Force 用語

Last-modified: 2024-03-02 (土) 19:05:30

魔法戦記リリカルなのはForce

原作:都築真紀、作画:緋賀ゆかり、メカデザイン協力:黒銀(Record06~)
2009年4月から、角川書店「娘TYPE」にて連載中。
また娘TYPE Vol.6(2010年3月)から4コマ漫画「Force Dimension」(河南あすか)、デザイン「魔法戦記リリカルなのはForce NEXT」同時連載。
「魔法少女リリカルなのはStrikerS」に続く完全新作の第4期シリーズ。
ViVidから更に2年後(StrikerS本編開始からは6年後)の世界を舞台としている。
時系列的に最新作にあたる。
娘TYPE 2013年11月号にて長期休載の告知が掲載された。

デバイス

・スティード(Steed)
スバルがプレゼントしたトーマが所有するカメラ型のインテリジェントデバイス。撮影・観測に特化した設計になっている。
身に付けているときはネックレスのようなシルエットである。 作中の描写上は、トーマたちと同じ通常言語(第1巻魔導事典)で話している。トーマに勉強も教えている。
自立や飛行も可能で、その際は紐の部分が両手のような動きをする。この紐の部分を使って物を持つことが可能。先端部分は映像の投影や補助ライト、ストロボを焚く機能も持つ。
更に遠隔地の映像・音声モニタリングを行う「ズーミングスキャナ」機能を持つ。
トーマからは、相棒バディと呼ばれることもある。
前作までの戦闘用デバイスと比べると、とてもお喋り。
Record06で、トーマ達の脱出経路を探す為に単独行動を取った後、消息不明となる。
Record16で、アルナージによりアイシスの荷物と一緒に鹵獲され、それ以降忘れられていたことが発覚する。
ヴァンデイン・コーポレーション襲撃の終了とともに、カレンからのはやてへの伝言とアイシスの荷物と共に解放され、トーマのもとに戻る。(Record17)
名前の由来は、ホンダのバイク・スティードと思われる。

・レヴァンティン
シグナムのデバイス。シュベルトフォルムとシュランゲフォルムが使用されている。
サイファーの右腕を切り落としたことによりヒビが入り、リアクト時のサイファーに触れたことにより刀身が砕けた。
Record20では既に修復されており、EC対策も一応施されている。

・レイジングハート・エクセリオン
なのはのデバイス。
単独飛行形態
Force NEXTで先行登場。
ストライクカノンの使用によって両手がふさがるなのはをサポートするための形態。
このままでもなのはの杖として使用可能であり、機体保護のためのブレードエッジは切断武器としての機能も持つ。
第五世代端末のシステムを一部組み込んでおり、魔力阻害状況下でも多少のパフォーマンス低下するものの活動が可能

・マッハキャリバーAX
シャリオがマッハキャリバーを大幅に改良したもの。AI人格に変化はなし。
過酷な災害現場での活動に合わせたフレーム強化と高速機動に対応する足回りの見直しのほか、戦闘機人であるスバルに合わせた出力方式に再チューンされている。
その結果、魔力結合不可状況下でも駆動率減少がほぼゼロというスペックを持つに至る。

・第五世代デバイス
「魔力を完全に物理エネルギーとして変換する」思想のAEC装備に対して、「魔力無効状況でも魔力を魔法として使用できる」「魔力有効状況下ではさらなる強化を得る」という思想で設計されている。
魔力無効状況下でも純粋魔力によらず衝撃・スタンなどの非殺傷効果の発現が可能であり、魔力有効状況下では更に強力な効果を得ることができる。
しかし現状では「先天変換資質」保有者や、極めて精緻な魔力コントロールが行える術者以外では出力が安定せず、エネルギーロスの多さから長時間の運用が難しいという欠点がある。

・バルディッシュ・アサルト
フェイトのデバイス。第五世代デバイスの運用理論と素材技術における実験機として稼働中。
CW社系とは異なる独自の変換技術を採用し、術者の魔力を機体内に蓄積・変換して稼働するシステムを保有している。
ライオットブレードII
機体素材や外観・内部ユニットの変化に加えて、二刀一対のライオットブレードを連結使用できるように仕様と性能が変化している。
しかしながら、管制を行うバルディッシュのインテリジェントユニットに変化はない。
一刀・二刀・連結と状況に応じた使い分けが可能。
Record09で、フェイトは一刀の状態で起動している。
ライオットザンバーII
ライオットザンバー・カラミティの進化系。
個人武装としてはオーバースペックの「対艦/空域制圧」レベルの制圧能力を想定している。

