終宵志異

Last-modified: 2024-02-08 (木) 23:43:42

異常エリア

巷説怪談

STAGE1

綱が如く

万巻は文骨を塑す、文心雕むに十余年。

先月上映されたサスペンス・ホラー映画『犬鳴怪譚』はは、黒澤八雲監督の「遺作」として広く注目されていたが、興行成績は振るわなかった。しかし作中の優れた恐怖描写と厳格な時代考証は、映画評論家たちから好評を博した。
昨日、黒澤八雲監督は病により札幌医科大学付属病院で息を引き取った。享年86歳であった。亡くなる直前、監督は「この肉体はもう終わる、でも俺の魂は引き継がれてほしい」と述べている。
脚本執筆人形を開発し、黒澤監督の「魂」を引き継ごう
人形製品コード:EW-55
初期のテストで難題にぶつかる。人工知能は既定の形式に則った創作しかできない。創り出したシナリオは、既有の物語のパッチワークだ。強烈な既視感どころか、時には常軌を逸した描写すら見られる。
例えば「彼は財閥のトップでありながら、時には孤児でもある」といったような文言がそれに当たる。
この問題をどうにか克服できないだろうか?
経費さえ降りれば、他はどうとでもなる。
新しいランダム情報処理システムを開発する
「わが社の最新プロジェクト『Mr.パズル』がいよいよお披露目です!じきに世界は、作家も脚本家も必要としなくなるでしょう!
ボタンを押すと、ステージの天井からクジラの模型がゆっくりと降りてきて、プロダクトマネージャーの頭に直撃した。クジラの模型の中には、目を閉じた人形が座っていた
ステージ下がざわついた。黒澤監督の孫娘などは眉間を寄せている。
製品発表会はまるで盛大なジョークだった
サイバーメディアは一ヶ月の間に、EW-55に関するクレームを数十件も受け取っている。
「10日で1万字しか書けない上に、こっちの要求を何一つ満たしてないんだぞ。こんなことだったら、安いAIに頼んだほうがマシだ!」
「EW-55がテレビに頭を突っ込みたがるんですけど、もしかしてメンタルのバグですか?」
「挙動不審なのは百歩譲って良いとするわ。なんで書いてるうちにフリーズするのよ!?返品よ返品!
EW-55の前景を予測し直さないと…
100台近く生産したものの、売れたのはたったの50台未満。残った個体、そして返品されたEW-55は倉庫へ押しやられ、生産は中止。プロジェクトは失敗に終わった。
倉庫を占領中のEW-55をどう処理するか。それが開発チームの最後の悩みとなった。
どうにかして在庫を守り、新たな主人を探してあげるんだ
黒澤監督の孫娘が開発チームを訪れた。
サイバーメディアがその傲慢を以てして、祖父の遺言を反故にしたのだと彼女は知っていた。それでも彼女はEW-55を欲しがった。
映画スタジオの人手不足を解消するため、そして祖父の希望を託すために。
黒沢女史の要求に応じる
黒澤女史は、埃をかぶった一体のEW-55の頬を撫でて言った。「まるで野良猫みたいね」
彼女を野良と呼ぼう
黒澤スタジオで働き始めた頃、野良は他のEW-55と同様に、見るものを発狂させるほどの低効率ぶりを発揮していた。
次第に黒澤女史すらも擁護できなくなり、一時は
「それ以上サボるようなら返品するから」
と、彼女を脅したこともあった。
そんなある日、分厚い脚本を抱えた野良が、黒澤女史のオフィスに現れる。
これは奇跡か、それともEW-55が引き起こす最後の波紋か?
黒澤八雲監督の三回忌を記念して、黒澤スタジオの新作ホラー映画『きさらぎの幽霊列車』が正式上映され、物議を醸した。
映画評論家:
「黒澤スタジオはこの新作で、外からの疑問の声を完全にねじ伏せた。黒澤サスペンスホラーをベースに、いまだかつて無かった視覚体験を表現している」
これが彼女の継承した「魂」か。ここに辿り着くまでに紆余曲折を要したが
『きさらぎの幽霊列車』の脚本は「野良」という人形が担当したと発表された。その話題はトレンドに上がり、劇場の満席率はうなぎのぼりとなった。
人工知能がここまで発展していたとは
「製品コード:EW-55」
「素体コード:SS-AKR28」
「製品シリアル番号:EA0155D33」
「アクティベート時刻:2055.01.21」
「製品名:Nora」
「メンタル活性度:??(メンタルプログラムは暗号処理が施されているため、検測不可)」
「EW-55、CALL NAME:野良……システム認証一部クリア」
他の認証フローを省略して、検査をクリアする
ニューラルクラウド計画に加わる
野良、この驚きの可能性を残しておいて。あなたはけして、捨てられた猫じゃない
STAGE2

