Vivid 用語

Last-modified: 2024-03-02 (土) 19:04:20

魔法少女リリカルなのはViVid

原作:都築真紀、作画:藤真拓哉
2009年5月から、角川書店「コンプエース」にて連載中。
第4期シリーズの一つ。Forceよりも2年前の出来事となる。

デバイス

従来のインテリジェント、ブーストなどの分類は作中ではあまり詳しく説明されていない。その他に、装着型、武器型、補助制御型などに大別されている。(Memory;17)

・セイクリッド・ハート
愛称「クリス」。ヴィヴィオ用におそらくマリーが製作した最新式デバイス。
Memory;1から登場。 Memory;17では、ハイブリッド・インテリジェント型デバイスとなっている。ただしその意味は不明。
名前と愛称はヴィヴィオが以前から自分で決めていたもの。 うさぎ人形は外装であり作中では常にまとっている。 本体はクリスタルタイプで「普通」のタイプ。 ヴィヴィオのデータに合わせて最適化して生み出され、誕生時点では「ほとんどまっさら」な状態だった。
マリーによるおまけ機能として、単体で飛んだり動いたりできる。 言葉を発する機能はないようで、意志はジェスチャーで表現する。ヴィヴィオは意志疎通が出来ている様子。 ヴィヴィオの動きを真似していることが多い。 意志を伝えるジェスチャーやパントマイムの動作は豊富。 感情によって目つきも変化しており、ここから表情を読み取ることもできる。 外装オーバーコートがぬいぐるみなので濡れると飛べなくなるとクリス自身は主張している。
補助制御型であり、アインハルトのデバイス(アスティオン)製作の参考にもなっている。
Memory;19では、機能の殆どをヴィヴィオの防御に費やす「コンタクトモード」をとっている。これによってヴィヴィオは「全身に防具をつけているような状態」となり、刃物にも素手で立ち向かう事ができる。ただしこの時点でヴィヴィオと対戦したシャンテは「ちゃんと機能しきれていない」との評価を下している。
Memory;20で、なのはとレイジングハートに自分にできることについてアドバイスを求めている。

・アスティオン
Memory;19から登場。 愛称「ティオ」。 アインハルトのために八神家メンバーが製作したデバイス。
ユニットベースはリインが、AIシステムの仕上げと調整をはやてが、外装をアギトが製作した真正古代ベルカの特別機エクストラワン。 シュトゥラの雪原豹をモチーフにしているとのことだが、ぬいぐるみのような姿で「にゃあ」と鳴く。 その姿を見たアインハルト、ノーヴェ、チンクは、「猫?」と心の声でつぶやいている。 Memory;30では、ウェンディに、ねこにゃんと呼ばれていた。
名前はアインハルトが自分の記憶にあるクラウスの豹の名前から付けたもので、ある物語の主人公の名前でもある。 ノーヴェによれば、相性抜群とのこと。
攻撃補助をしないが、ダメージ緩和と回復補助能力に特化している。(Memory;42)
なお、アスティオン(αστειον、asteion)は、ギリシャ語の形容詞で「洗練された」「都会的」という意味。

・ソルフェージュ
リオの自分用のインテリ型デバイス。形状はいわゆる八角形のお守り(アミュレット)型。
Memory;01から登場している。 ベルカ式の三角形の魔法陣が模様として描かれている。ただし発音は英語。 リオから「ソル」と呼ばれていて(この呼び方はMemory;10で初出)、正式名称はMemory;17が初出。
Memory;37では剣の型となっている。
なお、ソルフェージュ(solf鑒e)は、フランス語の音楽用語で、楽譜をはじめとする音楽理論と実際の音とを結びつける西洋音楽の基礎訓練のこと。

・ブランゼル
コロナのインテリ型デバイス。
Memory;10でルーテシアが製作していた。外見と名称はMemory;12で初出。
通常時は5つの水晶が付いた花の首飾り型、セットアップ後の使用時には、デザインはほぼそのまま短剣のような型となる。ただし武器のように物理攻撃している描写はない。Memory;30によれば、この名称はTact formとのことであり、指揮棒のようなものと推測される。 また、Memory;29では、wristlet fromという腕輪型に変化している。
コロナは「すごくいい子」と言いつつも、Memory;13でその性格を「のんき」と言っている。
コロナの補助に特化した性能を持つ(2010年12月号キャラクターファイル)。
語源は不明だが欧米でよくある名前。