・ECディバイダー
EC DIVIDER
EC兵器の一部で、「魔導殺し」とも呼ばれる。通常3桁の数字でナンバリングされる。
稼動状態のディバイダーは魔力エネルギーの結合分断(ゼロエフェクト)という共通性能を持ち、魔力による弾丸や物質を全て無力化する。
ヴェイロンのディバイダーが使用された際に、トーマが硝煙の臭いで勘付いたことから、実弾銃としての機能もある模様。
「シュトロゼック」を製作したヴァンデイン・コーポレーションが大量のレプリカディバイダーとレプリカリアクターを保有していた。

ディバイダーの名前の由来は、おそらく「分断」の意味、リンカーの反語。 または製図用具の一種で、両方とも針になっているコンパスのこと。

・ディバイダー996 シュトロゼック・リアクテッド
トーマが保有するディバイダー。リリィと「誓約エンゲージ」した際に現れた武装。 Record03ではキーワード「ECディバイダー」で起動し、リリィが知っていた言葉「ブレード・オフ」で戻している。
「React STROSEK」「996」と二つの刻印がある。 末尾に近いこの機体には謎が多く、まだ作中には明らかになっていないが第1形態の状態でも魔力エネルギーの結合分断(ゼロエフェクト)の機能があると思われる。
リアクターなしで形状変化を起こし、通常のディバイダーにおけるリアクト状態に近い形態をとっている。
Record14でスバルにより、刀身が破壊される。
カレンによれば9型ディバイダーとのこと。(Record16)
第1形態
リボルバー式拳銃の銃身下に片刃のワイヤーカッター付サバイバルナイフを融合させた形状をしている。弾倉は実包6発が装填可能。
第2形態
ナイフ状だったブレード部分が肥大化し、剣と呼べるほどになった状態。
その他、左手に盾と刃物が一体化したような武装が発生する。
銃身の色も白銀から黒と赤に変化している。
「996」は、ポルシェ・911の1997年~2004年型モデル番号である。

・ディバイダー928
ヴェイロンが所有し使用しているディバイダー。上下二連の散弾銃にディバイダー996に似た刀身が融合している。刻印は「928」。ヴェイロンは今まで持ったどんな銃よりも面白いと気に入っている。
弾倉部分は箱型弾倉で5-10発程度の小さな弾倉を装填している。
Record09でスバルにより刀身部分が破壊される。 その後のヴァンデイン・コーポレーション襲撃の際にも刀身は直っておらず、固定具で応急処置されていた。(Record17)
「928」の語源はおそらくポルシェ・911の上位モデルであるポルシェ・928である。

・ディバイダー944 ケーニッヒ・リアクテッド
サイファーの使用するディバイダー。待機状態では長刀の形状をしている。刻印は「944」。
「König」の刻印を持つ短剣型のリアクター「ケーニッヒ09」を左掌から刺すことでエンゲージ。起動状態になる。
起動状態では長刀と小刀の左右非対称の二刀となる。長刀にリボルバーとトリガーが現れ、巨大なナックルガードが付く。
切断能力は高く、どちらの刀身からも分断(ディバイド)の発動でき、一般的な魔力防御のほぼ全てを無効化する。
刀身を利用したエネルギー射撃も可能だが、威力や命中精度はサイファー曰く「いまひとつ」。
近接武器としての刀身強度も高く、サイファーの病化特性への耐性を備える。
「世界を殺す猛毒」、「魔導殺しの双剣」とも。
「944」の語源はおそらくポルシェ・924と928の中間モデルであったポルシェ・944である。

・ディバイダー695 ランゲ・リアクテッド
ドゥビルの所持するディバイダー。待機状態では片手斧の形状をしている。
起動状態では長大で巨大な大戦斧となる。
リアクターを内蔵しており、ディバイダーによる血液認証でリアクト可能となる。Record13で初リアクトするが、カレンの指示を受けて撤退したため具体的な威力は示されていない。
「695」の語源はおそらくポルシェ・911のコンセプトモデルであったポルシェ・695である。

