和訳すると「蛮族の剣」。
初出はFF11で、PSP版FF1に逆輸入された。
以降、FF1関連の武器として扱われている。
FF1(PSP版以降)
PSP版にて追加され、突如最強武器の座に躍り出ることになった剣。
攻撃力125、力+18、体力+13アップする。
時の迷宮の7つ全てのフロアを時間内にクリアして青の封印を通過した時にクロノディアが落とす。
武器の詳細な性能は攻撃力125・命中率20・クリティカル率30、力+18・体力+13のボーナス付。
戦士(ナイト)・赤魔術師(赤魔道士)が装備可能。
クラスチェンジ前と後で装備可能ジョブの数は全く変わらない
HP最大時のアルテマウェポンをも上回る攻撃力を持ちながら、赤魔術士(赤魔道士)も装備可能。
しかし忍者は装備できない。
- 攻撃力60~70程度でもバランスブレイカーとして十分すぎるのに対し、攻撃力125。
最強形態のクロノディアを倒す必要はあるが、アルテマウェポンと違ってバーバリアンソードは量産可能。 - 忍者には赤魔道士が装備不可能なルーンアクス(MP25消費で全ヒットクリティカル)があるのでなんとか差別化は可能。
説明文は「はばがひろく がんじょうな けん」。
- シンプルにも程がある説明だが、もしも上記の通りベルセルクのアレみたいな剣だとしたら、これ以上ないほど簡潔かつ的確な解説である。
- マクシミリアンと同じく、最強性能の装備の割に説明文の方は非常にシンプル。
HPMAXでのアルテマウェポン以上の攻撃力を常時発揮できるというだけで、性能は文句なしであるが、実は命中率が「20」とかなり低い。(アルテマウェポンは100)
このため、レベルが低い(=命中が育っていない)キャラに持たせると攻撃回数が悲惨なことになり、実ダメージはアルテマウェポンを遥かに下回る。
ステータス吟味目的で低レベルのナイトや赤魔を育てる場合は要注意。
力99、命中255で攻撃(ヘイスト、ストライなどの強化なし)した時は2000程のダメージ。
かなり強いが、やはりスーパーモンクにはかなわなかった。
実の所、冷静に入手時期・難度考えると性能としては特におかしいものでもなく、むしろ妥当でさえある。
なにせ高難度の隠しダンジョンと隠し最強ボスを一番難しい状況での制覇が必要。
やる事やりきった人へのご褒美・おまけアイテムで、「後はこれで無双プレイしてみるのも良いかもね」と一種のお遊びアイテム的ですらある。
- ただ他シリーズの似た状況で手に入るのが他に上位武器があったり、性能が微妙だったり、そもそも効果の無いただの勲章の類いだったりが結構ある。
- やはりアルテマウェポン以上の武器というのがネックになっている。
せめてバーバリアンソードとアルテマウェポンの名前が逆であればもっとすんなりいったのかも知れない。
攻撃力はブッチぎりの最強だが、クリティカル率が他の武器より低いようで、1ヒットもクリティカルしない時もある。
- クリティカル率は30。
そんなに低くないように思える……が、
ライトブリンガー:37
エクスカリバー&ラグナロク:39
マサムネ:40
ムラサメ&アルテマウェポン:50
御覧の通り、終盤戦の主力武器の中では一番低い。
攻撃回数が多くなってくると、この差がより実感できると思われる。
仮にも最強武器のグラフィックが最弱クラスの武器の使いまわしという点も問題視されることが多い。
FF4TAのアルテマウェポンも同様の目にあっている。
- 見た目が弱そうなのにダメージは最高というのがギャップ萌えな人もいるにはいる。
実際には透明武器の亜種みたいなものか。 - ブレイブブレイドは攻撃時のグラフィックがブロードソードと同じだが特に不評意見はない。
- 装飾を無視してただただひたすらに威力のみを追及した極めて無骨な武器ってことなら、名前通りである。
最強の剣らしからぬ名前について酷評されがちだが、ハイ・ファンタジー分野においてバーバリアンといえば「コナン・ザ・バーバリアン(コナン・ザ・グレート)」という超メジャーな英雄がいる。
- コナンシリーズは日本でも超のつくメジャー作品。
古い作品ではあるけど、シュワちゃん主演で映画化もされ日本でも公開されている。古典ファンタジーファンや映画ファンなら知らない方がおかしい。 - そもそもコナンなどの古典ファンタジー作品がなければFFもDQも存在していない、くらいにはメジャーな作品である。
何で別作品のに負けるんだと言われても、ファンタジー作品の歴史という点においてはむしろコナンの方がFFより格上と見られたとしても不自然ではない。
余談ながらFC版のFF1では全アイテムの名前が7文字以内だった。
PSP版以降のFF1の中で唯一名前が9文字。これ以外のアイテムはすべて8文字以内。
単純にラグナロク・アルテマウェポンなどを上回る最強の剣ならせめて、FF9のスタイナーの最終武器みたいにエクスカリバー2の方が良かった気がする。
- PSP版発売当時はFF11が最新作だったので、そちらに登場している当時の最強武器を採用したのだろう。
FF11
両手剣の一つ。
装備可能Lvは24で、他の両手剣と比べてもちょっと強い程度の剣。
そしてそのレベル帯で両手剣を使うケースは殆ど無いので、バーバリアンソードなんて見たことも聞いたこともないプレイヤーも少なくない。
なお、両手剣という武器分類自体も、暗黒騎士が使うくらいで戦士やナイトが振るうことは極めて稀である。
要するにFF11でも強い剣ではなく、特別な人気があるわけでもなかった。
が、PSP版FF1発売当時の両手剣の中では「攻撃値」の上昇量は最も高かったようだ。
ひょっとしたらこのデータだけを見て、FF11に詳しくないスタッフが取り入れてしまったのではないだろうか?
