ソラのメインキーブレードであり、ソラが初めて手にしたキーブレード。KHシリーズを象徴しているキーブレードとも言える。
スケルトンキーを大きくしたような非常にシンプルなデザインで、鍵のブレード部分は銀色の棒状の剣身の先に鍵山の凹部が王冠を象った鍵の歯がついており、鍵の持ち手に当たる頭部は四角い金色の護拳の中央を黒い柄が通っている。
- 言葉では説明しづらいが、歯そのものではなく、歯を下に向けた時の空間が王冠マークである。鍵を開けたり閉じたりする時や、担いでいる時が分かりやすいか。
- 初期のイラストなどでは金色と銀色と言うよりは黄色と灰色に見える。KHIのソラのイラストとDaysのロクサスのイラストなどを比べると違いが分かりやすい。
キーチェーンは銀色の鎖に繋がれた銀色のミッキーマーク型プレート。
- KHIやKHIIIではふくらみを帯びて立体感が出ている。
- KHIはイラストの方では平たいプレート型の方が描かれている。
- キングダムチェーンDやブレイブハートのキーチェーンとは色違いになる。
英語で書くとKingdom Chain。意味は「王国の鎖」。
英語名は「Kingdom Key」。こちらは「王国の鍵」。
- KHシリーズ的には「世界の鎖」、「世界の鍵」ではなかろうか。
- 「鎖」とは一見意味がわからないが、世界を守る、または繋げる鎖、あるいは単にキーチェーンの意味か。
叩くと炸裂した閃光から、黄色と薄青色の星と、キラキラした光が出る。たまに薄紫の星が出ることもある。
ソラの初期装備である為、「最も攻撃力が低いキーブレード」というイメージが付き物で、実際にその性能は最低ランクである事が多い。
- ただし、ヒドゥンドラゴンやスウィートメモリーなど、これよりも攻撃力が低いキーブレードは存在する。ただしアビリティの差があったり、魔法力で上回ったりするなど、純粋にキングダムチェーンの下位互換となる物はそうそう無い。
言うならば、キングダムチェーンは「最も標準的なキーブレード」といえよう。
しかし、KHIIFMやCOMではシステム的な側面もあり終盤になるほど隠れた実力が発揮されたり、Daysでは強化版が最強武器だったりなど、どの作品でも最弱という立場に収まるわけではない。
イラストやPVなどでは、大抵の場合ソラはこのキーブレードを持っているため、キーブレードといえば真っ先にこれを思い浮かべる人がほとんどだろう。
ゲーム内ではソラの初期装備であり、ムービーなどでキーブレードが登場する際、装備品がグラフィックに反映されるもの以外はキングダムチェーンが基本として使用される。
- 3Dではポリゴン数の削減のためか、鍵の歯の部分が薪割りでもできそうなほど鋭くなったモデルが使用された。HDで映像作品となった2作でもなぜか主役たちはこのモデルのキングダムチェーンを装備している。
- とはいえやはり従来のモデルが正しいもののようで、KH2.8では差し替えられている。
ソラのキーブレードと言えばコレを思い浮かべる人も多く、中にはストーリー攻略中により強力なキーブレードが手に入った後も(ムービーシーンでの見映えを気にして)装備を変更しない人もいるという。
- 終盤のシリアスな雰囲気にマッチしたキーチェーンがストーリーイベント中に手に入らないKHIと3Dでこの傾向が見られる。最終盤まで進めば約束のお守りが手に入るKHIはともかく、3Dはストーリー中最後に手に入るキーチェーンがアレになりがちなので、この傾向を加速させる。
- 初期装備のまま戦うことになるため縛りプレイにも使われる。
物語上、ソラ以外の使用者も多いキーブレードで、ロクサスやシオンも基本として使用するキーブレードである。
- ただし、シオンのものはロクサスのものをコピーした偽物である。データ・ソラが最初に使っていたものも、王様がデータで作った偽物。
- データ・ソラの物は単純に「現実世界のキーブレードでできる事を機能として持たせたキーブレード型のデータ」だろうが、シオンのものはそもそも彼女の持つコピー・吸収機能の作用が不明瞭なため、どういう物かは不明。
- キーブレードは元々人造のものらしいので、心に関すること(強度など)以外ならコピーすることも容易なのだろう。
- コピーなどを除外した場合でも、ソラのキングダムチェーンはリク、ロクサス、シオン、カイリの手に渡り一時的に使用されている。これらはストーリー上ソラが戦えない状態にある場合が多い。
χブレードのデザインにも使用されている。
- 後述の通り「キーブレード本来の姿」であるらしいので、元々χブレードを模して作られたキーブレードがこういう姿をしているのは妥当だと思われる。つまりあの世界の中ではあくまで「χブレードのデザインがキングダムチェーンに採用された」のである。キーチェーンがミッキー柄であることには触れてはいけない。