・ディバイダー718
アルナージの所持するディバイダー。待機状態では二丁一対のガングリップナイフの形状をしている。
銃口がナイフのブレードで塞がれているため実弾銃としては機能しない。 しかし、アルナージは本来の刃物としての使用の他にブレード先端からエネルギーを射出することでハンドガンとしても使用している。
リアクターを内蔵しており、左手用のディバイダーで右腕を傷つけることでリアクト、起動する。
起動状態ではグリップ下部に巨大な銃器が形成され、実弾兵器としての使用が可能となる。
左右のディバイダーは独立していて、別々の兵器をセットすることも同じ兵器を同時に使用することもできる。
セット可能な兵器は超長距離ライフル・光学兵器・電子戦装備などと幅広いが、 アルナージは通常戦闘では二門一対のガトリング砲とミサイルランチャーという中距離殲滅力に優れたスタイルを好む。
プラズマケイン/プラズマディスチャージャー
ディバイダー718の変化形態。プラズマケインは対象を焼き切る近距離斬撃武器。
プラズマケイン2門を合体させることでプラズマ砲「プラズマディスチャージャー」に変化する。
「718」の語源はおそらくポルシェが開発したレーシングカーであったポルシェ・718である。

・レプリカディバイダー
オリジナルディバイダーを模して作成されたもので、リアクト機能も備える。
ヴァンデインは大量の銃剣型・ブック型のディバイダーおよびリアクターを制作していた。

・ディバイダーVC9 シュトロゼック・リアクテッド クロムグリート
ディーゴの所持するレプリカディバイダー。待機状態では928に似た銃剣の形状をしている。
フィフスとリアクトすることで起動し、手首に3連装マシンガンを装備した巨大なマシンアーム「クロムグリート」となる。

・ディバイダーVC11
マティの所持する小型のレプリカディバイダー。

・ディバイダーVG4 リアクテッド グラディオン
クインの所持するレプリカディバイダー。
待機状態ではノコギリ状の刃を持つ刀の形状をしている。
血液認証でリアクトし、エネルギー刃が回天動作するモーターソー状の剣となる。
クインを撃破したサイファーが起動状態のままシグナムとの戦いに使用し、そのままに持ち去る。
その後、カートの遠隔取り寄せによりクインの手に戻った。

・ECリアクター
リアクトプラグとも呼ばれる。エクリプス感染者はリアクターを体内に取り込むことで、ディバイダーと自身の能力を全開放する。
種類や形状は様々だが、基本は無機物であり、生命体の形状を取るのは「シュトロゼック」シリーズのみである。
「シュトロゼック」を製作したのはヴァンデイン・コーポレーションである。
「シュトロゼック」のリアクトは融合騎のユニゾンと類似している部分が多い。

・エンゲージリング/銀十字の書
Engage Ring & Bible of Silver Cross
リリィが所有するらしい腕輪と書物。両方とも十字のエンブレムがあり2つでセットである。
銀十字の書は古代ベルカの魔導書を参考にして作られたらしい。
トーマがディバイドゼロ・エクリプスを使用した際は銀十字の書のページが舞っていた。
銀十字の書は保有者を守り外敵を排除する武器管制システムだが、保有者のみでは制御できず、総合制御ユニットを必要とする。
リリィがリアクト・エンゲージを行うことで能動制御が可能となった。
通信機能を保有しており、度々カレンからの直接通信を受信している。
リアクトしていないリリィが武器として使用することもある。
エンゲージリングは「誓約エンゲージ」を解除したトーマの右腕にも身に付けられている。一見すると、繋ぎ目が無い銀の腕輪に見える。

・AEC武装
ヴァイゼンの魔導端末メーカー「カレドヴルフ・テクニクス」が製作する武装端末。
魔導端末(デバイス)ではなく、AMFやゼロエフェクトに対抗する為に造られた魔力駆動の兵器である。
CWシリーズは術者の魔力を端末内部で瞬間編成し、衝撃や硬体破壊砲、防性障壁として出力する機能を中核としている。
なのは、スバル、ヴィータ用の武装の他、シグナム用の武装もあるらしいが未完成。(Record07) まだ開発されて新しく、実戦投入されてはいてもその扱いは困難である。
重量が増加しがちな武装型デバイスや物理装甲を伴う装備の構成に加え、端末内部に駆動部とバッテリーを備えるため、一般的なデバイスよりも遥かに重い。
はやては独特の魔法発動システムの弊害でAEC武装との相性が悪く、専用装備は準備されていない。

・CWコネクト
CW社製武装端末に装備された最新式の通信技術。
魔力・電波遮断状況下での通信が可能であり、傍受による解析を困難にする独自の暗号化技術を使用している。

・慣性コントロールシステム
大型のAEC装備に搭載されるシステム。
上手く扱えば一般的なデバイスよりも遥かに重いAEC装備をほとんど重さを感じることなく振り回すことが可能。

