンバー:DQ4
【主人公】【ライアン】【アリーナ】【クリフト】―【ブライ】―【トルネコ】【マーニャ】【ミネア】(―【ピサロ】

概要

【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち】に登場する仲間キャラで、【導かれし者たち】の一員。
【職業】【魔法使い】であり、DQ3の魔法使いよろしく緑色の服を着たご老人。
クリフト同様にグリーン系に統一されたローブに身を包み、先端を真鍮で覆った魔法の杖をついている。
禿頭に豊かな白髭を蓄え、残った髪の毛を2本の円錐状に纏めるという、やや奇妙な髪形をしている。
実在の人物で例えると「電撃ネットワーク」の故南部虎弾氏に近い。
 
矮躯ではあるが骨太のためかがっしりとして見える体格で、老齢の割に腰は曲がっていない。アリーナやクリフトと共に長き旅路をその足で踏破するという健脚っぷりを見せる。
それどころか後述でも紹介するが、健脚もとい素早さに関しては、物語を進めるうちにパーティ内でも上位に入る。これはクリフトも共通しており、素早さカンストの素質がなければアリーナの従者は務まらないのだろう。
 
肩書きとしては「サントハイム宮廷魔術師」であり「アリーナ姫教育係」ということで、DS版のガイドブックには「年の数だけ蓄えた知識 衰え知らずの魔法使い」と、王道ながらも頼もしさを感じさせるキャッチコピーが載っている。
 
オリジナル版とリメイク版で大きく性格の変わったキャラで、いかにも頑固者といった雰囲気だがFC版【公式ガイドブック】では「温厚な老人」と紹介されており、そのためか4コママンガ劇場でも好々爺として描かれることが多かった。
リメイク版では打って変わって(というか見た目の印象通り?)、歯に衣着せぬ毒舌家な一面を見せる。
特にサントハイムを持ち上げるためやたら他国やその王族を酷評することが多い。それどころかPS版では子どもにまで毒舌を通り越して暴言ばかり吐きまくるとんでもない爺さんだったが、DS版ではある程度マイルドな言い回しに変えられている。
 
FC版DQ4では自らを「じい(爺)」と称し、アリーナからは「ブライ」と名前で呼ばれ、クリフトからは様付けで呼ばれる。
関連作品やリメイク版以降では、一人称は「わし」あるいは「私」、アリーナからは「じい」、クリフトからは原作通り様付けで呼ばれることが多い。
FC版でのステータスウィンドウでの表記は「フ゛ライ」。英語版での名前はNES版がBrey、DS版以降がBorya。
 
CVは八奈見乗児(CDシアター)、チョー(ライバルズ、DQM3)が担当する。
八奈見は後に少年ヤンガスのムービーシーンのナレーションや各キャラクターの台詞を担当することとなる。
ライバルズでは第7弾で実装され、これによってDQ4の(主人公を除く)主要パーティメンバーのCVが出揃うことになった。

DQ4

【第二章 おてんば姫の冒険】にて初登場。
西大陸に版図を広げ、予知や怪力(?)など、特異な能力を有する王家の者が統べる【サントハイム】に、恐らくは先々代の王の時代から仕える老いた宮廷魔術師。
国王に重用され、城内の人々からも一目置かれ、王女アリーナの教育係も務める。
名前とは裏腹に無頼な性格ではなく、きわめて忠義深く、思慮深い。
姫のアリーナにとっては家臣の立場だが、戦闘においてはアリーナの後方で守ってもらっていることが多い。
 
性格がFC版とリメイク版で大きく異なっている(温厚↔毒舌家)のは先述の通りだが、PS版のドラクエ4のあるきかたには

毒舌の裏に愛がある?

