【ローレシアの王子】

Last-modified: 2020-03-27 (金) 21:09:11

 パーティメンバー:DQ2【ロトの子孫たち】
【ローレシアの王子】―【サマルトリアの王子】【ムーンブルクの王女】

DQ2 Edit

【ドラゴンクエストII 悪霊の神々】【主人公】
【勇者ロト】の末裔が治める【ローレシア】城の【王子】
中世風のデザインだった前作主人公とは打って変わって青い布で覆った耳当てつきメットを被り、額にはゴーグルを乗せているというやや近代的な服装のデザインになっている。【サマルトリアの王子】のデザインも同様に近代的で、これはDQ2が前作の100年後という設定を反映したのかもしれない。
現実だと戦車兵の被る「タンカースヘルメット」とゴーグルのセットに似ており、【鳥山明】が当時の漫画イラストで好んで描いたスタイルの1つでもある。
公式イラストでは、よくロトのたてを装備している。
 
【デフォルトネーム】は「りはうす」「ロラン」など。【小説ネーム】は「アレン」だが、彼の名前として最も有名なのは間違いなく【もょもと】だろう。
星のドラゴンクエストのCMでは、小野伸二がコスプレした。
 
『ファミリーコンピュータMagazine』で行われた『第1回美少年キャラコンテスト』('89年16号発表)では第6位にランクイン。DQキャラとしてはDQ3の勇者(3位)に次ぐ上位入りとなった。
また、サマルトリアの王子も第15位、ムーンブルクの王女も美少女部門で第11位に入っており、パーティー揃ってのランクインも果たしている。
 
ただし後年にドラゴンクエスト公式サイトで行われた国勢大調査2010のキャラ人気投票ではシリーズ主人公として唯一ランクインできなかったという結果になっており、
同ランキングで1位のDQ3勇者や19位のサマルトリアの王子、24位のDQ1勇者と比べて時代に取り残されてしまった(他の戦士系キャラに人気を奪われてしまった)という面は否めない。

その苦難に満ちた人生 Edit

姉妹国【ムーンブルク】【ハーゴン】配下の軍勢によって滅ぼされたことにより、いきなり父王から「ハーゴンを倒してこい」との命が下る。
お世継ぎの一人息子でありながら、用意されたのは50Gと【どうのつるぎ】だけ。防具である【かわのよろい】は普段着なので、150Gという驚異の国庫負担で冒険の旅に出る羽目になった不遇の王子。
旅の途中、同じくロトの血を引く【サマルトリアの王子】【ムーンブルクの王女】と出会い、冒険を共にする。
異常に強い魔物、やたら厳重な邪教団のセキュリティ、一歩エンカウントが繰り返される死闘、なぜか合わない【復活の呪文】など、様々な苦難を経て諸悪の根源ハーゴンを討ち果たす。
だが、ハーゴンは今際の際に自らを悪霊の神々への生け贄とし、破壊神【シドー】を現世へと召喚した…!!
 
と、システムやゲームバランスの面で苦労している事をしばしばネタにされている。
シナリオ面では、仲間2人が国を滅ぼされたり呪いで犬にされたり寝込んだりした中で、後年ローレシア国が名前すら遺らないほど滅びる運命にあること以外は歴代シリーズでも珍しく本人や親族が具体的なピンチに陥るイベントのなかった主人公でもあるのだが…。

その戦闘能力 Edit

歴代主人公の中では唯一【呪文】を使えないが、【最大レベル】は50とパーティ内では一番高く、【ちから】【HP】が伸びる【戦士】型ステータスの腕っぷしで全ての敵をぶちのめす、漢の中の漢。
【いなずまのけん】【ロトのよろい】【ロトのたて】【ロトのかぶと】といった強力な専用装備もあり、初期のロト3部作において、明確にロトの銘を受けた武具をフル装備出来るのは彼だけである。
 
【パーティ】メンバーのうち、ムーンブルクの王女は【こうげき力】に期待できず、サマルトリアの王子の最強武器である【はやぶさのけん】は力を上げるためのレベル上げが必要となるため、低レベル進行であるほど守備力の高い敵に対してまともな物理ダメージを与えていけるのはほとんど彼のみとなる。
その攻撃力は【かぶとムカデ】【ゴーゴンヘッド】【キラーマシーン】の装甲を独力でぶち抜き、【いなずまのけん】【はかぶさの剣】の力があれば【はぐれメタル】をも一撃で粉砕する(経験値は他シリーズと比べてしょぼいが)。
全体的に味方側の数値が抑え目であるDQ2のゲームバランスを考えれば、非常に強いといえるだろう。
欠点と言えば、(DQ2の凶悪な強敵との連戦や乱数要素の強いシステムのため)最強装備であっても死にやすいこと、レベル5から16までの序中盤でHPが伸び悩むくらいである。
 