とでも考えないと、この剣が選ばれた理由が説明できない…。
(FF11の物理ダメージ計算では、攻撃値よりも「D値」という武器自体の攻撃力を表すパラメータの方が重要)
詳細はこちら→バーバリアンソード
DFF
ウォーリア・オブ・ライト(Lv100以上)の専用武器。性能は剣に準じたタイプ。
ブレイブハートと導かれし光5つと守りの珠5つと31920ギルでトレード可能。
ATK+68、バトル開始BRV+40%、ダメージカット+10%。
これが彼の最強専用武器の座に座っているのは、やはりPSP版FF1での扱いが原因なのだろう。
PSP版をやってない人からすれば「なにこれ?」と言わざるをえない最強武器。
他のキャラが一目見れば由来が分かる名称やそれなりに由来が分かる名称が多い中、数少ないさっぱり分からない名称。
ポジションが間違っている訳では無いのは確かだが、せっかくストーリーの中心にいた人物なのだから、せめてもう少し格好いい名称の武器にしてくれてもよかったのではないだろうか…。
- 確かに…。個人的には一応光の戦士なんだから、代々聖剣として活躍してきたエクスカリバーあたりを持たせるのが妥当かと…。
- フレイムソード(FC)→ブレイブハート(GBA)→バーバリアンソード(PSP)と進化の過程のようにしたかっただけかも。
- FF11からネーミング取るにしても、「ロックハート」とか「ミスリルハート」とか、もっといい名前はあったであろうに。
「ブレイブハート」が一番しっくり来るけど、GBA版で弱武器として使ってしまったからな。惜しいことをしたもんだ。- 「ブレイブハート」はAC版のWOLの標準装備として採用された。
- これは流石にどうかと思うが。
アロンダイトやダーククレイモアやバルムンクやヴァルハラ…は似合わんか。 - 名前的な意味で、彼にこそライトブリンガーがふさわしかったのではなかろうか。
- でもそうすると地獄の堕天使さんに…。
- 大いなる意思との関連を暗示させる意味で、ルフェインセイバーを専用装備にして欲しかった。
- FF1に登場してすらいない武器(ルフェイン人自体は登場するが)を最強武器にしたらそれはそれで顰蹙ものだろう。
名称はともかく性能としてはなかなか優秀。
元々DEFが高い(ガーランド・エクスデスと並んで最高値)キャラなのでかなり固くなる。
UT版
特殊効果が『ダメージカット+15%』『カウンター攻撃の小効果』に変更された。
DDFF
前作同様WoLの専用装備。性能は剣に準じたタイプ。
装備Lv100以上、ATK+68、ダメージカット+10%、カウンター攻撃の小効果がある。
ブレイブハート、導かれし光、勇者の祈り×5、182800ギルでトレードできる。
DFFAC
2019年11月に追加された、WoLのスキンセットに設定できる5thウェポン。
(相方はイージスの盾)
幅が広く頑丈という説明文の通り、PSP版においてはブロードソードのグラフィックを流用していたが、大幅にリデザインされた。
正体不明の隠しボスの武器という事もあってか、ナイトが持つにはかなり無骨にして禍々しい見た目となっている。
もはや蛮族の剣を通り越して魔剣と認識しても違和感がない。
出典元がFF11であること、その他のPSP版追加武器に同じ七罪武器のラストダガーがあることを鑑みると、元ネタはもしかして…。
- 中心に備え付けられた球体部分は、どことなくクロノディアの要素が感じられるデザイン。
DFFOO
「バーバリアンソード【O】」。☆5の大剣。
ジャック・ガーランド専用LD武器かつ相性装備で、相性性能は「抗いし旅路の果て」。
装備時の性能(+相性)は下記。
Lv | HP | 初期BRV | 最大BRV | 攻撃力 | 防御力 | 最大CP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 74(+14) | 169(+33) | 1272(+254) | 424(+84) | 63(+12) | 90 |
相性性能「抗いし旅路の果て」により、LDアビリティ『斬鉄剣』を使用できるようになる。
アビリティの詳細は該当記事を参照。
加えて、限界突破効果により、以下のパッシブを習得できる。
- 1回目:斬鉄剣パワー
- 自身の最大BRVと攻撃力を小アップ。
- 『斬鉄剣』の与えるBRVダメージを小アップ。