バカだアホだと罵詈雑言の嵐。それでも信頼を失わないのは人徳といえる。
他国に対する対抗意識は愛国心の裏返し。

なんて書かれており、単に大人げないだけの爺さんというわけではなかったようだ。
実際に彼の毒舌をよく聞いてみれば人物や建物・国家などの問題点を指摘する発言が多く、単なる悪意からの悪口というわけではないのだろう。
……それでも言い方ってものはあるが。
 
年中おてんばすぎる姫に引っ張りまわされているため、他国のお姫様がお淑やかだったり、あるいは王の横で玉座に座っている所を見るたびに「ふつう姫様というお方はかくあるべきなのに・・・」などと、アリーナへの愚痴をこぼすこともしばしば。
また身近にいる人物に苦労させられている共通点から、ミネアと意気投合する場面も。
ガーデンブルグの牢屋に入れた際は「姫の面倒を見なくてすむと思うと気が楽になる」と、普段の苦労が垣間見える。
 
反面、ゴットサイドでは「勇者どのしかり。苦しくともくじけぬ者はいくらでもおります。何であれ悪の道に走るは罪。逃げにすぎんとこのじいは思いますがな」と持論を説いたり、最終決戦前に「勇者どの。最後の戦いが怖いですかな?」と問いかけ、はいと答えると

「正直ですな。しかし恐れることはありませんぞ。勇者どのには私たちがついておりますからな。」

と、 
いいえと答えると

「ふむ これはよけいなことを聞きましたな。さあ行きましょう。」

と返してくる。
こんな感じで年長者らしく良いことを言うこともあるので、毛嫌いせずに連れて歩くのも一興。
 
ちなみに、同作品に登場するマーニャとは同じ魔法使いポジションではあるものの、ブライはヒャド系と豊富な補助呪文を覚え、マーニャはメラ系、ギラ系、イオ系と多彩な攻撃呪文を覚えるぶん補助呪文は少なめである。
また、マメで忠義に厚い小柄な老爺ブライと享楽的な流れ者で女性にしては長身のマーニャではキャラクター性も対照的なところがある。

習得呪文

FC版

※賢さの値によって一部の呪文の習得が1~2レベル遅れる可能性があるが、概ね設定レベル通りに習得する。

リメイク版

※賢さ下限以下だと、設定レベルでは絶対に覚えない。太字は成長最高値でもクリアできない条件、括弧付は、成長が最低値でもクリアできる条件。
賢さの値によって一部の呪文の習得が1~2レベル遅れる可能性がある。
また、低レベルで覚える呪文は賢さの条件が厳しく、設定下限レベルでは覚えないことが多い。
上限レベルの設定されていない呪文に関しては、プレイヤーの運が悪いといつまでも習得できない。

能力

初期値

レベルちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさ最大HP最大MP
1357821610
成長率(FC版)

成長率(FC版)
MP以外(F:0 E:1 D:2 C:3 B:4 A:5 S:6 SS:8)
MPについては(F:0 E:2 D:3 C:4 B:5 A:6 S:8 SS:10)
HPは概ね体力の1~3倍の範囲で伸びる。
実際は乱数の都合により、概ね上記の標準値よりやや低い値で推移する。標準値が大きいほどブレも大きくなる。
成長率Fは全く成長しない。また、成長限界値を超えていた場合、乱数判定で0か1上昇する。

レベル帯ちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさMP
 1~10FDEDDB
 E(6~)D(5~)B(9~)C(4~)SS(9~)
 11~20C(11~)C(11~)S(11~)B(11~)
 A(13~)
 21~30S(21~)
 SS(25)
 D(26~)
 31~40
 S(32~)
 41~50
 D(46~)S(50~)
 51~99D(51~)B(51~)
 E(56~)

魔力に長じ、数多の呪文を修め、特に冷気系の呪文を得意とする。
【ヒャド】【ヒャダルコ】【ヒャダイン】【マヒャド】と全てのヒャド系呪文を使用できるのが特徴。特にヒャダルコは2章において貴重な範囲攻撃呪文として重宝する。
もっとも、慣れたプレイヤーであれば覚える前に第2章をクリアしかねないほど章の終盤ではあるが。公式小説での設定では暑がるアリーナに対してクーラー代わりに【ヒャダルコ】を毎度サービスして甘やかす一面もある。
 