歴代主人公や後の戦士職と比べて目立つ長所に、高い【すばやさ】も挙げられる。
パーティー内では一番遅いが、それでも序盤から常時サマルに準ずるすばやさを維持し、最大レベル(Lv.50)でそのすばやさは140にまで達する。
他の主人公が後衛キャラに大きく劣る点を考えると、これは異例の高さと言える。
まだ【ドーピング】アイテムのない本作において、ムーン王女の最大レベルでの素早さ160が実質的なカンストと考えると、その差は20。重装備の戦士でありながら、軽装魔法使いキャラの9割ほどの身軽さを保つ。
パワーとスピードを最高レベルで兼ね備え、装備品も圧倒的に豊富という、純粋な数値だけ見ればのちのシリーズにおける戦士と【武闘家】の良いとこ取りな、言うなれば【バトルマスター】型とも言えそうな能力ではある。
 
しかし、これには訳がある。
DQ1からDQ4までには【みのまもり】が存在せず、「すばやさ/2」がその役割をしている。
上述の通り、僅差とは言えローレの素早さはパーティー最下位。これは重装備の前衛というイメージにはマッチするが、システム上では【しゅび力】もまた最下位となってしまう。
そして今作はシリーズ初期作品故、ゲームボリュームが後の作品に比べて大きいとは言えず、装備やアイテムの種類も少ない。
装備による強化抜きで「打たれ強い前衛キャラ」を表現するには、後の作品におけるみのまもりに相当する素早さも高めに設定する必要があったのだ。
 
また、本作は敵のすばやさも全体的に高めに設定されており、これらと比較してローレが突出して高いというわけでもない。
上述の最大レベルでの数値ですら、【アークデーモン】やハーゴンには及ばず、【あくましんかん】と同値である。
 
ちなみに、シリーズですばやさが行動順決定に影響する要素になったのもDQ2が初なのだが、「キャラクターの行動速度」として実感されることはあまりない。
DQ2の行動順は乱数による影響の方が大きく、その乱数の振れ幅も0~255と広い。すばやさの値が乱数で相殺されることもしばしばで、レベルカンストしているムーンブルクの王女ですら最下級の雑魚敵に先手を許すことが多いほど。
そういう意味でも、DQ2の「すばやさ」は守備力の表現に重きを置いた要素だったと言える。
 
専用装備に恵まれているのに加え、歴代キャラの中でも非常に貴重な「作中に登場するあらゆる武具を装備できる」という能力もあわせ持つ。
有効性はともかく、戦士タイプでありながら【いかづちのつえ】【みずのはごろも】などの魔法使い系装備で身を固めることも不可能ではない。
すばやさの件と同様に、この能力もシステム内の装備パターンを「ローレのみ」「ローレとサマル」「全員」の3つにしてデータ容量を節約したための副産物ではあるのだが、肉体壮健にして【おおかなづち】でも【まどうしのつえ】でも手当たり次第にぶん殴っていく…という姿に、あまり違和感が無いのもローレシアの王子らしいと言えるだろう。
例外としてMSX/MSX2版にて追加された【あぶないみずぎ】は装備不可だが、仮に装備出来たとしても、こんな物をわざわざ装備させるのはウケ狙いか一部の特殊な性癖の持ち主くらいだろう。
 
そんな彼だが、先述の通りその旅路には彼の強さを以ってしても苦戦するような異常に強い魔物が立ちはだかり、一歩でのエンカウントも多く連戦に次ぐ連戦が繰り返されるため、心が折れそうになるかもしれない。
そんな時は禁断の呪文【ゆうていみやおうきむこう…】を入力するのだ。
(ただしもょもとであっても味方のレベル上げを怠り、弱いまま連れ回していると中盤以降回復役をすぐ殺されれてしまい苦労する羽目になるという更なる罠があるのだが…。)

リメイク版 Edit

【つよさ】で閲覧できる項目に肩書きが追加され、パーティー内ではローレシアの王子だけが【ゆうしゃのしそん】となっている。
血筋で言えばサマルとムーンも立派に勇者の子孫なのだが、単純に戦士では主人公として見栄えが悪かったのだろう。
行動順の判定が大幅に見直されており、すばやさの高さによる恩恵を感じやすいバランスに変更されている。
3人パーティ時の被弾率は40%と最も高く、パーティの盾にもなってくれる。
呪文が使えずひたすら殴りかかる戦士的ポジションから脳まで筋肉呼ばわりされる事もあるが、前述のとおり剣やハンマー以外にも、ロトの剣以上の攻撃力となった【いかづちのつえ】でもぶん殴っていける器用?な能力は続投している。