・CW-AEC00X フォートレス(CW-AEC00X Fortress)
使用者:高町なのは、レイジングハート・エクセリオン
AEC装備の「到達点にして開始点」となる、航空魔導師用の総合支援ユニット。
魔力非結合状況化での飛行制御ユニットと他ユニットの管制のためのメインユニットのほか、3つの「多目的盾」で構成される武装である。
それぞれの盾は「砲戦用の大型粒子砲」「中距離戦用プラズマ砲(CW-AEC00X-S2 S2シールド)」「近接近用実体剣」を内蔵している。
浮遊状態で使用者の周囲に滞空する盾は、自動防護障壁として機能するほかに任意のひとつを腕部に装備することによって手持ち武装としても使用可能。
現状ではごく短時間短距離のみながら、3機の盾を遠隔操作することにより、空間制圧戦術を取ることもできる。
「ストライクカノン」とは設計時から連結併用が視野にいれられており、メインユニットによる統括コントロールを行えるようになっている。
制御系統がいまだ発展途上であるため、現時点では運用・操作に極めて高度な技術と習熟が必要となる。
本編ではRecord07でセリフ中にのみ登場。レイジングハートはフォートレスと呼んでいる。
最終調整がまだ終わっていない。 なのはによれば、当面は、なのはとレイジングハートだけが使うようである。
Record10でなのはが装備し、出撃。トーマと戦うが、強度に限界が見え始め、Record14で完全に破壊された。

・CW-AEC00X-S2 S2シールド
使用者:キャロ
フォートレスの盾のうち中型のもの。体格的にフォートレス本体の装備が難しいキャロがS2シールドのみ4機を防御装備として運用。
Record22に登場するも、同話のクインとの戦闘で3機は破壊され、Recoed23以降の追撃には1機のみ携行。

・ヴァンガード・ドラグーン
使用者:キャロ、フリードリヒ
キャロとフリードリヒ用の装備で、S2シールドの後方支援用チューニング。
支援と防衛に特化した性能を持つ。

・CW-AEC02X ストライクカノン(CW-AEC02X Strike Cannon)
使用者:高町なのは、ヴィータ、エリオ・モンディアル
ミッドチルダ地上本部と本局遺失物管理部の依頼で、陸/空両対応の中距離砲戦端末として設計・製作された。
長大な砲身は展開状態では砲弾の加速レールとして機能し、綴束状態では突撃槍、重剣として機能する。
一号機はなのはのパーソナルカラー、二号機はヴィータのパーソナルカラーで塗装されて納品されている。
実地での試験運用予定のある一号機のみ、マリエルによってなのは専用機としてチューニングされている。
Record07で最終調整を終え、Record08ラストで本編に登場。
Record09でなのはによって使用され、フッケバインにダメージを与えるが、バッテリー消耗が激しいとの課題も多いことが露呈する。
フッケバイン内に突入したエリオも同型機(赤.白)を手にしている。
Record11からフッケバイン足止めの火砲支援のためにエリオとヴィータによって使用されるも、Record13でカレンによって2基同時に破壊される。
Record14にてなのはが使用していたストライクカノンもトーマによって破壊される。
特務本部で量産が進んでおり、六課での訓練にも使用されている。(Record18)

・CW-AEC03X ウォーハンマー(CW-AEC03X War Hammer)
使用者:ヴィータ
強力な装甲をもつ対象や、大型兵器の破砕を主要な目的として設計・製造されている。
機体後部の大型加速推進ブースターにより、最大加速時は極超音速の領域に達する速度を叩き出す。
機体先端のドリルビットは回転による貫通打撃の他に、機体に供給されたエネルギーをビット中央部からプラズマジェットとして噴射することも可能。
Record07の時点で最終調整は完了していて、Record08ラストで本編に登場。
Record09で使用され、フッケバイン上部隔壁を貫通する。

・CW-AEC05X グラディエーター(CW-AEC05X Gladiator)
使用者:シグナム
武器戦闘型の術者向けの個人用AEC装備。
剣と盾、制御ユニットからなる総合装備で、フォートレスや各種AEC装備とも互換性がある。
盾には射撃戦にも対応可能な合金ニードルを発射する機構が存在する。
シグナムに支給された1号機はシグナムのパーソナルカラーで彩色されている。