魔法に長けている反面、老齢のため【ちから】は導かれし者たちの中ではぶっちぎりの最弱で、肉弾戦は不向き。
魔法使いキャラらしくHPも低めで、重い武器防具の類は一切装備できない。
特に盾は、通常プレイの範疇では【うろこのたて】止まりになってしまい、守備力にかなり不安が残る。
 
成長の仕方はアリーナが前作の女武闘家に似ているように、前作の男魔法使いとほぼ同じと言っていいほど似通っている。
序盤はとにかく体力が伸びにくく、被弾を避けるための対策は必須。戦闘時は必ず最後尾に置くこと。
ただし、中盤以降は素早さが伸びやすくなるうえ、終盤には優秀な耐性を持つ【みずのはごろも】も装備できるので、耐久力はかなり改善される。
【ドラゴンクエスト4のあるきかた】では「目にも止まらぬ速さで動き回る老人」と評された。よく考えたら最終的にアリーナと同じスピードを身につけるわけだが、その姿を想像したらシュールというか不気味というか……。クリフトもそうだがあの姫様のお付きになるには速さカンストはもはや必須科目なのかもしれない。
 
また、FC版では裏技で【はぐれメタルのたて】が量産できるので、裏技の使用を厭わないのであれば、素早さの差を差し引いてもアリーナより守備力が高くなる。
裏技を使わない場合でも【格闘場】で粘れば複数手に入れることはそう難しくないが、そこまでしない場合、盾はうろこの盾を装備させることになる。
リメイク版でははぐれメタルの盾が一点物になったため、これがブライに回ってくることはほぼない。
 
ちなみに、混乱時には敵にスカラを唱えたりイオナズンを唱えようとしたりする。
小説版では、王より肉体への負担が掛かるので使用を厳禁されているため等の説明がされているが、小説を読んでいないプレーヤーからは無能呼ばわりされる事や批判も少なくない。
 
王宮魔術師という大層な地位にいながら、これまで戦闘において実用的な呪文はヒャドしか使えず、実戦に出てからポンポン習得していったなどという状況ではその辺の疑問を抱くのも無理はないと言える。小説版によれば「姫を過剰に甘やかすのは本人のためにならないし自身の体調の事情も含め、姫本人とクリフトの望む修行にもならんからボケた振りをしておいて危ない時だけ助ける」と言う方針を取っている。
また(2章時点での)サントハイム周辺のモンスター相手ならばヒャドだけでも充分強力と言えるので、それ以上の魔法は覚える必要もなかったとも解釈できる。

お役立ち度

FC版

第二章では同行者が2人しかおらず、ブライがいないと火力が不足するため魔法使いとしての面目躍如。
しかも、リレミト・ルーラも使えるため非常に重要な役割を担うのだが、序盤はHPと守備力が極端に低いため、非常に死に易いキャラクターである。
呪文攻撃は頼りになるが力は最低クラスであり、その貧弱な腕力や武器で攻撃したところでロクなダメージが入らない。初期状態では敵に1ダメージを与えるのがやっとという有様である。
呪文を使わないときは防御させ、早めの回復を心がけること。
一章では考える必要がなかった「打たれ弱い仲間はしっかり守る」ことを学習できる。
ただし、二章に限れば【ブーメラン】【どくがのナイフ】を装備することで、相手によってはそれなりのダメージが通るようになり、MPを節約しながら攻勢に出ることも可能。
 