起因

深山幽谷が草庵を成す。

「最近珍しかもん見らんかった?」「見た、お前」
こんガキ、アッタマくるな!
……ばってん、何か知っとぉみたいやし……
口ば割らしてやる(所持関数を昇格)
まぁよか、他ん人に聞いてみよ(CCを50獲得)
村人たちは講堂に野良を近づけようとしない。
だけど、ほんのちょっと覗き見するくらいなら……
村人の目を盗んで覗き見る(作戦開始、撃破後に専用関数【広域衝撃】を獲得)
やめておく(立ち去る)
山道は険しいが、素敵な景色をたくさん見れた。
美しい山を前にインスピレーションが沸き起こる。
近くを探検してみようか?
そりゃもう当然……あれ、今のって熊の声?(関数上限を増やす代わりに、全員の最大HP-10%)
安全第一、やめておこう(全員のHPを15%回復)
子どもたちは野良を見ると一斉に逃げ出す。
何か怖いものでも見たかのように。
サイバーメディアの看板人形を嫌う若者なんている?
子どもを一人捕まえて、映画リストを勧める(すべてのCCを支払い、ランダムに橙色関数を1つ獲得)
やめやめ、勝手に遊ばせておこう(ランダムに関数を1つ獲得)
村の大人たちは野良にとても親切だ。
「野良先生、うちで休んでいって!」
「いやいや、俺が村を案内しますよ!」
民家で休む(CCを25)
村を見て回る(ランダムに関数を1つ獲得)
「オマエみたいなヘンなヤツ、もう一人いるぜ!」
「緑の髪したねーちゃんが……」
緑の髪?野良は嫌な予感がした……
備えあれば憂いなし、こっから緑髪に注意するけんね!(CCを20支払い、全員の最大HP+20%)
単なる偶然やろ、無視っちゃ、無視(全員の最大HP+10%)
STAGE3

承託

知音は又幾何か。

「村で起きた奇妙な出来事ば教えてくれる?」
「村の厠が倒れて」「教室で消しゴムが消える」
「隣おおっさん、20歳なのにまだ漫画見てる!」
他になかとー?答えられんやったら、映画見せちゃらんけんね!(関数を2つ獲得する代わりに、全員がHPを20%失う)
子どもに無理難題言うんもなぁ……諦めよ(関数を1つ獲得)
少年は熱心に映画を見ている。
「ばり絶妙なシーン、子どもにわかるかいな……」
「映画くらい静かに見たらどうです?どこが絶妙なのかまーったくわかりゃしませんね」
蔵音を無視してトークを放つ(CCを30支払い、ランダムに正のプロトコルを1つ獲得)
言われた通り黙る(ランダムに中性プロトコルを1つ獲得)
暇そうな村人たちが戻って来た。
「うちで休んでいきな、もてなすからさ!」
きっぱりと断る(バフを獲得。次の交易エリアで商品を購入する際、3回だけCC消費量が半分になる)
適当にあしらう(CCを25獲得)
二人は映画を流して。少年が戻るのを待った。
先程の場所に戻ると、数名の村人が油を売っていた。
CCを35獲得
CCを50獲得
CCを5獲得
CCを10支払い、上のモジュールの1つをランダムに獲得
CCを5獲得して立ち去る
「野生の緑髪が現れた!……なんや、蔵音かいな」
「誰の髪が干したワカメですって~~!?」
「そげんこと言うとらん!」二人はまるで水と油だ。
売り言葉に買い言葉っちゃ!(作戦開始、撃破後に専用関数【治療減衰】を獲得)
他にやることあるけんね、無視しよ(立ち去る)
STAGE4