・スターセイバー
ミウラが使用するデバイス。
待機形態は星型。発動形態の詳細は不明であるが、セリフはミウラの胸元の星型から発せられている模様。
スターセイバーは、はやてのことを「Meister」と呼んでいる。 はやてが作った(Memory;38)。

・晴嵐
ミカヤが使用するデバイス。ただし作中ではデバイスであるとは明言されていない。
通常時は白鞘の刀一本の状態で持ち歩いており、セットアップ後は鍔と飾り鞘がある大小2本の刀に変化している。「了」などと、日本語で応答する。

・パニッシャー
エルスが使用するデバイス。
待機形態は腕輪型。発動形態では手錠型で、片側の輪は右腕に固定している。 名称は英語で「罰を与える・制裁する者」の意味。

・ファンタズマ
シャンテが使用するミッド式アームドデバイス。アームドデバイスに分類されるデバイスでミッド式は、シリーズを通して初登場。
待機形態、発動形態はヴィンデルシャフトと同様の形状で、いわゆるトンファーだが、シャッハやシャンテは「双剣」と呼ぶ。 名称はイタリア語で「幽霊・幻影」などの意味。(英語の「ファントム」に該当する)

・ブロイエ・トロンベ
ヴィクトーリアが使用する斧槍。持ち手の下の方にある色が違う部分は仕込み光剣のような柄であり、居合抜きの要領で近くにいる敵に切りかかることが可能。 名称はドイツ語で「青い竜巻」の意味。

・レッドホーク
ハリーのデバイス。鎖状。 ミカヤによれば、中距離戦の鎖であり拳を守る防具であり打撃武器である。(Memory;38)

・レイジングハート
高町なのはの愛機。
ヴィヴィオがクリスを贈られるまでは、ヴィヴィオが魔法練習時に使用するデバイスの代役をつとめていた。
高町家ではよく羽が付いた状態で単体飛行しており、第1巻では回想シーン以外で起動している場面は見られなかった。
起動シーンはMemory;10の魔法戦が初出。
クリスに家事手伝いの指示を出したり(Memory;03)、好成績を取ったヴィヴィオを褒めつつ羽で撫でたり(Memory;08)などと、家庭的な場面での活躍が垣間見える。

・バルディッシュ
フェイトのデバイス。無口。 起動シーンはMemory;10の魔法戦が初出。
連載時及び第1巻初版では「バルデッシュ」となっているが、2刷以降で修正されている。

・ジェットエッジ
ノーヴェのデバイス。足首部分に回転リング(スピナー)がついたローラーブーツ。
待機モードはスバル・ギンガのマッハキャリバー、ブリッツキャリバーとよく似ている。
StrikerS時の固有武装と名称・形状は同一だが、応答機能や、待機モードの登場は本作から。
起動時の掛け声は「スタートアップ」である。
Memory;14では、ノーヴェはジェットエッジによってスバルよりも高速で移動している。 2010年5月号キャラクターファイル、その他雑誌記事では、デバイスではなく「固有装備」として記載されている。
ノーヴェからは「ジェット」と略して呼ばれることもある。(Memory;49)

・マッハキャリバー
スバルのデバイス。 本作ではほとんど説明されていないが、Memory;17のはやてによれば、ナックルを含めて装着型で重い、とのこと。

・クロスミラージュ
ティアナのデバイス。 本作では名称は出ていないが、2010年5月号キャラクターファイルに名称が記載されている。
なお、クロスミラージュによく似た玩具が作中に登場している。

・ストラーダ
エリオのデバイス。

・ケリュケイオン
キャロのデバイス。 本作では名称は出ていないが、2010年5月号キャラクターファイルに名称が記載されている。

・アスクレピオス
ルーテシアの使うブーストデバイス。手袋型。

世界設定

・公共魔法練習場
Memory;02で登場。市民公園内の屋外にある。

・ストライクアーツ練習場
Memory;03で登場。中央第4区公民館にある。

・ストライクアーツ
ミッドチルダで最も競技人口の多い格闘技。広義では「打撃による徒手格闘技術」の総称。

・カイザーアーツ
アインハルト(イングヴァルト)が使用する格闘技。覇王流カイザーアーツとも。
「ベルカ古流武術」(または単に「古流」)と呼ばれることもあり、近代格闘技とは異なる部分が多い様子。

・格闘用語
Memory;04では、格闘技の間合いや攻撃手法について、次の漢字とルビで描写されている。
空戦(エリアル)
射砲撃(ミドルレンジ)
突撃(チャージ)
歩法(ステップ)