第五章では早々から勇者の仲間入りをしている、同じく魔法使いタイプのマーニャと比較されてしまう。
8割以上が攻撃呪文で占められるマーニャに対し、ブライは移動中の呪文や攻撃補助呪文を数多く習得。
古典的なRPGにおける魔法使いの性能を地で行くキャラではあるのだが、火力で勝るマーニャの影に隠れがち。
しかも、FC版のAIは【ガンガンいこうぜ】【みんながんばれ】では攻撃呪文を優先しやすく、ステータス変化系の補助呪文をあまり使ってくれないので、彼の売りをあまり生かせない。
ただし、『ガンガンいこうぜ』で攻撃呪文を優先するということは勇者・マーニャ・ミネアそれぞれの攻撃呪文と連携を取りやすいということでもあるため、仲間との呪文連携前提ならば雑魚集団の掃討にも力を発揮する。
加入直後は【マージマタンゴ】【イエティ】など、相性の悪い相手が出てくるが、少し先の【コーミズ西の洞窟】では【ほのおのせんし】などにヒャダルコが刺さるので火力面でマーニャより頼りになる場面も用意されている。
 
そんなこんなで公式ガイドブックにも「補助呪文が必要ならば、勇者が【モシャス】でブライに変身しろ」と書かれてしまったのだが、実際には【いのちだいじに】【じゅもんせつやく】にすると、必要な場面ではだいたいバイキルトを使ってくれる。
ただし、AIが必要と判断してくれないと絶対に唱えないので、相手によっては全然唱えてくれなかったり、適正レベルから大きく外れていたりすると、唱えてもらえない事もしばしば。
条件によっては、ブライ自身にバイキルトを唱えられてイラッとすることもある。
FC版では二回攻撃の二発目にもバイキルトの効果が乗るのだが、AIは二回攻撃という特性を考慮せず、単純に攻撃力の数値が高い味方を優先して掛けるので、数値上の攻撃力がさほど高くないキラーピアス装備のアリーナは優先されにくい。
彼女にバイキルトを掛ける場合はモシャスを利用した方がいいだろう。
もっとも、そこまでする必要があるのはモシャス習得後の極一部のボスに限られるのだが。
 
また、装備可能な鎧と兜がマーニャより少なく、中盤の守備力が貧弱なのがやや辛いところ。
その分、装備可能な盾はマーニャより多いが、うろこの盾が装備できるかどうかの違いなので、鎧や兜でついた差を埋められていない。
さらに裏技を自重しないのであれば、盾はどちらもはぐれメタルの盾になるはずなので全く差がなくなる。
とは言え、鎧と兜も、最終装備については、大抵水の羽衣・【しあわせのぼうし】に落ち着くので、終盤におけるマーニャとの防具の差は基本的に無くなる。
 
ステータス面でも、序盤~中盤はマーニャよりもMPが高いというアドバンテージこそあるが、レベルアップが遅いことも相まって中盤以降はほぼ全てのパラメータがマーニャと同等以下になる。
 
AIに学習させる必要こそあるが、ボス戦や攻撃呪文が通じにくい敵が現れたときにはマーニャ以上に役立つこともあるので、打撃重視のプレイスタイルなら使ってみるのも悪くはないだろう。
学習が面倒な場合でもピオリム・ルカニ・バイキルトを使えるだけで終盤のボス戦時にスタメン起用する価値はある。
また、先述の通りモシャスでブライに化けるのは終盤のボス戦においてかなり有効な戦法である。(詳細は【デスピサロ】の項を参照。)
彼の特徴を活かすにはある程度ゲームへの理解度が必要であり、総じて玄人向けのキャラと言える。
 
なお、なぜかFC版の説明書にはケガをしたアリーナに回復呪文をかけているシーンがある。
彼は【ホイミ】【キアリー】すら使えないほどの攻撃と補助に偏重している魔術師なのだがなんでこんな絵があるのか……
混乱中にスカラを唱えることから考えても開発当初はクリフトと役割が逆だったのだろうか。