これとは別に、キングダムチェーン ダークサイドという王様のキーブレードが存在する。外見はキングダムチェーンの配色を逆にしただけのものであるが、属する世界が異なっている。
- 明確な発言がないため真偽は不明だが、おそらくこの二つは対となっているものと思われる。
- ソラと王様の持つキングダムチェーンは「光の世界」のものか「闇の世界」のものかで内鍵と外鍵程度の違いであり、能力に差異は無い様子。
主人公ソラのデフォルトのキーブレードということもあり、キーブレードの代名詞的存在としてグッズ化も多くされている。以下はその一例。
- KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour-ではキービジュアルのソラが小さなキングダムチェーン(※剣身部分が通常よりも長いもの)を指揮棒として握っており、このキングダムチェーン型指揮棒が物販でも販売された。
- 「PROPLICA」からは実物大サイズのキングダムチェーンが発売されている。
- 2019年と2020年に行われたディズニーアンバサダーホテルとKHのコラボでは、部屋の鍵がキングダムチェーンとなっていた。本物のスケルトンキーではなく、鍵の歯の部分にICチップが埋め込まれており、それをカードキーのようにドアにかざして開けるというもの。このキングダムチェーン型の鍵は宿泊の記念に持ち帰ることができた。
KH
冒頭のデスティニーアイランドで、嵐の夜にリクを見失ったソラの前に現れる。
初期装備で、攻撃力+3。攻撃力以外の性能はクリティカル率、反動値、リーチどれをとっても標準的。
序盤からカウンターを積極的に使って戦うなら反動値が壊滅的なネイティブワークよりもこちらのほうがいいだろう。
終盤、ホロウバスティオンにて、リクこそがキーブレードの本当の持ち主であったということが明かされる。
キングダムチェーンはリクの手に渡るが、それでも諦めずに進むソラの心の強さをキーブレードが認め、キーブレードはリクの手を離れソラのところへと戻り、キーブレードの所有権は正式にソラへと移った。
この時どんなキーチェーンをつけていてもリクの手に渡る際の形態はキングダムチェーンで、ソラのもとに戻ると以前装備していたものに戻っている。
- ムービーの見栄えにこだわるプレイヤーはキングダムチェーンを装備して行きたいだろうが、この時点で攻撃力+3などお払い箱クラス。スタンダード以下ならキングダムチェーンでも意外となんとかなりはするが、この辺りは各プレイヤーの好みの問題になってくるだろう。
HD版では装備未変更クリアによるトロフィーがあるため、コンプリートを目指すのなら一度は実プレイで拝む事になる。
また、本作のこの武器の説明書きの一節で、「キーブレード本来の姿を映し出す」という風に書かれているところから、このキーブレードの形状が、キーブレード本来の姿であるということが考えられる。
COM
今作ではキーブレードを持ち替えるという概念がなく、本作でソラがキーブレードを使用する際のグラフィックは必ずこれになる。
アタックカードとしてはゲーム開始時から登場。初期装備として何枚かデッキに組み込まれている。
性能は属性が物理で威力補正はたたくと突きが×1.0、フィニッシュが×1.5という標準的な能力になっている。
- 正直言ってあらゆる面において最弱クラスだが、その分コストは他と比較して段違いに低い。
そのため、アタックカードの性能に影響されないストック技が主体となる中盤以降のほうが需要が増えるという特徴を持つ。
どのワールドでもギミックやモーグリショップのサービスパックから手に入る可能性があるため、意識的に稼いでいれば大量に手に入ることだろう。
Re:COMで叩いた際のエフェクトはKHIと同じ。
KHII
やはり初期装備。ロクサスも一刀流の時はこれを使用する。
OPではマールーシャに向かってぶん投げられている。
攻撃力+3、魔法力+1。リーチは基準値の100で、全体で見れば約束のお守りに次ぐワースト2位。
ウェポンアビリティはディフェンダー。
シークレットムービーでは墓場に刺さったキーブレードの一つとして登場している。
KHIIFM
ウェポンアビリティがクライシスハーフに変更されており、初期装備でありながら終盤でも活躍が見込めるようになった。
ソラ自身がレベルアップで習得するものと同時に装備することでHP50%から発動可能になり、生存率が大幅に向上する。
- クリティカルモードやレベル1クリアを攻略する上で恩恵を受けた者は多いだろう。
レベル上げでも恩恵を受けやすい。
EXPチャンスとの相性が良いが、ソラのレベルアップによって覚えるクライシスハーフと、EXPチャンスを装備すればレベル上げをしやすい。
しかし、ソラがクライシスハーフとEXPチャンスを付けた上で、ガルウィングを装備するか、キングダムチェーンを装備するかで意見は分かれるだろう。
