Cheshire

チェシャ―級重巡洋艦　チェシャ―

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

・艦艇の特技
修理班+1回

ゲーム内説明

第二次世界大戦の初めに建造された、234mmの主砲を装備した英国の重巡洋艦の計画案。

解説

・主砲
本艦の特徴の一つである世界的な重巡標準の203㎜ではなく、ティア9のドレイクの主砲を連装砲にした234㎜の大口径主砲を持つ。
もっと言えばティア10のゴライアスの主砲ともそこまで差がないため、同格と比べて完全上位の連装主砲塔である。しかも上位ティアで足を引っ張っている装填速度が、なんと4秒も早い主砲装填10秒が挙げられる。AP弾の単発火力は1000超え、HEも800を超えてかつ火災発生率は脅威の11%と、火力が十二分にあるのは間違いない。他にも主砲旋回能力は8°/sと重巡相応だが、エリートと装備で強化すれば11.52°/sとなかなか伸びるため、そこまで遅いと感じないはず。ついでに英重巡悩みの種である主砲射程も同格の高雄型やエディンバラと同程度の11㎞台もあるため気にならない。あいつはなぜ11kmを切ってしまったのか...

一方で、最大の欠点は同ティア重巡洋艦中最低の門数。装填速度がいくら10秒とはいえたったの6門しかないため、DPMは同格巡最低の36540と砲戦で大きなハンデがある。また、せっかく11%と高い発火能力を有していながら手数の少なさによる燃やしきれないことも多々ある。実はHEに至ってはまさかの30168とヒッパーのHE(28320)とあまり変わらない。このように主砲能力は格上であるはずが門数によるデメリットが全体的な主砲評価に大きく影響を及ぼしている。

基本的には優秀なHEで削っていくのが良い。ただでさえ少ない主砲弾を跳弾させたり過貫通して低減すると更にDPMが下がってしまう。たまに大口径故の貫通力によるVP抜きや、ついでに燃えたらラッキー程度に祈っておこう。また、戦闘中の全てをHEに頼り切るのではなく、大口径らしいAP弾による重い一撃も時としては有効である。要は巡洋艦らしく弾種切り替え判断も重要となる。弾道は203㎜重巡と似た弾道で特に違和感なく使えるし、流石に射程範囲ギリの11km超えると横散布が強いが、10km台になると途端に精度がグッと良くなる。射角もそこまで悪くないので、手数の少なさ以外は文句なしの主砲である。その少なさが良さの7割ぐらい削ってる

・魚雷
同格のアルベマールと同じ魚雷2基8門を持つ。
ここはアルベマールの魚雷評と同じ、可もなく不可もない。撤退戦でばら撒くこともできるし、逆に単発撃ちでピンポイント雷撃も選択できる。しかし片舷4門を考えるとダメージソースよりも駆逐艦への警戒用が無難か。魚雷発射管も艦中央に位置しているため、高雄型と同じ良好な射角を持ちながら優秀な魚雷管旋回速度もあり、使用について特に不満はない。

・対空
本艦の最たる特徴である。よく見ると同格のアルベマールと比べて使用できない副砲のデアリング砲が2基増設され、特に明記のない対空砲がボフォースSTAAG40mm機関砲などを導入し増設した結果、大口径245 小口径260は同格トップクラス。素の対空はもちろん、対空警戒Ⅱを使用した場合にモンタナと同等の強力な防空能力を発揮する。

一方でまたしても英重巡泣き所の一つである大口径射程が同格平均よりやや短い(3.3km)。そのため装備3(適性)の防空改良Ⅱなどを付けることで、やっと平均的な射程を得ることができる。逆に言えば、対空艦であるものの微妙な対空射程であるがために改良付けても対空特化艦になりにくい。一応、何故かこちらは同格平均以上の小口径射程(2.1km)は改良で更に伸びる。結論としては、強力な防空の傘だけど大きさが気になるといった評価。
対空に関してだが、後に登場したDZPに大きく引き離されてしまっている。それでも同格の中では2位と高い。

・装甲
防郭防御7.5%、装甲防御7.5%...これはどっちかといえば軽巡の数値である。船体が英重巡(のWG謹製)だからね、仕方ないね
重巡枠だからといって敵の小口径弾を軽く見たり、戦艦の前で甘い動きをすれば速攻でHPを持ってかれるため用心するように。