・CW-AEC07X ソードブレイカー(CW-AEC07X Sword Breaker)
使用者:スバル・ナカジマ
AEC装備の7号機。特殊な装備型端末で、現状ではスバルの左腕専用設計になっている。
「格闘戦技使用者向けの防衛装備」で、防刃・耐熱・筋力強化などの性能を持つ。
瞬間編成したエネルギーを外部放出せず、術者の体内で運用する機能を搭載し、ベルカ系術者の補助装備としての運用が想定されている。
スバルのIS「震動破砕」を対鋼破砕にチューニングして出力することで、対象の武器を破壊する機能を持つ。
Record07時点で調整を終えている。Record09でスバルが使用し、ヴェイロンのディバイダー928の刀身を折った。
Record14でも使用され、ディバイダー996の刀身を折った。

・CW-AEC09X-2 オクスタン(CW-AEC09X-2 Ocstan)
使用者:ティアナ・ランスター
ティアナ用にチューニングされたAEC装備。
使用するカートリッジにより、複合エネルギー弾や重金属製の矢弾、電子誘導弾など様々な弾丸を発射可能。
構想は最初期からあったものの、違法銃器に酷似した機構と外観からなかなか運用の距離が下りなかったため、型番も後半になっている。

・CW-ADXアーマーダイン ラプター
CW社製の「自立作動型汎用端末デバイス」として開発された、人型の戦闘端末。
個体の意志や人格を持たない機械端末で、プログラムに沿っての自律行動や遠隔操作が可能。
筋力は常人の数十倍に達し、高温・極低温・有毒ガス下でも活動可能。
ソードブレイカーを両手に装備している他、CW社製のAEC武装すべてに完全対応している。
内燃バッテリーにより通常稼働なら40時間、全機能開放状態の限定稼働で最大25分の連続稼動が可能。
採用されている組織内の全てのラプターの記憶や知識が共有されており、1機のラプターの得た情報が全てのラプターに共有される。
なお、試作機には個体の意志や人格を持つ機体もいたが、集団運用の概念と相反するために不採用となった。
特務六課には6機に加え試験機1機が配備予定。

・CW-MR212
CW社製のモーターローダー。AEC装備の技術を盛り込んだ電力稼働車である。
都市部での陸上高速移動を目的としている。

・実弾武器
StrikerS内でも説明されたように実弾武器の使用・所持は厳しく禁じられており民間人が所有・使用することはまず在り得ないとされている。
だが、現実には違法組織が、実弾武器が主流の管理外世界から密輸し、使用する例も後を絶たない。 Record01の「警備員」が所有しているものは、第1巻魔導辞典の「実弾兵器」の部分の絵に使われている。
この「警備員」が所有している銃器は現実に存在する銃器(米国コルト・ファイアアームズ社のAR-15シリーズ、特に米軍制式名称「M16A1」)に酷似している。

その他

・クローグラブ
ヴェイロンが左手に装備している手甲。硬質金属で作成された爪がつき、引火性の強い液体燃料の噴射口が掌にある。

・アーマージャケット(Armor Jacket)
アイシスが調整し使用する、バリアジャケットとは異なる体系で生成された防護服のようなもの。
燃料電池によりエネルギー発生するユニットを搭載し、防護服としての機能だけでなく、アイシスの強力な身体能力を高める強化服としての機能もある。

・パフュームグラブ
アイシスが自作したコンバットギア。 アーマージャケットと同様の燃料電池で駆動するシステムを搭載している。
手首の先に4つのバルーンを装備し、それぞれに粉塵や液体を収め、ある程度の範囲に散布する。
バルーン内に複数のボトルのセットが可能で、複数の原料をバルーン内部で調合して任意の効果を発生させる事が可能
アイシスからは、パフィと呼ばれている。
AIがあり、スティード同様通常言語で応答する。Record10で喋らなかったのは熟睡していたからとのこと。

・エンゲージスーツ
誓約者と本来の誓約を行った際にシュトロゼックシリーズが自動装着する装備。
リリィのエンゲージスーツは誓約者(ドライバー)であるトーマとの戦闘防護服との共通点が多い。

・スタナー
ロロの使用するスタンガン。

世界設定

force本編は新暦81年(StrikerSから6年後)。J・S事件(StrikerS)、マリアージュ事件(StrikerSサウンドステージX)の後と明言されている。
管理世界の技術や文化のレベルは様々である。

・第1世界
世界名称「ミッドチルダ」。先進都市とされている。
Record02で、はやてたちが南部海上を航行していた。
特務六課の地上隊舎がある。(Record17)

・第3管理世界
世界名称「ヴァイゼン」。トーマの出身世界。Record02で、フェイトたちが首都海上橋にいた。
ミッドチルダに隣接する世界であり、環境的にもミッドチルダに近似している。
交通の利便性と郊外の自然環境のよさからキャンプや登山を楽しみたい人に人気がある。
特務六課の駐留所、CW社の機器試験場がある。