最大HPが低い最序盤より、HPが上がって発動ラインが上がる後半の方が活躍しやすい。
例を挙げると初期HPは20なので、クライシスハーフが発動するのはHP5以下からになる。流石に発動ラインが低すぎて旨味が薄いのが分かるだろう。
- 受けるダメージの最低値は1なので、どれだけ被ダメを半減しようと低い難易度であろうと、初期状態でクライシスハーフが発動してから耐えられる攻撃は最大4回ということになる。
- ビギナーモードを選択するプレイヤーがここまでHPを削られて冷静に対処できるかと言われるとNOと言わざるを得ないし、高難易度でプレイする人は危険域までHPが減ったら隙を見て回復できるプレイヤースキルを既に備えているだろう。
Days
ロクサスの初期装備のほか、ミッションモードでのシオンやソラの武器として登場。
武器パネルなしの初期装備としてのものとは別に、ストーリークリア後に入手できるゼロギアをセットすると「キングダムチェーン+」というものに変化する。
外見こそオリジナルと変わらないが、そのステータスはオリジナルのものを大幅に強化したものになっている。
- 普通に使うぶんには最強のキーブレード。初期装備の強化版が最強になるとは。
- ロクサスとシオンが装備した時はアビリティユニットをセットした数に応じて見た目が約束のお守り→めぐりあう二人と変化していき、三つ目をセットすると再びキングダムチェーン+に戻るが、性能はユニットをセットする前よりも大幅に強化される。
- ロクサスはミッションモード限定で、アビリティユニットを三つセットすると二刀流に変化する。
Daysのイベントでキーブレードが登場する際(358日目以外)は、どんなギアを装備していてもキングダムチェーンのグラフィックになる。
ムービーではロクサスは使用せず、シオンがキーブレードを使用する時しか登場しない。
ミッションモードでソラを操作する場合のメインの武器としても登場。
パンドラギア系とゼロギア以外のギアをセットすると武器がキングダムチェーンになるが、別物の能力になっている。
初期装備としてのステータスはロクサス、シオンの物とソラの物で異なる。下記の強化版も同様。
- ロクサス、シオン装備時
攻撃力15、クリティカル補正2 - ソラ装備時
攻撃力100、クリティカル率7、クリティカル補正7
アビリティは下記の強化版も含め、全て共通してユニット×1がディフェンダー、2がクライシスハーフ、3がラストリーヴとなっている。
ユニットによるステータスの増加はギアによって異なるが、下記の性能と照らし合わせるとキングダムチェーンと名のつく物の中でもロクサス(シオン)のキングダムチェーン+が最も高い性能を持つことが分かる。
キングダムチェーン+
- ロクサス(ストーリーモード)、シオン装備時(ゼロギア)
攻撃力+124、魔法力+30、クリティカル率+10、クリティカル補正+19
- ソラ装備時
攻撃力+115、魔法力+25、クリティカル率、クリティカル補正共に+3(デュアルギア++、クライシスギア系、レイジングギア系)
キングダムチェーン++
ソラがオメガギア系、ヴァリアントギア系、アルティメットギア系を装備した時のさらに強化版。
攻撃力+120、魔法力+30、防御力+5、クリティカル率+12、クリティカル補正+15。
BbS
今作では装備としての登場こそしないものの、χブレードの柄やキーチェーンに、交差した二本のキングダムチェーンが装飾として施されている他、キーブレード墓場(KEYBLADE GRAVEYARD)のワールド名表示の時に降ってきたり、そのワールドロゴの一部がこれの柄の部分になっている。
OPムービーにも一瞬登場している。ヴェントゥスのステンドグラスが砕けた瞬間、ソウルイーターと共に確認できる。
coded
データ・ソラの基本武器。先述の通り、これはデータでできた偽物である。
一度マレフィセントに破壊されたが、後にデータ・ソラに新たな力が芽生え、本物のキーブレードとして復活した。
Re:coded
装備が変更できるようになった事で初期装備としての登場となった。
キーブレードチップのレベルが上がると名称が「キングダムチェーン1.5」(必要討伐数30体)、「キングダムチェーン2.0」(+60体)、「キングダムチェーン2.5」(+90体)、「キングダムチェーン3.0」(+120体)と変化する。
新たに登場したゼロ・ワンはキングダムチェーンを模したデザインをしている。
クロックアビリティツリー
クロックレベル1 | クロックレベル2 | クロックレベル3 | クロックレベルMAX | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オートポーション | ┬→ | メディック | ┬→ | マジックブースト | ─┬→ | アタックブースト | × | |||
