FF10
ユウナ:ひとつだけお願いがあります
いなくなってしまった人たちのこと、時々でいいから……
思い出してください
ラストの演説で、ユウナが言った台詞。
- エンディングの台詞にもかかわらず、インターナショナル版のCMで流れたため、プレイしてない人も結構知っている。
- このセリフのシーンでシーモアとの初キスシーンが挿入されたのは一体…?
ユウナにとって「忘れたくても忘れられない黒歴史」って意味?? - ユウナは優しいから都合の悪い部分だけ忘れたりせず苦い記憶も受け止めると共に
死の螺旋によって運命を狂わされた哀れな被害者であったシーモア自体も忘れないようにするためかもしれない。
なお、この台詞は「思い出してください」という曲名でティーダの
「最後かもしれないだろ? だから……全部話しておきたいんだ」
という台詞と共に、サウンドトラックにも収録されている。
何気にFF8でスコールがF.H.でドープ駅長に
「俺たちみたいなのが どこかで戦っています ときどき、思い出してください」
と言っている。これは偶然なのか。
- 『ファイナルファンタジー 20th アニバーサリー アルティマニア File:2 シナリオ編』には、
「消化不良に終わってしまったネタが、『VIII』にはいろいろ詰まっているんですよ」
という野島の発言が載せられている。
アーヴァイン「ほら、よく言うだろ~?人生には無限の可能性があるってさ~
僕はそんなの信じてないんだ」
を、ジェクト「それによ アーロン 無限の可能性なんて 信じるトシでも
ねぇんだオレは」
という風にリサイクルした時みたいに、流用したのかもしれない。 - FF8は「愛する人を守るために闘って、哀しいループを作ってしまう」物語。
FF10は「哀しいループを壊すために闘って、愛する人と別れざるを得なくなる」物語。
ネタにもガチにも使える名言。
ブックオフの買取などの店内放送で地味に流用されている。
Yuna : Just, one more thing...
The people and the friends that we have lost,
or the dreams that have faded...
Never forget them.
インターナショナルでは「思い出して下さい」のくだりが「忘れないで下さい」に意訳。
世の中にはいなくなってしまった人達のことをほぼ絶対に思い出せない世界もあるわけで………
- 世の中には思い出されることのない戦いもあるわけで………
- 世の中には思い出す以前に実存すらしない悪夢もあるわけで………
- 世の中には時空ごと存在が無かったことにされる世界もあるわけで………
- 世の中には力の代償として思い出せなくなる人たちもいるわけで……
- 世の中には歴史から抹殺され、省みられた頃には当人たちは誰もいなくなっていた戦いもあるわけで……
FF6にも似合いそうな台詞である。死んだのかどうかすら明言されていないキャラが大勢いるから。
バナン、ジュン、ナルシェの住民、ドマ兵の生き残り…
プレイヤーによっては絶対に思い出したくない人もいるかもしれない。
シーモアとか。
ファイナルファンタジーX アルティマニアΩ
本誌掲載のベニー松山氏の小説『キミを呼ぶ指笛』では、
いなくなってしまったティーダのことを、みんなに想ってもらえるように願いを込め、
みんなの想いが合わさって、ひとつの夢となり、今度は“夢”としてではなく、
“真実”の存在として彼がスピラに召喚されることを信じて、発言したことになっている。
没ネタ紹介コーナーの〆でパロディに用いられている。
多くの……数え切れないボツがありました。
なにを提案したのか、わからないくらい、
たくさん……ボツになりました。
そのかわり……。もう、『Ω』のページ数は増えません。
ひとつだけお願いがあります。
ボツになってしまった提案たちのこと、
時々でいいから……思い出してください。
ベントスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
DFF
ティーダ:……ここに来る前の物語だけが思い出ってわけじゃないだろ?
もしオレ達が別々の世界に帰って別々の道を歩むんだとしてもさ……
一緒に戦ったこと……たまには……
思い出してくれよな
FF1では「WoLが戦いを終え、ファンタジー世界での記憶を失って現実世界に戻った姿」
こそがプレイヤー本人である、ということを考えると、この台詞も、
「ゲームキャラであるティーダからプレイヤーであるWoLに投げかけた言葉」なのかもしれない。
WoLの返事は「忘れるものか…!」
冒険が終盤にさしかかって別れも近づいているので、グッとくるシーンである。
UT版ではボイスつきムービーにランクアップ。かなりの名シーンです。
- デュオデシムでは日本語ボイスで聞けるようになった。やったね!
WoL以外のみんなもこの世界でのことを忘れないでくれるといいな、と思う。
DDFF
12回目の戦いの終章にてユウナが似たようなことを言う。
戦いが終わったら……いつか
わたしのこと 思い出してくれるかな
物語も佳境ということだけあって、なかなかグッとくる一言である。