リアンダー級軽巡洋艦 デリー
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
| 国 | イギリス連邦 | |
|---|---|---|
| 艦種 | 巡洋艦 | |
| Tier | 5 | |
| 生存性 | 継戦能力 | 23296 |
| 抗堪性 | ・防郭防御10% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御7.50% ・魚雷防御6% | |
| 主砲射程 | 10.30km | |
| 機動性 | 最大速力 | 32.23ノット[kt] |
| 最大出力への到着時間 | 15.7秒 | |
| 転舵速度 | 6.70度/秒 | |
| 転舵所要時間 | 7.77秒 | |
| 隠蔽性 | 7.38km | |
・派生艦船
・兵装
| 主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
|---|---|---|---|---|
| 152mm L/50 MK21, 3基×2門 | 5.9秒 | HE弾 470(6%) AP弾 526(150%) | 12度/秒 |
| 魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 装填時間 | ダメージ | 射程 | 雷速 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 533mm QR MkIV, 2基×4門(4門) | 38.40秒 | 2912 | 6.60km | 61.13kt | 14% | 20度/秒 |
| 対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|
| 大口径 小口径 | 54 20 | 3.60km 1.50km |
・艦艇スキル
| 種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
|---|---|---|---|---|
| 低速用発煙装置Ⅰ | 低速で煙幕を展開する(煙幕持続時間12秒)※煙幕展開中、艦艇の最高速度が低下する | 24秒以上 | 105秒 | 2回 |
・艦艇の特技
・単発魚雷
魚雷発射管内の魚雷を一発ずつ発射できる。
ゲーム内説明
リアンダー級の各艦は新世代の軽巡洋艦に属していました。第一次世界大戦時代の軽巡洋艦とは大きく異なっており、特に主砲塔の配置が特徴でした。本級の1隻であったアキリーズは、1936年から当初はイギリス海軍のニュージーランド艦隊で、後にはニュージーランド王立海軍で運用されました。本艦は第二次世界大戦中にラプラタ沖海戦と太平洋戦線に参加しました。そして1948年にインド海軍に引き渡されてデリーと改名され、その後30年間に渡って運用され続けました。
解説
本艦の正体は、リアンダー級のアキリーズである。ラプラタ沖海戦において、エクセターなどとともに、ポケット戦艦を相手に戦ったことで知られる。
・主砲
152mm砲を連装砲塔に収めて3基6門搭載。前級と比べると単純に砲が1門追加になっただけでなく、単装砲が連装になり砲塔に収められた事により見た目もかなり近代化した。それだけでなく真正面に指向できる砲数は倍増している。なお元となった「リアンダー」搭載砲は4基8門構成だが、本艦はティアが1つ落とされているため本来第3砲塔に相当する部分がオミットされているがこの点はやむを得ないだろう。元となった「リアンダー」と比較すると本艦の砲はやや単発火力と射程に劣るものの、装填速度に勝っているため実は正面を向けている限りは火力で勝っている。無論、互いに全ての砲を向け合えるという条件下においては撃ち負けてしまうものの、限定された状況下においてはティア6艦艇にも撃ち勝てるという利点を生かさない手は無いだろう。
・魚雷
533mmクラスを4連装魚雷発射管に収めて片舷に1基づつ搭載。魚雷の単発火力が向上し装填も短くなったものの、前級の2基6射線という圧倒的な面制圧能力を失ってしまった。それでも4射線を撃てるという点は十分に強力であり、機会があれば忘れずに使用したい。
・対空
申し訳程度の大口径対空砲と小口径対空砲を搭載している。
・装甲
軽巡洋艦の装甲と耐性には期待してはいけない。とはいえ数値の上では装甲や耐性の値は格上の「リアンダー」と同等、防郭防御に至っては上回っている。
・機動性
素の最高速度は格上の「リアンダー」と同等。しかし加速力は前級に比べて格段に遅くなり、ティア6巡洋艦並み。舵の効きも数値の上でこそ前級と同じものの、船体の大型化に伴い実質的な旋回性能が悪化。この傾向はこのツリーが進むごとに顕著になるので諦めて貰うしかない。
・隠蔽性
素の被発見距離は7.38kmと微妙に隠蔽が良くない。前級までは結構隠蔽が良かったのに、ここへ来て傾向が変わってきているので注意しよう。