├→ | シェル | 「2.0」から | ┼→ | スピリットマジック | 「1.5」から | ×└→ | スピリットアタック | 「3.0」から | × | |
└→ | プロテス | 「2.5」から | ┘ |
3D
ソラの初期装備。
攻撃力+5、魔法力+4、クリティカル率は20%、リアリティクリティカル率5%、リーチは最も短い75。
リクのウェイトゥザドーンよりもクリティカル率が高いが、次に手に入るスカルノイズにすべての能力で劣る。
ナイトメア・アーマーヴェントゥスも、闇に覆われたキングダムチェーンを使い襲いかかってきた。
この時は、毒々しい紫の水粒と黒みがかった紺色の星、水色とオレンジのカケラが出ている。剣を振るった時には闇の斬撃が残り、無数の泡になって消えていく。黒く光る星の中は五角形に切り抜かれ、その中に別の色の星が収まっている。
リクがナイトメア・アーマーヴェントゥスを倒した後、砕ける鎧とは別に闇から解放され、このキーブレードを使って、リクはソラの心の更に深部にダイブした。
- このシチュエーション、本来はリクが所持するはずであったキーブレードが一時的にせよ本来の持ち主の手で振るわれたという事でもある。
他にもオープニングデモやムービーでシオンとロクサスが装備しているのを見ることができる。
KH0.2
イベントシーンにのみ登場。
グミシップからゲートを開き、ソラ達は再び冒険に出発した。
KHIII
例のごとくソラの初期装備。「最初に手にしたキーブレード」。
未強化の状態で攻撃力+4、魔法力+3。最大まで強化すると攻撃力+9、魔法力+8。
アビリティはドロー、さらに4段階目まで強化するとシチュエーションタイムが追加される。
シュートフローはキングオブハートとラグナロク。
フォームチェンジは2ndフォーム。
同じ2ndフォームにチェンジできるスターライトやDLC限定装備もあるが、使えるアビリティやフィニッシュコマンドが異なるため明確な上位・下位互換とはならない。
キングダムチェーン(とDLC)の2ndフォームはラストアルカナムが使えるのでスターライトに比べるとタイマン向き。
2ndフォームは通常時に基づいたアクションで馴染みやすく、使いやすい。また、今作ではキーブレードの持ち替えや強化ができるため、ムービー映えを気にして常にこれを持ち続けても、ちゃんと強化してやればプレイに大きな支障は出ないだろう。
その代わりというべきか固有アビリティがドローなので、マスタードロー獲得後やボス戦ではもったいなく感じることと、キーブレードの長さは相変わらず100と短い部類なのが悩み。
- とはいえ序盤に手に入るキーブレードのアビリティは直接戦闘力には貢献しない物がほとんど。そこを考えてみればそこまで損になるわけでもない。
明確に戦力としての損が見えるのはDLCキーブレードや終盤で手に入るキーブレードと比較した際。
BbSのときと同様、キーブレード墓場のワールドロゴが出現する際に降ってくる。
- 一番最後にこれ見よがしに降ってくるのがとても不穏。
加えて、グミシップで来訪する際のワールドモデルでも中央で直立している。
周りに存在するキーブレードの残骸が埃や錆にまみれたようなカラーリングの中でただ一本原色を維持しており、かなり目立つ。
レプリカキングダムチェーン
真XIII機関の一員であるシオンの持つキーブレード(厳密には共闘キャラクターとして一緒に戦う時の武器)。
他の共闘キャラの武器同様、攻撃力+5、魔法力+5。
- 「レプリカ」と名前がついているが、未強化のキングダムチェーンよりは強い。
これまでのシリーズではソラやロクサスのキングダムチェーンと同一として扱われていたが、KHIIIアルティマニアにてこの名称が明かされ、別物であるという扱いになったようである。
- もしかしたらDaysとKHIIIのシオンのキーブレードは本当に違うのかもしれない。
- 文字通り「キングダムチェーンを模した贋作」なのか、「レプリカキングダムチェーンという名の本物のキーブレード」なのかイマイチ判断に困る。
- もしキングダムチェーンのレプリカなら、XIII機関の驚異の技術力で造り出したのだろうか?
- どちらかというとレプリカとしてのシオンの特性によって自然に生まれたものかも。
- もし本物だとしたら、データ・ソラと同じようにソラやロクサスなどとの心の繋がりによって本物に変化したのだろうか。
MoM
パーティー「ORIGINAL」のソラ、パーティー「DAYS」のロクサスとシオンの装備キーブレード。
またストーリー中では、終わりの世界でマスター・ゼアノートに追い詰められるカイリにソラが力を貸し、カイリの手にキングダムチェーンが握られるシーンがある。