PS版

FC版とは打って変わって使い勝手はかなり向上している。
まず、作戦「めいれいさせろ(めいれいするわよ)」の導入によりマニュアル操作が可能になった点。
豊富な補助呪文を自由自在に使えるようになり、能力をフルに活用できるようになった。
次に戦闘中のルーラ廃止に伴い、【ラリホー】を習得できるようになった点。
これで二章序盤から厄介なモンスター達の足止めが可能となり、モンスターの耐性の関係上ヒャダルコが効き難い状況下においてもラリホーによる援護で立ち回れるようになった。
そして主力兵器のヒャダルコの威力がDQ5以降と同様のものに強化された点。
ブライはヒャダルコをメインに使う時期が長く、この強化はかなり大きい。
FC版では度々討ち漏らすこともあった二章の雑魚をほぼ一撃で倒せるようになり、五章でも加入直後の時点では破格の威力でしばらくの間は主力として使っていける。
レベルアップもFC版より早くなり、成長速度でマーニャに差をつけられるようなこともない。
マーニャが【イオラ】を覚える辺りまでは完全一軍に起用してもよい(この辺りから素早さも高くなる)。
クリア後のダンジョンにおいても【メダパニ】で危険モンスター【パンドラボックス】を足止めでき、
【インパス】【レミラーマ】といった探索系の呪文も大きな魅力である。
 
マーニャがイオラや【ベギラゴン】を覚えだす頃には流石に攻撃呪文に関してはマーニャに分があるが、
補助呪文に長けるブライは長期戦となるボス戦に活躍の場を広げていくことになる。
特に【バイキルト】【ピオリム】はマーニャが持たない強みであり、打撃主体のパーティにおいては地位を確立できる。
ルカニ・バイキルトによる打撃の強化は仲間が成長すればするほど威力が増していくので、終盤以降のボス戦においては重要なダメージソースとなり、特にバイキルトは長期戦となるデスピサロ戦でその真価を発揮する。
それらの仕事が終わった後は遊び駒になってしまうことも多いが、中盤以降は素早さが高くなるため、【しゅくふくのつえ】【けんじゃのいし】を持たせて回復役を任せてみるのもいいだろう。
本作ではダンジョンの奥にいるボスは意外と少なく、ボスがいないダンジョンも多いため、二人の使い分けは容易。
また、ボス不在のダンジョンが多いということはそれだけ雑魚戦の殲滅効率が重要になってくるということでもあるので、マーニャとブライの二人をパーティに入れて呪文連携を取るのも十分有効な戦法と言えるだろう。
リメイクに伴い敵の呪文耐性(特にメラ・ギラ・イオの炎熱系三種)が大幅に下げられているため、FC版以上にマーニャとの呪文連携を取り易くなっている点を見逃してはならない。
 
ちなみにピオリム・バイキルトは武闘家タイプのアリーナよりも、戦士タイプの勇者・ライアン・トルネコと好相性。
そもそもアリーナにとって補助呪文は【スクルト】【フバーハ】くらいしか必要ないというだけの話ではあるが。
 
ただし、後に登場するピサロはバイキルトとマヒャドを擁し、攻撃力も耐久力も高く、どんな行動も高レベルでこなせるため、ブライの持ち味をほぼ食い尽くしてしまう(ブライに限った話ではないが)。
ピオリムが有効な差別点になるかと思われたが、高レベルになると、素早く動いて欲しいキャラはピオリム無しでも軒並み素早くなるので、活かしづらい。
そのうえ高レベルだと1回ピオリムを使うだけで全員が素早さ200以上になってしまうため、行動順が安定しなくなり逆効果になることも。
素早さを2倍にする【ほしふるうでわ】が量産可能なのも、ピオリムの価値を下げる要因になっている。
また上述のようにはぐれメタルの盾が一品物となり、簡単複数入手が不可能になった。
装備すれば強力なブレス耐性を付与されてFC版より強力なものの、それも実質ミネア・マーニャとの取り合いを制した末である。
 