- 2回目:愚者に導かれし者ロング
- 自身の最大BRVと攻撃力を小アップ。
- 『斬鉄剣』使用時、「愚者に導かれし者」の6ACTION期間延長。
- 3回目:斬鉄剣チャージ
- 自身の最大BRVと攻撃力を小アップ。
- 『斬鉄剣』の使用回数+1。
SOPFFO
FF1の再解釈ということでこちらにも登場。
魔の樹海の「瘴気の記憶」、機械遺跡の「碧の記憶・犠牲になった者」でドロップする大剣。
PFFNE
FFRK
「バーバリアンソード【I】」。
レア7の剣。FF1共鳴。聖属性強化【小】の効果を持つ。
光の戦士の真奥義「ホーリーチェーン」付き。
2020/9/11、イベント「覇竜 バハムート」装備召喚第1弾で追加された。
議論
バーバリアンソードという名称は『図説西洋甲冑武器事典』には載ってなかった。
ヴァイキングの使っていた剣はあったが。
- ざっと探した限りでバーバリアンソードという名称について書かれた記述は英日あわせてたった4,5個程度、
架空の剣といってよいだろう。 - 蛮族が使ってる剣なら何であれ「バーバリアンソード」になっちゃう気がしないでもない。
「これがバーバリアンソードだ」と言うような規格があるなら別だけど、規格があるようでは、最早「バーバリアン」ソードとは言えないような気もする。
映画を基にした「コナンソード」「バーバリアンソード」などの名称の剣が、秋葉原とかの武器屋で売ってる最大の武器だったという話。この辺りが由来か?
バーバリアンソードは『蛮族の剣』ではなく『異邦人の剣』だと思います。
- この剣の名称はbarbaroi swordではなくbarbarian swordなので蛮族・ベルベル族というニュアンスが正しい。
異邦人を意味する横文字が無数にある中で、日本人の開発者が態々barbarianを異邦人という意味で持ってくるかどうか考えると、少なくとも異邦人単体の意味を持たせるための名付けでは確実にない。
FF1の主人公であるウォーリアオブライトは現実世界のプレイヤーの映し身であり、救世主としてゲームの世界に召喚された我々自身です。
従って我々はゲームの中の人達から見れば異邦人に当たるのです。
その『異世界からの救世主』という光の戦士の出自を示す名が冠された『異世界からの救世主の剣』、それが即ち天命に導かれて光の戦士としての役割を与えられた者が携える最強の剣『バーバリアンソード』なのです。
- この説が正しいかどうかは分からないが、個人的にいい考察だと思った。
社会学的観点から見た『バルバロイ(バルバロス)』は、単なる野蛮という意味ではなく、ある文化圏的境界の『外』にいる者に対して使われる用語である。
この『外の者』を『異世界の人間』と置き換えると、バーバリアンソードはまさにFF1の主人公に相応しい剣の名前とも解釈できる。 - 救世主としてゲームの世界に召喚された我々自身というのは漫画版の設定。
- 「FF1の主人公たちは(記憶を失った)プレイヤー自身」という設定はゲーム中にも登場する。
クレセントレイクの予言者たちの話に示唆されている。
- 「FF1の主人公たちは(記憶を失った)プレイヤー自身」という設定はゲーム中にも登場する。
- 元々光の戦士が持ってた剣ではないし、その説明だとグラについて説明がつかない…が、「異邦人や異なる文明の剣」って解釈は良いね。
異なる文明(又は時代)の技術で打たれた「ただのブロードソード」が別の文明における最高峰の剣を強度や鋭さで超えるってのは有り得る話だし、切れ味(攻撃力)は良いが使い勝手(命中率)が悪い理由も納得行く仮説が立てやすい。- だとしたらその文明(時代)はドラゴンボール並みにとんでもなくインフレしてるな…。
まあFF5では(ディシディアで)歴代キャラの最強ポジションを務めた神竜にロンカ文明のオメガが匹敵してるし、一般人がガーランドやセフィロスを倒せるぐらいインフレしてるFFの世界もあるのかもしれない。 - 異世界からの神(?)が勝利の報酬として授けた剣と考えると納得はいく…かなぁ
- だとしたらその文明(時代)はドラゴンボール並みにとんでもなくインフレしてるな…。
上でも話題に出ている英雄コナンの剣だが、実は映画『コナン・ザ・グレート』に登場するそれはかの伝説の剣のデザインに大きな影響を与えている(参考リンク)。
つまりバーバリアンソードが最強の剣となるのはごく自然なことだったのだ。