・機動性
最高速は33knot越えであり、加速性も14秒を切るため重巡カテゴリの中では加減速は優秀。
しかし、何度も顔出す英重巡の欠点である転舵所要時間がソ巡並みに遅い。操作してて思ったほど曲がらないため、注意が必要である。
ちなみに他の英重巡と比較して、本艦の機動力はちょっとだけ上...だが英重巡内で比較しても同格評価だとまとめて良くない。

・隠蔽性
同格の巡洋艦と比較すれば優秀な方である。
基本的に相手が隠蔽に割り振ってなければ、駆逐と日巡以外で先手が取れるだろう。また、通常の海上攻撃やヒストリカルなどの隠蔽率を上げる迷彩と消耗品(軍需物資)を組み合わせると8kmを切るため、より展開の幅が広がることもポイント。ただ対空艦＝艦載機被発見があるため、そこまで重要視されないかもしれないが...

・生存性
HP34102は同格巡洋艦より少し多いといったところ。
数少ない英重巡の強みである修理班+1や、煙幕Ⅰも考慮するとヘイト管理を正しく行えば、高い継戦能力を発揮してくれる。
加えて、アルベマールに無い「ソナーⅠ」があるため、適切にスキルを使用できるという前提においては3.75kmの魚雷警戒が可能である点も生存性を支える一手になり得る(クールタイムが長いので艦長スキルのLV6で「偵察と警戒」を取得してクールタイムを短縮しておきたい)。しかし、もはや呪いの英重巡特有の装甲の薄さにより、結果的には同格標準より低めだが煙幕あるからなんとか...なるといいなぁ...に落ち着く。

・消耗品
基本的にはプレイヤーのスタイルに合わせて選んで欲しい。
無難に選ぶなら、高級船員食糧と予防整備パックを中心にしつつ、プラスαで隠蔽か対空のどちらか。ディーゼルで転舵性能をカバーしても良いが、もともと悪いものを少し上げても焼き石に水だと思う。
無論、先に申した通り自分のスタイルに合わせて選択しよう。

・装備
兵装: 主砲改良Ⅰを推奨、気になるのであればⅢでも良い。余裕があれば使ってみてから好みで選択しよう。
防御: 転舵装置改良Ⅰ or 推力改良Ⅰ、転舵性能をカバーするか重巡にしては優秀な加速性を更に伸ばすかお好きな方を。
適性: 防空改良Ⅱ or 転舵装置改良Ⅱ、転舵性能を更に補強しても良いが防空を付けて傘を同格平均まで伸ばすのをおすすめしたい。

・エリート特性
・巡洋艦近代化改修　HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・新型砲塔　主砲旋回速度+20%
・功績　EXPアップ+10%
エリート特性は新型砲塔がおすすめ。近代化改修のうち、対空火力ではなく対空射程であれば候補にもなりうるが、素の対空火力だけでも十分だと思う。
クリブラのヒストリカル迷彩のような対空射程ボーナスが欲しかった...

・総論
数値だけでまとめると、ティア8のアルベマールの船体に、ティア9のドレイク主砲(連装版)を載せて、ついでに対空をティア9.4ぐらいまで底上げした英重巡。
字面だけ見れば完全なOP艦で間違いないのだが、ダメージ・発火率優秀なのに手数が少ない、対空艦なのにやや短い対空射程、修理班+1なのに薄い装甲、加速は優秀なのに曲がらない...と、長所と欠点の分野が被ったことで結果的に相殺されて微妙な艦となっている。特に手数の少なさによる弊害が大きく、DPM・放火・駆逐処理などなど難しい立ち回りが要求される。というか大元の英重巡の良くない部分を丸ごと引き継いでることを踏まえると、いかに英重巡のクセの強さが分かるかもしれない。紅茶キメすぎでは？

しかし同格最大の重巡主砲、頼りになる対空、豊富なスキルと乗ってて楽しい艦である。
普段から紅茶極めつつ、アルベマールや他の英艦とは違った紅茶を飲みたい艦長に本艦をおすすめしたい。

戦闘名誉章

史実

小ネタ

編集用コメント

コメント欄

過去ログ