セブンプリンセスの心を抜き取り、結集して作り出される特殊なキーブレード。「闇のキーブレード」とも呼ばれる。
黒い剣身に血の色の護拳、キーチェーンは付いていない。武器として分類するなら戟刀になる。
キングダムハーツに通じる鍵穴と共に出現する。
- 「人の心」から作られている点は一緒であり、名称も共通するが人の心のキングダムハーツとは一切関係ない。
KHIでは「人の心の扉を開くキーブレード」とされており、このキーブレードを心を持つ存在に使用すると、本来肉体という器に仕舞われている心を開放された(=扉が開かれた)状態にする事ができる。
- リク(の身体を乗っ取った闇の探求者アンセム)がマレフィセントに使用した際は、マレフィセントの闇が増大しマレフィセントドラゴンと化した。
- 心が肉体から離れているようには見えなかったが実際にはその状態にあったらしく、この後マレフィセントがUχの時間軸に時間移動するきっかけになっている。
- ソラは自分の中のカイリの心を解き放つ目的で自ら自分に使用したため、自身の心も肉体から離れてハートレス化する条件を満たし、ソラ・ハートレスになった。
- セブンプリンセスの心に反応するという機能もあり、鍵穴の完成と共に消滅しているので、もしかすると本来セブンプリンセスの心を抜き取って鍵穴を完成させるために使うのかもしれない。
- 似たような能力として、マレフィセントやハートレスのような闇の存在=心に光が残っていない者であれば人の「心を奪う」ことができる。
また、キーブレードマスターが使用することができる、自他に関わらず「心を取り出す(抜き取る)」術が存在することがBbSで明かされた。- 人の心のキーブレードの力は心を肉体から離す能力ではなく、心が開放された結果肉体から離れるという点が2つの能力と異なる。しかし、このキーブレードを使用した場合、結果的には心を奪われた場合のように使われた者の心は闇に堕ちてしまっている。
- キーブレードマスターの術は心を取り出してもハートレス化しない。また、マスター・ゼアノートとルシュしか使っていないため、闇の存在である必要があるかは不明。
- キーブレードマスターの術は闇の心のみ取り出すという器用なこともできる(元の心は壊れるが)が、人の心のキーブレードを使った場合や心を奪う場合もできるかは不明。
本来はキングダムハーツをめぐって起こったキーブレード戦争が終結し、世界が再編された際、キングダムハーツに近づけないようにするための鍵として誕生した。
- キングダムハーツに対する「合鍵」とも取れるが、キングダムハーツに近づく手段を絞ることでキングダムハーツに近づけさせない、いわばキングダムハーツが入った宝箱の鍵のようなものとも取れる。
そのため、現在の世界ではKHIで闇の探求者アンセムが行った通り、各ワールドのセブンプリンセスを集めてこのキーブレードを作らなければキングダムハーツに近付けないようになっている。
- KHIで真のキングダムハーツに繋がっていなかった理由については、キングダムハーツの項目を参照のこと。
- ただし、マスター・ゼアノートは、本来の方法を使ってキングダムハーツを手に入れようとしている。
- ちなみに、雑誌のミニコラム等では、「キングダムハーツの扉を開く鍵」(BbSアルティマニアより)とか、この鍵がなければキングダムハーツに近づけないようになっているなどと解説されている。本編でのきちんとした解説が欲しいものである。
呼び出す時は、一条の薄紫の光と共に黒いカケラと紫の光の粒を散らす。薄紫の光の周りは不気味な青い光がまとわりつき、さらには黒い風が、その光に絡みつくように渦巻く。
- KHII以降のソラのキングダムチェーンとエフェクトが対になっているようにも見える。
斬ると×印の紫の光が現れ、辺りに濃青色の欠片を散らす。
KHIでリクの身体を乗っ取った闇の探求者アンセムが、マレフィセントの目の前で作り出した。
リクを完全に部下に引き入れていたと勘違いしていたマレフィセントは、人の心のキーブレードを使われ、闇の力が増大してマレフィセントドラゴンになった。
- 自分が勧誘した少年にかつて知り合った男のハートレスが乗り移っているなど誰が考え付くだろうか……。
- なおハートレスになっている訳ではないので、マレフィセントのノーバディなどは生まれない。
- アナザーレポート(p.28より抜粋)によると、このキーブレードは「ホロウバスティオンに鍵穴を出現させ、その心から闇を溢れさせようという計画のために、特別な心を持つプリンセス達の心から、あくまで作為的に作ろうとした物」と解説されている。
ここでいう「鍵穴」は恐らく「闇へと通じる鍵穴」であり、闇を溢れさせる計画というのも、『世界のキングダムハーツを完成させるために、世界そのものを闇に包む』という行動の一部に過ぎなかったのだろう。- アンセムはキーブレードを使うシーンがなく、リクはこの時キーブレードに拒絶されていたはず。このキーブレードは誰が扱っていることになっていたのだろうか。
カイリの心が欠けているため、鍵穴同様未完成なまま呼び出されており、この状態では欠けているプリンセスの心に引かれるらしく、ソラの体の中に眠るカイリの心に反応していた。
- ディレクター曰く、「もしカイリの心が揃えば剣先がハート型になっていた」らしい。この鍵が完成したらキングダムハーツのある世界への扉の開閉が可能になる事になるのであれば、アンセムはソラの中のカイリの心を手作業で抜き取り、鍵を完成させる必要があったのだろう。
不完全では閉じる事ができない鍵穴を完成させるため、カイリの心が必要となり、ソラは自分の心を開けばカイリの心が解放されて心を戻す事が出来ると考え、このキーブレードを自分に突き立てた。
心が開放されたソラの手が人の心のキーブレードから離れると、このキーブレードはソラから抜けて消滅し、セブンプリンセス達の心は解放されて体に戻った。
- カイリの心が解放された際、鍵穴は完成したがこのキーブレードが完成した姿はゲーム内では描写されなかった。鍵穴とこのキーブレードの完成の条件は違うのだろうか。それとももともと鍵穴が完成したらこのキーブレードは消滅することになっており、このキーブレードの完成した姿は見られないということだろうか。
Re:codedのアバターアイテムに「闇リクのキーブレード」として登場した。
- シリーズのファンからすると、「ちょっと違う……」という気分にさせられる。
Uχの「闇の力をまとったリク」のメダルのリクもこれを構えている。
- ちなみにこのメダルにはボイスがついており、内容は「たとえ 俺が俺でなくなっても!」なのだが、このキーブレードを持っていた時のリクは要するに中身はアンセムなので、その組み合せでいいのかと突っ込みたくなる。