ストーリー/【魔女暗殺作戦】

Last-modified: 2024-03-05 (火) 21:26:40

FF8

FF8のキーパーソンである魔女「イデア」の暗殺を目的とした、Disc1のクライマックスを飾る作戦。
 
森のフクロウと共同で行なった「大統領誘拐作戦」に失敗したスコール一行はティンバーを脱出し、ガーデン関係者心得に則ってガルバディア・ガーデンへと退避していた。
そこで学園長ドドンナより伝えられた新たな指令は「魔女イデアの暗殺」であった。
狙撃手としてガルバディア・ガーデンのアーヴァイン・キニアスを加えた一行は首都デリングシティへと向かい、ガルバディア軍大佐であり、リノアの父であるフューリー・カーウェイ大佐から作戦の説明を受ける。
「パレード中の魔女を凱旋門に閉じ込め、仕掛け時計から狙撃を行なう」
「狙撃に失敗した場合は総攻撃によって作戦を成功させる」
スコール、アーヴァインの「狙撃チーム」、
キスティスゼルセルフィの「凱旋門チーム」、
そして待機中のリノアに分かれた一行に作戦決行の時が迫っていた。
 
が、何とかして力になりたいリノアがカーウェイ邸を脱走し、リノアに負い目を感じていたキスティス率いる凱旋門チームが入れ替わりに軟禁されてしまった。
さらに、無謀にも単身魔女と接触したリノアは成すすべも無く意識を奪われ、スコールの目の前で生贄として命を奪われようとしていた。
混乱の中も作戦決行の時は刻一刻と迫り、魔女の乗ったパレードカーが発進。
スコールは魔女の傍らに立つ、処刑されたはずのサイファーの姿を尻目にリノアの救出を急いだ。

  • リノア本人は一応勝算があった。リノア擁護ではないが、結果として足を引っ張ったわけではない。いずれにしても官邸には潜入する必要があったわけだし。

 
シュメルケを倒し、無事リノアの救出に成功したスコールはリノアに自身のそばから離れないよう指示し、作戦通り仕掛け時計の内部に待機する。
同時刻、脱出路を発見していた凱旋門チームも作戦位置に到達しており、一時は混乱した作戦もどうにか決行の時を迎えようとしていた。
…しかし、その瞬間が近づけば近づくほど、作戦の中心を担うアーヴァイン・キニアスはその重圧に耐えられなくなっていたのだった。
と、パレードカーが凱旋門に到達する。
閉じられるシャッター、立ち上がる魔女、作戦は既に決行されている。
スコールはアーヴァインに狙撃を催促するも、その重圧は増すばかりであった。
撃てないんだッ!
…スコールはアーヴァインが失敗しても自分達がいると、アーヴァインの射撃は自分達に行動を起こさせるための合図なのだと説得する。
その一言に荷が下りたのか、アーヴァインは震える手で魔女「イデア」に対して銃口を向け…。
BANG!
放たれた弾丸は正確に魔女を狙っていた。
が、魔女はその力で弾丸を防ぎ、狙撃はあえなく失敗に終わってしまったのだった。
スコールはそれについて責めることも無く、総攻撃の用意を促して突撃を開始する。
 
魔女の元にたどり着いたスコールを待っていたのはかつての級友、サイファーであった。
「魔女の騎士」、それが夢であったと語るサイファーとの一騎討ち。
難なくこれを下したスコールを見て、魔女はスコールがSeeDであると確信し戦闘に突入する。
応援に駆けつけたリノア、アーヴァインと共にイデアを追い詰めるスコール。
しかし、激昂したイデアは魔女の力で巨大な氷刃を作り出し、スコールに目掛けて…放った。
刃はスコールの胸を貫き、リノアの絶叫の中、スコールの意識は薄れていった…。
 
…というところで、Disc2へと続く。


後に発覚するが、当初バラム・ガーデンとガルバディア・ガーデンの『共同命令』とされていたこの魔女暗殺任務は、実はガルバディア・ガーデンのマスターであるドドンナの独断命令であった。魔女の存在に危機感を抱いていたドドンナはノーグの助言通り魔女暗殺を企てるが、暗殺が失敗した場合に「ノーグの指示でやった」と言い逃れるため、たまたま現れたバラム・ガーデン所属のスコール達を作戦に起用した。
結果的にバラム・ガーデンのメンバーだけがまとめて逮捕され収容所送りにされていたが、事実上誤認逮捕された人物やガルバディア・ガーデン所属の人物がいたことで脱獄につながった。


関連項目: セリフ/【わたし、ひとりじゃ戦えなかったの】

余談

何かとこの作戦はツッコミどころ満載である。
 
・よりにもよって大統領邸(標的)の目の前で作戦を説明するカーウェイ大佐。
・パレードの進行方向的に、パレードカーの一部が壁になって狙撃不可能な疑惑が。
 (シャッター|イデア|パレードカー|シャッター…アーヴァイン)
・シャッターを下ろすと狙撃の難易度が上がるような…。
・シャッターを下ろしても隙間から脱出できるような…。
・総攻撃の際、スコールは隙間から、後からリノア、アーヴァインも凱旋門内に駆けつけてるし…
・総攻撃の際、スコールより魔女に近かった凱旋門チームは何をしていたんだ…?