ちなみに以下に挙げるのはLv99時の平均ステータス。
シナリオ攻略時には普通Lv99まで上げないため参考までに。

ステータスブライマーニャ
82184
素早さ209205
体力134135
賢さ164172
最大HP540708
最大MP442804

力・HP・MPに圧倒的な差があるのがわかるだろうか。
特に力やMPに於いては実に2倍近い差がある。
 
もっとも、これはマーニャの成長率が高過ぎるのであって、ブライが特別に冷遇されているわけではない。
レベル99時のマーニャのステータスはブライどころか、【勇者】【ピサロ】にも匹敵する。
最大の被害者がブライであるのも事実だが…
なお、マーニャのステータスが異様に伸びるのは45レベル以降であり、5章クリア時点でのステータスならブライとほぼ同等。
6章に入って【エッグラ】【チキーラ】を倒しまくる等のやりこみをしてレベルが上がってくると、徐々にステータスで差をつけられていってしまう。

DS版以降

全体的にステータスが強化され、素早さはクリアレベルまではマーニャよりもやや高い数値で推移するなどの差別化が図られた。
ただし、マーニャも同様に全体的に強化されたため、最終ステータスの差はあまり埋まっていない。

その軌跡

アリーナ姫が王城で生活していた頃は、一貫して彼女の武者修行願望を諫止する立場であった。
だが、彼女が無責任にもサントハイム唯一の王位継承者(しかも父王には現状妃がいないのですぐには他の子を作れない)という自らの立場と重責を省みず自分勝手に城を出奔した後はお目付け役として、駆け出しの神官クリフトと共に放浪の旅に同行することになる。
最初はあくまでサントハイム領内の巡回の旅であったが、ある時期彼の主君である【サントハイム王】が、地獄の帝王の復活に関する予知夢を見たものの、それを語ることを魔の力によって止められ、声を失ってしまうという異常事態が発生する。
アリーナ達が手に入れた【さえずりのみつ】によりこれを治癒した後は、国王直々にサントハイム国外を旅することの許可を得たため、アリーナは武道大会に参加するため隣国エンドールへと向かうことになり、ブライもまた引き続き彼女に同行することとなる。
 
しかし監視対象のアリーナが武術大会に参加している間、母国サントハイムの王城の住人が、ただ一匹の猫を残して全員神隠しに遭ったため、今度は行方不明となった彼らを探して、アリーナと共に長い旅に出ることとなる。
後にブライは南東新大陸はミントスの街の【ヒルタン】老人のホテルで、勇者及び導かれし者たちと運命の邂逅を果たす。
病に倒れた同行者のクリフトを治療した後は、主君代理のアリーナとともに勇者に同行し、魔王デスピサロと世界の命運を賭けた戦いに挑むことになる。
 
魔王を倒し平和を取り戻した後は、住民の戻ったサントハイム城に戻り、ブライは再びサントハイム王に仕え、静穏な日々を送ることとなる。
その後、城中の人々から尊敬されつつもその地で短い余生を全うしたのか、それとも今度は結婚が嫌で出奔したアリーナ姫に付き従って第二の冒険の旅に出たのかは、定かではない。

人気

外見が口うるさそうな老爺なせいか、それともPS版リメイクでの他国に対する度を過ぎた悪口雑言が災いしているのか、DQ4のメインキャラ人気投票ではいつでもぶっちぎりの最下位である。
 
彼と最下位争いを繰り広げていたライアンは、愛らしいモンスターのホイミンと組むことでベストコンビという確固たるポジションを獲得、これによりいたストSPやDQ8に出演、不人気になりがちな中年ながら一定以上のファンを抑えている。
同じく当初人気が下位ランクだったトルネコに至っては、別のゲームに於いて3度も主演を張った。
『トルネコ一家の冒険記』 なる漫画も出版され、いたストSPではマハラジャポジションとして登場。
DQ8でもVIPとしてモリーに呼ばれ、完全に他の男性キャラに大差をつけて人気キャラとして君臨している。
以上のようなことにより、ほとんど声のかからない彼の立場の悲惨さがうかがえる。
 
