FFT
神殿騎士団の1人。騎士団入隊以前は機工都市ゴーグの機工士だった。
その頃反貴族テロリストとして活動していたらしく、騎士団のブラックリストにも載っていたらしい。
貴族主義の打開という目的が教会と同じだったため入団したものと思われる。
他の神殿騎士団員よりもガラが悪い。
ベスラ要塞に毒を散布したところをラムザに発見され、ベッド砂漠の戦闘で死亡。
その後ルカヴィの眷属となり、死都ミュロンドの次のマップ、失われた聖域で再び戦う。
対岸からの銃による遠距離攻撃も厄介な上、最強クラスのモンスターや銃を所持しているアイテム士(まれにまじゅう使いのアビリティを所持している)まで引き連れているので、早めに倒してクリアーしたい。
機工士時代に発掘したと思われるレアアイテムの魔法銃を所持しており、初プレイ時に驚かされた人も多いかも。
- 強力な武器なので、可能であれば盗んでおきたい。
- 氷属性のブレイズガンだったっけ?
- ある意味とても正直な人。
こいつの言ってる事を聞いていると、民衆の解放とか信仰とかそういうのは実のところ全く関係なく、自分が「支配(搾取)される側」から「支配(搾取)する側」になりたいだけであるというのが強烈に伝わってくる。
神殿騎士団に入ったのもあくまで成り上がるための手段としてであり、入団以前に反貴族テロリストとして活動していたのもウィーグラフのように何らかの信念があったからではなく単に貴族(制度)に反感を抱いていたからのようである。- テロリストの大半はコイツのような「とりあえず現状よりマシになりたい」動機のもとに動く。
意外にも理想に燃える熱血漢は少ないのである。しかし現実的で切実だからこそ、自他の犠牲に頓着しない。
神殿騎士団の「そういう一派」の纏め役だったのだろう。
- テロリストの大半はコイツのような「とりあえず現状よりマシになりたい」動機のもとに動く。
二回とも登場する直後に殺されるのでブレイブストーリーに年齢が載らない。
- 見た目は結構素敵なおじ様だけど、40くらいかな?
「貴族と平民」というテーマがいい加減立ち消えになりかかったところに登場し、二度に亘ってラムザに思いっきり面罵されるかわいそうなキャラクター。
唐突に激昂して理想主義的にすぎる罵言を叩き付けるラムザに違和感を覚えた人も多いかもしれない。
- 一方で、最初期の全く現実を知らない「話せば分かる」的な正義感から、現実を知って「自由は自らの手で勝ち取るもの」と認識している辺り、ラムザの成長も感じられる。
- バルクの
「もう貴様ら貴族どもに不当な扱いを受けずにすむ…、貴様らの顔色を窺わずにすむんだ!」
というセリフに対し、
「この世に“平等”なんてあるものか! “平等”は与えられるものじゃない! 自分で勝ち取る“権利”なんだ!!」
「ルカヴィの力を借りて手にした“自由”なんてニセモノだ! おまえは“裸の王様”なのさ!!」
というセリフから、結局ラムザは最初期に提示された
「身分の貧しさから盗賊に身を窶す(窶さざるをえない)人間」つまりミルウーダたちの苦悩は全然理解できていないことが分かる。
細かいところだが、ラムザとディリータの溝が最後まで埋まらなかった点だろう。- それは違う。
ラムザはディリータという「神殿騎士団すら利用して(借りて、ではない)身分の差を覆して見せた実例」を知っているのだ。
そのやり方が全て正しいとは言えないが、ディリータは正に「自由を自分で勝ち取ってみせた」わけである。
一方のバルクはディリータと同じことをするだけの「力」を持っているはずなのに、ルカヴィの力を傘に着て権力者への不満を口にするだけで自分からは何もしていないのだから、そこにラムザは激怒したわけである。
同じような嘆きを持つ虐げられる立場でも「力」を持たない人(例:ラファ)に対してならばラムザはここまで言わないし、言っていない。- 流石にディリータは例外過ぎるし、それを他人に求めるのはちょっと(あと、結局ディリータが「平等」「自由」を得たかと言うと……)。
とはいえ、ミルウーダ達骸旅団と違ってバルクは元々それなりに安定した機工士と言う職に就いてた事を考えると、「身分の貧しさ」とは程遠い。