  • イデアが真下にいたから狙撃の結果が見えなかったかもしれないがスコールが突っ込んでくるのは見えたはずだし
    ・シャッターを下ろして魔女を警戒させるより、狙撃手単体で実行した方が良かったんじゃ…?
    ・パレードで踊っていた奴らは何者なのか? 
      ・ムービーでは主要人物たちよりも、ダンサーの方が印象的に感じた。
    ・そもそも、隕石食らってさえあの程度のダメージなのにライフルの銃撃なんかで…。

などなど、キリがない。

  • アメリカ映画のような「細けぇこたぁいいんだよ、気合さえあれば何とかなる!」的な
    とりあえず「魅せる」こと優先の作戦かw 見ごたえはあるし、盛り上がるからいいけど。
    しかしいずれにせよこの時点での、強大すぎる魔女の力の前には通用しなかった。
  • 警戒させてしまったために、狙撃が失敗したように思える。
  • 普通に考えて、演説中を狙うのが一番いい方法だと思う。
    相手はあらゆる方向から見える位置で立ち止まっている状態だから、パレードカーの上より狙いやすいはず。何でこんな面倒なことをしたのだろうか。
    • カーウェイ大佐がわざと複雑にしたとか言ってなかったっけ。
  • パレードのダンス部隊にしても、シャッターが下りた時申し合わせたように居なくなっていた。シャッターから逃げたり、ぶつかったりする描写は一切無い。作戦の事知ってたのかこいつら。

それにしてもキスティスのミスがひどい。
作戦中にもかかわらず持ち場を離れて、入れ替わりに閉じ込められたってのは…(上手く間に合ったからよかったものだが)

大ハマリかと思ったぜ!

言い過ぎたとはいえリノアの軽率な提案を叱ったんだからそのことで気に病む必要もないし
仮にも元教師なんだから時には厳しく叱ることも大切なのは分かっているはず

  • せめてゼルとセルフィは持ち場に残して1人で行けよ、とは思った。
    • 二人は勝手についてっただけだったような。
  • メーザーアイでドアを壊せと思ったプレイヤーは多いはず
  • ダンスパーティから分かるように、この時のキスティスはリノアに対する嫉妬心があった模様。
    たとえ後のイベントで吹っ切れるにしても、
    思わず感情的になってしまったことへの悔いはあってもおかしくないような気もする。
    とはいえキスティスの指摘は至極真っ当なものだし、
    何よりそれに振り回されるプレイヤーからの印象も悪いのは否めないが。
  • そもそもセルフィとゼルが無言で付いてくるのがシュール。まぁ、キスティス一人で下水道を攻略しなくてはならなくなるため付いてきたのにはゲーム的には正解なのだが。
  • 一応キスティスの弁護をしておくと、運悪く部屋に閉じ込められるという想定外の事態がなければ作戦に充分間に合う見込みではあったし、なんなら閉じ込められてから謎解きを挟んで、さらにモンスターと戦闘しながら迷路のような下水道を攻略してなおギリギリ間に合うほど時間には余裕があった。
    かつ持ち場を離れる前にゼルとセルフィにはその場で待つよう指示しているため、2人が指示通り残っていれば最悪キスティスが間に合わなくても任務は遂行できた。それにしたってチームのリーダーを任された立場としては軽率な行動と言わざるをえないが。結局2人ともついてきてるし。

そして本当のツッコミどころはDisc2で訪れる。
凱旋門の中に居たキスティス・ゼル・セルフィはD地区収容所に捕まっているのに、
魔女の目の前で闘っていたアーヴァインは捕まらずに逃げおおせているのだ。
しかもアーヴァインがD地区収容所にリノアを迎えに行っている……
イデアvsスコール・リノア・アーヴァインを目撃したガ軍兵は居なかったのか?

  • ガルバディアの関係者(実態は違うが一応公式には)であるリノアとアーヴァインは処罰せず
    全てバラムガーデンの責任にしておくのです。大人の事情です。ゲーム中で語られたと思う。
  • イデア(アルティミシア)としてはSeeD以外はどーでもいいんだろう。

イデア撃破後にムービーが挿入されるが、ラストにイデアの目がアップされた時、涙がうかんでみえる。アルティミシアに意識を乗っ取られながらも、僅かながらにイデアの意識が残っていた……ということだろうか。

背景

  • ドドンナ…魔女によるガーデン接収は避けたい。ガーデン本来の意義には無頓着かもしれないが、本当にシドと共同作戦だった可能性も否定できず
  • ノーグ…ドドンナに魔女暗殺を唆すが、自身は積極的に関わらず。ドドンナの保身策とシドの反抗に怒り狂う
  • カーウェイ…魔女に支配されたエスタの二の舞は御免。ドドンナと協力
  • シド…当時の動向は雷神を通してしか分からない。遅くともスコール一行が収容所にいる間に魔女討伐を命じた
  • 雷神&風神…「シドから直接命令を受け、ドドンナと接触した」と主張。ガーデン内紛時点までスコールと敵対関係ではなく、スコールを騙す理由なし