・生存性
素のHPは23000台と格上の「リアンダー」よりも体力に優れる。しかしこのツリーの艦の体力が水物なのはここまで乗ってきた艦長であれば承知の上だろう。また前級まではそこそこ優れた隠蔽を持っていたが、本艦からは後述する艦艇スキルを獲得した影響からか隠蔽が下げられている。要は様々な優遇が無くなって下がった生存性は艦艇スキルでカバーしなさいという事なのだろう。
・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食料」「予備整備パック」の搭載を推奨。
・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルとして「低速用発煙装置Ⅰ」を2回使用可能となった。
このスキルはいわゆる「発煙装置」系のスキルなのだが、通常の「発煙装置」と異なり煙の中に留まる為の速度調節が不要。発動から効果時間中は自動的に最高速度が制限され、発生させた煙の範囲を後方に置いてきぼりにしない仕様となっている。また通常の「発煙装置」系は煙の排出時間が短く、持続時間が長めであって敵から見て同じ場所に居座り続ける系統なのに対して、英連邦ツリー艦が扱う「低速用発煙装置Ⅰ」「低速用発煙装置Ⅱ」は煙の持続時間そのものは12~14秒とそんなに長くはないが、これを一定間隔で排出するタイプ。よって「使用する事で誰でも簡単に敵の前から姿を消しつつゆっくり移動もできる」という排気煙幕系に近い特性も兼ね備えている。とはいえアップデートの8.5において「低速用発煙装置」のナーフが入り、以前よりは姿を消せる時間が短くなっている事に注意。またゆっくりではあっても発煙中の移動が自由という点は割と大きく、スロットルを前進に入れている限りは効果時間内にそれなりの距離を移動できるため扱い方によっては敵の虚を突いたり、低速な味方のエスコートも可能。煙幕に対する対抗手段を持たない敵からすると、そこそこの時間身を隠し続けかつ移動もするという非常に厄介な存在に見える筈だ。
本艦の煙幕は通常の「発煙装置」系と異なり、事前の速度調整も不要でボタン一つで長時間姿を消せるため一見すると万能に見える。ところがこのスキルをほぼ無効にしてしまう対抗技が存在する…それが敵艦の持つ「ソナー」スキルだ。なお「ソナー」スキルは素の効果時間が25秒、艦長スキルで強化してある場合は約31秒であり敵が使用したタイミングによっては「本艦はほぼ隠れられないまま低速移動を強要される」という事になりかねない。こうなっては周囲の敵は本艦を目標に主砲の斉射や雷撃を集中させるであろう事は明白であり「ソナー」スキルで炙られる危険性は理解して頂けたと思う。
幸いに「ソナー」スキルの効果範囲は比較的短くLV1だと4km未満、LV2だと4.5kmのため「ソナー」スキル持ちの敵艦が至近距離に居るのに煙幕を焚いてしまうという凡ミスをしない限りは前述の状況は発生しにくい。しかし試合展開によっては付近の島陰に「ソナー」スキル持ちの敵艦が潜んでいたり、他の敵と交戦中に死角から忍び寄られているという事もあり得る*1。このため「ソナー」スキル持ちの艦艇については事前に把握しておき、相対してしまった場合はその動向と距離に十分注意しておこう。
本艦の煙幕は効果時間中に自動的に速度制限が掛かる仕様であり、これは強制的にキャンセルする事はできない。この仕様が徐々に悪い方向に向いてくるのは本格的に「レーダー」スキル搭載艦とマッチする様になってからだろう。なお「レーダー」スキルは素の効果時間が10秒、艦長スキルで強化してある場合は約12.5秒であり、前述の「ソナー」スキルに比べるとかなり短い。しかし効果範囲が段違いに広くLV1でも7.2km、LV2で8.1km、LV3だと何と9kmもある。うっかり効果範囲内に踏み込んでしまう危険性は高く、炙られる可能性は常に考えておきたい。
「レーダー」スキル搭載艦とマッチした場合、その効果範囲内で不用意に本艦の煙幕を使用するのは避けた方が良いだろう。何せ不用意に炙られた場合、速度制限中の本艦はゆっくり動く標的に過ぎず短時間で致命傷を負ってしまう可能性も高いためだ。ついでに言えば体力が減って煙幕もしばらく使えない状態の本艦は風前の灯である。
ではそういった愚を避け効率よく使用する為にはどうすれば良いか?そのためには、本艦の煙幕を使用する前には「隠蔽状態のうちに引き撃ちの姿勢を造ってから使用する」若しくは「進行方向(兼退路)の安全を確認した上で使用する」ことを推奨したい。これなら意図せぬタイミングで不意に炙られても比較的安全な筈だ。ただ本艦がマッチするティア帯であれば「レーダー持ち艦が非常に少ない」事から、今の段階ではこちらについてはさほど気にする必要は無いかもしれない。しかし今後ティアが向上する毎に「レーダー持ち艦艇の数が増える」「更に複数回使用できる艦艇も登場してくる」事から、将来的には徐々に使いどころが限定されてくるだろう。