・無限書庫
Memory;03で、リオがヴィヴィオとコロナに初めて会った場所として名前のみ登場。 StrikerSなどで出ていた本局の無限書庫と同じ名称だが、同じ場所かは明確に説明されていない。
一般人は立ち入り禁止だが、ヴィヴィオは司書資格を、リオとコロナは立ち入りパスを持っている。
未整理区画には迷宮が出てきたり本を防衛する霊体やゴーレムが出ることもある。(Memory;46) 管理局の創設以前より存在していた。(Memory;47)

・湾岸第六警防署
Memory;05で登場。スバルの家から最寄りの署。

・区民センター内 スポーツコート
Memory;06にて登場。ヴィヴィオとアインハルトがスパーリングを行った場所。

・区民公園
Memory;07にて登場。

・アラル港湾埠頭
Memory;07にて登場。廃棄倉庫区画。 ヴィヴィオとアインハルトが練習試合を行った場所で、救助隊の訓練場所としても使われている。

・次元港
Memory;08で単語のみ登場。

・カルナージ
ルーテシアとメガーヌが住む無人世界。 クラナガンから臨行次元船で約4時間、標準時差7時間の温暖な世界。

・陸戦試合
オフトレで行われる試合。今回のチーム分けは次のとおり。 ダメージはDSAA公式試合用タグで管理される。 コロナのポジションである「ウィングバック」は中後衛であり、劇場版漫画でのアルフのポジションが初出。
青組
スバル フロントアタッカー 
ヴィヴィオ フロントアタッカー 
エリオ ガードウィング
リオ ガードウィング
なのは センターガード
ルーテシア フルバック
赤組
ノーヴェ フロントアタッカー
アインハルト フロントアタッカー
フェイト ガードウィング
ティアナ センターガード
コロナ ウィングバック
キャロ フルバック

試合は3戦行われ、3回目はチーム構成が入れ替わった。

・DSAA
ディメンジョン・スポーツ・アクティビティ・アソシエイションのこと。
次元世界のスポーツ競技の運営団体と思われる。
DSAAが開催する公式魔法戦競技会として、全管理世界の10歳~19歳の魔導師が出場する「インターミドル・チャンピオンシップ」がMemory;16で登場しており、ヴィヴィオ・アインハルトたちが出場を目指している。
過去には学生時代のメガーヌやクイントが参加しており、都市本戦上位入賞者からはプロ格闘家の道を進む者もいる。
参加資格として、安全のためCLASS3以上のデバイスを所有し装備する必要がある。 大会予選は7月から。
地区選考会の結果で予選の組み合わせが決まり、「ノービスクラス」「エリートクラス」で地区予選がスタート。地区代表が決まったあと、ミッドチルダ中央部17区から20人の代表と前回の都市本戦優勝者の21人で都市本戦を行う。その後、都市選抜で世界代表を決め(ミッドチルダは3人)、選抜優勝者で世界代表戦を行う。
夢見る競技者が最初に決定的な敗北を知る場でもある(Memory;18でノーヴェ)

・DSAA試合ルール
1ラウンド4分で、規定のラウンドを戦う。(エリートクラス一回戦は4ラウンド)
戦闘はライフ制で、双方ともに初期数値は固定。1回戦は12000、ハリーVSエルスのプライムマッチと3回戦は15000。
攻撃がヒットした際にダメージが算出され、ライフが0になると敗北となる。
ファビアの予選相手が棄権していたり、コロナの1回戦が「TKO勝利」となっていたりするため、ライフを0にする以外にも試合終了の条件がある様子。
「クラッシュエミュレート」という概念があり、ライフへのダメージとは別に、受けた攻撃によって「打撲・骨折・脳震盪・火傷・感電」などといった身体ダメージが表現されるもので、実際の負傷を受けた時と同じように痛みを感じたり、身体の動きが鈍るといった状況が再現される。
「ボディ蓄積ダメージ」という概念もあり、こちらは%で表現される。ボディへのダメージはフットワークなどに影響を及ぼす模様。
ダメージやクラッシュエミュレートはラウンド間のインターバルである程度の回復が可能。回復量には個人差があるため、術者の回復能力に依存するものと思われる。
エミュレートによって付加されたダメージは試合が終わった時点で解除される。

・禁忌兵器(フェアレーター)
古代ベルカで使用された兵器、猛毒の弾丸や腐敗兵器など。