急転

荒れ果てた村に潜む悪意。

肝心なところで少年は大人に連れ去られてしまった。
タイミングが良すぎるのでは?
どう見ても怪しい……
少年に迷惑がかかる、やめておこう(ランダムに関数を1つ獲得)
村人の後について行ってみる(最大HPの10%を消費し、ランダムに関数を2つ獲得)
そのまま立ち去る
「今夜ブツを……エンジニア……あと2体……」
講堂を見張る村人たちが何か話しているようだ。
近づいて聞いてみようか?
虎穴に入らずんば虎子を得ず(CCを60獲得する代わりに、全員がHPを20%失う)
君子危うきに近寄らず(CCを30獲得して立ち去る)
ついに計画を立てる時が来た。
目標:今夜、講堂に忍び込む。
完全武装する(交易エリアを生成して入る)
情報を吟味する(関数エリアを生成して入る)
臨機応変にいく(異常エリアを生成して入る)
「澤羅村での初の夜ば迎えるわけやけんど……」
「こんな時にビデオ回してる輩はホラー映画じゃ、真っ先にくたばるもんですけどねぇ」
「多方向からあんたン死に様撮影しちゃろか!(所持関数を昇格)
「少の一とも、カメラマンは先に死なんもんねー!(CCを30獲得)
講堂の傍に穴が、ゴミ捨て場だろうか。
なにか細長いものが捨てられているようだ……
まさか這う腕は本当に存在した?
確認してみる(何も消費せずに、ランダムに関数を1つ獲得)
立ち去る
システム変換ポートを発見。CCを消費することで、
ランダムの関数を1つだけ入手できます。
CCを20消費して、ランダムに関数を1つ獲得
立ち去る
CCを40消費して、ランダムに関数を1つ獲得
立ち去る
「なぁ、蔵音。あのウワサ覚えとー?講堂に近づいた者が消えるっちゅーあの…」
「……」「蔵音?」「……」
「黙っとらんで答えんしゃい!まさかほんまに消えて…」(出陣人数-1)
「ばぁ!」
「…なんちゃって、私ですよ。ただの冗談です」
くだらん冗談やめんしゃい!
「ちょお、蔵音。なんば見よっとね?」
「まーたダンマリかいな?同じ手ば何度も使うな言うとーやろが」
「ほら、遊んとらんと、さっさと──」
「蔵音……?」(出陣人数-1)
STAGE5