・第12管理世界
世界名称「フェディキア」、Stワレリー空港がある。
Record01でフェイトたちが捜査をしていた世界。

・第16管理世界
世界名称「リベルタ」。ヴァンデイン・コーポレーションがある。

・第18管理外世界
世界名称「イスタ」。Record02で、ティアナがエクリプス保有者によって破壊された土地の捜査をしていた。
高温多湿の亜熱帯環境であり、世界独自の動植物種に恵まれている。また、地下鉱物資源の産地でもあり、世界の主要産業を担っている。
現地民の話によれば銃を持った男と奇妙な本を持った女に襲われたとのこと。
レプリカディバイダーを保持した銃剣と本を持った二人組が犯人の可能性が高い。

・第23管理世界
世界名称「ルヴェラ」。Record01でトーマとリリィが出会った世界。名称はRecord02が初出。
文化保護区があり、古き良き暮らしを愛する者たちが暮らす。文化保護区に指定されていることから旧暦時代中期から続く建造物と豊かな自然を持つ。
通信や移動に関しては極めて不自由と言えるが、観光地として人気がある。

・第14無人世界
開墾地があり、シグナムが部下とともに視察したこともある。3ヶ月前にサイファーにより住民が皆殺しにされた。
移住調査地区がディーゴとマティに襲撃され、住民が全員死亡する。

・文化保護区
その土地ごとの固有文化を護る為設定された保護区。 保護区に指定されると、固有文化とは異なる先進技術などの持込や建造物の建築などが制限される。
ルヴェラの場合、街並みと郊外の自然がこれに指定されている。
このため、次元通信が厳しく制限されていて、情報伝達手段としてビラが使われていることもある。

用語

・エクリプスウィルス
保有者はディバイダー等のエクリプスウェポンを武器として用いており、トーマも保有者になる。
感染したものを「EC因子保有者エクリプスキャリアー」、発症したものを「EC因子適合者エクリプスドライバー」と呼ぶ。
中期以降の感染者は負傷、肉体の欠損が修復するという症状が出る。再生速度や限界は個人の体質によって異なる。
EC感染者は「感染・発症・適合・病化」のプロセスを辿り、強度の「病化」は肉体そのものを兵器に変える。
この体質の変化はウィルスが宿主を生き残らせるために肉体を作り変える際の効果であり、再生能力もその一環である。
病化の傾向にもよるが、感染者自身は一般的な攻撃に対してはほぼ不死身となる。感染者を殺害する方法としては現状では脳か心臓の物理的破壊しか確認されていない。
現状では感染者を治す術はない。(特務の医療技術チームが治療法を研究しているようだ)
典型的な死亡例は修復機能が暴走しての「自己対滅」によって肉塊になってしまうことで、前兆症状として殺戮・破壊への激しい衝動による自我の喪失が現れる。
この衝動は激しい動悸、呼吸困難を伴うもののそれによって感染者が死ぬことはないため、苦痛が持続する。
これを防ぐには人殺しを行うしかないと現状語られている。
通常、感染はリアクターへの接触によってなされる。
感染した際に、ECウィルスによる肉体の強制強化に耐え切れず死亡するものも多い。
エクリプスウィルスは原初の種から抜き出されたもの。
エクリプスとは、日食や月食の「食」の意味である。
三菱・エクリプスやカーナビゲーションシステム・イクリプスなど、さらにそれらの語源である18世紀に実在した競走馬の名前の由来でもある。

・ゼロ因子ファクター
エクリプスウィルスに含まれる因子。通常は休眠状態のままで起動しないか、そのまま排出される。
この因子に適合する体質を持つゼロ適合者ドライバーだけが起動することが可能。
「ゼロ」の起動により、使用者は通常のEC感染者をはるかに上回る肉体強化と、生体魔導融合による物理エネルギー生成能力を得る。
その代償として、通常の五感を喪失し、ディバイダーまたはリアクターによる索敵・危機感知能力に頼った行動をとるようになる。
トーマの場合は銀十字の書が感覚認識を代替、危機感知による自動行動を取っている。

・リアクト
媒体同士が近接・接触したことにより何らかの反応を示していること。Record01での「媒体」はリリィ・トーマのことを指す。
このときにトーマを襲った頭痛と眼球の痛みは、網膜経由で何らかの圧縮された情報がトーマの脳内にインプットされたことが原因。これにより眼球周辺から出血している。 ディバイダーは駆動触媒である「リアクター」を介して「リアクト」することで、術者自身とディバイダーの全機能を開放する。