ガラケー版以降 Edit

最大レベルであるレベル50時の「ちから」が160から203と一気に跳ね上がっている。
しかし、システム上の攻撃力の最大値は255のままで据え置かれているため、いかなる【武器】を装備しても攻撃力が255を超えることはなく、強力な武器ほど攻撃力を発揮できないという本末転倒な事態に陥ることになる。
その有り余る腕力を活かせる武器は最早はやぶさのけん以外にはないと言わざるを得ない。

小説版 Edit

名前はアレン。初登場時は他2人と同じ16歳。
ロトとアレフの血を引く家系として、勇猛果敢で正義感ある性格の少年。それゆえ「ムーンブルク壊滅、国王陛下以下全員討死」の報を受けるや否や、真っ先に自分がハーゴンを倒しに行くと宣言した。
ムーンブルクの王女セリアとは恋仲なのだが、サマルトリアの王子コナンも彼女を好いていたため、一時期関係が険悪になりかけた。
しかしコナンが失恋を認めて和解し、以降は本来の互いを認め合う親友の関係となる。
コナンの妹王女マリナからも惚れられていたが、対【マンドリル】戦の直後にコナンから告げられるまで気付かない鈍感な面もある。
父王アレフ7世の反対を押し切って、出奔同然にハーゴン討伐の旅に出る。
最終的にセリアと2人でムーンブルクを復興させたらしいが、結婚したのかどうかは不明。

CDシアター Edit

CVは山口勝平。後に【ヘンリー】も演じる。
 
こちらでも名前はアレンで、年齢や旅立ちの切欠も同じ。
旅立ち当初からローレシアに代々伝わるロトのよろいを纏い、16歳の誕生日に貰った長剣を携えている。
最初から鎧を身につけているからかゲームとは容姿がだいぶ異なっており、帽子とゴーグルも身につけていない。
心優しくも勇敢、かつ仲間想いで、サマルトリアの王子コナンにやっかみを受けても、ある場面を除いてなだめる思慮深さもある。
 
力が強く武才もあり、ムーンブルクの王女ナナからも好意を持たれている事からコナンに僻まれており、中盤あたりまで嫉妬を受けたり仲違い寸前にまでなってしまうが、デルコンダルのサーベルウルフ戦で苦戦した際コナンの助力で勝利してからは互いに見識を改めている。
ナナからは元の姿に戻って一番に抱きつかれる、一番に心配されるなどかなり好かれている様子。
  
旅の中でロトが身につけていた武具を集めていくが、竜王の血族から貰った【ロトのつるぎ】は酷く錆び付いており、「今のお前にその剣を振るう資格は無い」とまで宣言された事もあって暫く使えなかった。
【海底の洞窟】【バズズ】との戦いの中で長らく愛用した長剣を溶岩に落とし、傷つくコナンとナナを想って戦う中、ロトのつるぎを覚醒させ使いこなせるようになる。
 
コナンとナナの力を受けて破壊神を倒すに至ったが、力を使い果たしたナナの死を受けて「馬鹿だ…ぼくは馬鹿だ!ハーゴンは倒した、破壊神も倒した。だけど、だけどそれが何だって言うんだ。いちばん大切な人を守れなかったなんて…」と嘆き涙し、精霊ルビスの感謝を受けても「僕にそんな資格はありません」と返すなど、彼もまたナナを大切に想うようになっていた。
ナナが息を吹き返した際は、コナンの強引な後押しも受けつつ、改めて彼女に告白しシアターは終わりを告げる。

ゲームブック(双葉社) Edit

名は語られない。一人称は「ぼく」。
同じ作者によるDQ1ゲームブックの主人公同様、腕に炎の痣がある。
ノリの軽い性格だが、内心では「先祖譲りのこの性格、どうにかしなきゃ」と考えてもいる。

ゲームブック(エニックス) Edit

名前の設定はなし。一人称は「ぼく」。
パワーを主体とした剣術は他を寄せ付けず戦闘面では原作通りの活躍を見せるものの、お坊ちゃん育ちのためか人の話を素直に聞きすぎてしまうきらいがあり、敵の罠に嵌り掛ける描写もある。
天然で鈍感な面はあるものの、主人公らしく人を引き付ける力があり、他の二人同様に誰とでも分け隔てなく接するため、最終的には立場を超えて多くの人物と信頼関係を結ぶことが出来る。
本作では、主人公と結ばれるヒロイン役としてミリアという女性が登場している。
彼女は、ルプガナの街の指導者にしてルプガナ船団頭目でもある人物の一人娘で、原作ではグレムリンに襲われた所を主人公パーティーに助けられる町娘のポジション。こちらはサマルトリアの王子カイン、ムーンブルクの王女ナナコンビと違い、一貫して甘い雰囲気のカップルとなる。
 