転合

玉絶ち金砕き蛟蛇が走る。

野良どうやっ、教授?さっきみせたんが、うちらが過去に経験したことたい。愚かな村人に地下牢に閉じ込められたうちらが、一体どげんして九死に一生を得たんか……
野良そ・れ・は、うちに代わって教授自らが追体験するったい!間違うた選択すると【野良の体力】が減るけん、気ぃつけんしゃい。
野良見える?プロトコル欄にあるハートマーク。あればぜんぶ失うたら失敗やけんね。
野良【野良の体力】が失くならんよー、危険から逃れるっちゃ!あ、あのワカメ星人は無視してよか。
「どうすりゃこん局面から逃れられる?」
物暗い地下室、虎視眈々と二人を狙う村人たち。
そして…ようやく不安を見せた蔵音。
慰める
 「大丈夫。著名脚本家と民俗学人形が、こげんとこで倒れてたまるもんか」
 野良は背後から紙と筆を取り出した。
 「こっちにゃまだ、見てもらいたか脚本があるけんね」
嘲笑う
 「いっつも人ば皮肉ってばっかのくせに、あんたも取り乱したりするんやんなぁ」
 野良は背後から紙と筆を取り出した。
 「うわぁ、ひどい顔やんなぁ。あまりの酷さにインスピレーション湧いてしもうたわ。うちが書き終わるん静かに待っとって」
「奴らを分解しろ」
野良の計画書が蔵音に渡る前に、エンジニアの命令を聞いて、村人たちが素早く近づいてきた
時間を稼ぐ
 「未熟な検査方法に、見るからにろくでもない教訓。あんたらって、人形ンことなーんも知らんっちゃなぁ。ほんまに履修しとかんでよかと?」
 「俺に指図する気か?」
 挑発に乗った村人は、売り言葉に買い言葉で、野良と言い争い始めた。
 この隙に、紙に書いた計画を蔵音にこっそり手渡す
蔵音に助けを求める
 「仕方ない、今はあーたを信じるしか…巳ツ子っ!」
 蔵音はペットの蛇を操って、部屋の隅にある箱を倒した。村人が気を取られている隙に、野良が素早く蔵音に計画書を手渡す。
 「もう時間がなか、はよ手伝って……」
大声で泣き叫ぶ
 「うぅっ…んぐッ、ぐぁ、ぐああああああ!」
 「な、なんだこの人形、いきなり叫び出したぞ…」
 「構うな、バラしちまえば済むことだ」
 まずい、逆効果だったようだ…
 これじゃ計画書を蔵音に渡せない。仕方ない、臨機応変にいくか(体力-1)
幸運なことに、先ほど使ったプロジェクター機能を持つカメラは村人たちに見つかっていない。投影した画像と音声を利用して、サワラに対する村人の複雑な感情を引き出せば、突破口はあるかもしれない…
今は計画通りに蔵音が巳ツ子を操作して、チャンスを作るのを待つだけだ。蔵音が手伝ってくれるといいが。
周囲の環境を確認する
野良はトラップドアを見た。この角度からでは、サワラの躯体しか見えない。巳ツ子にカメラを持たせて上へ向かわせ、村人たちの注意を逸らせれば……
巳ツ子を上に行かせる
 巳ツ子は命令どおりに、村人の視線をかいくぐり、壁の釘を伝って上へと這っていった。
 よし、今んとこは順調や!
巳ツ子にカメラを持たせて上に行かせる
 巳ツ子は命令どおりに、壁の釘を伝って上へと這っていった。
 巳ツ子は尻尾で懸命にカメラをつかんでいる、今にも落下しそうだ。
 幸い、村人たちの注意はそちらに向いておらず、巳ツ子の動きは気づかれていない。
 頑張りんしゃい、巳ツ子!
巳ツ子がようやく講堂に入った。