例を挙げればいたストシリーズではライアンがSP、アリーナが皆勤賞、クリフトがポータブル以外、トルネコがSP・ポータブル・30thにマハラジャポジションとして、マーニャとミネアがポータブルに出演してる中、ブライは一切出演できていない。
ヒーローズシリーズでも、ヒーローズ1からサントハイム3人衆で唯一ハブられた状態だったが、ヒーローズ2でトルネコとミネアまでもが参戦し、さらにSwitch版にライアン参戦が決定したため、ヒーローズシリーズで(全作品から参戦できない主人公を除き)導かれし者たちの中で参戦できなかったのは彼だけというさらに酷い状態に。導かれし者ではないピサロすら参戦済みなのに。
ライブツアーに至ってはアリーナ、トルネコと、導かれし者でないパノンが主力メンバーに加わり、クリフト、マーニャ、ミネア、そして勇者ですら追加キャラクターとして出演してもブライは出演させてもらえず。ただしアリーナの台詞で名前は言及されている。
 
アリーナのお目付け役という、プレイヤーキャラクターの中でも特に【主人公】らしくない微妙な立場にあることも、影が薄い要因か。
クリフトも似たような立場ではあるものの、そちらはその特性や発言などでキャラが立っており、第二章の女主人公であるアリーナに対して、男性視点の担い手はクリフトと考えるプレイヤーも少なくないだろう。
実際、同じ章のキャラであれば主人公ほど後から加入する傾向のある第五章において、例外的にクリフトはアリーナと同時加入することからも、それが覗える。
各章で全滅時に復活するキャラはもちろん主人公だし、ミネアやピサロもそれぞれの章のストーリー上は主人公の立場であることから、結果的にブライが最も主人公のポジションから離れた立場になっている。

小説版

サントハイムきっての大賢者。直弟子にクリフトがいる。過去には王と共に無数のダンジョンを封印して回っていた。現在は身体が弱ってきたため強力な呪文の使用は王に厳禁されている。
アリーナを大事に思っている点は原作と変わらないものの「一度痛い目をみた方がいい」と突き放す言動があったり、真正面から釘をさしたり、ある目的のために遠回りをさせるなどアリーナとやり合える老獪な教育係として描写されている。
 
人類のためにならないある魔法の道具を見付けると、喜ぶクリフトの目を盗み独断で封印。「こんな物は人類のためには存在してはならない代物。人知れず永久に封印してしまった方が世の中のためなのじゃ」とクリフトに言い聞かせていた。
 
2章では不明だが、5章の時点で年齢は70代と言う設定。

ゲームブック版

アリーナが普段公式の場では常に超高級品のドレスを身に纏っていることを言及している。それによれば母親と瓜2つなのだと言う。
ひかりのドレス19000Gをカジノで当てたアリーナに対してブライの感想はと言えば……。
『こんな『安物のドレス』より王国より最高級のドレスを送って貰いますものを………。
姫様が舞踏会のためとは言え自分からドレスを着たいとおっしゃる機会はありませんでしたからな…じいは嬉しゅうございます(泣)』

冒険用の資金とはまた別にクリフトが父王より身の回りの世話するための凄まじいまでの大金を預かっている。普段は銀行にサントハイム王国名義で預けてある。
ブライも引き出せるがクリフトより『姫を甘やかし過ぎてすぐ使い果たしかねない』と言う理由から禁止されている。実際ブライは見た目と違って金使いが非常に荒い。特に姫絡みとなればなおさら金使いはザル同然に使いまくる悪癖がある。
舞踏会の際には王国より本人の独断で王国馬車を呼び寄せて超最高級のドレスを取り寄せようとしたほどである。(アリーナ曰く『窮屈なコルセットを着けて好きでもない相手にお姫様らしく微笑んで踊るなんてまっぴらごめんだわ』光のドレスに関しての感想は『店頭で見た時よりも何だか安っぽい気がするわね』とやや辛口)

DQ6(リメイク版)

