【竜の女王】

Last-modified: 2024-04-02 (火) 05:40:43

DQ3

【竜の女王の城】に住む、自身のことを神の使いと称するドラゴン。
彼女の城は高い岩山に囲まれており【ラーミア】に乗らなければ到達できない。
FC版の表記は「りゅうのじょうおう」で、本人および城内の喋る馬や【ホビット】のセリフにあり、正式な呼称のようである。
重い病気にかかっており、既に余命幾ばくも無い、危険な状態にある。
出会ってすぐに死亡してしまうため出番は少ないのだが、後の勇者ロトに【ひかりのたま】を託すという、ゲーム攻略の上でも勇者ロトの伝説の上でも、非常に重要な役割を持つ人物である。
彼女は下記のセリフとともにひかりのたまを勇者に託した直後に、ひとつの大きな卵を残して息絶える。

*「わたしは りゅうの じょうおう。
  カミのつかい です。

*「もし そなたらに まおうと
  たたかう ゆうきが あるなら
  ひかりのたまを さずけましょう。

*「この ひかりのたまで
  ひとときも はやく へいわを
  とりもどすことを いのります。

*「うまれでる わたしの あかちゃん
  のためにも……。

*「…………。

このときに残した卵から生まれたのがDQ1のラスボス【りゅうおう】だとする説があり、これは「ロトの紋章」などで採用されている。
本当に実母なのかは不明だが、少なくともりゅうおうの先祖であることは公式で確定している。詳細はりゅうおうの項目を参照。
 
実母だとすれば、「わたしの あかちゃん」=竜王のために取り戻したかった「へいわ」を竜王自身が「ひかりのたま」を奪って再び侵した事になり、なんとも皮肉な話である。
 
FC版のフィールドグラは【やまたのおろち】【キングヒドラ】と共通。
ただ、この三者はいずれも動かないし、上記の両者は横向きに対して、女王は後向きと、向いている方向が違い、特に意識していなければ正面から話すので、同一と気付かなかったプレイヤーもいた。

ゲームブック版

【バラモスの城】に囚われており、竜の鱗柄の服を着た人間の女性の姿で登場する(イラストあり)。
出会った勇者たちにひかりのたまを託した後、本来の竜の姿に戻り、卵を残して息絶える。

小説版

【精霊ルビス】同様、天上界から使わされた【神】。ルビスが新天地を創造するために去った後、1人で世界を見守っていたが、現在では病に冒されている。
病にさえかからなければ【バラモス】でも倒せたらしい。
ゲームと違って口調は厳めしい。
40歳ぐらいの女性の人間形態に変身でき、パーティに光の玉を託したところで出番は終わっている。
小説版DQ1によれば、ゲーム同様その後死亡した模様。

CDシアター

声優は寺瀬めぐみ。

蒼天のソウラ

1巻で【ドラゴンクエスト】という作中用語の説明として登場。
「賢者に秘宝を授けたドラゴン」の代表として描かれた。

ライブスペクタクルツアー

演者は高橋洋子。
その際明らかにされた設定画では、緑髪の頭部から2本の細長いツノ+短い数本のツノを伸ばし、純白からグリーンにグラデーションの掛かったドレスを纏う痩身の女性。
準公式の水準ではあるものの、非常に数少ない彼女の公開設定と言える。

考察・その他

DQ2のゲームブック(エニックス)では、【竜王のひ孫】が彼女のことを「ひいひいばあさん」と呼ぶセリフがある。
彼のひいじいさんがりゅうおうだから、つまり竜王の母親だということになる。
 
DQ11の真エンディングでの聖竜のセリフには「もしわたしが闇に落ちることがあれば・・・」とDQ1のストーリーを念頭においた発言がある。
おそらく、この闇に落ちた聖竜すなわち竜王、の母が竜の女王であり、彼らは命の大樹=聖竜、の子孫だと思われる。
 
【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】などの一部作品では『竜神の末裔』とされる。