・フッケバイン(Hückebein)
自称「フッケバイン一家(ファミリー)」。凶悪犯罪集団として広域指名手配がかけられた武装グループ。名前の由来は首領であるカレンの苗字。
政治的理由や条約問題、フッケバインと「取引」を行う管理外世界との軋轢等の事情、保有する強力な戦力、拠点が移動しているなどの点から管理局は対処が困難な相手として手を焼いている。
構成員は全員、EC感染者とのこと。(Record08)
最終的な目的こそ不明だが(カレンの「ディバイダーとリアクターが揃えば、世界を殺せる毒になる」という見解が重要な部分となる可能性が高い)、目的がてらに無関係な人間を殺害したり物品を強奪するなど、危険な組織とされている。また、フッケバインと同じことをする偽の組織もいるようだ。
世界に憎しみを持つEC感染者は同志らしい。(Record07)
飛空艇フッケバインの乗降ゲートの展開にある程度の広さを要求するため、乗降ポイントにスムーズに移動するために地上で散策する際はメンバーはバイクや車に乗って移動することが多い。
綴りはRecord02ラストで初出。本作で使用されている綴りは「Hückebein」であり、ウムラウトが使用されている。したがって、綴りに忠実にドイツ語風に発音すると「フッケバイン」とはならない。
語源は、第二次世界大戦末期に旧ドイツ軍が開発していたが実用化されなかったジェット戦闘機、Focke-Wulf Ta-183 Huckebeinと思われる。
さらにその語源は1867年に発表されたWilhelm Buschの作品「Hans Huckebein」に登場する架空のいたずら好きの大鴉の名前である。
上記のように、ドイツ語での綴りは「Huckebein」であり、ウムラウトしない。
作中での漢字の当て字は「凶鳥」。
ただしドイツ語の「Huckebein」には「凶鳥」という意味はない。誤用が多く見られるので、要注意である。 凶鳥とは、凶兆の象徴である鳥を指す言葉であり、その多くは死者や冥界の住人などである。 具体例として、日本の陰摩羅鬼、北欧のフレスベルグなどがある。

・飛翔戦艇エスクアッドフッケバイン
フッケバイン一家の本拠地で超大型のエクリプスウェポン。反応内燃機関「ヴィルヘルム」により最大10年程度の無補給飛行が可能。
EC兵器として、装甲は大半の魔導武装を無効化し、過去にアルカンシェルに耐え切った経歴を持つ。
現行の管理局艦船を大きく上回る機動力と相転移能力、特殊通信装備を持つ。戦艦ながら200人程度なら楽に生活できる広さの居住ブロックを持つが、現在はほとんど保管スペースに使われている。
なお、本来の科学用語の相転移とは意味が異なる模様。→相転移
エスクアッドは古代ベルカ語での小型高速戦闘船の艦船等級。
使用者はステラで、エンゲージワイヤーにより機能中枢と直接接続してリアクトすることで限界まで機能を使用可能。
リアクトしていない自動操縦時はステラの思考・計算機能の大半を使っている。
Record09でヴォルフラムの魔導砲を完全に無効化していた。
技術的には、ロストロギアと関係があるらしい(娘Type Vol.10 Force ANALYZER)。
トーマのディバイドゼロ・エクリプスにより、一時エンジン停止状態に追い込まれるが復帰。Record13で戦場を離脱した。

・次元通信
次元を超越した通信のことで、設備がないと個人には不可能。
ミッドチルダやヴァイセンといった都市部においては必要な通信インフラが整備されているため個人端末でも可能だが、ルヴェラのようにインフラ未整備地域の場合教会や医療施設、通信管制を行う施設など通信の必要がある一部施設でのみ可能。

・クリーンエネルギー
次元世界のほとんどでは魔力を使用した魔導炉によって発電を行い、電力を供給している。
魔力を直接使用する文化も存在するが、精密機器などを使用するための定格化が困難なため電力を主なエネルギーとして利用している。
魔導炉や電力の過剰仕様に対する批判もあるため、魔力→電力を超えるクリーンエネルギーの開発も進められている。

・ヴァイゼン遺跡鉱山崩壊事故
本編から7年前の新暦75年にヴァイゼン北西部の「アミア」という街で発生し、住民約230名がほぼ死亡するという大規模な事故。トーマはこの生き残りである。
公的には「深夜に地震が発生し、有毒ガスが発生。地形上ガスがアミアの街に滞留したことによる被害」とされているが、トーマを含め公的発表に疑問を持つ者もいる。
なおトーマはこのときフッケバインのタトゥーを付けた少年と女性を目撃している。
フォルティスやヴェイロンによれば、犯人はフッケバインではないものの犯人のあたりは付いているらしい。
※新暦75年という数字は単行本1巻(初版)の用語集によるが、矛盾が生じる。forceが新暦81年なので新暦75年では6年前である。新暦74年の誤植か?

