FF5に登場する乗り物兼ダンジョン。ここでは乗り物の解説とする。
関連項目
→地名・地形/【火力船】
→音楽/【火力船】
FF5
第一世界において古代図書館を攻略後、カルナックでのイベントを完了させることで、船として利用可能となる。
元々はカルナック軍の軍艦である。
行動範囲は大幅に拡大するものの、三日月島のクレセントの町に進入すると、イベントにより沈没する。
- 早期にストーリーを進め、黒チョコボや飛空艇を利用する方が移動は快適であり、敵との遭遇もないため、ゲームに慣れたプレイヤーは入手直後にイベントを進行させて沈めることが多い。
ウォルス城より前に訪れる序盤の地域は、全て山脈によって囲まれているため、火力船で直接乗り入れることはできない(カルナックの隕石からワープしなければ山脈の内側へは到達できない)。
黒チョコボであれば山脈を越えることが可能であり、その点においても移動の快適さは大きく異なる。 - ジャコールの町へは黒チョコボでも到達可能だが、森が町から離れた場所にわずかに存在するため、移動距離が長くなる。早期に訪れるのであれば火力船の時点が適している。ただし、ジャコールへの訪問は必須ではなく、飛空艇入手まで待つことも可能である。
火力船で移動している場合も、飛空艇で海上移動している場合も、第一世界のタイクーン近海(孤島の神殿がある島周辺の北側と東側)では、ファリスの海賊船に乗船時と同様にエンカウントは発生しない。
したがって、ジャコールを経由して南回りするよりも、カルナックから東へ向かい北回りをする方が、若干早くクレセントに到着可能。
- 火力船での移動時に遭遇するモンスターは、飛空艇での水上移動時にも出現するため、モンスター図鑑への登録に影響はない。
火力船入手直後に、稼ぎに適したモンスターであるプロトタイプに会いに行くこともできるが、移動速度の観点からは飛空艇の方が効率的である。
この時点で「あやつる」を習得するにはABP稼ぎが必要であり、クレセントのイベントを経由しなければ新たな2つのジョブを入手できない点も考慮すべきである。
- あやつる程度であれば、魔獣使い入手後から使用し、ジャコールで宝箱を回収するついでに多少稼げば習得可能である。
ただし、本格的なABP稼ぎは飛空艇入手後の方が効率が良いのは確かであるため、プロトタイプにはとりあえず遭遇してラーニングだけ済ませるのが良いかもしれない。
沈没させると、稼ぎに適したモンスターであるプロトタイプとコルベットには、飛空艇入手まで遭遇できなくなるため注意が必要である。
沈没後、火力船はカタパルトに存在する。
飛空艇とは独立した扱いであり、内部のダンジョンにはいつでも進入可能であり、雑魚モンスターとのエンカウントも通常通り発生する。
部品が飛空艇の修理に用いられたため、乗り物としての機能は失われているようである。
NTT出版発行の「基礎知識編」によれば、この船は84ノットという高速で航行する。現実世界の一般的な船舶の速度は20ノット程度であるため、クリスタルの力によるものと言えるだろう。
84ノットはモーターボート並みの速度であり、理解の範囲内である。大型船がその速度を出すことは非常に驚異的である。
飛空艇の72ノットは飛行時の速度であるため、速度を比較するならば、
火力船(クリスタル動力)>飛空艇(飛行)>>>火力船(非クリスタル動力)・飛空艇(水上)
という関係になる。
- クリスタルは確かに動力源ではあるが、駆動システムは蒸気タービンである。つまり、クリスタルのエネルギーで水を加熱していると考えられる。
原子力空母の原子炉をクリスタルに置き換えたものと考えると理解しやすい。ちなみに、加圧水型のようである。
84ノットに耐えうる外輪は、魔法の力によって製造されているのかもしれない。 - 3の飛空艇のように、水上での速度差は体感できない。
- 「基礎知識編」の初版2刷において84ノットという表記が確認されている。
それ以前の版では、840ノット(=1555.68km/h)という驚異的な速度に誤植されていたという報告がある。
840ノットは音速を超える速度であり、明らかに1桁の誤りである。
FF5には3種類の船が登場するが、この船のみグラフィックに差異があり、煙突と外輪を備えている。
FF5に登場する船は概ね帆船であるが、火力船の構造は現実の蒸気船に近いと考えられる。
サーゲイトの船とも類似している。
本来は火のクリスタルの力で稼働する船であるが、
ミドが古代図書館で発見した方法によって、火のクリスタルなしでも航行可能となる。
一体どのような方法を用いたのか興味深い。
それは、産業革命に匹敵するほどの出来事ではないだろうか。