「やむを得ず」ではなく「自ら進んで」テロリストになったと考えられるので、自らの選択の責任を取らされるのは当然だろう。
- 流石にディリータは例外過ぎるし、それを他人に求めるのはちょっと(あと、結局ディリータが「平等」「自由」を得たかと言うと……)。
- 実際、「貴族に利用される」から「ルカヴィに(死後すらも)利用される」立場に変わっただけので、ニセモノ評価はこれ以上ないほどに正しい。
- それは違う。
「この世に“平等”なんてあるものか! “平等”は与えられるものじゃない! 自分で勝ち取る“権利”なんだ!!」と言うラムザの台詞は冷静に考えるとおかしい。
最初は「この世にない」と言っているのに「与えられるものじゃない、勝ち取る権利なんだ」(=勝ち取る事が出来る、この世に存在する)といきなり前言を翻している。
- 流石に揚げ足の取りすぎではないかと。
ラムザが存在しないと言っているのは「(誰かに)与えられる"平等”」。「(自分で)勝ち取る"平等”」とは別である、という話。
一方のバルクはバルクで、生前は「人間が二人いたら“対等”なんて関係はないんだ!」と言っていたのに、眷属化したこのシーンでは「これで“平等”な扱いを受けられる!」と叫んでいる。
ただ、前後の台詞から、バルクの言う平等とは真の意味での平等ではなく、「自分が貴族の顔色を伺わずに済むこと」を指していると考えられる。
つまり「この世に対等・平等なんてものは本当は存在しないが、自分が相手より上に立ってるなら良しとして、それを平等と呼ぶ」と言うのがバルクの本音だろう。
上述のように再戦時にはラムザから罵倒されるのだが、このときのラムザは全編を通して最も攻撃的と言っていいくらいの勢いである。
他にこれほど激昂するのは、Chapter1での「失せろッ!!」くらいしかない。
ラムザにとって、バルクは余程気に入らないタイプの男だったのだろう。
- ラムザからすれば初期の頃からここに至るまで事あるごとに「貴族が~」だの「ベオルブ家だから~」だの色々な人に言われ続けてきて、貴族としての身分も妹以外の家族も失い、それでも自らの理想と正義の為努力を続けてきたというのに、
今更貴族がなんだのと蒸し返されたら「お前ら自分の持って生まれた身分に文句言ってないで自分の力で勝ち取る努力をしろ!」とキレるのも無理はない。
死都ミュロンドでの戦いではハメドるにブラストガンなどを装備しておけば一歩も動かずに倒すこともできる。
ベッド砂漠ではブレイズガン、失われた聖域ではブラストガンを装備している。
魔法銃の属性とドンムブ、ドンアクに耐性をつけておくことでほぼ無力化可能。
- 耐性をつければ楽勝だが、それに気づかない、縛りプレイなどでつけられない状態だと一気に難敵に変わる。
「物理を上げて剣技を放てばいい」と言われるバランスのFFTに、タクティクスな要素を思い出させてくれる男。
失われた聖域では、銃装備のくせに「格闘」をセットしている。
ブラストガンはラバーシューズやラバーコンシャスがあれば無害であるため、下手に武器を壊したり盗んだりしないほうがいいだろう。
既に後戻りできない局面なので、わざわざ盗みに行く人は少ないとは思うが。
- 後戻りできないのに気づかず相当な時間をかけて盗んだ。それに気づいたときの絶望感といったら…
ヴォルマルフとの星座相性は○(ヴォルマルフが獅子宮でバルクが人馬宮)、だから復帰させて貰えたのか。
ガラの悪いおじさんだが彼自身のジョブ能力値は結構高く、HP成長率と補正率はモンク等を上回るほどで、軽装備だが防御力UPにより中々に打たれ強い。
忍者と同等のSP成長率と補正率を持っており、シーフの帽子のプラス補正によりターンが回りやすい。
AT、MAT関係は平凡なので格闘はそこまで恐れることはないが、上記の通り無力化はしやすいが奥地に引きこもってしまうので、プレイスタイルによっては苦労するかも。
突っ込んできたところを瞬時にたたき伏せるか、無力化してジワジワと追い詰めるかはお好みで。
ザルバッグやアルガスと同じく元人間が眷属化したキャラだが、特に顔グラフィック等は変わらない。
ローファルの項目でも触れられていたが、彼もどうにも「人間やめてる」感が無い。
設定上は一般兵くらい捻り潰せるんだよね…多分。