・ゼロエフェクト
管理局技術部とヴィータが対策中と、エリオとキャロが発言している。 AMFと酷似した魔力エネルギーの結合分断のほか、生命活動すら分断する能力さえある。

・EC計画
現時点では詳細不明だが、レプリカのディバイダーとリアクターの製造、フッケバインの名を騙った行動も計画の一部らしい。

・原初の種
エクリプスウィルスの母体。カレンが追い求めているもの。
ハーディスはそこからエクリプスウィルスの病化能力のみを手に入れている。

管理局関連

・LS級艦船
時空管理局本局の海上捜査部に所属する次元航行船、同型艦にヴォルフラム。
大気圏内で長時間活動することを想定しているため次元航行船の中では比較的艦体が小さく設計されている。

・ヴォルフラム
はやてが乗るLS級艦船の名称。Record08でフッケバインと交戦態勢に入る。
長距離射程魔導砲「アウグスト」を搭載している。
Wolframは、重金属の「タングステン」を意味するドイツ語である。
トーマの力場開放に伴い、乗組員の多くが気絶、駆動炉の出力も12%に減衰。
また、ドイツ語圏で一般的な男性名である。 とくに中世ドイツに実在した詩人が有名であり、リヒャルト・ワーグナーの歌劇「タンホイザー」にも登場している。

・特務機動隊(エクストラフォース)
臨時任務の為に編成される部隊は「特務」の名が付くことが多い。
今回の特務機動隊は、大規模テロや小規模戦乱の鎮圧などを担当する本局の「脅威対策室」の名のもとに編成されている。

・管理局特務六課
元・機動六課のメンバーが大半を占める特務機動隊。
偶然にも脅威対策室で編成されていた特務隊の「六番目」であったため、特務六課の名を与えられている。

・JF704式改
管理局正式採用の輸送ヘリ。
機動六課で使用されていたJF704式のマイナーチェンジ版。

・地域警邏隊
時空管理局の一部。地域ごとに存在する駐在所「ボックス」を拠点に地域の警邏業務や事件・事故の初動対応を行う。
この警邏業務の様子から、隊員は地域住人に「おまわりさん」という愛称で呼ばれることが多く、実際に作中ではアイシスがそう呼んでいる。 トーマはRecord03ではあまり信用していない雰囲気がある。

・カレドヴルフ・テクニクス
ヴァイゼンを拠点とする魔導端末メーカー。 頭文字を取ってCW社とも書かれる。 AEC武装を開発中である。

・イーグレット・セキュリティ・サービス
ミッドチルダ北部を中心に活動する「人材派遣会社」。アイシスの実家でもある。
要人警護・現場警備などのセキュリティサービスを提供し、TVで特番を組まれることもある。
社員数は100人未満と同業大手と比較すれば零細だが、業界内では評価が高い。

・ヴァンデイン・コーポレーション
第16管理世界リベルタを中心に活動する端末会社(デバイスメーカー)。
民間企業向けの警備装備や、装甲防護車などの特殊車両の開発・生産を主とする。
武装端末の評価が高く、一般には兵器開発メーカーとして知られている。
9型ディバイダー発祥の地で、シュトロゼック生誕の地とのこと。(Record16)
「シュトロゼック」製作の責任者である第八企画室室長がいた第4工場がフッケバインに襲撃される。
第4工場では200を超える大量のレプリカのディバイダーとリアクターと感染実験のなれの果ての肉塊が確認されている。(Record17)
専務のハーディスは会社はエクリプス感染者の脅威を取り除くための研究を行っていると発言している。(Record18)

魔導端末の出力方式

以下の用語は、The MOVIE 1stのパンフレットが初出だったが、その際に意味が詳しく説明されていなかったものであり、Force NEXT(娘TYPE Vol.6)で解説されたもの。

・ユーザークロスリンク
術者の魔力を常にデバイスに循環させ安定化をはかる方式。

・ダイレクトブースト
術者の魔力出力をデバイス側で強化・加速することをメインとした方式。