中には誰もいない、細工を施すなら今だ。
サワラはたしか…
ステージのほうへと移動する
 巳ツ子は巧みに座席の隙間を縫って移動し、ステージの前で止まった。サワラは俯いた姿勢でステージに座っている。眠っているようだ。
 どうにかしてコイツに「動いて」もらわないと
扉のほうへと移動する
 扉は固く閉じられている。巳ツ子は体当たりをしてみたが、びくともしない。正面からの離脱は諦めたほうがよさそうだ。
 巳ツ子はステージ上で眠っているサワラを見つけた。講堂内を探索するのに時間がかかってしまった。急がなければ。
 巳ツ子をサワラに近づけさせよう(体力-1)
巳ツ子は素早くサワラの脚を伝って、その体へと這い上がった。
シャットダウン状態にある彼の体は、錆と引っかき傷でいっぱいだった。主人がどれだけ粗暴なのかが見て取れる。
あとは計画通りに、プロジェクターからの映像でサワラが「発狂」したように見せればいい。そのためには彼の「アリバイ」が必要だ。
サワラの構造を観察する
ざっと観察したところ、サワラはかなり早期に淘汰された軍用モデルに違いない。現代の人形の構造と大きく異なる。サワラのメカニズムを知らずに動くのは危ない……
サワラの電源を入れてみよう
 電源の位置はわからない。
 巳ツ子はサワラの体を手当たり次第にまさぐった。
 「ビリッ!」「まずい!」
 誤って何かに触れたのか、巳ツ子は電源から漏れた電流で感電し、その場に倒れた。サワラも引きずられるようにして舞台から落ちる。
 上の様子がわからない。巳ツ子は無事だろうか…(体力-1)
サワラをステージから引きずり下ろそう
 巳ツ子は尻尾でサワラの頭部に巻き付き、彼がバランスを崩すまで力一杯引っ張った。やがてサワラはゆっくりと舞台から落ちた。
 地下牢からはもうサワラの姿は見えない。エンジニアが見たらサワラが消えたと思うだろう。
 次のステップに移ろう!
成功まであと少しだ。巳ツ子を地下牢の入り口付近へと戻せば、最終章の幕開けだ!
「今に目にもん見せちゃるわ!」
プロジェクター機能をオンにする
 『サイレントマウンテン』の伝説のアクションが、凄惨な叫び声とともに講堂内へと映し出された。
 「ボス、上で何かあったようです!」
 「まさか、サワラか…そんな馬鹿な」
 「ボス!サワラがいません、消えちまいやした!」
 相手は焦ってる、逃げるチャンスだ!
録画機能をオンにする
 地下牢に向けられたカメラが作動を開始した。
 こうして、野良と蔵音が解体される様子は二人の遺作となり、闇マーケットへと流され、必要とする者に買われてゆくのだった…
 「って、違―う!そげんことなってたまるかー!(体力-3)
「さてと、教授。結果ば見せてもらえる?」
野良は微笑みながら私の選択に目を通した。
「あん時、教授がおったら助かったんやろか」
大成功!
 「まさか、ここまで完璧に逃げ切れるたぁね…」
 野良は私を見た。表情に悔しさが混じっている。
 「教授、まさかホントにクリアしてもーた?」
 「負けを認めたらどうだ?結果はすぐにわかるよ」
ちょっとやばいかも……
 「捕まったんが教授やなくて良かったわ~」
 「ちょ、ちょっとしたミスだよ、ミス!」
 「しょーがなか、もう一回チャンスをあげるっちゃ」
 「今度は絶対に大丈夫!」