艦長スキルについては、LV8の「雲隠れ」を取得する事で比較的長めのクールタイムを短縮しつつも煙幕の効果時間や範囲の強化が可能という有志の検証結果が報告されている。このため本ツリーを本格的に進めたいと考えている艦長は、積極的に取得を検討して欲しい。
・装備
・兵装 「主砲改良Ⅰ」「主砲改良Ⅱ」
・防御 「操舵装置改良Ⅰ」「推力改良Ⅰ」
・適正 「操舵装置改良Ⅱ」「推力改良Ⅱ」
・エリート特性
・巡洋艦近代化改修 HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・エリート砲術員 主砲装填時間-3% 主砲塔旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
一言で言うと英軽巡ツリーの「リアンダー」のティアを1つ落とし、性能を調整した上で英連邦ツリー艦として落とし込んだ艦である。英連邦ツリー艦として観ると初の「低速用発煙装置Ⅰ」搭載艦であり、このスキルの利点と欠点を良く理解した上で使用すれば強力な切り札となり得るのでまず本艦に乗ってこのスキルの扱いに習熟し、上手く活用して欲しい。とはいえ次級では更に「戦闘指示:火花」も解禁されるので、複数の艦艇スキルの扱いに慣れているなら本艦までを飛ばす対象としても良いだろう。
戦闘名誉章
| レベル | 1 | 2 | 3 |
|---|---|---|---|
| 報酬 | 艦艇exp2500 シルバー50k | 艦艇exp2500 シルバー50k | 艦艇exp2500 シルバー50k |
| ミッション内容 | 10戦プレイ | 10回勝利 | 支配ゾーン10回占領 |
史実
本艦はリアンダー級巡洋艦の2番艦として1931年6月に起工、1932年9月進水。竣工・就役は1933年10月となった。タイプシップである1番艦の「リアンダー」と後に本艦となる「アキリーズ」はニュージーランド海軍に貸与され、第2次世界大戦および太平洋戦争を経験。
戦争終結に伴い1946年に本艦はニュージーランド海軍から一旦英国に返還された後に、改めて1948年に王立インド海軍に供与された。この時に艦名を「デリー」と改めている。インド海軍においては1970年頃まで現役を務め、停泊練習艦を経て1978年に除籍・解体処分となった。
小ネタ
本艦の艦名の由来は、現在のインド共和国の首都である「デリー」から。この街は古くからのオールドデリーと新しいニューデリーに別れており、双方を合わせてデリー首都圏を構成。北インドだけでなく南アジアを代表する世界都市でもある。
なおオールドデリーはインドにある2大穀倉地帯であるヒンドスタン平原とパンジャブ平原の間に位置し、しかもガンジス川流域でインダス川との分水嶺にも近いという立地から古来より交通の要衝かつ重要な戦略拠点として知られおり、歴代の王朝がこの地を首都としていた。しかしムガル帝国の滅亡により帝国首都としての歴史は終焉を迎える。更に当時インドを植民地化していた英国の植民地政府の首都は東の「コルカタ」であった事もあり一時的に衰退、パンジャブ州の一都市に過ぎない時代がしばし続く。
ところがこの時期に鉄道技術が急速に発展、英国が植民地内の物資輸送のために張り巡らせた鉄道網の結束点として再び活気を取り戻した。20世紀初頭になると「コルカタ」が東に寄り過ぎている事から植民地政府もこの地を首都として遷都、旧市街とは別に「ニューデリー」としてイギリスの設計と建設による新都市を建設した。1947年のインド独立後も引き続きこの地が首都とされ、独立以降急速に産業が発展すると人口が急増。現在においては「ムンバイ」に次ぐインド第2の人口を擁する都市となっている。
本艦の最初の艦名はリアンダー級ということもあり、ギリシア神話の登場人物から採られている。しかし「アキリーズ(Achilles)」といってもピンと来ない艦長も多いだろう。だが英語読みだから馴染みが無いのであって、日本人に馴染みのある「アキレウス」という名であれば覚えのある艦長も多い筈だ。なおアキレウスが活躍したトロイア戦争についてはライバルである「ヘクトール」から名付けられた艦の小ネタに記載があるので、気になる人はそちらを参照して欲しい。
編集用コメント
- 史実と小ネタを記載 -- 2025-04-05 (土) 22:17:45
- 艦艇スキルの項目を増補 -- 2025-06-14 (土) 08:47:59
コメント欄
- 低速用発煙装置Ⅰは32秒間最高速度が低下し一定間隔で12秒間持続する煙幕を展開する艦艇スキルになります。 -- 2025-05-14 (水) 18:01:28
- ツリー育成に20戦ほど乗りましたが、低速煙幕が低ティアで使えるのがとにかく強い。参加者の立ち回りが甘く、魚雷とHEで与ダメも稼げる。ただ、瞬間火力が不足しているので駆逐処理に時間がかかるのと、装甲不足で格上戦艦に腹晒す事は出来ない。 -- 2025-07-16 (水) 11:29:04
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