戦士としてだけでなく指揮能力にも長けているようで、カイン、ナナ、場合によってはその他のメンバーに呪文や攻撃の指示を行うのも彼の役目。
特に戦闘以外でのロールプレイに優れるカインとの相性は性格的にも能力的にも噛み合っている。
また、強力な魔法こそ使えるものの戦闘訓練を積んでいない為に冷静さを欠くナナの能力も、上手く引き出している。
 
普段のナナとの関係は良き友人・仲間であり、彼女を異性として気にしているカインと比べて付き合いかたが自然体。カインとナナの日常的な喧嘩を「良いコンビ」と冷静に眺めることもあった。
 
チート行為を行うと「力では常識が通用しないが呪文にはめっきり弱い」面を見せたり、違う世界につれていかれることも。
 
最後には真の力を発揮したロトの装備に身を包み、シドーと戦う。

冒険の旅がちょうど一年かかっている設定であり、オープニングとエンディングで誕生日を迎えている。

オールナイトニッポンスペシャル ラジオドラマ Edit

名前は番組タイトルから取って「オール」。
声優は古谷徹。後にTVアニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】でも主人公を演じる事になる。
一人称は「僕」で、いかにもな少年漫画の主人公口調である。

DQ9 Edit

再登場したシドーを倒すこと(かつては【Wi-Fiショッピング】でも)で彼のコスプレ装備が手に入り、コンプリートするとそのものズバリ「ローレシア王子」の【称号】がもらえる。
シドーをレベル26まであげればコンプリートできるので、歴代主人公のコスプレ装備としては一番集めるのが簡単。

いたストSP Edit

プレイヤー専用キャラとして登場。

DQMB Edit

いなずまのけん、【ミナデイン】(DQ2版)、【勇者集結】に登場。
呪文が全く使えないため、ミナデインではいなずまの剣に秘められた魔力を用いて協力している。
今作では、これまで茶色や黒色で描かれていた髪が銀髪になっている。

シアトリズムDQ Edit

プレイヤーキャラクターのひとりとして登場する。初期職業はもちろん戦士。

スマブラSP Edit

最後のきりふだ【ギガスラッシュ】に歴代主人公のひとりとして登場する。よく見るとDQMB同様に銀髪となっている。
主人公たち全員で協力してミナデインのような電撃を放ちギガスラッシュを強化するのだが、ローレシア王子の装備はモンバトの時とは違い普通の剣。魔力武器も持たずMPも0の彼がどうやって電撃に力を貸しているのか?とツッコミが入っている。

DQM+ Edit

「ロラン」という名称で登場。漫画連載時期と放映時期の近いガンダム作品の主人公と名前がかぶっていたりする。
この名前はSFC版DQ2がWiiに移植された際に【デフォルトネーム】として逆輸入されている。
 
魔法の使える仲間二人とは異なり、大神官ハーゴン、ひいては破壊神シドーとの戦闘も己の剣術のみで戦い抜き、世界に平和をもたらした男。
しかし、原作ゲーム同様に頼れるその強さが、彼のその後に災いした。
【バズズ】の焚き付けた「シドーが倒されたという事は、シドーよりも力を持つ者が現れたって事じゃないのか」という小さな疑念を、人間たち自身が不安として広めてしまったことで、劇中では「破壊神を破壊した男」として迫害されてしまっている。
 
そこからさらに強くなっているようで、【ザラキ】を無効化、剣を振れば衝撃波が飛び、ハーゴン神殿の扉をパンチでこじ開け、素手でバズズの腕を引きちぎり粉々に砕く怪力まで披露。
バズズをして「つ、強い…想像より…あの時より!」と言わしめた。
技としては「古流剣殺法・鳳凰縦一文字斬」「古流剣殺法・昇一文字」を使用している。
また、呪文こそ使えないものの強力な【やくそう】を調合して回復に使用している。飲んだ【クリオ】曰く「良薬口に苦し」とのこと。
ちなみに、初登場時に装備しているのは【はがねの剣】【青銅の盾】とシンプルなものだが、それでも圧倒的な強さを発揮している。
 
そしてそんな彼ですら何度も死んではまた生き返り…を繰り返して戦いに赴いていることが作中では示されている。
システム面や敵の強さで当時のプレイヤーに涙を流させるほどの困難な大冒険をもたらしたゲームにおける公式作品らしいコミカライズと言えるだろう。