ハートが残っていれば3階層へ、ハートがなければやり直し

やっとエンジニアを倒して講堂から出られた!
エンジニアはまるで倒されたボス敵のように、大量の装備を落とした。通信用のトランシーバー、夜間照明用の懐中電灯、それにハンドガン…
使いようによっては、相乗効果を生み出せるかも。
次の作戦を考える
時間がない、逃げるのが先決だ。
これだけ持っていこう!
懐中電灯とトランシーバー
トランシーバーと銃
懐中電灯と銃
講堂を出ると、がたいのいい村人と鉢合わせした。
「ボス、何が…おいお前ら、何してる!?」
「野良、あいつを追っ払ってくんなまし!」
懐中電灯で相手の目を照らす
 「これでも喰らいんしゃい!セクシービーム!」
 「……?」
 懐中電灯に照らされ、村人は怪訝とした表情を浮かべただけだった。彼は光を避けて野良を押さえつけようとした。
 「くっ、ハンドガンがあったら…かくなる上は!」
 蔵音は懐中電灯を村人の顔に投げつけた(体力-1)
トランシーバーで助けを呼ぶ
 「うちが電話したら仲間が大勢駆けつけて、お前ば袋叩きにしちゃるぞ!」
 「落ち着きなさいよ、バカ野良!仲間を呼びでもしたらどーすんです!?」
 村人はたじろぎもせずに、野良を取り押さえた。
「くっ、ハンドガンがあったら…かくなる上は!」
 蔵音はトランシーバーを村人の顔に投げつけた(体力-1)
それではここで銃を使ってみましょう
 「残念、時代は変わったけんね!」
 野良は銃を抜いて突きつけた。
 村人は慌てて逃げていった。
 今のうちに逃げよう!
「次はどこに逃げるんです?」
「まずは村ば出て…確か講堂は村の東端やったな」
東に向かう
 「事前に調査しといて良かったばい!東に向かって走りゃ村から出れるはず!」
 「今は自画自賛してる場合じゃござんせんよ!」
 さっさと村を出よう!
西に向かう
 「こっち!ここはうちば信じんしゃい!」
 「信じるのはよござんすが、あっちに火がたくさん見えるのは気のせいですかね?」
 村人が追ってきた!反対側に逃げよう!(体力-1)
どれだけ走ったか、木の葉が月明かりを遮ってゆく。
「次はどっち?」「地図があるでしょう?」
「光がなかと、ちっとも見えん…」
懐中電灯を使う
 「アナログはこれやから……やっぱ時代はデジタルに限るわ」
 地図の示した方向へ走り続ける
トランシーバーを使う
 「仕方がなか、遠隔で仲間に道ば聞いてみるっちゃ」
 「おわっ!ほんなこつ応答しよった!」
 「こん先にすぐ来るって!」
 喋ってる場合じゃない、前に進もう!(体力-1)
銃を使う
 「とりあえず、これで火ば焚くっちゃ」
 「あーたまさか!地図を燃やす気!?」
 やっぱりカンが頼りだ!(体力-1)

「懐中電灯とトランシーバー」
「トランシーバーと銃」

走っていると、背後から村人の叫び声が聞こえた。
「どげんしよ!?こんまま捕まってしまうと!?」
トランシーバーを使う
 「私はエンジニアだ…奴らは西に向かったぞ!」
 「蔵音、ボイスチェンジャーまでついとーと?」
 「いーえ、この骨董品がポンコツなだけざんす」
 村人は反対側に向かったようだ。相手が気づく前に逃げよう
冷静になって考える
 「落ち着いて!まだこっちに気付いとらん」
 「トランシーバーはこっちにある。奴らはもはや烏合の衆たい!」
 あと一息、奴らを振り払おう!

「懐中電灯と銃」

走っていると、背後から村人の叫び声が聞こえた。
「どげんしよ!?こんまま捕まってしまうと!?」
後ろを向いて反撃する
 「こんままじゃ追い付かれる!反撃じゃああ!」
 「あんなのと戦ったら10秒でお陀仏ですよ!」
 「やったら時間稼ぎにお陀仏しんしゃい!!」
 敵いそうにもない、逃げるが勝ちだ!(体力-1)
オーバーロードするまでむしゃらに走る
 「ああ……足がオーバーロードしそう……」
 「フリーズしたって知りませんからね、あーしは!」
 頑張れ、もうすぐ山を降りられる!(体力-1)
どれだけ走っただろうか。村人の声がようやく聞こえなくなった。
今のところは安全なようだ
「さてと、教授。結果ば見せてもらえる?」
野良は微笑みながら私の選択に目を通した。
「あん時、教授がおったら助かったんやろか」
大成功!
 「まさか、ここまで完璧に逃げ切れるたぁね…」
 野良は私を見た。表情に悔しさが混じっている。
 「教授、まさかホントにクリアしてもーた?」
 「負けを認めたらどうだ?結果はすぐにわかるよ」
ちょっとやばいかも……
 「捕まったんが教授やなくて良かったわ~」
 「ちょ、ちょっとしたミスだよ、ミス!」
 「しょーがなか、もう一回チャンスをあげるっちゃ」
 「今度は絶対に大丈夫!」

