ストーリー/【幼馴染の「再会」】

Last-modified: 2021-04-24 (土) 22:42:54

FF8

Disc2、トラビアガーデンにて。
アーヴァインの口から数々の事実が明かされる、ある意味ストーリーの転機となるイベント。
スコールアーヴァインキスティスゼルセルフィサイファー
そしてエルオーネが「まませんせい」ことイデアの孤児院で共に過ごした幼馴染だったという事実が
最もプレイヤーにとってインパクトの強い事実であろう。
さらに、敵対する魔女イデアが実は「まませんせい」であった、
自分たちSeeDにとって戦力の源であるG.F.に副作用がある、
その副作用でこれらの過去を忘れていた、等の事実が次々とプレイヤーに知らされる。
 
これだけでも、多くのプレイヤーにとっては衝撃的に感じられるシーンなのだが、
実は上記の事実を理解したうえで過去のシーンを見てみると、
初見では単なるヘタレにしか思えなかったアーヴァインの評価がガラリと変わる。
なにしろ、魔女暗殺ミッションの時点でイデアや記憶障害の事実を知っているのは彼ひとりであり、
知った上でその後もスコール達と共に戦っているのである。


このイベントの後にリノアとスコールの会話があり、それぞれの心境の変化が垣間見える。

  • 一応、このシーンの会話のメインは、リノアが感じた戦いで仲間を失うことへの不安に対して、
    アーヴァインが「不安だからこそ戦って仲間を守りたい」という、
    自身の戦う理由を明らかにすることである。
    そして、不安を抱えながらも戦う仲間達の姿勢を知り、
    守られるだけの立場であったリノアも仲間を守るために戦うことを決意する。
  • この回想の後、スコールは「自分たちは戦うことでしか仲間も自分も守れない」とリノアに告げた上で、「それでもよければ俺たちと一緒にいてくれ」と言う。
    これまで何かにつけて他人を拒絶し続けてきたスコールが自分から「一緒にいてくれ」と勧誘したこと自体、かなり劇的な変化と言える。

回想の部分では、仲間達の子供時代の様子も描かれている。
スコール、ジャイアン的存在のサイファー、いじめられっ子ゼル、
引き取られた家でうまくいかなかったキスティス、戦争ごっこ大好きセルフィ、
アーヴァイン? 悪いな、おぼえてない

  • 余談だが回想シーンの冒頭にはモブの子供たちも3人ほど出てくるため、孤児院にはメインキャラクターたち以外にも子供は複数いたようである。

回想シーンの中を、現在のスコールが歩きながら過去を思い出す…という演出。
前作にも似たような演出はあったが、いずれにせよ、名演出であると思う。
BGMがまた感動的。


このイベントでのアーヴァインの発言「だからこそ僕はその選んだ道を、選ばなくちゃならなかった道を大切にしたい」は名言である。
しかしその後スコールがDisc3で
「前に誰かが言っていた。俺達の目の前にある何本もの道。その中から…」
と発言。
とことんまで徹底的に忘れられる男である。