いわゆる、この辞典でFF1・2(PSP版)と呼ばれているもの。
全般
FF20周年記念でPSPでまたまたリメイクされたFF1と2。
ほぼ同時期の発売だが、このPSP版ではFF1と2は「別売り」となった。
基本的な作りは『GBA版』と特に変わっておらず、
新規追加の要素は主にExダンジョンである。
ストーリー上の変更は無く、(FF1・2合作仕様の)GBA版を持っているなら敢えて買うことも無いだろう。
ただ、今から初めてFF1と2をプレイするならこのPSP版が良いかもしれない。
今までのリメイク追加要素の総集編という感じで、
PS版のムービーやモンスター図鑑、設定画などが見られるアートギャラリーが収録されている。
発売は3Dで徹底的にリメイクされたFF3の後だが、
グラフィックは2Dでありゲームシステムも変わっていないので、
FF3以降のシリーズ作品と1・2の「改編」の仕方に差を感じる。
ファンとしてはDS版FF3・4のようにやはりゲームシステムのアレンジや、
ストーリー面の説明不足な部分を強化して欲しいところであった。
- FF3はリメイクに至る事情が特殊だし、そもそも当初は2Dでリメが計画されてたわけで…。
3までのオリジナルを体験済みのプレイヤーだと今作みたいなリメイクの仕方を望む層もそれなりに多い。
美麗2Dというコンセプトらしくグラフィックはなかなかのもの。背景やフォントも綺麗で、
モンスター絵も美しく一新されている(皇帝陛下もFC版準拠のデザインで迫力満点である)が、
キャラ絵は1・2ともになんだかいまいちだと思う。
どちらもRPG制作ツールで見たような印象を受ける感じになっている。
10年前のFF6やロマサガ3のほうがいいんじゃないだろうか。
- ブロックサイズが32×32で、画面の解像度も高くてフォントも高品質だから、
どうしても「パソコンっぽい」印象はある。個人的には良いと思うんだけどね。
RPG制作ツールを見慣れていない人が多いためか。- グラフィック関連は「鮮やか目な色調」も影響しているように思う。
まあドット絵と言うよりは、2DCG寄りなのは確かか。 - ドラクエシリーズも1-3が移植版が発売されたが、似たような仕様になっている。
- グラフィック関連は「鮮やか目な色調」も影響しているように思う。
意外なまでにロードが速く、またセーブデータも無駄に多い。プレイの快適さではGBA版以上。
- しかしエフェクトが全体的に長くなり、バトルテンポはやや悪い。
- FC版FF2の全体魔法のトロさを考えればそんなに遅くは無い。
でも4~6位を基準に考えると確かに遅い……。
プレイヤーの要求レベルが上がっていることが実感できる。
- FC版FF2の全体魔法のトロさを考えればそんなに遅くは無い。
FF1
FF1の方に関しては、FF11に登場した聞きなれないアイテムばかりが追加され、
アヴェンジャーを思わせる名前のバーバリアンソードは最強剣である。
- 結構誤解されているが、FF11出典のアイテムばかりではない。
聞きなれないのは、11以外からも影の薄いアイテムばかりが選ばれているためである。
FF1のsoul of chaosに出現するボスキャラは、出演元のボス曲(アレンジver.)に変更されている。
- また、前述のようにグラフィックが描きなおされているので歴代ボスもハイレゾで登場する。
「美麗なドットのオルトロスが見られるのはこのゲームだけ!」 - 個人的にはバルバリシアに注目してほしい。
身体の線がより緻密に描かれていてエロさに拍車がかかっている。
ゲームバランス自体はGBA版とほとんど同じ。
ただし、FF1はレベルアップに必要な経験値が増えているためGBA版より若干レベルが上がりにくい。
- この変更は意外と大きく、
しょせんGBA準拠と思って適当に進めるとラスボスで大苦戦するようになっている。
しかし相変わらずザコ戦はヌルい…。 - また、「魔法レベル」の上昇するレベルも変わっていないため普通に進めるとラスボスに挑戦する段階でもクラス8の魔法が使えないこともザラ。
レベルを上がりにくくするならそれ相応の調整はして欲しかった。 - ちなみにLv.10までGBA版と同じで、Lv.11以降はGBA版の1.5倍となっている。
GBA版でLv.39(クラス8の魔法が取得できるレベル。EXP128478)のときPSP版ではまだLv.34である。- 普通に進めるとラスダン到達時点(FC版だとLv.23で、ややクリアレベルには足りない程度)ではこの程度の経験値になるので、
ラスダンにクラス8魔法を所持して挑むならば相当なレベル上げが必要である。
- 普通に進めるとラスダン到達時点(FC版だとLv.23で、ややクリアレベルには足りない程度)ではこの程度の経験値になるので、
追加ダンジョンの出来があまりにもヒドく、苦労の末に手に入る追加アイテムも謎すぎるチョイス。
この追加ExダンジョンがPSP版自体の評価を下げてしまった感がある。
- 「要らんミニゲームばかり追加しおって」と思う人が結構いた模様。
GBA版の追加ダンジョンがほぼ力技で挑むものだっただけにさらに同じ路線というわけにはいかなかったと思われる。
だがしかし、PSPでFF1をできるようにしたのは大きい。
ディシディアのエンディングを見たらFF1をやりたくなるのがその理由。
FF2
FF2で追加アイテムがGBA版とおなじくキャラごとの専用装備になっているが、
FF2はどのキャラクターも自由に装備を選択できて自由に育成できることが魅力なので
専用装備という仕様をあまり良く思わない人もいる。
FF5でキャラクター専用装備があるようなものである。
- まあ使わなければ済む話ではある。必要となる場面も特に無い。
追加ダンジョンはかなり凝ったつくりで、
追加アイテム以外にも既存の貴重アイテムが手に入るほか、ストーリー性もあって挑戦しがいがある。
もっと評価されてもいいと思うが、
序盤から挑戦するとゲームバランスがぐちゃぐちゃになってしまうのが難点。
- FF2は元々、良くも悪くもゲームバランスなんて無きに等しい作品なので心配するこっちゃない。
むしろ更に破壊してやるぐらいの意気込みでやってみるのも逆に面白いだろう。
FF2の方には大きな変更は無いはず。
(攻略本には武器の魔法干渉の数値が記載されているが復活したのだろうか?情報求む)
- 記載されてるだけで復活してません。
重要なのは魔法干渉(魔法妨害率)が公式の書籍に初めて記載されたこと。
敵のグラフィックの一部がFC版を元にしたタイプに戻っている。
- というより、天野喜孝の原画により近づける形で描き直している。
- それまでのリメイク2のグラフィックは原画とかけ離れたデザインが多く、
かといってFC版のドットでは原画を再現しきれなかったものも多かった。
(ベヒーモス等、原画・FC・リメイクいずれとも異なるデザインになっているものもある)- ちなみにリメイク1の方は原画に近いものが多かったせいか、PSP版でもリメイクの方に準じたデザイン。
PSP版では魔法の対象の敵を選択する時に限りなぜか上下で別の縦列に移動するなり敵全体にするなり出来なくなり、
敵全体を選択する時に面倒である。
魔法のエフェクトが派手になったFF1とくらべてこちらは基本的に以前の物と同じである。
基本的にPS版準拠であるため、アルテマはGBA版とは異なるエフェクト。
- 全体的にはPS版と比べると少々地味な傾向にあり、全体的にはむしろGBA版に近い。アルテマが例外か。
戦闘のテンポもPS版と比べると少々遅く、こちらもGBA版に近い水準。
視聴覚室
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