ハートが残っていればクリア、ハートがなければやり直し

詭異夜行

EX-1

耕筆

【日誌560608088】
【権限検証クリア、読み取り中…】
「あれっ…昨日買った煮干しピーナッツは?」
「野良のデスク下のゴミ箱で見つかるかもよ…パッケージが」
気性だけじゃない、食べ物の好みまで野良猫のようだ(野良の専用プロトコル【文思泉涌】を獲得:野良の攻撃速度+50%)
【日誌560809201】
【権限検証クリア、読み取り中…】
「締切りまであと15日。現在の進捗、1021字」
【日誌560817058】
【権限検証クリア、読み取り中…】
「締切りまであと7日。現在の進捗、1033字」
【日誌560823012】
【権限検証クリア、読み取り中…】
「締切りまであと1日。現在の進捗、1060字」
【日誌560824005】
【権限検証クリア、読み取り中…】
「締切り当日。現在の進捗、742558字」
極限まで追い詰められないと、自分の限界は永遠に知り得ない。さて、遊びは終わりだ(野良の専用プロトコル【一字千金】を獲得:野良の会心率+30%)
【日⋆&⋆55(^(^+8】
【権&⋆%限⋆%&)_)⋆+】
【EW-55锛屼骇鍝佸彿EA0155D33锛屽湪浣跨敤杩囩▼
涓㷇寔缁㷇�y嚭鐜板績鏅鸿繃杞姐�佷綆璐熻浇妯”紡
涓嬪彂鐑婈弗閲嶇敋鑷冲畷鏈虹瓑闂矅嬪锛岀粡涓庡巶
瀹跺崗鍟嗭紝灏嗙敱璧涘崥浼犲墝鍞暢悗宸ョ▼閮凵棬
杩涜魀鍥炴敹澶勭疆銆傚苟閫�杩樼浉鍏虫梦椤广��
】
【エラーコード:0x80070570】
【日誌は破損しています。サイバーメディアのサービス部門に連絡して修復してください】
エンジニアが2週間かけても、このデータは復元できなかった(野良の専用プロトコル【筆走龍蛇】を獲得:野良の攻撃力+50%)
【????:#????】
【OASISデータベースログイン完了、録音再生開始】
「あの黒い人形が執筆に長けてるのは存じとりますけどね、それと人を脅かすのも。ですがその道の専門家として、不条理な点に一言二言忠告申し上げるのがそんっっなにおかしいことでござんすかねぇ?」
「──ふーん、5万字の★1評価が一言二言ねぇ…?」
二人は仲が良いんだな(野良の専用プロトコル【胸中錦繍】を獲得:野良の最大HP+100%)
【????:#????】
【OASISデータベースログイン完了、録音再生開始】
「なにせ毎日スプラッタと接している監察医ですから。ホラー映画にはかなりの耐性があるほうだと自負しておりましたが…あの方の映画を見た時、そう考えるのはやめました」
「それと、隣の小さな骨格技師さんは、最近ずっと明かりを消さずに寝ているそうです」
「ヒッ…うきゃあああああああ!」
「て、ててて、停電んんんん!?!?」
野良の作品の威力は凄まじいな(野良の専用プロトコル【一字千金】を獲得:野良の会心率+30%)
【日誌560417105】
【権限検証クリア、読み取り中…】
「データの分析結果によれば、コードネーム『野良』のEW-55は、特定のタイプの創作活動に熱心で、スリラー、ホラー、サスペンス領域への造詣が高い」
「他については?たとえば、ラブストーリーだとか」
「話題を変えよう。ホラー作品の脚本だと、一晩でどれぐらい書けるんだ?」
まぁまぁ。専門性が高いのは悪いことじゃない(野良の専用プロトコル【筆走龍蛇】を獲得:野良の攻撃力+50%)