【デスコッド】で「ちかいみらいの夢」を選ぶと井戸の近くにいる。
アリーナとクリフトを探している。

DQ9

Wi-Fi【スペシャルゲスト】キャラとして2010年4月30日より配信されていた。
彼のコスプレ装備の中では、ひげが付いてる【ブライヘア】が印象的。
そのブライヘアに加え、【ブライのローブ】【ブライのくつ】全てを装備すると、「サントハイムの長老」の称号がもらえた。
また、配信クエストNo.181【じじいのアイドル】のクリアにはこのコスプレをすることが必須であったが、ゲストキャラ自体の配信が終了したため、現在はマルチプレイなしではクリア不可能。

バトルロード2

【スペシャルカード】【メダパニーマ】で登場。
【とどめの一撃】【マヒャデドス】

トレジャーズ

お宝に【ブライの像】が登場。

ライバルズ

第7弾カードパック「光と闇の異聞録」にて、【武闘家】専用レジェンドレアカードとして実装。
彼自身は【魔法使い】だが、武闘家クラスのリーダーであるアリーナと関係が深いことを踏まえたのだろう(魔法使いのレジェンドレアは揃いも揃って女性のため、その影響もあるのかもしれない)。
 
導かれし者たちでは最後の登場となった。
CVはチョー。

2/1/3 冒険者
特技ダメージ+1
召喚時:このターン味方1体の攻撃力+2

バイキルトを使って攻撃力をあげ、さらに特技ダメージまで底上げしてくれる。これまで外伝作品に全く出られなかった鬱憤を晴らすかのごとく、2コストとは思えない凄まじい性能を誇る。
このカードを序盤にうまく使うだけで勝負を決めてしまうことがそれなりにあるほど。
 
余談だが、味方に勇者ソロがいる状態でブライを召喚したときのボイスは「勇者殿、わしを忘れてもらっては困りますな!」である。
長らく外伝作品に出られず、存在を忘れられかけていたことをしっかりネタにされている。
そして、その勇者ソロのレベル3のイラストには導かれし者たちが描かれているのだが、なぜかブライだけが描かれておらずハブられていた。
ブライの登場に伴いイラストが一新されようやく彼も描かれるようになった、のだが他の全員が新規に書き下ろされている中、クリフトの余白の部分に申し訳なさそうに使い回しのブライの姿があるだけ…。

ドラけし!

DQ4イベント「それぞれの旅立ち」限定ドラポンから排出される。
星4の青属性で、スキルは縦長六角系の範囲を攻撃するヒャダルコ。

蒼天のソウラ

4巻に登場。
【ガイアのつるぎ】の生成を発端に、【アストルティア】に歴代のドラゴンクエストが息づいていることを感じ、ソウラユルールが気合いを入れ直すシーンのバックにDQ2、4~7のキャラクター達と共に描かれた。

余談

DQ10には立ち位置や髪型、戦闘スタイルが似たキャラクターが登場している。というか髪型は一緒。ただし性格は大幅に異なる上に敵である。
ビルダーズ1には髪型と服の色合いが似たキャラクターが登場している。
しかしブライとの関係はない。
 
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では「ブライのシルエットが数々のモンスターに似ている」と何かとネタにされていた。
例えば、3巻にて【衛藤ヒロユキ】が「ミネアに【コンジャラー】と勘違いされる」というネタを描いている。
また、5巻にて【石田和明】が「マーニャとミネアに窓越しから【とんがりあたま】と勘違いされたり、アリーナが【オーガー】をブライと勘違いしたりする」というネタを描いている。
また、ガンガン編の3巻にて【新山たかし】が「デスパレス内のモンスターが、変化の杖の効果が切れて人間の姿に戻ってしまったブライを見ても人間だと気付かずに話しかけてくる(何のモンスターと勘違いしたのかは不明)」というネタを描いている。
 
モンスター絡み以外では【栗本和博】が若い頃のブライを描いており、そちらでは現在のクリフトそっくりの格好をしている。
若い頃は国王とパーティを組んで魔術師として共に冒険の旅をしていたようだ。