【魂の貝殻】

Last-modified: 2021-10-03 (日) 00:56:48

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト　ダイの大冒険】に登場したオリジナルアイテムの1つ。
死にゆく者の魂の声を封じ込める能力を持っており、遺言として機能する。
【ヒュンケル】や【マァム】も知っていたため、珍しいアイテムではない様である。
　
【地底魔城】の隠し部屋に置かれていたアイテム。
メッセージにはヒュンケルの育ての親である【バルトス】の声が残っていた。
【アバン】を素通ししたことに憤った【ハドラー】によってバルトスは粛清され、死の間際にヒュンケルに看取られはしたものの崩れ去る寸前の彼にはたくさんの事を語る時間はなかった。そこで彼はこのアイテムに最期の日に何が起きたのかをメッセージとして遺すことにした。
　
メッセージは「自分はアバンと戦い敗れたが、子供の存在に気づいた彼に助命された」「自分の死後残される息子ヒュンケルの保護者になってほしいと頼み込み、彼に快諾された」「ハドラーが死ななかったために自分も死ななかったが、門を素通しした罪でハドラーに粛清されて死亡した」「恨むならアバンでなく、魔物でありながら人の子を育てた自分」といった内容で、アバンを仇と信じ人と正義を憎み続けて進んできたヒュンケルの理念を根底から覆すものであり、当初の彼は衝撃的すぎて信じることができなかったが、結果的にその誤解を解いていることに違いは無い。
「死人に口なし」とは言うが、流石は【じごくのきし】、死んでからも喋る口はあったようである。
　
バルトスがこれを隠し持っていた理由は不明だが、自身が危うい存在なのを理解していた為、自分になにかしらの事態が発生したときに備えて用意していたのかもしれない。
内容も真相が含まれているが自分を処刑したハドラーを恨むでもなく、最後には再びヒュンケルへの感謝の言葉で締め括られており情愛に満ちたものであった。