2013年のペナントレースにおける、セ・リーグの下位4チーム「中日ドラゴンズ・横浜DeNAベイスターズ・広島東洋カープ・東京ヤクルトスワローズ」の総称。
各球団の頭文字を取っただけの単語であるが、偶然にも「ビリ」・「最下位」といった意味の「ドベ」と、なんJでよく使われる「○○カス」を組み合わせた蔑称のようにも読み取れる。
また、架空のキャラクターのような語感の良さから上位2チームも含めて「巨神ドベカス」と表記される場合もある。
概要
2013年のペナントレースの前半戦終了時点では読売ジャイアンツと阪神タイガースが熱い首位争いを繰り広げ、そこから10ゲームほど離れ残り4チームが2~4ゲーム差以内に収まる混戦という構図で折り返した。
後半戦に入るとヤクルトが8月に3位争いから脱落し最下位を独走、中日もじわじわと後退。DeNAは9月半ばまで食い下がったが広島と異なり巨人戦を克服できず(おまけに中日にも抜き返される)、最終的に広島が生き残り16年ぶりのAクラス入りと球団初のクライマックスシリーズ出場を決め、最終順位は「カドベス」となった*1。
元レス
- 巨-------阪--------------------中-広-横--ヤ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1373115838/(過去ログ)50: 風吹けば名無し 2013/07/06(土) 22:14:25.14 ID:uYIuB4hO
交流戦明け
ド 6勝6敗 ±0
ベ 6勝6敗 ±0
カ 5勝8敗 -3
ス 6勝5敗 +162 : 風吹けば名無し 2013/07/06(土) 22:16:09.57 ID:oAIVRksu
>>50
ドベカスで草生える63: 風吹けば名無し 2013/07/06(土) 22:16:10.60 ID:IROkadVr
>>50
ドベカスとは耳が痛い…
余談
このシーズンを契機に広島は長年の定位置を脱出、3年後にはセ界制覇を達成する。またDeNAも6年ぶりに最下位から脱出しベリーグからセリーグに昇格、*2一方の中日は12年ぶりにBクラスとなり、以後7年連続Bクラスと暗黒期に突入した。乱高下の激しいヤクルトはさておき、*3この3球団にとってはターニングポイントとなるペナントレースだったといえる。
復活の巨神ドベカス
そして時は流れ2020年。3連覇を支えた主力投手達の大不振や怪我などで投手陣が崩壊した広島の低迷と、今永・平良ら主力投手が離脱し先発ローテが崩壊したDeNAの不調、それに8月以降のカード勝ち越し率6割強(12勝ち越し/19カード)という中日の好調が重なった結果、10月3日の対DeNA戦で勝利した中日が3位に浮上。この時点で順位表は巨人・阪神・中日・DeNA・広島・ヤクルトの並びとなり、実に7年ぶりに巨神ドベカスが復活した。
復活後2週間は阪神が多人数のコロナ離脱をきっかけに試合内外で不調に陥った影響で中日が2位に浮上し一時的に「巨竜タベカス」となったが、今度は中日が急ブレーキ*4し再度復活。
その後も上記の順位が維持され、遂に史上初となるシーズン最終順位での巨神ドベカスが完成した。
【2020シーズン最終順位表】
順位 | 球団名 | 試 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 巨人 | 120 | 67 | 45 | 8 | .598 | 優勝 |
2位 | 阪神 | 120 | 60 | 53 | 7 | .531 | 7.5 |
3位 | 中日 | 120 | 60 | 55 | 5 | .522 | 1.0 |
4位 | DeNA | 120 | 56 | 58 | 6 | .491 | 3.5 |
5位 | 広島 | 120 | 52 | 56 | 12 | .481 | 1.0 |
6位 | ヤクルト | 120 | 41 | 69 | 10 | .373 | 12.0 |
補足事項
ちなみに2000年代中盤から2010年代初期は中日・巨人・阪神がAクラス、横浜(DeNA)・広島・ヤクルトがBクラスというパターンが続いたため*5、後者3球団を「Bクラス町内会」と呼ぶネタがあったが、その後立ち消えになっていた*6。しかし2020年、9年ぶりにこの組み合わせが実現し「Bクラス町内会」ネタが復活した。
また、2013年に発売された「プロ野球ユニフォーム図鑑1934~2013」という書籍では、セ・リーグの収録順が巨人→阪神→中日→DeNA→広島→ヤクルトとなっており*7、現実に先駆け、本でも「巨神ドベカス」の組み合わせが成立していた。